クレジットカードのランク!ゴールド・プラチナ・ブラックの違いとは?
クレジットカードには「ゴールド」「プラチナ」「ブラック」と呼ばれるカードのランクがあります。名前の通り、券面がその色のデザインで、様々な会員特典が充実しています。また、高ランクなクレジットカードは、ホテルやお店などで使う際に、ステータスの証明ができるといったメリットもあります。
ただし、年会費は一般カードと比べて高くなるので注意が必要です。クレジットカードはそれぞれ特徴が異なるので、金額だけでなく自分のライフスタイルに合ったものを選ぶのが個人ごとのメリットを感じるためのポイントになります。
ゴールドはよく聞くことも多いと思いますが、プラチナやブラックについては内容を知らない方もいるかもしれません。
今回は、ゴールド・プラチナ・ブラックの特徴について紹介していきます。
クレジットカードにはランクがある!
クレジットカードのランクは、大きく分けて「一般カード」「ゴールドカード」「プラチナカード」「ブラックカード」の順に高くなっていきます。
ただし、カードの種類によっては一般カードがゴールドカードやプラチナカード相当であったり、ゴールドカードがプラチナカード相当のこともあります(またその逆もしかり。)各社によってカードランクごとの年会費や特典の内容によって判断しましょう。
ここからはクレジットカードの種類別に詳しく紹介します。
ゴールドカードの特徴
ゴールドカードは一般カードよりもワンランク上のカードです。一般カードよりも年会費は高くなりますが、特典が充実しているので普段のショッピングなどで有効活用できます。
また、ゴールドカードは多くの会社で発行されており、種類が多いので自分に合ったカードを選びやすく、プラチナ・ブラックと比較すると年会費が安いことが多いので選びやすいといえるでしょう。
申込条件
一般カードの場合、高校生を除く18歳以上の方で、本人に安定した継続収入があれば申し込みできます。ゴールドカードはカードによって申込条件は異なるものの、年齢は20歳以上に設定していることが多いです。
カードの種類 |
申込年齢 |
JCBゴールド |
20歳以上で、本人に安定継続収入のある方 |
dカード GOLD |
満20歳以上(学生は除く)で、安定した継続収入があること |
楽天ゴールドカード |
20歳以上 |
三井住友カード ゴールド |
満30歳以上で、本人に安定継続収入のある方 |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
20歳以上 |
年会費
一般カードの場合、年会費無料のカードがほとんどであり、年会費が発生しても数千円程度です。また、初年度は無料で特定の条件を満たすことで次年度の年会費が無料になるものも多いです。
ゴールドカードの場合、カードによって年会費は変わりますが1万円前後かかるものが多いです。カードを使っていなくても持っているだけでお金が発生するので、カードのメリットと年会費のバランスを考えて申し込みすることが大切です。
カードの種類 |
年会費 |
楽天ゴールドカード |
2,200円(税込) |
dカード GOLD |
11,000円(税込) |
JCBゴールド |
11,000円(税込)(*初年度無料) |
三井住友カード ゴールド |
11,000円(税込)(*初年度無料) |
アメリカン・エキスプレス・ゴールド・カード |
31,900円(税込) |
特典
ゴールドカードの主な特典は、空港ラウンジの利用と付帯する旅行の傷害保険、優待店で得られるサービス、提携サービスのポイントが貯まるなどです。
カードによって特典の内容は異なりますが、旅行系サービスが強いカードが多く、国内の主要空港のラウンジをカード提示で無料利用できるようになります。
さらに、カードを持っているだけで国内・海外旅行の傷害保険に自動的に加入できるもの多いので、安心して旅行できるようになるでしょう。傷害保険の最高補償額は2,000万円~5,000万円ほどです。
dカード・au PAYカードのような携帯キャリアのゴールドカードは携帯料金からポイントが10%還元(2021年5月時点)で、年会費の元以上も取りやすいです。
一般カードでも、カード会社と提携している優待店ではポイント還元率が高くなったり、商品の割引を受けられたりしますが、ゴールドカードを持っていると、さらに還元率が高くなるなど、より得する優待を受けられるようになります。
普段から飛行機を使った旅行が多い方や、クレジットカードを使って買い物をする方はメリットが多いでしょう。カードを選ぶときは、特典の内容が自分のライフスタイルに合っているか見極めることが大切です。
メリットとデメリット
先程の通り、ゴールドカードの最大のメリットは、充実した特典の内容です。例えば、空港ラウンジを利用できれば、フライト前の時間をゆったり過ごすことができ、ポイント還元率が高くなるもので日常生活の出費をお得に貯めるなどができです。
