おすすめのアジングロッド21選【初心者~中・上級者まで】
ひと昔前まで、アジ釣りといえば「サビキ釣り」でしたが、いまではルアーでアジを釣る「アジング」が人気を博しています。足場のいい堤防などで気軽に楽しむことができ、ゲーム性も抜群。釣りビギナーにもぴったりのライトソルトゲーム(海のルアー小物釣り)なのです。
その一方で、アジングでは超軽量のルアーを操り、微かなアタリにアワセなければ、アジを釣り上げることはできません。アジは餌をくわえても、違和感を覚えるとすぐに吐き出してしまうからです。
それだけに、ロッドの操作性や感度はとても重要。ロッドの選び方しだいで、釣果が大きく左右されることは間違いありません。釣具メーカーからはさまざまなアジングロッドが発売されており、どのロッドを選べばいいいのか、迷う人も多いでしょう。
そこで今回は、おすすめのアジングロッドの解説と合わせて、アジングロッドを選ぶときのチェックポイントも解説。ロッドは初心者から中・上級者までレベル別に紹介するので、ぜひ参考にしてください。
目次
アジングロッドの選び方
前述のとおり、アジングは繊細な釣りです。また、釣り場の状況によって、仕掛けはさまざま。さらに、釣りの腕前や釣り方(スタイル)も人それぞれ。最適なロッドを見つけるには、こうした要素を考え合わせなければなりません。なんだか難しそうですね。
でも、心配はいりません。これから述べる7つのポイントをしっかり押さえておけば、ロッド選びで後悔することはないでしょう。
①ロッドの「長さ」は仕掛けによって決まる
アジングロッドを選ぶにあたって、まず決めたいのが長さです。一般にアジングロッドの長さは、フィート(ft)で表され、4フィート台から9フィート台まであります。1フィート=約30cmなので、1.2〜2.7mほどのロッドがあるわけです。
では、どのくらいの長さが適当なのか? それは、使う仕掛けによって異なります。そこで、仕掛けの種類について説明しておきましょう。
アジングでは、オモリとハリがワンセットになった「ジグヘッド」にワーム(ソフトルアー)を付けたシンプルな仕掛け(リグ)が基本になります。これは、「ジグ単(ジグヘッドリグ単体の略称)」と呼ばれています。
ジグ単は軽量な仕掛けであるため、ルアーの動きが自然です。アジの警戒心を解き、アタリも伝わりやすい。だから、堤防などでのアジングでは、ジグ単を使った釣りがメインになります。
ただし、軽い仕掛けでは、遠くにキャストする(投げる)ことは難しいので、風が強いときや沖合の深場を狙うときは、ほかの仕掛けを使うことになります。
たとえば、ジグヘッドの上に別のオモリをセットした「スプリットショットリグ」。または、仕掛けの途中に専用のパーツを取り付けた「キャロライナリグ」。これは一般に「キャロ」と呼ばれ、いまはアジングで遠投するときの代表的な仕掛けになっています。あるいは、オモリに相当する部分がウキになっている「フロートリグ」を使うこともあります。いずれも、仕掛けの総重量を増やすことで、飛距離を伸ばす構造になっており、外海に面した港湾などで威力を発揮します。
ロッドの長さは、こうした仕掛けをうまくキャストできるかどうかが基準になります。おおざっぱな言い方をすれば、短いロッドなら軽い仕掛けをピンポイントで投げることができ、取り回しもラクでアタリをとらえやすい。しかし、遠投は難しい。
一方、長いロッドは、重い仕掛けを使って遠投することができるので、広い範囲を探ることができます。しかし、軽い仕掛けをキャストするには不向き。
具体的には、ロッドの長さで3つのパターンに分類できるでしょう。おおよその目安は、次のとおり。
6フィート(約1.8m)未満のショートロッド:ジグ単専用型
ジグ単を使って、近距離を狙うときに最適。操作性と感度では最も優れています。ただし、重いルアーや長い仕掛けは使えないため、強風時や遠投には不向き。また、超軽量のジグ単を操るには、ある程度のテクニックが求められることから、極端に短いロッドは、アジング経験者でないと扱いにくいでしょう。
6〜7フィート(約1.8〜2.1m)のミディアムロッド:万能型
仕掛けの種類を問わず、オールラウンドに使えます。ジグ単をメインにしながら、いざというときにはキャロなどを用いて遠投もできます。初心者のエントリーモデルとしては、このタイプがおすすめ。ただし、ショートロッドほどの高感度は期待しないほうがいいでしょう。
7フィート(約2.1m)超のロングロッド:遠投型
キャロなどの重い仕掛けを使って、遠投するときに最適。風の強いときや高台からのキャスティングも可能です。沖合の大アジを狙うことだってできるでしょう。ただし、繊細なアタリをとらえにくく、アジングの基本であるジグ単での釣りには不向き。
