クレジットカードの種類とその違いとは?初心者向けおすすめカードも
「クレジットカードの種類とその違いって何?」と素朴な疑問を持っている方のために、クレジットカードの種類について解説します。
まずは下記の3つに分類して解説します。
①カードランク
②国際ブランド
③発行会社
同じ発行会社でもクレジットカードランクによってサービスや特典、ポイント還元率、年会費、保険の補償額等が違います。国際ブランドの種類によっては使えない店舗もあるので注意が必要です。
後半では、おすすめクレジットカード3選を紹介しているので、そちらもぜひ参考にしてください。
クレジットカードのランク
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まずはクレジットカードのランクについて解説します。基本的にランクが上がるほど審査は厳しくなります。
一般カード
一般カードは、各カード会社が発行するカードの中で基本となるランクです。特典やサービスは他のランクと比べて少ない代わりに、年会費が安い傾向があります。年会費無料の一般カードも少なくないので、決済の手段として初めてクレジットカードを持つ人におすすめです。
代表的な一般カードには下記のようなカードがあります。
・三井住友カード
・JCB CARD W
・楽天カード
・dカード
ゴールドカード
ゴールドカードとは、一般カードと比較して特典や保険補償などが充実しているクレジットカードです。カードを使う頻度が高い人や海外旅行が多い人におすすめです。
一方で、ゴールドカードは年会費が高いというデメリットもあります。年会費には幅がありますが、一般的なカード会社が発行するゴールドカードの平均相場は約5,000円~35,000円ほどです。
代表的なゴールドカードは、下記の通りです。
・三井住友カード ゴールド
・dカード GOLD
・イオンゴールドカード
・楽天ゴールドカード
・アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
プラチナカード
プラチナカードは、ゴールドカードよりさらにワンランク上のカードです。
プラチナカードには、下記のようなメリットがあります。
・高級ホテルの割引やプラチナ会員限定のサービスやイベントがある
・付帯保険の補償額がゴールドカードより高い傾向がある
・コンシェルジュサービスが充実
特にコンシェルジュサービスは、プラチナカードならではの秘書のようなサービスが受けられます。電話一本でレストランや旅行の予約、チケット等の手配を代わりにしてくれるのです。
代表的なプラチナカードは下記の通りです。
・アメリカン・エキスプレス・プラチナカード
・JCBプラチナ
・エポスプラチナカード
・オリコカード ザ プラチナ
・三菱UFJカード・プラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード
ブラックカード
ブラックカードとは、クレジットカードの中で最もランクが高いカードで、下記のようなメリットがあります。
・ステータス性が最も高い
・会員限定イベントへの参加が可能
・個人専用コンシェルジュのサポートあり
ブラックカードは、一般申込みができないカードが多く、年会費も数万〜数十万円とかなり高額なことから、厳選された人だけが持てる特別なカードとして知られています。
ブラックカードと呼ばれるランクに該当する代表的なクレジットカードは下記の通りです。
・アメックス・センチュリオン
・ラグジュアリーカードMastercard Black Card
・JCBザ・クラス
・ダイナースカードプレミアム
国際ブランド
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クレジットカードの国際ブランドとは、世界中の国や地域で使用できるVisa、JCB、Mastercard等のブランドを示します。それぞれの国際ブランドについて解説します。
Visa
Visaは200以上の国と地域で利用されている国際ブランドで、2019年3月末時点で34億枚のVisaカードが発行されています。
国内・海外問わず加盟店が多いため、初めてクレジットカードを作る人や海外によく行く人におすすめです。
JCB
JCBは日本発の国際ブランドで、2021年3月末時点での会員数は1億4,000万人、加盟店数は約3,600万店です。海外にJCB会員用サービス窓口が設置されていたり、国内外で24時間対応のコールセンターが利用できたりと、海外でもきめ細やかなサービスを受けられます。
Mastercard
Mastercardは加盟店数の多い国際ブランドです。2020年時点の加盟店数はおよそ7,000万店となっており、これはVisaと同等です。
American Express
American Expressは、VisaやMastercardには劣るものの、世界中で4,000万店を超える加盟店数を誇る国際ブランドです。日本国内ではJCBと提携しているため、コンビニやタクシーなど幅広い場面で利用できます。
Diners Club
Diners Clubは世界初のクレジットカードとしても知られる国際ブランドです。カード所有者は2億7,000万人以上、加盟店数は約3,500万店となっています。
発行会社
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クレジットカードを発行する会社を大きく5つの系統に分類して解説します。
