ウォシュレットタイプ温水洗浄便座の選び方とおすすめアイテム10選

浅川幸陣
公開: 2020-03-06

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温水洗浄便座選びはポイントを外さなければ難しくない

ウォシュレットで寛ぐ蛙

ウォシュレットタイプの温水洗浄便座選びで迷うとすれば、同じような機種が多くて違いがよくわからないということでしょうか。しかし、温水洗浄便座選びはスペックの優劣をつけることではなく、自分のトイレの状況とニーズに適しているか否かを見極めることです。より自分に合ったアイテムを探すポイントとおすすめの温水洗浄便座10選を紹介します。

温水洗浄便座選びに欠かせない3つの要素とは

ウォシュレットタイプの温水洗浄便座を選ぶとき、便器本体との相性は無視できません。また、操作上の使い勝手や機能的な使い勝手は毎日のことでありより重要となります。温水洗浄便座選びに欠かせない3つのポイントについてみていきます。

メーカーを考慮した温水洗浄便座選び

ウォシュレットタイプの温水洗浄便座といえば、各社が性能を競い合って新機種を発表するトイレ用アイテムとして定着しています。厳密には、TOTOの温水洗浄便座がウォシュレットです。他社の製品は、INAXのシャワートイレなどそれぞれの名称があります。とはいえ、「お尻だって洗って欲しい」のCMで強烈な印象をもって迎えられた先発のTOTOウォシュレットが代名詞となっていることも事実です。記事内では他社製品を含めて「ウォシュレットタイプ」と呼びます。

さて、気になるのが各社のウォシュレットタイプに互換性があるかどうかです。ウォシュレットタイプは主に便座部分のアイテムであり、便器本体とは別です。A社の便器にB社のウォシュレットタイプといった使い方もできます。ただし、相性や故障時の境界線引きなどを考えると便器本体とウォシュレットタイプのメーカーは同じ方が無難です。もちろん、納得のうえなら別メーカーもありでしょう。

操作部の設置位置を考慮した温水洗浄便座選び

ウォシュレットタイプには便座の保温や水量の調節などを行う操作部、コントローラーが付属します。操作部、コントローラーが便座に沿うカタチで一体化しているアイテムとトイレ内の壁面に設置されているアイテムとに分かれており、使い勝手に影響するため重要な選択ポイントです。既存の温水洗浄便座を入れ替える場合でも、必ずしも同じタイプを選ぶ必要はありません。どちらが使いやすいかを考えます。

一体型は無理なく手の届く範囲に操作部があるため使いやすい反面、汚れやすいといえるでしょう。手軽に設置できるのも利点です。一方、比較的ハイクラスなウォシュレットタイプに多い壁面設置型は、便器から離れていることで汚れにくいものの、使う人によっては操作しにくいケースもあり得ます。また、壁に穴を開けて設置するタイプを賃貸物件に新設する場合は事前の相談が望まれます。

機能を考慮した温水洗浄便座選び

ウォシュレットタイプの第一の機能といえばお尻の洗浄です。ウォシュレットタイプには第二、第三といえる機能が登場しており、単機能を選ぶか機能豊富なアイテムを選ぶかも重要なポイントになっています。

各社の温水洗浄便座に搭載されているお尻洗浄以外の機能といえば、ビデ、温風乾燥、自動水洗、自動開閉、ノズル洗浄、防汚除菌機能などが主です。自動水洗機能は便座のセンサーが負荷を感知することで、利用者が立ち上がると自動的に水を流します。自動開閉にもセンサーが活躍しており、人を感知してフタの開閉を行うため手の汚れに敏感な人などにおすすめです。

一般的な温水洗浄便座と大きく異なる機能・コンセプトをもったアイテムに便座ではない携帯用があります。

3つの選び方をふまえておすすめのアイテム10選

メーカー、操作部、機能の3つをふまえて数あるウォシュレットタイプの中からおすすめできるアイテムを10選紹介します。

おすすめ①
  • TOTO
  • ウォシュレット Kシリーズ 貯湯式 TCF8CK66「ホワイト」

  • 税込み24,788円
  • TOTOのスタンダードタイプウォシュレット

  • TOTOの「ウォシュレット Kシリーズ 貯湯式 TCF8CK66「ホワイト」」は、汚れと使用後の臭いに強いスタンダードタイプの少人数家庭向けウォシュレットです。

