【AGA治療専門医が教える】育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違い
薄毛や抜け毛といった髪の悩みに有効な、育毛剤・発毛剤・AGA治療薬などの対策。選択肢はいろいろですが、なかには高い費用をかけても効果が出ないものもあったり、副作用が怖くて使いにくい物もあったりとさまざまです。
今回は、そんな育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違いについて、AGA専門医監修のもと解説します。薄毛対策として何を用いるか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
AGA治療の専門医にお話を伺いました
今回は、男性型脱毛症・壮年性脱毛症(以下、AGA)に悩む患者を長年見続けてきた稲見医師に、育毛剤と発毛剤、そしてAGA治療薬の違いについて取材しました。
稲見医師が総院長を務めるゴリラクリニックでは、AGAに悩む患者に向けてフィナステリド・デュタステリド・ミノキシジルといった内服薬の処方をはじめとする幅広いAGA治療を提供。稲見医師自身も多数の患者を抱えるAGAのエキスパートです。
脱毛症の原因や仕組みについて
まずは、稲見医師に髪の悩みと進行度について確認しました。なぜ脱毛や薄毛、AGAは起こるのか?その原因やパターンについて解説していただきます。
脱毛や薄毛が起こる原因とは
―稲見医師にお伺いしますが、脱毛や薄毛が起こる原因は何ですか?
脱毛にはいくつかの種類がありますが、まずは男性型脱毛症(AGA)について説明します。
AGAの原因としては、遺伝子が関与していると言われています。血縁者の中にAGAの人がいる場合、その方自身もAGAを発症するリスクを持っています。
遺伝性のAGAは20代後半から30代で発症することが多く、40代で明らかになります。生活習慣も関与していると考えられていて、喫煙や偏った食生活は頭髪に悪影響を及ぼします。
AGAの仕組み
―なぜ髪の毛が抜けてしまうのでしょうか?
AGAを引き起こす直接的な原因は、ジヒドロテストステロン(DHT)と呼ばれる男性ホルモンの一種です。
DHTの作用で髪の毛が太くなる前に抜けてしまい、細くて柔らかい毛が多くなってしまいます。
毛周期(ヘアサイクル)の短縮化によって、新しい毛が生えてくる量よりも抜ける量が多くなり、薄毛や脱毛につながるのです。
AGAの進行パターンと進行度合い別対処法
AGAの症状が進むパターンは大まかに言って3つに分けられます。
<AGAのパターン>
1.頭のてっぺんにあたる頭頂部から薄毛が始まり、その広さが徐々に広がる
2.額の生え際が後退し徐々に頭頂部へと薄毛や脱毛が進行する
3.前髪周辺の前頭部から薄毛が始まり、段々と頭頂部へ進行する
日本人はAGAの初期段階から頭頂部の薄毛が始まるタイプ(vertex型)が多いことで有名です。
AGAの進行度はハミルトン分類を用いて表すことが多く、軽症(Ⅰ~Ⅱ型)中等症(Ⅲ~Ⅳ型)重症(Ⅴ~Ⅶ型)に分かれます。
Ⅰ型はAGAを発症していない状態と変わらないので、育毛剤を用いて手軽にケアできます。
Ⅱ~Ⅲ型になると、薄毛や抜け毛に気付くかもしれません。このような自覚症状があれば、発毛剤やAGA治療薬に切り替えることをお勧めします。
V型以降は治療を行っても満足できる結果に繋がらない可能性が高まるので、Ⅳ型になったらAGA治療が有効です。
女性型脱毛症はパターンが異なる
女性の場合は男性とは抜け毛のパターンが異なり、生え際やM字が後退するケースは稀です。全体的に細い毛が増えて、脱毛が進むケースが多いです。
<女性型脱毛症のパターン>
1.全体的に髪の毛が薄くなり、分け目が目立つようになる(びまん性脱毛症)
2.全体的に髪の毛が細くて柔かくなり、ぺたんとしてボリュームが減ってくる
3.出産後に一時的に脱毛が増えるけれど、産後半年~1年程度で元に戻る
更年期や出産といった女性ホルモンに関係している脱毛であれば、育毛剤や発毛剤で対策したり、産婦人科で相談してもよいでしょう。
なお、女性型脱毛症では、フィナステリドやデュタステリドを含んだAGA治療薬が使えないので、育毛剤か発毛剤、女性専門の頭髪クリニックを使用しましょう。
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違い