銀行系
銀行または銀行グループ会社が発行しているクレジットカードです。キャッシュカード一体型も多いので、利便性が良いこともメリットです。
メガバンクの中には、利用額に応じて銀行ATMの手数料が無料になるクレジットカードもあります。
<銀行系クレジットカードの例>
・三菱UFJカード
・三井住友カード
・JP BANKカード
・三菱UFJ-VISA
・みずほマイレージクラブカード
信販系
クレジットカードを発行している会社の多くを占めているのが信販系です。
一般的な銀行系クレジットカードと比較して、ポイントの貯まりやすさや特典が充実しているのが特徴です。
<信販系クレジットカードの例>
・オリコカード
・JCBカード
・アメックスカード
流通系
百貨店やスーパー、ネット系のショッピングモールを運営する会社が発行するカードです。
発行元が運営する店舗やサービスでの買い物に割引やポイント制度があり、よく買い物する店舗やショッピングモールがあるなら、お得に利用できます。
例えば、イオンで買い物を頻繁にするならイオンカード、楽天で買い物をよくするなら楽天カード等、使用頻度が高い店舗やモールの流通系クレジットカードを利用するのがおすすめです。
<流通系クレジットカードの例>
・セゾンカード
・東急カード
・東武カードビジネスゴールド
・イオンカード
・エポスカード
・楽天カード
・Amazon Mastercard
・Yahoo! JAPANカード
・セブンカードプラス
・ビックカメラSuicaカード
交通系
鉄道会社や航空会社が発行する交通系クレジットカードです。
鉄道会社が発行するクレジットカードは、ICカード乗車券機能付きのものが多く、金額が不足すると自動的にチャージされるオートチャージ機能が付いているものもあります。
航空会社の発行するクレジットカードは、国内外の旅行傷害保険が付帯されているカードも多く、旅行が多い人におすすめです。
<交通系クレジットカードの例>
・ビュー・スイカ
・ビックカメラSuicaカード
・e-kenetカード
・JALカード
・ANAカード
消費者金融系
消費者金融が発行元のクレジットカードの最大の特徴は、キャッシング枠の上限が高めに設定されているため、キャッシングが利用しやすいことです。
カード発行スピードが早いのが特徴で、最短即日で受取可能なカードもあります。
クレジットカードの種類はカード番号で判別できる
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クレジットカードの番号は14~16桁の数字で構成されていますが、この数字にはそれぞれに意味があります。
1~6桁:発行者を識別する番号
カード番号の先頭の1桁目は、下記のような発行会社の産業分類を示しています。
1:航空
2:航空、その他
3:旅行・娯楽、銀行・金融
4:銀行・金融
5:銀行・金融
6:運送・銀行・運送
7:石油、その他
8:医療、通信、ヘルスケア、その他
9:国別に割当
国際ブランドごとの番号は、1桁目から順にそれぞれ次の通りです。
Visa:4
JCB:3528~3589
Mastercard:510000~559999、222100~272099
American Express:34、37
7~15桁:会員を識別する番号
7桁目〜15桁目はカード会員の個別の口座番号が示されています。
16桁目の末尾番号の数字は、番号入力ミス等の誤り等で起こり得るトラブルを防止する仕組みになっています。
クレジットカードの選び方のポイント
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クレジットカードの種類だけでは自分に合ったものを選べないという初心者のために、ここからはクレジットカードの選び方のポイントを解説します。
年会費無料
一般カードには、年会費無料のクレジットカードもあります。初心者がどの位の頻度でクレジットカードを使うかまだわからない場合は、年会費無料を選ぶのが無難です。
年会費無料のクレジットカードの中にも、年会費有料のクレジットカードに匹敵するポイント高還元率を誇るものもあります。
ポイント還元率と有効期限
ポイント還元率とは、クレジットカードの利用金額に対して、何円相当のポイントが還元されるかを示す数値です。
たとえば、利用金額100円につき1円相当のポイントが貯まる場合、還元率1.0%と表現します。
還元率は、同じカードでも利用するサービスによってはアップすることも。毎日の通勤に電車を使うなら交通系、特定のスーパーで頻繁に買い物するなら流通系、といった具合に、ライフスタイルに合ったものを選ぶとよいでしょう。
ただし、ポイントをせっかく貯めても有効期限が切れてしまえば意味がありません。ポイントの有効期限の長さや無期限といった点にも注目です。
ポイントの移行先や交換先
ポイントの交換・移行先はさまざまですが、下記のようなもの引き換えられるクレジットカードが多い傾向にあります。
・ギフトカードや商品券
・家電や食料品
・提携各社のポイントやマイレージに移行
特典
付帯する特典も、クレジットカードを選ぶうえで重要なポイントです。
特典はカードランクや年会費の高さに比例して充実する傾向があり、たとえば空港ラウンジ利用は一般的にゴールドカード以上が対象となります。