TOTOの「ウォシュレット Kシリーズ 貯湯式「ホワイト」」は、温水洗浄便座の先駆けであるTOTOのスタンダードタイプウォシュレットです。単身世帯など使用頻度が少ない家庭に適したアイテムとして位置づけられています。貯湯式とは、タンク内に貯めたお湯を洗浄に使うタイプをいいます。

汚れが付着しにくい撥水性のあるクリーンな樹脂を使用しており、使用後の臭いを強力に脱臭する機能とあわせて清潔なトイレ空間の演出が特徴です。また、誤操作を防ぐ機構として、センサーが便座に座っていないと判断している状態では操作を受け付けません。

おすすめ②
  • INAX
  • シャワートイレ CW-RG1/BN8

  • 税込み15,936円
  • INAXのエントリーモデル

  • INAXの「シャワートイレ CW-RG1/BN8」は、掃除がしやすく臭いにも強いエントリーモデルの貯湯式ウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。女性向けに2本のノズルを搭載しています。

INAXの「シャワートイレ CW-RG1/BN8」は、温水洗浄便座の入門用ともいうべきエントリーモデルのウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。汚れの原因となる継ぎ目がない仕上げや防汚素材の採用、ノズル洗浄機能、簡単スライド着脱機構で清潔さを維持できます。本体と異なるカラーリングで見やすい操作部が特徴的です。

お尻用とは別にビデ専用のノズルを搭載しており、女性にやさしい温水洗浄便座といえます。

おすすめ③
  • パナソニック
  • ビューティ・トワレ CH931SPF

  • 税込み14,344円
  • 機能を絞ったメーカー品ウォシュレットタイプ

  • パナソニックの「ビューティ・トワレ CH931SPF」は、洗浄に絞ったシンプルな機能のウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。リーズナブルな価格でメーカー品を使える点が特徴といえます。

「ビューティ・トワレ CH931SPF」は、パナソニックのシンプルな貯湯式ウォシュレットタイプです。リーズナブルな価格帯でありながら、心地よいお尻洗浄やステンレスノズルの自動洗浄といった機能を搭載しています。湯温や便座の温度調節は、このクラスの温水洗浄便座の定番といえる本体右側の操作部で行います。

機能を絞ったメーカー品を探しているユーザーにとくにおすすめできるアイテムです。

おすすめ④
  • 東芝 温水洗浄便座
  • クリーンウォッシュ SCS-T160

  • 税込み16,360円
  • クラス上位の機能を搭載

  • 東芝の「温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T160」は、リーズナブルな貯湯式ウォシュレットタイプ温水洗浄便座の中でも機能が充実しているアイテムです。

東芝の「温水洗浄便座 クリーンウォッシュ SCS-T160」は、便座に座ったときから脱臭が始まる臭い対策に役立つウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。脱臭はお尻を上げてからも約1分間続きます。誤作動を防ぐ着座センサー搭載です。便座とノズルは抗菌仕様で、ノズルは自動クリーニングも行います。

本機には女性向けにビデ用ノズルを内蔵しています。温風乾燥機能はないものの、ノズルが7段階の位置調整可能となっているなど、このクラスの温水洗浄便座としては十分な機能が揃っているといえるでしょう。

おすすめ⑤
  • パナソニック
  • ビューティ・トワレ DL-RL20-CP

  • 税込み31,340円
  • 操作部とリモコンを使い分ける瞬間式

  • パナソニックの「ビューティ・トワレ DL-RL20-CP」は、操作部とワイヤレスリモコンで役割を分担する操作性のウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。瞬間式のためいつでも温水を使えます。

パナソニックの「ビューティ・トワレ DL-RL20-CP」は、都度水道水を沸かして使用する瞬間式のウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。本体右側に配置されている操作部に加え、ワイヤレスリモコンが付属しています。操作部には温度設定やノズル掃除が割り当てられており、ワイヤレスリモコンには使用時に各自が調整する部分が割り当てられているためどちらも必要です。

