Slack往復3回まで?!【リモートワーク時代のマネジメント術を伝授】プレイライフCEO佐藤太一さん
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となりのMyデスク
リモートワーク、在宅ワークが定着し、まもなく1年半。PC周辺機器や快適チェアも選択肢が広がる今、となりのあの人はどんな組み合わせでどんな商品を使っているのか気になりますよね。この連載ではユーザーのお部屋を訪ねて、リモートワーク環境のこだわりポイントを紹介します。
一覧を見る今回のおとなりさんはオンラインコミュニケーションを提供する佐藤太一さん
佐藤さんは大学卒業後にITやコンサル会社などで会社員経験を積んで、2013年に株式会社プレイライフを起業します。
創業当時の「プレイライフ」は遊びのノウハウを提供するウェブ媒体として、若年層からの支持を得て、年間5,000万PVのメディアに成長します。
しかし、コロナ禍になったことで外出して遊ぶ人が減ってしまい、遊びの情報もユーザーもどんどん落ち込んでいきました。
この状況を打破しようと、2020年5月にリモートワーク時代のチームビルディングサービス「バヅクリ」を立ち上げます。
コロナ禍で多くの会社が社内コミュニケーションに課題を感じてくると、バヅクリのサービスは注目を集めます。
サービスの立ち上げから1年足らずで大手企業や都市銀、証券会社など220社で採用され、新卒採用社のチームビルディングのパイオニアとして利用されています。
ご自身もリモートワーク中心の働き方で、社員とのやり取りもオンラインを活用している佐藤さんに、コロナ禍でのオンラインコミュニケーションのヒントを伺いました。
佐藤太一さんのリモート環境をチェック
項目 |
内容 |
---|---|
自宅で行う作業 |
自宅ではPC作業のみと決めている。資料制作、アイディア出し、ファイナンス関連、広報業務、制作物やLPなどのデザインチェックをこなす |
リモートワーク頻度 |
週3〜5日は自室 or 自宅レジンデンスのラウンジで作業、週2日は出社して社内コミュニケーションを取る |
PC |
Think Pad X1を使って作業からオンライン会議、チャットなど全てをこなす |
スマホ |
iPhone 12 miniを使用しているけれど、プライベート利用がメイン |
連絡ツール |
チャットはSlackで、その他のコミュニケーションは9割以上zoomで行う |
佐藤さんの仕事場は都内にある自宅と外苑前にあるオフィスの2箇所。
主な業務は多岐にわたり、経営、資金調達、マネジメント、企画、広報など会社運営に関わる全般を担っています。
取材の日も親しみやすいラフな雰囲気で登場してくれた佐藤さん。
リモートワークが進んだ社会でも円滑な社内コミュニケーションを取るために、心がけているアイディアを教えてくれました。
こだわりポイントは「会社で作業をしない!」
佐藤さんに自宅とオフィスの使い分けを聞くと「オフィスでは人との時間を大切にして、敢えて作業をしないようにしている」と断言します。
【会社】ディスカッション、コミュニケーション、マネジメント業務など人に関すること
【自宅】資料作成やオンライン会議などの作業系はでリモートワークで対応
このスタイルで、佐藤さんは仕事をする場所の使い分けをしているそうです。
PC3台並行使いをやめて、今はThink Pad1台に
現在、佐藤さんが使っているガジェットは「Think Pad X1」というラップトップPCのみ。
以前はマウスコンピュータのPCが2台、Think Padを1台と合計3台使っていたそう。
1台はオンライン会議に参加しながら、もう1台で社内ミーティングも聞きつつ、残りの1台で作業というように、PC3台を駆使して複数のタスクを同時進行していました。
けれど、このスタイルを続けると「3台で色々できて効率的だと思ったけれど、どっちつかずで逆に効率がよくない」と気付き、今ではThink Padに絞るようになったとのこと。
プレイライフには15人の社内メンバーと、50人以上の講師陣が所属していて、社内外の多くの関係者をまとめあげるには、デジタルツールの利用が欠かせません。
佐藤さんの基本連絡ツールはSlackで、オンライン会議にはzoomを使って社内外とやり取りしているそうです。
PCやITを活用することで、オンライン会議や資料作成といったアウトプットの効率は、とても高まります!