これまでアジングをしたことがない人は、思いのほかアジングロッドが短いことに驚くかもしれません。そうなんです。コンパクトなタックルで楽しめることも、アジングの魅力なのです。
②使用できるルアーの重さでロッドの「パワー」を確認する
ロッドの長さに次いで、硬さも重要です。ルアーフィッシングでは、ロッドの硬さを「パワー」と呼ぶことがありますが、それは長さと同様に、硬さによって仕掛けや釣り方が違ってくるからです。硬いロッドで超軽量な仕掛けを操るのは難しいし、柔らかいロッドで重い仕掛けを投げるには高度なテクニックが必要です。ロッドの硬さを事前にチェックしましょう。
では、どのようにしてチェックすればいいのでしょうか? 釣具店で実際にロッドを振ってみるのも方法ですが、自己判断するのは難しい。初心者にとっては至難の業です。
そこで、ロッドやスペック表に記載されている「ルアーウェイト」を参考にします。
たとえば、「0.8 - 10g」と表記されていたら、そのロッドは、0.8gから10gまでのルアー(重り)に適合しているという意味です。
アジングで頻繁に使うのは、1g前後のジグ単です。このウェイトを基準とすれば、ロッド選びで失敗することは少ないでしょう。たとえば、ルアーウェイトが「0.3 - 5g」などといったスペックのロッドなら、ジグ単の釣りに問題はありません。
キャロなどを使って遠投する場合は、もう少し硬いロッドが必要です。一般的なキャロは3〜10gほどの重さがあるので、適合するルアーウェイトも大きくなります。目安としては、7gを基準にするといいでしょう。たとえば、「2.0 - 15g」などといったロッドは遠投用ロッドといえます。
非常に軽いジグ単は、風や波に流されやすいものの、アジに違和感を与えにくい。一方、重い仕掛けはアジに食わせにくいのですが、飛距離が出せて波の影響も受けづらいというメリットがあります。したがって、初心者はジグ単の釣りもキャロなどの遠投釣りも楽しめるように、ルアーウェイトに幅があるものがいいでしょう。たとえば、「0.3 - 10g」などと表記されていれば安心です。
ルアーウェイトは、メーカーによって表記のしかたに違いがありますが、基本的には真ん中あたりがベストなウェイトになるようロッドが設計されています。ただ、最大値を目安にするのもひとつの方法です。たとえば、最大値が3〜5g程度なら軽量なジグ単に最適な硬さ、7〜10gならオールラウンドに使える硬さ、10g超なら遠投向きの硬さと考えることもできます。
③釣りのスタイルにマッチした「穂先」を選ぶ
ロッドの先端部分、すなわち穂先もロッド選びのカギになります。アジングロッドを含めたルアーロッドでは、穂先を「ティップ」と称し、その種類によって感度や食い込み方が異なるからです。そしてその違いは、釣りのスタイルにも大きく影響します。言い換えれば、あなたの釣りのスタイルに合ったティップを知っておくことが、最適なロッドを見つけるコツなのです。
アジングロッドのティップは、「ソリッドティップ」と「チューブラーティップ」に大別され、さらに最近は「チタンティップ」も登場しています。それぞれの特徴を見ていきましょう。
乗せ調子の「ソリッドティップ」
ソリッドティップは、穂先の中が素材(カーボン繊維など)で詰まっているタイプ。中空構造のロッド本体(ブランクス)の先にソリッド素材を継ぎ足しています。
ソリッドティップはしなやかで、小さなアタリも弾かない、食い込みのよさが特徴です。ルアーをキャストしたあと、アジが食いつくのにまかせて釣り上げる「乗せ釣り」を得意とする人には適したティップです。また、小さな負荷でも竿先が曲がるので、軽い仕掛けも投げやすい。ただし、後述のチューブラーティップに比べると、一般的に感度はやや劣るとされています。
掛け調子の「チューブラーティップ」
チューブラーティップは、中身が空洞になっているタイプ。ロッド本体と同じ素材でつながっているので、張りがあって高感度なのが特徴です。そのため、微かなアタリをとらえて、素早くアワセる「掛け釣り」を得意する人には、チューブラーティップが好まれるようです。
チューブラーティップは、ソリッドティップに比べてアタリを弾きやすく、極端に軽い仕掛けはキャストしづらいという弱点がありますが、アジングのゲーム性を堪能するにはおすすめです。
新素材で高性能の「チタンティップ」
ソリッドティップやチューブラーティップのほとんがカーボン素材であるのに対して、チタンティップは、チタン合金を使用した新しいタイプの穂先です。非常にしなやかでありながら抜群の高感度で、アジング愛好者の注目を浴びています。