脱毛症の原因と仕組みが分かったところで、続いて育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違いについて確認していきましょう。
AGA治療専門医が教える育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違い
ー育毛剤と発毛剤、AGA治療薬の違いについて教えてください。
育毛や発毛という言葉は混同されることが多いのですが、簡単にいえば下記の通りです。
・育毛剤=薬局で買える製品
・発毛剤=病院や薬局などで購入できる製品
・AGA治療薬=クリニックで診察を受けて処方してもらう薬
育毛剤は、頭皮の血行改善を促したり、栄養を与えたりする効果があります。処方箋や薬剤師への相談がなくても薬局で手軽に買えます。価格帯は手頃なものから高価なものまで幅が広いです。
しかし、基本的に抜け毛予防として健常者が使う製品なのでAGAの治療効果としては大きな期待はできません。AGA診療ガイドラインでも、「行っても良い」とされるレベルです。
発毛剤は、血流を増やしたり、毛乳頭細胞の分裂を促して髪の毛を生やす効果があると言われています。AGA診療ガイドラインでも「行うことを強く勧める」とされていて、治療効果が大いに期待できます。
ただし、使用していると皮膚の赤みやかゆみ、かぶれなどの副作用が生じることがあり、トラブルが起きた際には医師の診察を受ける必要があります。
主なAGA治療薬には男性ホルモンがDHTに変わるのを阻害する成分が含まれていて、抜け毛を減らすことでAGAの症状を改善させてくれます。
AGA治療薬の副作用として肝機能障害や性機能障害(ED、性欲減退、精子量減少など)、血圧低下、むくみ、不整脈などが生じる恐れはありますが、その頻度それほど高くありません。
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の製品分類の違い
稲見医師の話も踏まえて、さらに育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違いについて詳細に見ていきましょう。
まずは、育毛剤や発毛剤は製品としての分類が異なります。有効成分の含有量や効能、副作用のリスクによって分類と販売経路が変わってきます。
・育毛剤=医薬部外品
育毛剤は医薬部外品に該当するので、ドラッグストアや薬局に加えてECサイトなど、流通経路に関わらずどこでも買えます。
・発毛剤=第一類医薬品
発毛剤は第一類医薬品となり薬剤師に相談・指導を受けた上で処方してもらう製品ですので、主にクリニック、薬局、ドラッグストアで購入できます。
・AGA治療薬=医薬品
AGA治療薬は医師から診察を受けた上で処方してもらう医薬品ですので、基本的にはクリニックや処方せんを扱う薬局で購入します。
販売経路に制限がないのが育毛剤、医師や薬剤師への相談と指導が必要なのが発毛剤とAGA治療薬となります。
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の有効成分の違い
有効成分とは、厚生労働省に認められた育毛や発毛に働きかける一定の効果がある成分のこと。
育毛剤に使われている有効成分は多種様々な種類の成分が使われていますが、国内に流通している発毛剤やAGA治療薬の有効成分はほぼ決まっています。
・育毛剤=有効成分
育毛剤は厚生労働省から認められた育毛やヘアサイクルに働きかける有効成分を、一定量以上含有している製品です。有効成分に記載された成分を含んでいても、少量の含有であれば「化粧品」という扱いになり、その育毛効果も期待できなくなります。
・発毛剤=ミノキシジル
国内で市販されている発毛剤に使われている有効成分は、主にミノキシジルです。
・AGA治療薬=ミノキシジル、フィナステリド、デュタステリド
クリニックで処方されるAGA治療薬に含まれる成分は主にミノキシジル、フィナステリド、デュタステリドです。
ミノキシジルは主に外用薬を用いることが多いですが、クリニックによっては内服薬として処方されることもあります。フィナステリドとデュタステリドは内服薬として処方されます。
これらのAGA治療薬と組み合わせて、成長因子やサイトカインといった成分を頭皮に注入する治療法をおこなうクリニックもあるようです。
