
Xiaomi Buds 5 Proをレビュー、AI音声文字起こし・翻訳・録音もできるイヤホン
スマホやタブレット、スマートウォッチなどスマートデバイスを中核に家電製品も展開するXiaomi(シャオミ)。コスパに優れた製品が多く、海外でも人気の高いメーカーです。
今回紹介するのは、2025年3月にXiaomiから発売された完全ワイヤレスイヤホン、Xiaomi Buds 5 Pro。
音楽の再生や通話だけでなく、AIによる音声文字起こしや翻訳※、録音までできる多機能イヤホンです。
Bluetooth版とWi-Fi版の2種類があり、今回、Xiaomi JapanよりXiaomi Buds 5 Pro(Bluetooth版)の貸与を受け、使用感をレビューします。ぜひ参考にしてください。
※AI音声文字起こし・翻訳機能は「Xiaomi 15 Ultra」に対応。今後、対応スマホを拡大予定。
目次
Xiaomi Buds 5 Proのスペック(Bluetooth版、Wi-Fi版の違い)

編集部撮影(Xiaomi Buds 5 Proのセット内容)
Xiaomi Buds 5 Proは、Bluetooth版とWi-Fi版の2種類を展開しています。対応スマホがあれば、Bluetooth版は2.1Mbpsロスレス伝送、Wi-Fi版は4.2Mbpsロスレス伝送に対応し、一般的なBluetooth接続に比べ格段に多い情報量を伝送することで解像度の高い音質を実現します。
タイプ |
Bluetooth版 |
Wi-Fi版 |
---|---|---|
画像 |
![]() |
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カラー |
ホワイト、チタングレー |
ブラック |
充電ケース |
サイズ:60.5 × 48.45 × 26.79mm |
サイズ:60.5 × 48.45 × 26.79mm |
イヤホン(片側) |
重さ:約5.6g |
重さ:約5.6g |
Bluetooth |
Bluetooth 5.4 |
Bluetooth 5.4 |
伝送速度 |
2.1Mbpsロスレス伝送(48kHz/24bit) |
4.2Mbpsロスレス伝送(96kHz/24bit) |
ドライバー |
11mmドライバー(デュアルマグネット、ブラックポリマーコーティング) |
11mmドライバー(デュアルマグネット、ブラックポリマーコーティング) |
対応コーデック |
SBC / AAC / aptX Lossless / aptX Adaptive / LC3 |
SBC / AAC / aptX Lossless / aptX Adaptive / LC3 |
再生時間 |
8時間(イヤホン)、40時間(充電ケース併用) |
10時間(イヤホン)、40時間(充電ケース併用) |
充電ポート |
USB Type-C |
USB Type-C |
対応アプリ |
Xiaomi Earbuds |
Xiaomi Earbuds |
防水防塵 |
IP54(イヤホンのみ) |
IP54(イヤホンのみ) |
内容 |
イヤホン、充電ケース、Type-C充電ケーブル、ユーザーマニュアル |
イヤホン、充電ケース、Type-C充電ケーブル、ユーザーマニュアル |
定価 |
24,980円(税込) |
27,980円(税込) |

編集部撮影

Moovoo編集部
Wi-Fi接続に対応したモデルはXiaomi初。「Xiaomi 15 Ultra」ユーザーであれば、96kHz/24ビットというハイレゾの中でもより高音質な音楽再生が可能です。標準的なワイヤレスイヤホンでは味わえないオーディオ体験を提供してくれることでしょう。イヤホンの重さは片耳5.6g程度で軽く、長く装着してもストレスを感じにくい印象です。実際に約2時間装着したままデスクワークをしましたが、不快感は感じませんでした。
初めてでも使いやすい「Xiaomi Earbuds」アプリ

「Xiaomi Earbuds」アプリの画面

「Xiaomi Earbuds」アプリの画面
スマホに「Xiaomi Earbuds」アプリをインストールしてXiaomi Buds 5 Proと接続すると、充電残量の確認から、ノイズキャンセリングやイコライザーの変更、録音や翻訳、文字起こしなど、さまざまな設定や機能にアクセスできます。

Moovoo編集部
アプリを起動すると、最初のページに頻繁に使いたい機能がまとまっていて、表記もわかりやすく、初めてでも迷わず使えました。
Xiaomi独自の「デュアルアンプ同軸トリプルドライバー」で高音質を実現