チタン合金でできているティップは、微かな振動も手元に伝え、カーボン素材のように折れることも滅多にありません。まだ、技術開発の途上にあるため高価であり、市販のロッドは少ないのですが、自作でチタンティップを継ぐアングラーまであらわれています。
アジングロッドでは、かつてチューブラーティップが主流でしたが、いまはソリッドティップが急速に増えてきました。その過程で、新製品にはそれぞれの長所が取り入れられています。また、次世代ティップとも呼べるチタンティップも登場しました。ティップも日々、進化しているのです。
どのタイプのティップがいいのか、自分の釣りスタイルが確立していないアジング初心者には判断がつきにくいと思いますが、初心者にはソリッドティップをおすすめします。軽い仕掛けでも比較的キャストしやすく、食い込みもいいからです。
④できるだけ「自重」が小さいロッドを選ぶ
アジングロッドの選び方では、ロッドの自重も見逃せないポイントです。頻繁にキャストを繰り返すルアー釣りのなかでも、とくに繊細なアジングでは、ロッドの自重をできるだけ抑えたい。ロッドが軽ければ軽いほど、長時間の釣りでも疲れないし、アジの小さなアタリもとらえやすいからです。
ロッドの自重は、ロッド本体やグリップに使用されている素材、ガイドの種類などによって違いが生まれます。ロッドメーカー各社は、アジングロッドの軽量化にしのぎを削っており、ハイエンドモデルのなかには、自重が30g台のロッドもあります。
これは極端な例ですが、6〜7フィートのロッドなら、自重60〜80gを目安にするといいでしょう。100gを超えると、少し持ち重りを感じるかもしれせん。
ただし、超軽量のハイエンドモデルは、強度を犠牲にして軽量化に成功しているケースもあります。上級者はロッドの扱い方に慣れており、メンテナンスにも精通しているので問題ありませんが、初心者は注意が必要です。
⑤ロッドの継数にも注目
アジングロッドは、ほとんどのモデルが半分程度で分割された2本継ぎです。しかし、なかには1本継ぎになっているモデルもあるので留意してください。1本継ぎは、電車やバス、バイクなどでの釣行には向きません。
一方、「パックロッド」と呼ばれる、コンパクトなモデルもあります。継数を増やすことで、仕舞寸法を短くしているので、持ち運びに便利。アジングロッドでは仕舞寸法が50~60cmのものが多く、なかには30~40cmになるものもあります。
パックロッドは大きく2種類に分けることができます。
ひとつは、ロッドを3本以上に分割して仕舞寸法を短くしたタイプ。ルアーロッドの多くで採用されている方式です。ただし、繊細なアジングを楽しむベテランアングラーのなかには、2本継ぎや1本継ぎに比べて、ややロッドの曲がりがいびつに感じられるという人もいます。
もうひとつは、竿先が内部に収納される振り出し式。入れ子構造になっているので、ガイドにラインを通したまま縮めることができます。携帯性は抜群。ただし構造上、耐久性が犠牲になることは否めません。
従来、継数が増えることによって感度や強度が損なわれると考えられていましたが、最近では高性能、高機能のパックロッドも登場しています。
⑥ほかのルアーフィッシングに流用できるか?
アジングロッドのスペックに関する注意点は以上です。ここからは、アジングロッドの購入コストにまつわる疑問点にお答えしましょう。
アジング初心者でも、ほかのルアーフィッシングを経験している人は多いでしょう。その場合、ロッドの「使い回し」を思いつくかもしれません。たとえば、シーバスフィッシング(スズキのルアー釣り)や、メバリング(メバルのルアー釣り)、エギング(イカのルアー釣り)などで使っているロッドを流用できないかと考えるのです。
しかし、繰り返し述べているように、アジングはとても繊細な釣り。シーバスロッドやメバリングロッド、エギングロッドなどでは、軽量の仕掛けを扱いにくいでしょう。やはり、アジングにはアジング専用のロッドに勝るものはありません。
また、これとは反対に、アジングロッドをほかの釣りに流用したいと考える人もいます。しかしアジングロッドでは、それぞれの魚種に合わせて設計された専用ロッドのようには、キャストしたり取り込んだりすることはできません。
とはいえ、ロッドの流用が絶対に無理かといえば、そうではありません。たとえば、アジングロッドでメバリングを楽しむアングラーは大勢います。アジングとメバリングでは、リールや釣り方に共通点が多いのです。さらにいえば、アジングロッドでシーバスなどの大型の魚を釣ることもできなくはないでしょう。
ただし、アジングロッドの流用を考えているなら、長さは7フィート前後でルアーウェイトが10〜15g程度まであることが条件になります。このようなロッドなら、アジングの遠投用としても重宝するでしょう。
⑦アジングロッドの「適正価格」は?