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬に期待できる効果の違い
前述の有効成分の違いによって、各製品に期待できる効果も異なります。症状によって、自分に必要な製品を見分けて、使い分けていきましょう。
・育毛剤=アンチエイジング
AGAではない人が、加齢に伴う抜け毛を遅らせたり予防したりする効果があります。
・発毛剤=毛を生やす
AGAが始まっている人に対して、髪の毛を生やす効果があります。
・AGA治療薬=AGAの治療
AGAが進行している人に対して、髪の毛を生やしたり、抜け毛を防ぐ効果があります。
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の副作用の違い
一般的には育毛剤の有効成分はリスクが低いとされていて、医薬品となる発毛剤やAGA治療薬には副作用が発生するリスクがあります。
・育毛剤=低リスク
殆どの製品には合併症を伴う成分は使われておらず、一般的には医薬部外品であれば低リスクと考えられます。
・発毛剤=リスクあり
副作用の主な症状としては、かゆみ・発疹・フケ・皮膚の炎症・赤くなる・刺激感・頭痛・めまい・動悸・血圧の上昇・皮膚の乾燥などが報告されています。
AGA治療薬と比べると、比較的低リスクと言えます。
・AGA治療薬=リスクあり
フィナステリドの副作用には肝機能障害、性欲減退・勃起機能不全・射精障害・精液量減少などの生殖器に関する影響、過敏症などがあります。
デュタステリドの副作用の主な症状としては、食欲不振・全身倦怠感・皮膚や粘膜が黄色くなる肝機能障害や、黄疸が出ることがあります。
どちらも合併症や副作用の報告はありますが、深刻な副作用が生じる可能性は低いので、過剰な心配はいりません。
ただし体調不良を感じた際は服用を止め、医師の診察を速やかに受ける必要があります。
育毛剤・発毛剤・AGA治療薬が効果を発揮する症状の違い
自分の髪の悩みの進行度と各製品の違いが把握できたら、次はそれぞれの製品がどの症状に効果があるのかを確認しましょう。
・育毛剤:薄毛や脱毛になるのを遅らせる、防ぐ
育毛剤は、AGAでない人が使用する製品です。加齢による抜け毛を防ぎ、若々しい頭髪を保つ効果があります。
・発毛剤:AGA治療の入門編
薄毛や抜け毛が気になってきたけれど、クリニックはハードルが高いと思う人には発毛剤がよいでしょう。
20代であれば発毛剤で様子を見てもいいですが、30代になって明らかに薄毛や抜け毛が進んできた場合はAGA治療薬にステップアップが必要です。
・AGA治療薬:脱毛の症状に対して治療する
近親者にAGAを発症した人がいたり、すでに脱毛や薄毛の症状を感じているなら、AGAクリニックでの治療を検討しましょう。
症状が現れる40代には治療を開始することをおすすめします。
<稲見医師のポイント>
親族にAGAの人がいたり症状が出ている人はクリニックでの治療がおすすめです。
AGAは重症になってからは手遅れになります。世界中に未だAGAを完治させる治療法はないということを、みなさんに把握して頂きたいと思います。
編集部おすすめの育毛剤5選
以上の各製品の違いを踏まえて、育毛剤・発毛剤・AGA治療薬から代表的な商品を紹介します。最後に項目ごとに比較表を記載していので、あわせてご確認ください。
まずは、加齢による抜け毛を予防する目的で使われる育毛剤です。含まれている有効成分によって効果が異なるので、紹介文をもとに頭髪の状態にあわせた商品を選びましょう。
ハツモール・内服錠は、国内唯一の経口タイプの市販の発毛促進剤です。
脱毛症に働きかける有効成分を配合した医薬品で、毛乳頭内部の血行を促進することで、栄養状態を改善して体の内側から毛根部を正常な状態に整えることで発毛を促進します。
特に、皮脂の分泌異常によるフケが原因の粃糠性脱毛症と呼ばれる脱毛症に作用してくれます。
頭皮が脂っぽい脂性肌タイプにあわせた処方が発毛環境を整えてくれます。
また、皮膚の脂質量を下げるカシュウチンキや、過剰な皮脂の分泌を抑えるピリドキシン塩酸塩を配合。ふけやかゆみといったスカルプケアにも効果が期待できます。
育毛トニックを代表するブランド「サクセス」には、花王独自の有効成分「t-フラバノン」が含まれていて、毛根の奥にある毛球に働きかけて、太く長く根強い髪へ導いてくれます。
