iPadを車載ガジェットとして使う方法!おすすめホルダー紹介
カーナビやカーオーディオと比べて、iPadは安くて多機能なガジェットです。音楽や映像再生用モニター用途以外にも道案内に使ったり、SNSやソシャゲも楽しめます。
そこで本稿ではiPadを車載する場合の注意点について解説します。
▲ライター兼YouTuber。SurfaceとiPadで何処でもお仕事。総生産4000記事以上。漫画&ガジェットレビューライティング歴6年。Apple好きでガジェットの使用感など実体験に基づくコンテンツを作成します。マーケティング・人事・転職・営業・副業・漫画・映画・小説・アニメ・ゲーム・宗教・スピリチュアル・サウナ関係が得意!日々のつぶやきとお仕事の依頼はこちら→https://twitter.com/retrospec10
車載用iPadの選び方
車載用としてiPadを検討する場合、大前提となる注意点が2つあります。
1つ目の注意点は機種です。
iPadは、Wi-Fiタイプではなくセルラータイプ(SIMフリータイプ)を購入しましょう。
インターネット回線に接続できないとGoogle マップやカーナビアプリが使えないからです。これは同一機種の設定の違いではなく仕様です。
導入の際は必ずチェックしてください。
Wi-Fi型でも、GPS内臓のスマートフォン(通常のスマートフォンでOK)からテザリングでインターネット接続してカーナビ代わりに使えますが、使い勝手が悪いのであまりおすすめできるものではありません。
セルラータイプのiPadは、Wi-Fiタイプに比べて若干高額です。
インターネット回線と接続する場合は、キャリアと契約する必要があるので本体価格とは別に毎月の通信料が必要になりますが、車載用なら必須だといえます。
セルラータイプのiPadはAmazonで扱っていないので、公式サイトや量販店で購入して下さい。
そして2つ目は使用目的に合わせたサイズです。
運転席や助手席のヘッドレスト後部に取り付けて後部座席で動画を見るのなら、大きな画面の方が良いですが、12.9インチのiPad Proはカーナビ代わりに取り付けるにはやや大きすぎます。
カーナビ代わりに使うのならiPadかiPad miniがおすすめです。
車載用iPadの取り付け方
iPadの取り付け場所の候補としては下記の5つが挙げられます。
●ダッシュボード上
●天井
●フロントガラス上部
●エアコン吹き出し口
●CDスロット
ただしiPad単体では取り付けられません。どの取り付け場所を選んでも専用のホルダーが必要になります。車種に合わせて取り付けキットを自作する事も出来ますが、非常にハードルが高いので本稿では既製品を紹介します。
5つの取り付け場所候補の中でおすすめできないのは天井とフロントガラスです。
iPadを天井に取り付ける場合、自動車の車種にもよるかと思いますが、多くのケースで自動車側に加工が必要になります(iPadを車載用途にするのが一般的になったので取り付けやすい形状にしている車種もあります)。
加工を施してしまうと、自動車を買いかえる際に査定価格が下がってしまいます。iPad取り付けに限らず自動車に内装や外装に手を加える形での改造は避けましょう。
もちろん手放すつもりはない、最後まで乗りつぶすつもり、中古車なので手放す時は廃車になるといったケースでは改造を施しても構いませんが、自動車は乗り換えを前提にした消耗品です。
出来るだけ価値が下がらないようにマウントできるのなら、そちらの方法を選んだ方がお得です。
またフロントガラスに取り付けるのは安全面からおすすめできません。
フロントガラス上部に吸盤でホルダーを固定してiPadを取り付ける方法がありますが、600g以上あるiPadが完全に固定できるわけではありません。
運転中は若干揺れますし、何より発進・停車時の慣性で吸盤が剥がれて落下の危険があります。特に運転中に視界を遮る形でiPadが落下したら事故の元です。
100均ショップのアイデア商品などで販売されている吸盤を増やすなどして自作しても、落下のリスクを和らげることは出来ません。マグネット式固定は更に危険です。
また吸盤タイプではなく接着剤タイプもありますが、はがす際にガラスに傷をつけますし、接着剤であっても重いiPadを支えられるだけの安全性には乏しいでしょう。
以上の点から、天井設置とガラス面への設置は避けることをおすすめします。
またエアコン吹き出し口への設置もおすすめできません。
第一に、大抵の自動車の説明書には故障防止のため、エアコン吹き出し口を塞がないよう記載されているはずです。
またエアコンの出口にホルダーを付けてiPadを設置すると、iPad側にも問題が生じる可能性があります。
クーラーを入れた場合、iPadの熱で結露する恐れがありますし、ヒーターを入れるとiPadが熱くなる恐れがあるからです。どちらもiPad側の故障の原因となります。
吹き出し口を塞ぐことで車内の空気の流れも乱れますし、何よりもiPadの重さで吹き出し口の風向版が歪んで折れる危険があります。