アジング人気の高まりとともに、多種多様のアジング専用ロッドがリリースされるようになりました。2000〜3000円程度の廉価なロッドから3万円を超えるハイエンドモデル、さらには8万円ほどの超高級ロッドまでがラインナップされています。
こうした価格差は、ロッド本体やガイドの素材、導入されている技術などに起因しています。良質な素材を使い、新技術が詰め込まれているモデルは高価ですが、それだけの価値はあると思います。
しかし、これからアジングを始めようという人にとって、ン万円という出費は負担が大きいのではないでしょうか? かといって、「安物買いの銭失い」にはなりたくない――。
では、いくらぐらいのロッドを選べばいいのか?悩ましいですね。
そこで、アジングロッドの「適正価格」について考えてみました。
まず、初心者のエントリーモデルとしては、実売価格5000円ぐらいを最低ラインとして、1万円台で探します。このクラスのロッドなら、アジング専用ロッドとしての基本性能を備え、本格派でも満足できるスペックになっています。
しかし、釣行を重ねて中級者レベルになると、アジングのゲーム性にハマり、より高性能のモデルに買い替えたくなるものです。対象となるのは、実売価格2〜3万円のモデルが中心になるでしょう。このクラスのロッドは素材が高品質で、ガイドの性能も上がっています。つまり、ロッドの感度や操作性、ラインの滑りなどが格段によくなっているのです。
さらに腕前を上げて上級者を自負するようになったら、3万円を超えるハイエンドモデルも射程内に入ってきます。極上の素材に最新技術が投入されており、ベテランアングラーの強いこだわりにも応えられる一級品が揃っています。
アジングロッドの人気ブランド
アジングロッドの「相場」は、おおよそ把握できたでしょうか?次は、おすすめのブランドを紹介します。
「釣り竿」という言葉の響きからは連想しにくかもしれませんが、アジングロッドは精緻な設計と高度な技術がなければ完成しない工業製品です。アジングロッドをリリースしている釣具メーカーはたくさんありますが、品質に信頼がおけるのは、やはり業界のリーディングカンパニー。
そこで、代表的な7つのトップメーカーをピックアップし、主なブランド&シリーズについて説明します。
ダイワ
グローブライド(旧ダイワ精工)が展開する釣具のトップブランド。1958年の創業以来、ロッドやリールをはじめとして、針や糸などを含めたさまざまな釣りアイテムを手がけ、その技術力は国内外のアングラーから高く評価されています。
もちろん、アジングに対応したルアーロッドも多数リリースしています。ライトソルトゲームの人気ブランド「月下美人」を中心に、リーズナブルなエントリーモデルから6万円を超すフラッグシップモデルまでラインナップ。初心者から中・上級者まで、ロッド選びでは外せないブランドです。
月下美人は、軽量かつ感度の高さに定評があり、見た目もスマート。アジングロッドとしては、次のように多彩なシリーズが展開されています。
アジング X
ダイワのトップブランド「月下美人」の設計思想から生まれたアジングロッド。操作性やデザインでは、上位モデルにも引けをとりません。アジング入門にはうってつけのシリーズといえるでしょう。メーカー希望小売価格は10,000〜11,000円(税別)。
月下美人 AJING
アジング専用のハイパフォーマンスモデル。初心者でも扱いやすい6.1フィートから、キャロに対応する7フィート台まで3機種がラインナップされています。7フィート台のロッドには、上位モデルにも採用されている高感度のティップ(穂先)が搭載されています。メーカー希望小売価格は14,000〜15,000円(税別)。
月下美人 MX AJING
アジングのシチュエーションに応じて、5フィート台から7フィート台の5機種がラインナップされています。超軽量のブランクス(ロッド本体)にしたことで、感度が大幅に向上、中級者向きのモデルとして有力候補となるでしょう。メーカー希望小売価格は28,300〜37,000円(税別)。
月下美人 AIR AGS AJING
2019年9月にデビューした、ダイワ史上最軽量のアジングロッド。MXシリーズをさらに進化させたモデルで、ブランクスには超高密度のカーボン、ガイドには新技術が詰まった「AGS(エアガイドシステム)」が採用され、軽量化と感度が格段に向上しています。現在、5フィート台から8フィート台までの6機種がラインナップ。メーカー希望小売価格は40,000〜44,500円(税別)。
月下美人 EX AGS AJING /EX AJING
ダイワのアジングロッドの最高峰。ブランクス、ガイドともに最新技術が採用され、微かなアタリを的確にとらえることができます。5フィート台から7フィート台まで5機種がラインナップされた EX AGS AJINGモデル、漁港の常夜灯下にいる食い渋ったアジへの切り札として開発されたEX AJINGモデル1機種がリリースされています。メーカー希望小売価格は57,500〜68,500円(税別)。
シマノ
シマノは、スポーツ自転車部品で世界最大の企業ですが、釣具メーカーとしてもリーディングカンパニー。ダイワとともに、国内釣具メーカーの「2強」といわれています。創業以来、90年を超える歴史のなかで、伝統的な金属加工技術が最先端技術に受け継がれ、とくに耐久性の高さでは定評があります。
アジング専用ロッドは、ライトソルトゲームのブランド「ソアレ」シリーズから数多くのモデルがリリースされています。初心者から中・上級者向けまでバリエーションは豊富ですが、総じてクセのないモデルが多いといえるでしょう。
ソアレ BB アジング
