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翻訳イヤホンとしてGalaxy Buds3 FEは使える?Galaxy AIと組み合わせて通訳機能をレビュー

Moovoo編集部
公開: 2025-12-08

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Galaxy Buds3シリーズは、Galaxy AIとの連携による通訳機能を大きく押し出したイヤホンです。翻訳精度そのものはスマホ側のAIに依存しますが、Buds3シリーズと組み合わせることで、翻訳結果を耳で受け取るという新しい使い方が可能になります。

とはいえ、「実際のところ、通訳目的でどこまで使えるのか?」という点は、公式情報だけでは判断が難しいところ。そこで今回は、SamsungからGalaxy Buds3 FEGalaxy Z Flip7の貸与を受け、通訳機能の使いやすさを中心に詳しく検証しました。

フォルダブルスマホならではの画面表示の使い心地、イヤホン操作による通訳アプリの起動方法など、気になるポイントを実際に試した結果をまとめています。翻訳イヤホンとしての活用を考えている方は、ぜひ参考にしてみてください。

なお、Galaxy Z Flip 7単体の使い心地については、別記事で詳しく検証しています。興味のある方はこちらもあわせて参考にしてください。

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Galaxy Buds3シリーズが提供する「新たな通訳機能」とは

編集部撮影

Galaxy Buds3シリーズは、Galaxy端末の「通訳」アプリと連携することで、翻訳結果を耳で受け取ることが可能に。

「通訳」アプリは、21言語に対応しており、英語から中国語、韓国語、ヨーロッパ言語まで幅広くカバーしています。Galaxy側のAIモデルでリアルタイム処理されるため、イヤホン単体ではなく「Galaxy端末 + Buds3シリーズ」の組み合わせで最大限の機能を活用できる仕組み。

従来、翻訳アプリを使う場合は、スマホ画面を見続けたり、相手に表示したりする必要がありました。それに対しBuds3シリーズでは、翻訳音声をイヤホンに直接届けられるため、目線や姿勢を変えずにコミュニケーションを続けられるのが大きなポイントです。また、Galaxy端末側の通訳アプリはクイックパネルから即座に起動できるよう設計されているほか、「リスニングモード」「会話モード」といったモード切替にも対応しているとのこと。

さらに、Galaxy Z FlipシリーズやFoldシリーズと組み合わせると、フォルダブル端末特有の2画面を活かした通訳が可能です。

メイン画面には「自分と相手の言語の翻訳内容」を並列表示し、背面画面には相手に見せる用の翻訳結果を表示できます。つまり、「自分は耳で聞く」「相手には目で見せる」という役割分担が自然にでき、従来の翻訳機では実現できなかったスムーズなコミュニケーションが可能になると打ち出しています。

Galaxy Buds3 FE + Z Flip7で通訳機能をレビュー

ここからは、Galaxy Buds3 FEをGalaxy Z Flip7と組み合わせ、実際に通訳機能を試した使用感をまとめます。翻訳精度そのものではなく、操作のしやすさ・遅延・反応速度・実用性を重点的に確認しています。

① Flip7のフォルダブル(折りたたみ)機構が通訳と相性抜群

編集部撮影 ※前面と背面に翻訳内容を表示する様子

Buds3 FEとFlip7を組み合わせた際にもっとも面白かったのは、フォルダブル端末だからこそできる、複数画面を活用した、翻訳結果の分担表示です。

前面(メイン画面) → 自分と相手の言語の翻訳内容を同時表示
背面(サブ画面) → 相手に見せる用の翻訳結果


この機構により、同じ画面を一緒にのぞき込む必要がなく、対話相手と不自然な距離感になることがありません。相手にスマホを差し出す必要もなく、必要な情報だけを背面画面で見せられるので、より自然なコミュニケーションが取りやすい印象です。

