ドローンの飛行禁止区域はどこ?簡単に探せるサイトやアプリは?
この記事では、日本全国のドローン飛行禁止区域についてまとめました。国土交通省、警察庁、地方自治体ごとに飛行禁止区域が異なっているため、飛ばす前に要チェックです。今回は、ドローン法務のプロにご監修いただき紹介しています。ぜひ参考にしてください!
また、飛行禁止区域を一発でチェックできるサイトやアプリもあるので、紹介しています。
目次
ドローン法務のプロが監修
今回、記事を監修していただいたのはこちらの方。
- バウンダリ行政書士法人(旧・佐々木慎太郎行政書士事務所)
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佐々木慎太郎(ささき・しんたろう)
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官公庁・大手企業も担当するドローン法務のプロフェッショナル
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上場企業から個人でドローンを運用する方まで幅広く対応している。ドローンスクール(管理団体・講習団体)の顧問や行政書士を対象とした研修会講師、前例のなかった業界初の申請事例など、実績多数。
バウンダリ行政書士法人(旧・佐々木慎太郎行政書士事務所)は、官公庁・大手企業から個人でドローンを運用する方まで幅広く対応している、ドローン法務に強い行政書士法人です。
今回、記事を監修していただいた佐々木さんは、雑誌や書籍の監修、執筆も手掛けています。航空法の飛行申請はもちろん、業務用無線・官公庁の入札・無人航空機飛行禁止法の通報手続・海外企業が日本のドローンビジネスに参入する際のコンサルティングなど、幅広くサポートを行っているそうです。
国土交通省で定められているドローンの飛行禁止区域
ドローンの世界市場トップは、シェア70%を誇る中国企業DJI。深センの本社を訪問しました。
— いさ進一 (@isashinichi) August 22, 2018
中国や米国と比べて、日本はドローン飛行禁止区域で真っ赤っか。これでは開発も進みません。 pic.twitter.com/X5z9V1654g
飛行禁止区域と言っても、原則許可を取れば飛行可能な場所のことを指しています。どの区域なのかは国土交通省のサイトに掲載されている下図がわかりやすいです。
このように、空港等周辺や人口集中地区、地表又は水面から150m以上が飛行禁止区域となっていますので、撮影等でどうしても飛ばさなければならない人などは事前申請による許可を取る必要が出てきます。
また令和元年9月には、空港周辺の飛行禁止区域が拡大されるなど、日々状況が厳しくなりつつあります。
佐々木さんは「空港等の周辺では、空港の運用時間中は許可が取れないなど、許可されないケースもあるので、注意が必要ですね」とコメントしております。
警察庁で定められているドローンの飛行禁止区域
"国土交通省の規制とは別に、警察庁で定められている飛行禁止区域もあります。内閣総理大臣官邸など国の重要施設周辺のほか、原子力事業所や防衛関係の施設周辺も飛行禁止になっています。
また、佐々木さんによると「その他、特別措置法に基づいて大会会場や空港が飛行禁止区域に指定されることがあるので、常に最新情報をチェックするようにしましょう。過去にはオリンピックやラグビーワールドカップ会場が指定されたことがあります。」とのことでした。
地方自治体等で定められているドローンの飛行禁止区域
現在、地方自治体の条例で規制されていたり、施設管理者やイベント会場で独自にドローンの規制をしている場所があります。
※ここでは全ての規制を網羅しておりませんので、飛行させる際は都度各自治体や管理者等に確認してください。
佐々木さんから下記のとおりアドバイスをいただきました。
許可申請や特別な事情で飛ばせるケースもありますので、しっかり事前調査しましょう。私達のような専門家に調査をお願いするのも良いと思います。国土交通省でもドローンの飛行を制限する条例等をまとめていますので、よければ参考にしてみてください。
青森県