ソアレシリーズのエントリーモデル。長さは6〜7フィートで、ソリッドティップモデル3機種がラインナップされ、初心者にも使いやすいアイテムが揃っています。メーカー希望小売価格は14,500~15,500円(税別)
ソアレ SS アジング
アジングで流行している5フィート台のショートロッドから、「乗せ調子」と「掛け調子」の両立を目指した「乗せ掛け調子」のモデルまで、多様化するアジングシーンに合わせた6機種がラインナップされています。メーカー希望小売価格は24,500円~26,500円(税別)
ソアレ CI4+ アジング
アジングの新機軸を探る、挑戦的なモデル。シマノにしては「尖っている」モデルに仕上がっています。6フィート台の3機種のほかに、4.08フィートの超ショートモデルがラインナップされていることも特徴的です。メーカー希望小売価格は36,000円~37,500円(税別)
ソアレ エクスチューン アジング
アジング専用のハイエンドモデル。軽量で高感度のロッドは、アジ特有のアタリや微妙な潮の流れを感知し、究極の「掛け釣り」に挑んでいます。5フィート台1機種と6フィート台2機種があり、それぞれ「近距離戦の闘士」「掛けの剣客」「掛けの剣匠」と、ニックネームが付けられています。メーカー希望小売価格は48,500円~49,500円(税別)
メジャークラフト
大阪を拠点にするメジャークラフトは、2002年に設立されたルアーロッドの専門メーカー。高性能ロッドをリーズナブルな価格で提供し、多くのアングラーから愛されています。また、ロッド開発において、対象とする魚種をはっきりさせていることも特徴。ロッドは、対象魚ごとに細かくカテゴライズされています。
アジングロッドのラインナップも豊富で、1万円を切るエントリーモデルから、3万円超のハイエンドモデルまでさまざま。いずれのアイテムも、コスパに優れていることは間違いありません。アジングロッドは、次のようなシリーズからリリースされています。
ソルパラ
メジャークラフトのエントリーモデル。6フィート台から7フィートまでの使いやすい長さで、ソリッドティップのモデルが3機種、チューブラティップのモデルが2機種ラインナップされています。メーカー希望小売価格も1万円を切るので、これからアジングをする人にはおすすめのモデルでしょう。
ファーストキャスト
徹底的にムダを省いた、リーズナブルなロッドです。誰もが手軽にルアーフィッシングを楽しめるよう「心地よい使用感」をコンセプトにしていますが、アジングロッドとしての基本性能は十分。オープン価格で、前述のソルパラよりさらに安くなっている場合もあるので、これまで釣りをしたことがない人も気軽に手にとることができるでしょう。
クロステージ
「アジングを始めるからには、本格的な専用ロッドがほしい」という初心者は、このシリーズもおすすめです。シックなデザインで、機能も充実。アジングロッドとしては、ソリッドティップのモデルが4機種、チューブラーティップのモデルが2機種ラインナップされています。メーカー希望小売価格が1万円前後なので、このクラスでアジングを始めるのもいいでしょう。
エヌワン
メジャークラフトにおけるミドルレンジのモデル。ロッド本体に剛性をもたせながら、軽量化と感度の向上に成功した高機能ロッドです。アジングロッドとしては、5フィート台から7フィート台までの6機種がラインナップされています。値段は、小売希望価格2万円前後で比較的リーズナブルですが、中級者にとっても満足のいくスペックでしょう。
クロスライド
アジングの中・上級者にとっては無視できないモデル。メジャークラフトが、10年におよぶ経験とテクノロジーを凝縮させた新しいタイプのロッドです。アジング経験者が、さらに一歩踏み込んだライトソルトゲームを楽しむにはうってつけかもしれません。メーカー希望小売価格24,800円より。
トルザー
メジャークラフトが、最先端の技術を投入したスペシャルチューンドモデル。超軽量のガイドリングを採用し、ロッドの軽量化と感度の向上に成功しています。レギュラーラインナップとは一味違うクオリティーの高さは、まさに中・上級者向け。メーカー希望小売価格31,500円より。
34(サーティーフォー)
34は、ライトソルトゲームに特化した釣具メーカー。「アジング専門」といっても過言ではなく、同社のアジングロッドには強いこだわりが感じられます。とくにロッドの感度については、妥協がありません。
それだけに値段は高め。しかし、用途やシチュエーションに合わせて細分化されたモデルがラインナップされており、多くのファンを獲得しています。
34のアジングロッドは、次のように大きく3つのグループに分けることができます。
①GUIDEPOST
34のアジングロッドのなかでは、最もお手頃なモデルが揃っています。Guidepost(道標)の名のとおり、エントリーモデルです。ここにラインナップされているのは「LHRシリーズ」。デザインや装飾を徹底的に省く一方で、感度にはこだわっています。入門ロッドにしては高いという印象が拭えませんが、中級者向けとしても遜色ないでしょう。メーカー希望小売価格は18,500〜23,000円。
②Advancement
34の標準モデル。とはいえ、他社のハイエンドにも引けをとらない高機能。それだけに、メーカー希望小売価格は3万円台〜4万円台。用途やシチェーションに合わせて6つのシリーズが展開されています。それぞれの特徴は次のとおり。
・NERシリーズ:繊細なティップで水中のわずかな変化をとらえる。
・HSRシリーズ:高感度を追求したベーシックなモデル。
・PSRシリーズ:ロッド全体のバランスが最適化されたモデル。
・FPRシリーズ:素手で操作をしているように、アタリ感覚を楽しめる。