リモートだからこそ、リアルさも大切にする
ラップトップPC1台のみで全てをこなすシンプルなリモート環境の佐藤さんに、他に狙っているガジェットがあるか聞いたところ「糸電話がほしいです!」と、デジタルと逆行する答えが。
というのも、佐藤さんは仕事柄、デジタルのデメリットを痛感しています。
コミュニケーションが円滑にできて、みんなが居心地良く楽しめる社会には「デジタル」だけでなく「リアル」な部分も必要だと感じるようになったとか。
メンバーとあまり会ってないなと思ったら、出社の際に積極的に声をかけるようにしていると言います。
また、デジタルなオンライン会議ではイヤホンをつけずに、スピーカーのオープンな音で対応することで、自分の前向きな姿勢を示すようにしています。
zoomでの会議には背景に壁紙やぼかしは使わずに、リアルな今のいる場所を写すようにしているとのこと。
特にお気に入りは自宅のあるレジデンスの最上階にあるラウンジで、眼下に臨む高層ビルの風景をzoomの画面に映して、自分の居場所や雰囲気を伝えています。
オンライン会議の背景に、こんな高層ビルの素敵な景色が出てきたら、インパクトあるでしょう?こういったインパクトのあるリアルな演出は、このオンライン時代で相手を惹き付けるのに効果的です
コミュニケーションを取るなら対面がおすすめ
佐藤さんはリモート時代の社内交流に必要なのは、効果的に「対面」を活用することと言います。
週2回の出社の際には、メンバーとディスカッションをしたりコミュニケーションを取ることに重点を置いていると言い、リモートワークによって変化したスタッフ間の距離感を整えることに注力しています。
デジタルで効率化できる部分と、コミュニケーション不足をリアルでサポートすることは、きっちりと使い分けるのが佐藤さん流。
リモートで相手を巻き込むマネジメント術
社内メンバーをまとめるだけでなく、投資家へのプレゼンや広報活動など、社内外にメッセージを発信する機会が多い佐藤さん。
会社を代表するCEOとして、リモート環境でも相手に関心を持ってもらうために、いくつかの工夫をしています。
事業を進めるためには関わる人たちの能動的な取り組みが欠かせません。
そこで、リモート環境下ではモチベーションのコントロールや、他人事から自分ごとに切り替えてもらう工夫、伝わりやすさに注意する必要があります。
佐藤さんの言う、オンライン会議の参加者に興味を持ってもらうために、雑談で参加者のアテンションを引いたり、動画やホワイトボード機能でライブ配信感を演出するというのは目からウロコのアイディア!
効率を求めすぎると機械的になってしまい、参加する人もつまらなってしまいがちなオンライン会議。
相手の動きが見える工夫をするだけで、ぐっと参加者の意識も変わってくるそうです。
まとめ:オンライン時代はデジタルとリアルの使い分けがポイント!
佐藤さんはシンプルなガジェットながらも、仕事の内容によって場所とスタイルを効果的に使い分けていることがわかりました。
また、リモート時代のマネジメントには「デジタル」と「リアル」をうまく組み合わせることで、一見遠回りなようでも、結果的に効率良く業務進行ができるアイディアにも注目です。
リモートワークが広がる中で、チームのメンバーがうまく動いてくれない。なかなか意図が伝わらない。逆に非効率になっている気がする…そんな課題を感じているマネジメント職の人は、この記事を参考にしてみてくださいね。
今後も【となりのMyデスク】ではガジェット紹介に加えて、リモートワーク時代のハウツー記事も続々公開予定ですので、この連載をお楽しみに!
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