ゴールドカードのデメリットは、プラチナ・ブラックカードとも共通しますが年会費が高いことです。ポイント還元率は1.0%のものが多く、年会費は1万円前後します。もし、ポイントだけで年会費分を貯めようと思えば、年間で100万円分利用する必要があります。
普段から飛行機をあまり利用しない方であれば、空港ラウンジや付帯保険の特典も特に意味をなさないでしょう。
また、最近では使用用途ごとに、複数のクレジットカードを持つ方も多いと思います。クレジットカード協会の2020年3月の調査では、成人人口※比で、1 人当たり 2.8 枚保有しているとの調査結果があります。
支払いに複数のカードを利用することで、1カードあたりの使用額が下がってしまい、年会費よりも恩恵を受けられない、といったことが考えられます。
この度、2020 年 3 月末のクレジットカード発行枚数調査結果を取りまとめた。2020 年 3 月末のクレジットカード発行枚数(調査回答社数 253 社)は、2億 9,296 万枚で、前年比3.2%の増加となった。成人人口※比では、1 人当たり2.8枚保有していることとなる。
プラチナカードの特徴
プラチナカードはゴールドカードよりもさらにランクがハイクラスで、富裕層向けのカードです。券面もスタイリッシュなデザインが多く、憧れる方も多いでしょう。
ゴールドカード以上の充実した特典があるので、有効活用すれば生活をより豊かにできるでしょう。
国際ブランドである「ダイナースクラブカード」のプロパーカードは、プラチナとは冠していませんが、一般カードの年会費・特典がともにプラチナカードクラスになっています。
申込条件
プラチナカードは申し込みできる年齢が、ゴールドカードよりも高くなっていることが多いです。場合によっては30歳以上でないと申し込みできないカードもあります。さらに、審査を通過するためには、ゴールドカード以上に求められる収入が高くなる傾向があります。
また、プラチナカードの中には招待制のカードもあり、自分で申し込みできないものもあるので注意しましょう。この場合、ゴールドカードなどのプラチナよりもワンランク下のカードでの利用実績がポイントになります。
例えば、ゴールドカードで年間〇〇円以上の利用実績がある方限定で、プラチナカードの申込案内が届きます。具体的な招待条件などは公表していないカードがほとんどです。
カードの名前 |
申込年齢 |
JCBプラチナ |
25歳以上 |
ダイナースクラブカード |
27歳以上 |
三井住友カード プラチナ |
30歳以上 |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード |
30歳以上 |
年会費
プラチナカードはゴールドカード以上の年会費が発生します。その分、特典も豪華になりますが、年会費も高くなるので、付帯している特典を有効活用できないと持っているだけで大きな出費になってしまいます。
プラチナカードは、基本的には2万円以上であり、安価なもので2万〜3万円、中価格帯で3万〜5万円台、高価格帯で6万〜15万円になります。
カードの名前 |
年会費 |
UCプラチナ |
16,500円(税込) |
Orico Card THE PLATINUM |
20,370円(税込) |
セゾンプラチナ・アメリカン・エキスプレス・カード |
22,000円(税込) |
ダイナースクラブカード |
24,200円(税込) |
JCBプラチナ |
27,500円(税込) |
JALカード プラチナ |
34,100円(税込) |
三井住友カード プラチナ |
55,000円(税込) |
三井住友カード プラチナプリファード |
33,000円(税込) |
ANA VISAプラチナ プレミアムカード |
88,000円(税込) |
アメリカン・エキスプレス・プラチナ・カード |
143,000円(税込) |
特典
プラチナカードの特徴的な特典は「コンシェルジュサービス」と「プライオリティ・パス」です。
「コンシェルジュサービス」とは、専任の担当者が24時間365日体制で要望に応えてくれるサービスのことです。例えば、旅行をするときの飛行機や新幹線の時間を調べてくれたり、代わりに予約をしてくれます。同じように、旅行先のホテルや外食先のレストランの情報を調べてくれたり予約の手配などにも対応しています。
忙しい時に、ホテルやツアーを調べ予約するのは面倒ですよね。かといって家族や友人に頼むわけにもいかず…。そんな時にコンシェルジュが代行してくれるので、「お金を払うことで、自分の時間を増やす」と考えると、魅力的なサービスと考えられるかもしれません。
「プライオリティ・パス」は、国内だけでなく世界148カ国、600を超える都市にある1,300カ所以上のラウンジを利用できる特典です。プラチナカードホルダーは、国内だけでなく海外旅行に出掛ける方も多いので、多くの空港の豪華なラウンジを利用できるのは大きな魅力といえるでしょう。