また、有効成分のニコチン酸アミドが血行促進作用で毛根に栄養を届けることで抜け毛を防ぎながら、殺菌成分がフケ・かゆみを防いで頭皮環境を整えてくれます。
チャップアップはセンブリエキスやグリチルリチン酸ジカリウム、ジフェンヒドラミンHCLの3つの育毛有効成分が血流促進や毛穴の健康を保ち、健康な髪を育てる効果が期待できます。
ノンアルコールタイプなので肌が敏感な人や女性でも使える、肌に優しい処方。
薄毛や脱毛予防を目的としているので、20代からの若い世代でも将来の薄毛リスクに備えて使用できます。
女性の抜け毛や薄毛の原因となる、血行不良とホルモンバランスの乱れを整えてくれるセンブリエキス、グリチルリチン酸2K、酢酸トコフェロールの3種類の有効成分を配合しています。
成分のほとんどが天然由来で、合成香料やパラベンなどの添加物16種類を使用していない、女性の肌にも優しい処方です。
編集部おすすめの発毛剤5選
続いて、市販の発毛剤のなかから代表的な5製品を紹介します。
1999年の発売から市販発毛剤として、常に人気ランキングでも上位にあがるリアップシリーズの最新製品です。リアップX5プラスネオには、最高濃度5%のミノキシジルに加えて、7つの有効成分を含有しています。
ミノキシジルに加えて炎症やフケ、かゆみを抑える頭皮の環境を整えてくれる成分を配合し、メントールが頭皮に清涼感を与えながら頭皮のかゆみを抑えてくれます。
スカルプDシリーズの発毛剤は4本以上をまとめ買いすると提携AGAクリニックでの初診料の補償や診察費のサポートがあるなど、独自のサービスが特徴。
アンファーの公式オンラインストアなら薬剤師の確認の上で購入できるので、対面でのやりとりが不要なのは嬉しいですね。
植毛のCMで有名なアートネイチャーの発毛剤です。髪の毛を生やすことにフォーカスしたシンプルな処方で、ミノキシジルに2種類の保湿剤を配合して、頭皮を柔らかくしっとりと保ちながら発毛成分を毛根に届けます。
公式オンラインストアで薬剤師と問診票をやり取りできるので、誰にも会うことなく製品を購入できるのも便利なポイント!
女性用発毛剤で規定されているミノキシジル1%を配合しながら、頭皮環境を整える成分もプラス。女性に嬉しいヒアルロン酸も入っています。
市販されている女性用の発毛剤は国内ではリジェンヌのみ(※2020年6月現在)ですので、女性で髪の毛を生やしたいと考えている人に適した商品です。
代表的なAGA治療薬3選
最後に、現在病院で処方されている代表的な飲み薬タイプの治療薬について説明します。
プロペシア錠
プロペシア錠はフィナステリドを配合した内服薬で、メーカーの臨床実験でもAGA症状が改善したという結果が出ています。
男性ホルモンが過剰に分泌されることで脱毛が起こっている男性を対象とした薬なので、その他の原因で起こっている脱毛症には効果が望めません。服用が適しているか、医師の判断を仰ぐ必要があります。
また、女性への有効性は認められていない点と、妊娠中の女性への悪影響が懸念されることから、女性は使用できません。
ザガーロ
ザガーロはデュタステリドを配合したカプセルタイプの内服薬で、メーカーの臨床試験でも毛髪数の増加に加えて、髪の毛の硬さや太さが増加したという結果が出ています。
男性における男性型脱毛症に処方される薬で、女性、子ども、肝機能障害がある人は使用できません。
ザガーロの主な副作用は肝機能障害と黄疸とされ、前立腺癌のスクリーニング検査に影響を与えることから、検査時には医師への報告が推奨されています。
ミノキシジルタブレット
日本では内服薬としてのミノキシジルは承認されておらず、市販はされていません。
海外にはミノキシジルのジェネリック薬などが存在し、手軽に安価に個人輸入しているケースも散見されます。
しかし、安全性が確認されておらず、副作用やトラブルが起きた場合に適切な処置を受けられない可能性があります。医師の判断によって処方される薬剤ですので、医師からリスクの説明を受けて、しっかりと理解した上で使用しましょう。
育毛剤・発毛剤・AGAの治療薬比較表
ハツモール 内服錠 | カロヤン プログレEX | サクセス 育毛トニック | チャップアップ育毛剤 | BELTA 育毛剤 | リアップEXプラス | スカルプDメディカルミノキ | ラボモ ヘアグロウミノキシ5 | リアップ リジェンヌ | プロペシア | ザガーロ | |