・DFRシリーズ:魚の引きの強さに合わせて瞬時に反応し、バレるのを防ぐ。
・BCRシリーズ:モバイルロッド(4ピース)とは思えないほど高感度。
③Providence
34のフラッグシップモデル。2011年の創設以来、アジングをリードしてきた34の技術とノウハウが注ぎ込まれています。ここにラインナップされているのは「FERシリーズ」。しかも、5.8フィートの「FER-58」モデルだけです。Providence(神業)の名にふさわしい最上級のロッドといえるでしょう。メーカー希望小売価格は53,000円(税別)。
ティクト
ライトゲームに強いティクトは、玄人好みのロッドを数多くリリースしています。なかでも、アジング専用の「SRAM」シリーズは、シチュエーションに応じた使い分けを想定したラインナップになっており、中・上級者から大人気です。
また、同社の「軽さ」へのこだわりは際立っています。超軽量のジグ単に伝わる微かな変化を見逃さないために、ロッドを極限まで軽くしているのです。
ティクトのアジングロッドは、次のように大きく2つに分類されます。
SRAM EXR
アジングロッドのスタンダードモデル。フィールドやシチュエーションに応じた細かい使い分けができるように5フィート台から8フィート台まで、なんと9機種がラインナップされています。メーカー希望小売価格(税別)は3万円台。
SRAM UTR
ティクトのアジングロッドのフラッグシップモデル。5フィート台から7フィート台まで5機種がラインナップされています。軽量化と感度の向上が極限まで追求されており、上級者も唸らせる最上級のロッドです。メーカー希望小売価格(税別)は38,000〜48,000円。
ヤマガブランクス
ヤマガブランクスは、山鹿釣具のオリジナルブランドとして2008年に誕生したロッドメーカー。設計から組み立てまで、すべてを国内自社工場で一貫生産しています。細部まで作り込まれたロッドが、対象魚別にラインナップされています。
アジングロッドとしては、「BlueCurrent」シリーズが大人気。ただ、アジング専用ロッドというより、メバリング(メバルのルアー釣り)などを含めたライトソルトゲーム全般に対応したモデルが多いようです。
このシリーズの特徴は、軽量化とシンプルなデザイン。ローエンドモデルでも、ハイエンドモデル並みに軽く、上品な外見に魅せられるアングラーは少なくありません。
BlueCurrentは長年、アジング愛好者に支持されてきましたが、2020年春に全面的にモデルチェンジしました。設計から見直し、基本性能を向上させた第三世代として「BlueCurrentⅢ」と名付けられましたが、ロッドづくりのスピリッツに変わりはありません。コストパフォーマンスを追求しつつ、ブランクスの質には徹底的にこだわり、スタンダードモデルとしてリリースされています。小売希望価格(税別)は2万円台。
また、上位機種として「BlueCurrent TZ/NANO」があります。これは、ヤマガブランクスのノウハウが詰め込まれたフラッグシップモデル。ジグ単をメインにするショートモデルから、さまざまなシチュエーションで多彩な魚種を攻略できるバーサタイル(万能型)、ロングモデルまで、8機種がリリースされています。小売希望価格は35,000〜47,000円。
アブガルシア
アブガルシアはスウェーデン発祥の老舗メーカー。スタイリッシュでコスパにも優れるため、ルアーフィッシングを中心に多くのファンを獲得しています。アジングロッドは、主に次の3つのシリーズから選ぶことができます。
①ソルティースタイル
ソルトウォーターロッド(海釣り用ロッド)のローエンドモデル。ブランクスやグリップ、ガイドなどすべてのパーツに高品質の素材を使い、感度や軽さは高水準。デザイン性も高く、コスパは抜群です。入門用のロッドとしておすすめ。
②ソルティーステージ
ソルトウォーターロッドのミドルレンジモデル。ソルティースタイルよりさらに軽量、高感度なロッドに仕上がっています。バーサタイル(万能型)のモデルが揃っているのも特徴です。
③エラディケーター
アブガルシアの技術の粋を結集したハイエンドモデル。アジングに最適なモデルも数多くラインナップされており、シチェーションやスタイルに合わせて選ぶことができます。
初心者におすすめのアジングロッド8選
ここまで、主なブランド&シリーズについて概説しました。ここからは、どんなロッドを選べばいいのか、具体的におすすめのモデルを紹介していきます。まずは、初心者向けのアジングロッドから説明しましょう。
アジングでは、一般に6フィート以下のロッドで2g未満のジグ単を操る釣り方がメインになります。しかし、ショートロッドで超軽量の仕掛けをキャストするのは、初心者には難しいかもしれません。少し風が吹いただけで、糸フケ(糸の緩み)が出たり、ルアーが流されたりするからです。
そこで、1本目のアジングロッドとしては、6〜7フィート(約1.8〜2.1m)のミディアムロッドがおすすめです。ルアーウェイトは、最小荷重0.5〜2g程度、最大荷重7〜10g程度であればいいでしょう。これなら、ルアーの重みでスムーズにキャストできるはずです。繊細なアジングを楽しみながら、そこそこの遠投もできるでしょう。
また、前述のように穂先はソリッドティップをおすすめします。とくに、これまでまったく釣りをしたことがない人は、ソリッドティップが無難です。
さらに、初心者とはいえ、釣り場の状況によっては遠投したいこともあるでしょう。その場合は、7フィート以上のロングロッドの購入を検討してもいい。ルアーウェイトは、最小荷重1〜5g程度、最大荷重10〜15g程度があればOKです。
では、実売価格で1万円を切るエントリーモデルをはじめとして、リーズナブルなロッドを紹介しましょう。