吹き出し口に取り付ける形のホルダーは風向板の間に差し込む形態をしています。
カップホルダーを差し込んでドリンクをホールドしたり、200g程度のスマホをホールドするのなら強度に余裕がありますが、600g以上のiPadを取り付けるには心もとないです。
実際、今では外付けのドリンク用ホルダーはあまり流行っておらず、あらかじめ自動車側にドリンクホルダーが付いている車種が多いです。
自動車のエアコンは、何らかのガジェットの取り付けを前提に強度設計されているわけではありません。吹き出し口へのiPad取り付けは避けましょう。
以上の点から、残る取り付け場所はCDスロットとダッシュボード上になりますが、CDスロットに関しては最初から自動車に設置されていないケースがあります。
現在は、スマホとBluetooth接続して音楽再生するケースが多いので、CDを読み込む装置自体が無い車もあります。
またナビの代わりに使う場合は純正の埋め込み式ナビがあるべき部分がカバーで埋まっているケースがあります。
CDスロットに差し込むタイプのホルダーは用途が限られるといえるでしょう。
最後に残ったはダッシュボード上となります。取り付けの際は前方視界不良に注意してください。
前方視界不良とは?
前方視界不良とは文字の通り、自動車の運転席側の視界が遮られている状態を意味します。
下記の条件をクリアしていないと車検(自動車検査)をパス出来ませんし、子供や障害物が死角に隠れてしまうので事故の原因になりかねません。
運転者席に着座した運転者が標準的な運転姿勢において、次の鉛直面で囲まれた範囲にある「高さ1m直径30cmの円柱」の少なくとも一部を鏡等を用いずに直接視認できること
つまり、ダッシュボードの上に乗せる形で視界を遮るようにiPadを設置すると、安全基準違反になるのです。
そこで、ダッシュボード側の上に設置したホルダーから下に向けて、アームを伸ばしてiPadを設置してください。
大抵のホルダーは角度調整が出来ますが、下向きに出来ないものは選ぶべきではありません。
おすすめの車載用iPadホルダー
そこでおすすめのホルダーを紹介します。
安心のガジェットメーカー、サンワダイレクト製の車載ホルダーです。ダッシュボードに凹みや縁があるなど一部の車種を除き、大抵の自動車には設置可能です。
取り付け角度が前後左右上下に動かせるので、不自由なく位置決め出来るでしょう。
Apple製品には多くのアクセサリが存在しますが、粗悪品がかなり混じっています。特に相場よりも価格が安い、聞いたことがないメーカーのものは表示されている機能を満たしていないケースが多いので注意して下さい。
名の知れた実績あるメーカーから選ぶべきです。
- サンワダイレクト(サンワサプライ)
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後部座席用3間接アーム 200-CAR044
- 税込み4,980円
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3間接アームで自由にポジショニング
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7インチから11インチまでのタブレットを後部座席用に固定できます。アルミ・スチール製アームなのでしっかりホールド。ヘッドレストのポール以外にも設置できます。
同じくサンワダイレクト製のタブレットホルダーですが、こちらはヘッドレストのポールに取り付ける形の後部座席用です。
金属フレームなので頑丈で、耐荷重が1.5kgと余裕があるのでおすすめです。車載用途以外にも自宅のスチール本棚のポールに設置したりと汎用性があります。車載用途で不要になってもタブレットのスタンドとして使うなど転用も可能です。
まとめ
以上がiPadを車載用途に使う場合の注意点となります。
自動車を購入する際、オプションで純正ナビを選べば10万円から20万円以上がかかりますが、よりマルチタスクで汎用性の高いiPadなら4万円程度で導入できます。
取り外しできないカーナビよりもiPadを車載で使う人が増えるのは当然の流れだといえるでしょう。
そして本件最大の課題はiPadを運転の邪魔にならない場所にしっかりと設置する点に尽きます。
ホルダーが剥がれて落下したり、モニターが視界を塞いだりするような場所に設置せず、しっかりとしたアクセサリを使いましょう。
長時間使用時の電源に関しては、シガーソケットからライトニングUSB端子を接続できるので、持ち運ばず常に設置しておく事も出来ます。
ホルダーに取り付ける手間が気にならないのなら持ち運びもできますが、車載専用iPadとして設置しっぱなしにしておく事も出来るので是非検討してみてください。
新車を購入する場合には大分コストを抑えられるでしょう。
※価格はいずれもAmazonの2020年3月時点のものです。
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