青森県内のお祭りやイベントではドローンの飛行が禁止されています。
岩手県
岩手県北上市の都市公園において、無人航空機を使い、業として写真、映画、テレビ撮影等を行う場合は、北上市長の許可が必要となります。
茨城県
茨城県の国営ひたち海浜公園では、ドローンの持ち込み自体が禁止されているため、もちろん飛行もできません。
栃木県
宇都宮市内の公園ではドローン等の飛行が禁止されています。
群馬県
前橋市では、原則市内の全市有施設がドローン飛行禁止区域とされています。
埼玉県
さいたま市の都市公園では、禁止とはなっていないものの、危険な行為と判断されれば航空法の許可の有無に関係なく飛行の中止を要請されます。
千葉県
千葉県立都市公園ではドローンの飛行が原則禁止されています。
東京都
都内でも河原なら大丈夫だと考える人も多いですが、条例等に定められてはいないものの、周囲に人がいるときには飛ばさないで下さいということが提示されています。
神奈川県
横浜市、相模原市などでドローンの飛行を原則禁じる条例が施行されています。
富山県
主要な公園でドローンの飛行に関する規制が出されています。
長野県
都市公園内が原則ドローンの飛行禁止区域になっています。
岐阜県
岐阜県内の都市公園は、原則ドローンの持ち込み自体が禁止されています。
静岡県
南伊豆の海水浴場では、原則ドローンの使用が禁止されています。
愛知県
都市公園内でのドローン飛行が原則禁止されています。
滋賀県
都市公園内でのドローン飛行は原則禁止です。
大阪府
大阪府では、淀川河川事務所の管理する河川(民有地、自治体等管理の河川公園等を除く)及び国営淀川河川公園については、航空法の許可承認に関わらず、危険・迷惑行為として原則飛行が禁止されています。
奈良県
都市公園内でドローンを飛行させる際は、事前に許可が必要です。
鳥取県
都市公園内への持ち込みと操縦自体自体は禁止されていませんが、「都市公園内において、模型飛行機その他これに類するものを他人の周囲に飛行させ、身体の安全に対する不安を覚えさせること」が禁止されました。
佐賀県
県内の都市公園では、原則飛行が禁止されています。
ドローンの飛行禁止区域が一目でわかるツール
上記のように、年々規制されつつあるドローンの飛行場所ですが、多くのツールで禁止区域を表示でできるようになっています。
WEBサイト
国土地理院
国土地理院では様々なレイヤーを表示させることができるようになっており、人口集中地区が一目でわかるような地図もあります。ただし、平成27年の内容を反映したものなので、現在は変わっている部分も多くありそうです。
DJI
ドローンの最大手であるDJIでは、フライトマップを公開していますが、飛行禁止杭域だけでなく、おすすめの区域も表示してくれるので便利です。
SORAPASS
JUIDA認定校卒業生なら1ID無料で使用することができる地図です。卒業生以外は、ライトプランなら月4,980円で利用可能です。
アプリ
ドローンフライトナビ
iOS限定になりますが、飛行制限区域を自動で表示させるだけでなく、日没と日の出時間も表示してくれる便利ツールです。
ドローン飛行チェックアプリ
アンドロイドユーザーでも利用できるのが、こちらのドローン飛行チェックアプリです。
ドローンの売れ筋ランキング
おすすめのドローンを探している方はこちらをご確認ください。
まとめ
2020年3月現在でも、日本全国で飛行禁止区域が非常に多いため、今後もますますドローンに対する規制がかかっていくことが予想されます。ただ、その分安全に飛ばすことのできる場所もできつつあるので、うまく利用して楽しんでいきたいですね。
▲パソコン教室の講師をして今年で9年目。3児のママライター。教室では、ワードやエクセルを主に、WordPressでのサイト作りやコンテンツ作成、画像加工やスマホ、タブレットの使用法など幅広い分野の内容を教えています。小学校教員、オンラインショップの運営経験もあり。趣味は、旅行と写真。タイを中心に、東南アジアへの海外旅行も何度か。最近はアクションカメラにハマっており、旅行の際動画撮影を楽しんでいます。
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