ダイワのトップブランド「月下美人」の設計思想を引き継いでいるだけあって、スペックもデザインも充実しています。手軽にアジングを始められるエントリーモデルとして、最有力候補のひとつでしょう。
(全長:2.03m ルアーウェイト:0.5〜8g 穂先:ソリッド 自重:108g 継数:2本)
穂先は食い込みがよく、アジのアタリがわかりやすいソリッドティップです。ダイワオリジナルのリールシートで握りやすいのも魅力。2本継ぎで短くできるため、ケースに入れて電車やバスに乗っても邪魔になりません。メバリングやガシリングにも使える便利な1本で、Amazonでも高評価を得ています。
(全長:1.75m ルアーウェイト:0.3〜5g 穂先:ソリッド 自重:98g 継数:2本)
軽量ジグ単をしゃくり上げたり、落とし込んだりする「リフト&フォール」が得意で、初心者も手軽にアジングを楽しめるでしょう。
(全長:2.06m ルアーウェイト:0.2〜5g 穂先:ソリッド 自重:93g 継数:2本)
キャストフィール(ルアーを投げたときの感覚)や操作性にこだわり、「初心者や腕力の弱い女性や子ども使いやすい」というのがキャッチフレーズ。これからアジングを始める人には、リーズナブルでおすすめです。
(全長:6.4ft ルアーウェイト:0.6〜10g 穂先:ソリッド 自重:非公開 継数:2本)
食い込み抜群のソリッドティップを採用したアジングモデルです。初心者でも扱いやすく、1~2gのジグ単で近場を探るのも、キャロを使って深場を狙うこともできます。
(全長:6.8ft ルアーウェイト:0.6〜10g 穂先:ソリッド 自重:非公開 継数:2本)
キャロやフロートリグにも対応する長めのミディアムロッドです。汎用性が高いので、遠投を念頭においたアジングも十分楽しめます。
(全長:6.9ft ルアーウェイト:0.6〜10g 穂先:ソリッド 自重:非公開 継数:2本)
継数は3本ながらも自重80gで、持ち運びやすい軽さです。ロッドが丈夫なため、アジ以外にカサゴやメバルとも対戦可能。万能性を評価するクチコミがAmazonでたくさんあります。自社工場生産品でアフター体制が手厚く、壊れた際も修理または部品取り寄せをできるのも、初心者にうれしいポイントです。ロングユースが期待でき、持っていて損はない1本といえます。
(全長:2.13m ルアーウェイト:0.8〜10g 穂先:ソリッド 自重:80g 継数:3本)
近年、アジやメバルだけでなく、さまざまな魚種をターゲットとするライトソルトゲームが人気になっています。汎用性の高いアジングロッドは、こうしたニーズにも応えることができます。
(全長:2.24m ルアーウェイト:0.5〜12g 穂先:ソリッド 自重:71g 継数:2本)
中級者におすすめのアジングロッド7選
ミディアムロッドを使いこなせるようになると、もっと軽いルアーを使って微かなアタリをとらえたり、もっと遠くへ飛ばしたりしたいという欲求が出てきます。ショートロッドやロングロッドがほしくなるんですね。
その際は、ワンランク上のシリーズをチェックしてみましょう。専門性の高いロッドでは、入門者向けのローエンドモデルと中級者用のミドルレンジモデルで、性能にはっきり差が出るからです。言い換えれば、漠然と上位機種に乗り換えるより、用途や釣り場の状況に合わせてロッドを選んだほうが「違い」を実感できるのです。
なかでも、中級者にはジグ単専用のショートロッドをおすすめします。アジングでは、0.5g程度の超軽量ジグヘッドに、極小ソフトルアーを付けた仕掛けがよく使われまが、これをキャストするには、細くてしなやかなロッドが必要です。こうしたロッドを初心者が操るのは難しいのですが、中級者ならアジングの醍醐味を味わえるでしょう。
掛け釣りや ダートアクション(ルアーが左右に突進するような動き)でアジングを楽しみたい人は、ぜひショートロッドを検討してみてください。
では、実売価格2万円台でミドルレンジのおすすめモデルを紹介しましょう。
ダイワのアジングロッドは、総じて「ピン・シャン」と表現される掛け調子になっています。このモデルはソリッドティップですが、その傾向が際立つ仕様になっています。
(全長:1.78m ルアーウェイト:0.3〜5g 穂先:ソリッド 自重:55g 継数:2本)
常夜灯まわりの近距離の釣りをはじめ、極小ジグ単から強風時の釣りまで、あらゆる状況に対応しようという欲張りなロッドです。
(全長:1.73m ルアーウェイト:0.6〜12g 穂先:ソリッド 自重:58g 継数:2本)
シチュエーションに応じた使い分けを想定しているティクトらしい、非常に尖ったモデルです。また、軽さへのこだわりも強く感じさせるスペックになっています。エキスパート仕様といっていいでしょう。
(全長:183cm ルアーウェイト:0.2〜2g 穂先:ソリッド 自重:58g 継数:2本)
高弾性カーボンを採用しており、特有の反発力があります。「0.1gの重みさえ感じとれる」と謳うだけあって、操作性と感度は非常に高いと評判です。
(全長:162.6cm ルアーウェイト:0.1〜3g 穂先:ソリッド 自重:53g 継数:2本)
アジやメバルといったライトゲーム用に作られた、ソアレTTシリーズの遠投用ロッドです。ロッドの長さは2.44mで遠投性能に優れ、遠浅なゴロタエリアでも活躍します。適合ルアーウェイトは0.8 - 10gで、アジ以外に大型魚もしとめられるパワーを持っています。穂先は、チューブラーティップにソリッド並みのしなやかさを加えた特殊設計で、感度と食い込みのよさ両方を叶えました。自重は74gと軽く、長時間の釣りでも疲れません。