他にも、旅行を充実させる優待サービスが多く、高級ホテルの部屋を無料でアップグレードしたり、豪華なグルメコースを1回無料で楽しめたりします。
また、最近では、「三井住友カード プラチナプリファード(2020年9月開始)」のように、従来よりも安価な33,000円(税込)の年会費(従来の三井住友カード プラチナは55,000円(税込))のカードも出てきています。従来カードよりも30~50歳代と少し若い世代をターゲットに、プラチナカードのステータスと費用対効果の経済合理性を狙ったカードです。
富裕層向けのプレミアムカード
このようにプラチナカードの特典は充実しています。それ以外にも、旅行の傷害保険の補償額も高額であり、多くのプラチナカードの補償額が国内・海外で最高1億円になっていることが多いです。富裕層向けのサービスが充実しており、コンシェルジュにお願いすればプラチナカード会員限定のコンサートや観劇のチケットを確保することもできます。
プラチナカードの場合は、一般カードやゴールドカードと違い、ポイントを貯めて年会費をカバーする、よりは他の特典も加味して持つことが良いと思います。
オススメのプラチナカード
ブラックカードの特徴
ブラックカードはクレジットカードの中で最もハイクラスなカードです。一般的には「利用上限額が決まっていない」というイメージを持つ方が多いですが、カードの種類によって変わります。
ブラックカードは年会費もより高くなり、特典も豪華になっています。
申込条件
ブラックカードのほとんどが申し込みではなく招待制(インビテーション)です。この招待が届く条件は非公表ですが、ワンランク下のカードを継続利用していることや、利用額が大きいことなどが条件になっていると考えられています。
年会費
ブラックカードの年会費も非常に高くなっています。最も高いといわれる年会費のカードはアメリカン・エキスプレスのブラックカードの「センチュリオンカード」です。公式な情報が開示されていませんが、年会費は38万5,000円(税込)、年会費とは別で入会金が55万円(税込)かかるといわれています。
つまり、初年度は年会費と入会金の合計で93万5,000円かかるのです。100万円近い出費…、一度は持ってみたいと思うか、カード自体が大きな買い物と思うか、話のネタにもなりそうですね。
カードの名前 |
年会費 |
JCBザ・クラス |
55,000円(税込) |
ラグジュアリーカード Mastercard Black Card |
110,000円(税込) |
ダイナースクラブ プレミアムカード |
143,000円(税込) |
ラグジュアリーカード Mastercard Gold Card |
220,000円(税込) |
アメリカン・エキスプレス・センチュリオン・カード |
385,000円(税込) |
特典
ブラックカードはプラチナカードよりもさらにハイグレードな特典・サービスを利用できます。例えば、コンシェルジュサービスの場合でも他の会員よりも優先して対応してくれたり、高級レストランなどでの優待サービスがより豪華になります。
他にも、ブラックカード会員限定のイベントを体験できるなど、エンタメ関連の特典も充実しています。さらに、人気ブランドの商品などがプレゼントされる特典などがあるケースも多いです。
どのサービスにおいてもVIP待遇になり、場合によってはリムジンなどの送迎サービスを利用できるカードもあります。
人生で一度は持ってみたい?カード
ブラックカードの最大のメリットは、他のカードでは味わえない最も豪華な特典を利用できることです。ブラックカードを有効活用すれば、普段の生活の中でも非日常な体験を味わえるでしょう。
基本的にブラックカードは招待制のカードなので、選ばれた方しか持つことができません。”成功者の証”として、人生で一度は持ってみたい?カードになるかもしれません。
クレジットカードはどう選ぶ?
ここまで、ゴールド・プラチナ・ゴールドのそれぞれの特徴を紹介してきました。基本的にそれぞれのランクのカードを使いこなすためには、そのカードのランクにあった収入が必要です。プラチナカードやブラックカードの特典の場合、海外旅行に何度も行く方でなければ、特典を上手く利用できず宝の持ち腐れになってしまうでしょう。
クレジットカードを選ぶときはステータス性も大事ですが、特典などの内容と年会費や自身のライフスタイルを比較することも重要です。自身のライフスタイルに合った内容で、年会費以上の恩恵を受けられるものを選ぶようにしましょう。
まとめ
クレジットカードにはゴールドカードやプラチナカードのようにハイクラスなカードがあります。カードのランクが上がれば上がるほど年会費は高くなりますが、その分、特典も充実しています。
クレジットカードを選ぶときは、年会費と特典をよく比較して決めるようにしてください。
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