② 通訳アプリをワンアクションで起動できる

編集部撮影 ※Buds3 FEのステムを長押しする様子

通訳アプリの起動方法はいくつかありますが、イヤホンなしの場合は、主に以下の2通りの手段があります。

① 下へスワイプ→左へスワイプ→中央のクイックパネルをタップ(または下へスワイプ)して展開→「通訳」アイコンをタップ
② メイン画面右端のサイドバーを展開→「通訳」アイコンをタップ


それに対し、Galaxy端末とBuds3シリーズを連携すれば、イヤホンのステムを長押しするだけで通訳アプリを起動できます。

サイドバーから通訳アプリを起動する方法なら手間というほどではありませんが、慣れたとしても瞬間的に起動するのは難しいでしょう。とっさに使いたいシーンに備えるなら、Buds3シリーズ+Galaxy端末で利用すると対応力が高められそうです。

③ ANC・ノイズリダクションが翻訳をサポート

翻訳自体はGalaxy端末側のAIが処理するため、イヤホン側の性能が翻訳精度を大きく左右するわけではありません。それでも、音声入力が安定しているかどうかは、翻訳結果や使用時の快適さに一定の影響を与えます。

今回は、以下の2パターンで、会話モード・リスニングモードの反応をそれぞれ比較しました。

① 無音(静かな室内)+英語音声読み上げ(ChatGPT)
② 環境音(カフェ店内の雑音)+英語音声読み上げ(ChatGPT)


結果として、翻訳結果に有意な差は確認できませんでした。

なお、ANC(アクティブノイズキャンセリング)そのものは「静かな室内の雑音消し」には十分ですが、カフェや雑踏などの環境音を大幅に抑えるほどではありません。そのため、雑音環境下での通訳アプリの利用は、イヤホンから再生される音声自体が多少聞き取りにくくなる印象はありました。

また、通話マイク側のノイズリダクションは優秀で、会話モードでの自分の声の拾われ方は終始安定していました。翻訳の入口になる音声入力としては、十分信頼できる印象を受けます。ちょっとしたオンライン打ち合わせであれば、Buds3 FEで対応できそうです。

手元の操作を減らし、より自然なコミュニケーションをサポート

今回レビューしたBuds3 FE+Flip7の組み合わせは、以下の点で、スマホ端末のみでの通訳より自然に使えるように感じました。

・耳で翻訳を受け取れる
・相手には背面画面で翻訳を見せられる
・画面を常に見る必要がない
・通常のイヤホンと同じ操作で使える


一方で、翻訳そのものはGalaxy AIが担当しており、イヤホンを組み合わせたことにより精度が劇的に向上するというわけではありません。例えば「For here or to go?(店内飲食かテイクアウトかを尋ねる言い回し)」のような短い言い回しは認識が安定せず、翻訳も流暢とは言えませんでした。

ただしこれは、Buds3やGalaxy AIが悪いというより、現行のAI翻訳の限界と考えたほうが良いかもしれません。

まとめ

今回は、Galaxy Buds3 FEとGalaxy Z Flip7を組み合わせて、「通訳」アプリの使用感をレビューしました。従来の、スマホ単体で翻訳アプリを利用する使い方に比べ、より自然に使える点が印象的でした。

特に、Flip7の背面画面に相手向けの翻訳結果を表示し、自分はイヤホンから翻訳音声を受け取るという体験は、従来のスマホ翻訳や専用翻訳機とは異なる使い勝手です。

一方で、長文やカジュアルな言い回しの認識は現行AIの課題もあり、万能な通訳機能を求めるとギャップを感じる場面もあります。とはいえ、短い受け答えや旅行先でのちょっとしたコミュニケーションを補助するという用途であれば、イヤホン操作で通訳アプリを即起動できる点は大きな利点です。

日常用のイヤホンとしての性能も価格相応かそれ以上の水準でまとまっているため、Galaxy端末ユーザーで「通訳にもときどき使いたい」という人にとっては、バランスのいい選択肢と言えそうです。


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