(全長:2.44m ルアーウェイト:0.8~10g 穂先:ソフチューブトップ 自重:74g 継数:2本)
「GUIDEPOST」は34のエントリーモデルですが、中級者も満足できるスペックになっています。アジングを知り尽くした34ならではの仕上がりといえるでしょう。
(全長:188cm ルアーウェイト:0.3〜2.0g 穂先:ソリッド 自重:非公開 継数:2本)
トップガイドは、ダイヤモンドに次ぐ硬度を誇る富士SiCリングを採用し、塩や砂の摩耗にも負けません。SiCリングはツルツルとした鏡面仕上げで低摩擦なため、アジングで使用する繊細なPEラインも長持ちします。ガイドは小口径で、糸がからみにくいのもポイント。カーボンテープは、ねじれを防ぎ剛性を高めるためX状で巻かれています。アジのほか、カサゴ・アイナメ・ソイといったロックフィッシュやバス釣りに使える、全長1.83mの万能型ロッドです。
(全長:1.83cm ルアーウェイト:0.6〜8g 穂先:ー 自重:89g 継数:4本)
上級者におすすめのアジングロッド6選
アジングの腕前を上げてくると、ロッドへのこだわりもいっそう強くなるはずです。
アジングロッドとしての基本性能はもとより、ロッドを握ったときの感触や振り抜けるときの感覚など、ロッドの質感といったことも気になるでしょう。見た目の美しさに開眼して、スタイリッシュなロッドに関心が向けられるかもしれません。
こうした上級者レベルになると、釣りのスタイルも定まってきており、用途や釣り場の状況に合わせて、自分のセンスで最適なロッドを選べるようになっていると思います。あとは、好みの問題ですね。
ただ、あえて付け加えるなら、もういちどティップ(穂先)を吟味してはどうでしょうか?たとえば、アワセの技術に自信があるならチューブラーティップを選んでもいいでしょう。すでにチューブラーティップのロッドを使っているかもしれませんが、感度を優先したチューブラーのよさを最大限に引き出せるのは、やはり上級者ではないでしょうか?
ただ現在、主流になりつつあるソリッドティップのなかには、チューブラーティップに引けをとらない高感度のロッドもあります。とくにハイエンドモデルには、そうしたタイプのロッドが少なくありません。実際に手にとって、感触を確かめてみるといいでしょう。また今後、チタンティップのロッドも増えてくるかもしれません。まだ高価で手が出しにくいのですが、ロッドメーカー各社の動向には注目したいですね、
では、実売価格3万円以上でハイエンドのおすすめモデルを紹介しましょう。
軽い仕掛けをより遠くまでキャストし、同時にワームに伝わる水流やアジの動きを鋭く感知することにこだわったアジングロッドです。
(全長:1.78m ルアーウェイト:0.3〜5g 穂先:ソリッド 自重:50g 継数:2本)
遠投域を除くアジングの主要エリアにおいて、「掛け釣り」にこだわったロッド。アジ特有の「吸い込み」によるアタリを敏感に検知し、獲物を「掛ける」ことに挑んだ新しいタイプのアジングロッドといえるでしょう。
(全長:1.93m ルアーウェイト:0.6〜12g 穂先:ソリッド 自重:65g 継数:2本)
ティクト製ロッドの軽さには定評がありますが、このモデルも全長2.03mでありながら、自重はわずか55g。操作性に優れ、オールラウンドに使える長めのアジングロッドを探している人には最適でしょう。
(全長:203cm ルアーウェイト:0.2〜3g 穂先:ソリッド 自重:55g 継数:2本)
このモデルは、なんといってもフレキシブルさが持ち味。アジはもとより、メバルやそのほかの魚種を狙うこともできます。アジングロッドの基本性能を損なうことなく、ライトソルトゲーム全般を楽しめるように設計されています。
(全長:252cm ルアーウェイト:0.8〜10.5g 穂先:チューブラー 自重:73g 継数:2本)
「月下美人 EX AGS AJING」は、ダイワのアジングロッドの最上級モデルです。そのなかで、このロッドは長め。キャロなどを使って遠投するには最適です。ロングロッドでありながら、軽量で張りがあるので、攻撃的なフッキングが楽しめます。
(全長:2.41m ルアーウェイト:1.5〜10g 穂先:チューブラー 自重:78g 継数:2本)
34がはじめてリリースしたモバイルロッドです。「Advancement」で展開されている6つのシリーズからは、魅力的なロッドが多数リリースされていますが、ここであえてBCR(モバイルロッド)を紹介したのは、パックロッドに対する従来のイメージをガラリと変えるほど高感度だからです。安価ではありませんが、遠征用やサブロッドとしてだけでなく、メインロッドとしても活用できます。
(全長:1.68m ルアーウェイト:0.3〜3.0g 穂先:ソリッド 自重:69g 継数:4本)
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まとめ
いかがでしたか?
アジングロッドには、さまざまなタイプがあり、ロッド選びに苦労するという人は少なくありませんが、ポイントさえ押さえておけば、あなたに最適なロッドが見つかるはずです。
ここでは紹介できなかったブランドやモデル、さらにロッドメーカーもたくさんありますが、まずは信頼できるブランドで自分に合ったシリーズを探し出し、そのなかからモデルを絞り込んでいってください。そうすれば、ロッド選びで後悔することは、まずないでしょう。
これからアジングを始めようという人も、すでにアジングの虜になっている人も、この記事を参考にしていただければ幸いです。
※価格はいずれも2021年2月時点のものです。
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