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カテゴリ | 育毛剤 | 育毛剤 | 育毛剤 | 育毛剤 | 育毛剤 | 発毛剤 | 発毛剤 | 発毛剤 | 発毛剤 | AGA治療薬 | AGA治療薬 |
製品分類 | 第二類医薬品 | 第三類医薬品 | 医薬部外品 | 医薬部外品 | 医薬部外品 | 第一類医薬品 | 第一類医薬品 | 第一類医薬品 | 第一類医薬品 | 医薬品 | 医薬品 |
有効成分① | カンゾウ末 | カルプロニウム塩化物 | t-フラバノン | センブリエキス | センブリエキス | ミノキシジル | ミノキシジル | ミノキシジル | ミノキシジル | フィナステリド | デュタステリド |
有効成分② | セファランチン | チクセツニンジンチンキ | ニコチン酸アミド | トコフェロール酢酸エステル | グリチルリチン酸2K | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
有効成分③ | ビタミンB2など | カシュウチンキなど | ピロクトン オラミン | D-パントテニルアルコールなど | 酢酸トコフェロール | ー | ー | ー | ー | ー | ー |
作用 | 血行促進など | 血行促進など | ヘアサイクル改善 | 血流促進など | 保湿など | 血行促進 細胞分裂促進 |
血行促進 細胞分裂促進 |
血行促進 細胞分裂促進 |
血行促進 細胞分裂促進 |
5α還元酵素阻害 | 5α還元酵素阻害 |
購入条件 | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 制限なし | 薬剤師 | 薬剤師 | 薬剤師 | 薬剤師 | クリニック | クリニック |
副作用 | 低リスク | 低リスク | 低リスク | ほぼなし | ほぼなし | リスクあり | リスクあり | リスクあり | リスクあり | リスクあり | リスクあり |
育毛剤と発毛剤は併用できる?
育毛剤と発毛剤を併用することでより高い効果を求める方も多いですが、塗布するタイプの発毛剤を使っている間は、育毛剤や養毛剤、ヘアトニック、軟膏、溶剤など全ての外用剤は注意して使用する必要があります。
市販されているミノキシジルを含む発毛剤は、他の外用剤と併用して使用しないよう注意書きに記載されています。
一緒に使うことでミノキシジルの吸収に影響を及ぼす可能性があり、本来の発毛効果を発揮できないだけでなく、肌トラブルの原因になる可能性があります。
頭皮のトラブルは目視しにくく自覚症状を感じにくいので、予め一緒に使えるかどうかを調べてから使用してください。薬局で発毛剤を購入する際は、薬剤師にアドバイスを求めましょう。
内服するAGAの治療薬はクリニックで医師による診察を受けて処方される医薬品です。
ミノキシジルを含有した発毛剤と、AGA治療薬の併用については、医師の指示の下で使用してください。
AGA治療薬に限らず全ての薬剤で言えることですが、クリニックではすでに使用している薬剤の有無や持病の有無、薬剤アレルギーの既往などによって処方の可否を決めています。
髪の悩みや身体のことはプライベートな内容で言いにくいかもしれませんが、医薬品を正しく使用するためにも、医師へ適切な情報提供をした上でAGA治療薬の処方を受けましょう。
違いを把握して効果的に髪の悩みをケア
今回はAGAの治療実績に定評のある、ゴリラクリニックの稲見総院長に育毛剤・発毛剤・AGA治療薬の違いについて確かめてみました。
それぞれの製品の違いを項目ごとに整理することで、事前にチェックするべき項目や、髪の悩み別の対策が分かったのはないでしょうか?
ポイントは「育毛剤=老化予防」「発毛&AGA治療薬=抜け毛を減らす・毛を生やす」という点です。
もし、育毛剤を使っているのに髪の毛が生えないな…と感じているようであれば、そもそも育毛剤の目的と効果が、認識と異なっていることが稲見医師の話から分かったと思います。
この記事の情報をもとに、自分の髪の悩みはどのステージで、適したケア製品はどれなのか、判断の参考にしてみてください。
※価格はいずれもAmazonの2020年6月時点のものです。
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