Xiaomi Buds 5 Proは、没入感の高い音楽体験をユーザーに提供するため、新たに開発した「デュアルアンプ同軸トリプルドライバー」を搭載しています。
豊かな低音を響かせる11mmデュアルマグネット型ドライバーと、クリアな高音を実現するプラナードライバー、さらには繊細な中音を再現するセラミックツィーターという3つのドライバー構成です。
また、高周波と低周波で分けて駆動するデュアルアンプ構成により、高周波信号と低周波信号間の干渉を抑え、音の明瞭度を高める工夫がされています。

編集部撮影
音質にこだわってオーディオ機器選びをしている編集部員が実際に使用してみたところ、次のような感想を聞けました。

編集部員 N
iPhone とペアリングして実際に音楽を聴いてみたところ、低音域から高音域までバランス良く音がしっかりと出ていて、レンジが広い印象です。とても聴きやすいサウンドでした。※BluetoothコーデックはAAC

編集部員 E
やわらかいサウンドで聴きやすく、とくに高音域の再現性に優れていた。Jポップの楽曲を再生したところ、ボーカルの声に厚みを感じた。また、演奏音にはまとまりがある印象だった。※BluetoothコーデックはAAC
サウンドの雰囲気を変えたいときは「Xiaomi Earbuds」アプリからイコライザー設定を変更できます。プリセットが用意されているため、初心者でも試しやすいです。
プリセットは、HarmanとXiamiがコラボして誕生した「Harman Audio EFX」を含む6種類と、好みに合わせて細かく調整できる「カスタム」があります。

「Xiaomi Earbuds」アプリ画面

Moovoo編集部
プリセットを選ぶだけでもガラリと楽曲の印象が変わります。同じ曲でも新しい気分で楽しめるのは魅力です。
進化した「アクティブノイズキャンセリング」

Photo by iStock
最大55dB/5kHz※※に対応したアクティブノイズキャンセリングも大きな特徴の一つ。従来モデルよりもノイズリダクションの強度が増し、高い音域のノイズにも対応できるようアップグレードしています。
また、イヤホンには3つのマイクを内蔵し、AIが周囲の雑音を検知して適切にノイズを除去する機能を備えています。Xiaomiによれば、最大15m/sの風切り音にも対応とのことで、風が強い日でも通話相手にクリアな音声を届けることが可能です。
さらに、ノイズ除去のレベルを従来の3段階から自在に調整できるようになった点も進化したポイントです。
※※中国国家計量研究所によるノイズキャンセリング深度テストデータ。

「Xiaomi Earbuds」アプリ画面

Moovoo編集部
ノイズキャンセリングの性能を確かめるため、PCのスピーカーから大音量の音声を流した状態でノイズキャンセリングを最大に設定し、イヤホンから音楽を再生してみました。その結果、スピーカーの音声は遠くでかすかに聞こえる程度に抑えられ、イヤホンから聴こえる音楽は手前にくっきりと浮かび上がりクリアに聴こえました。通勤中の車内などでも周りの雑音に邪魔されずに音楽を楽しめそうです。
「3Dオーディオ」内蔵で立体的な音響体験

Photo by iStock
「Xiaomi Earbuds」アプリから3Dオーディオを設定することで、音がまるで自分の正面から届くような立体的な音響体験を楽しめます。

「Xiaomi Earbuds」アプリの画面

Moovoo編集部
実際に音楽を再生しながら顔を左右に振ると、音の方向が常に一定であることを実感できました。まるで生演奏を聴いているかのようです。ただ、音のクリアさは下がるので、音楽を聴くときよりも映画やゲームの臨場感を高めたい時などに良さそうですね。
文字起こし・翻訳機能の対応スマホ拡大に期待

編集部撮影
今回のレビューでは、ハイレゾクオリティのロスレスオーディオを試してはいないものの、聴き心地の良いサウンドと音質の高さを実感しました。また、ノイズを低減させる性能も高く、普段使うワイヤレスイヤホンとしておすすめできます。
音声文字起こしや翻訳機能は執筆時点では「Xiaomi 15 Ultra」でしか使用できないため、今後の対応スマホの拡大に期待です。
文字起こしや翻訳機能が使えると、海外旅行やビジネス、英語学習など、従来のワイヤレスイヤホンの枠を超えて活躍してくれるデバイスになることでしょう。
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