一見高額に思える年会費のカードも、特典次第では十分にもとが取れる可能性も。どのカードを持つのが最適かは、個々のライフスタイルによって異なりますのでよく吟味しましょう。
旅行傷害保険の付帯の有無
国内・海外問わず旅行によく行く人は、付帯保険の有無も重要です。一般的に、年会費有料のクレジットカードは旅行保険の補償額も高い傾向にありますが、必ずしも年会費と相関があるとは限りません。保険については、下記の内容を必ず確認しましょう。
・自動付帯か利用付帯か
・緊急歯科治療費や預けた荷物が届かない場合などの旅行事故緊急費用の補償まで付帯されているか
・旅行傷害保険の補償額
・傷害治療費・疾病治療費の補償が付帯されているか
・家族特約の有無
初心者でも安心のおすすめクレジットカード3選
ここからは、初めてクレジットカードを作る方におすすめのクレジットカードを紹介します。
JCB CARD Wは年会費無料のクレジットカードで、ショッピング保険も付帯されています。また、ETCカードも年会費無料で手に入ります。年齢制限は申込み時点での年齢が対象なので、40歳以降も利用は可能です。
貯まったポイントは使い道次第でかなりお得に利用できますが、有効期限が獲得月から2年間となっている点には要注意。提携先の詳細については公式サイトをご覧ください。
年会費 |
永年無料 |
---|---|
ポイント還元率 |
1.00~5.50% |
ポイント有効期限 |
獲得月から2年(24ヵ月)後の15日まで |
ポイント移行・交換先 |
JALマイル、ANAマイル、デルタ空港スカイマイル、nanacoポイント、dポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、ビックカメラポイント等 |
国際ブランド |
JCB |
海外旅行傷害(利用付帯) |
|
審査可能年齢 |
18歳以上39歳以下 |
三井住友カードの特徴は、キャッシュバック機能が付いていることです。スマートフォンアプリ「Vポイント」を利用すれば、「1ポイント=1円」でポイントをそのまま店頭やネットショップでの買物の支払いに使えます。
支払いに充当するキャッシュバックは、1ポイント以上1ポイント単位で交換できます。キャッシュバックされてその月の支払いがなかった場合はキャッシュバック繰越残高として翌月に繰り越されます。
年会費 |
税込み1,375円(インターネット入会で初年度無料) |
---|---|
ポイント還元率 |
0.5〜2.5% |
ポイント有効期限 |
獲得月から2年間 |
ポイント移行・交換先 |
nanacoポイント、dポイント、楽天ポイント、Pontaポイント、ビックカメラポイント等 |
国際ブランド |
Visa、Mastercard |
海外旅行傷害(利用付帯) |
|
審査可能年齢 |
18歳以上 |
- アメリカン・エキスプレス
-
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード
- 年会費税込み31,900円
-
普段の生活をより豪華にするカード
ステータスが高いクレジットカードなら、アメリカン・エキスプレス・ゴールドカードがおすすめです。
アメリカン・エキスプレスカードは、略称アメックスと呼ばれていますが、特にゴールドカードは特典が優れています。
・ザ・ホテル・コレクション・国内クーポン(15,000円)
・家族カード1枚が年会費無料
・ゴールド・ダイニング by 招待日和
・ANAのマイルに移行できる
・海外旅行先でのトラブルに電話がすぐに繋がる万全なサポート体制
・ETCカード年会費無料
また、世界の空港ラウンジが利用できるプライオリティ・パスのスタンダード会員の年会費は通常US99ドルですが、アメックス・ゴールドには、プライオリティ・パスが年会費無料で付帯されています。
ただし、プライオリティ・パスで利用できる空港ラウンジは年2回まで無料利用が可能で、3回目以降は利用の際にUS32ドル支払わなければなりません。つまり、海外は年に2回までしか行かないという人には、総合的に考えてかなりお得です。
年会費 |
31,900円(税込) |
---|---|
ポイント還元率 |
1.0% |
ポイント有効期限 |
最大3年 |
ポイント移行・交換先 |
ANAマイレージ、ヒルトン・ホテルズ&リゾーツ(Hilton Hotels)やマリオットホテル(Marriott Bonvoy)等の提携ホテル、楽天ポイント、Tポイント、会員専用メンバーシップ・リワードカタログサイト、百貨店の商品券等 |
国内旅行傷害保険(利用付帯) |
最高5,000万円 |
海外旅行傷害(利用付帯) |
|
空港ラウンジ |
国内28空港・海外1空港の主要空港ラウンジ無料利用可能+プライオリティ・パス付帯 |
家族カード |
1枚目は年会費無料 |
審査可能年齢 |
20歳以上 |
まとめ
Photo by apichon_tee / iStock
クレジットカード選びはさまざまな観点から検討することが重要です。仮に、自分のライフスタイルに合わないクレジットカードを選んでしまうと損をする可能性があります。
そのために、クレジットカードの種類を把握しておくことは非常に重要です。自分が普段どのように行動しているか、一度洗い出してみましょう。最適な一枚を選ぶために、ぜひ参考にしてください。
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