脱臭機能やお尻洗浄を快適にする機能のほか、清潔機能も重視されたアイテムです。

おすすめ⑥
  • INAX
  • シャワートイレ CW-RT1/LR8

  • 税込み22,808円
  • スッキリした外観のリモコン式ウォシュレットタイプ

  • INAXの「シャワートイレ CW-RT1/LR8」は、貯湯式で操作部をリモコン化したウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。スッキリした形状を好むユーザーに向いています。

INAXの「シャワートイレ CW-RT1/LR8」はエントリーモデルの1機種で、本体に操作部が設置されていないタイプの貯湯式ウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。出っ張りのないデザインは落ち着いて見え、汚れがつきにくく掃除がしやすいメリットもあります。豊富な洗浄機能やビデ用ノズルなどシャワートイレシリーズの基本的な機能を備えています。

操作はワイヤレスの壁リモコンで行います。壁リモコンと呼んでいるものの、ホルダー収納で乾電池を電源として動作します。そのため、必ずしも壁面に設置しなければならないわけではありません。とはいえ、トイレ内で使用する機器であり決まった位置にあった方が使いやすいでしょう。

おすすめ⑦
  • LIXIL INAX
  • シャワートイレ CW-RV20A/BN8

  • 税込み35,480円
  • 女性にうれしい清潔さと洗浄機能

  • LIXIL INAXの「シャワートイレ CW-RV20A/BN8」は、ノズルの清潔さを追求したウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。ノズルシャッターやノズルお掃除モードが役立ちます。

LIXIL INAXの「シャワートイレ CW-RV20A/BN8」は、瞬間式で操作部を独立のワイヤレスリモコンに集約したウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。ノズルを収納するノズルシャッターが特徴のひとつで、男性の小便時などに汚れを防ぐ効果を期待できます。ビデ専用ノズルもついています。

リモコンのボタン操作によるターボ脱臭が嫌な臭い対策として期待大です。清潔機能と豊富な洗浄機能や温風乾燥など充実したスペックをもっています。

おすすめ⑧
  • TOTO
  • ウォシュレット KMシリーズ 瞬間式 TCF8CM76「ホワイト」

  • 税込み54,984円
  • 家族向け上位モデルのウォシュレット

  • TOTOの「ウォシュレット KMシリーズ 瞬間式 TCF8CM76「ホワイト」」は、ワンランク上の各種機能を搭載した家族向けのウォシュレットです。

TOTOの「ウォシュレット KMシリーズ 瞬間式 TCF8CM76「ホワイト」」は、人数の多い家族をユーザーとして想定したウォシュレットです。掃除がしやすい本体のワンタッチ着脱やフタの着脱、ノズル掃除機能など使用頻度の高さに耐え得る清潔さを追求しています。

TOTOの一般的なウォシュレットとしては上位に位置するモデルです。洗浄機能など各種機能も充実しています。操作部は独立したリモコンです。

おすすめ⑨
  • LIXIL INAX
  • リフレッシュシャワートイレタンクレス DWV-SB23G/BN8

  • 税込み106,438円
  • タンクレストイレをリフレッシュ

  • LIXIL INAXの「リフレッシュシャワートイレタンクレス DWV-SB23G/BN8」は、タンクレストイレを蘇らせるためのウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。INAXの定番機能を備えています。

LIXIL INAXの「リフレッシュシャワートイレタンクレス DWV-SB23G/BN8」 は、タンクレストイレの便座部の交換用として使用するウォシュレットタイプ温水洗浄便座です。INAX製品でおなじみとなっているノズルシャッターやノズル先端着脱、お掃除リフトアップを備えており、清潔な状態を保ちやすいといえます。

便器によっては交換前と同様の機能を維持できないケースもあることから、購入前の確認が必要です。

おすすめ⑩
  • TOTO
  • 携帯ウォシュレット YEW350

  • 税込み6,100円
  • どこでもお尻を洗える

  • TOTOの「携帯ウォシュレット YEW350」は、水さえあれば場所を選ばずお尻を洗える持ち運びに便利なウォシュレットです。単3アルカリ乾電池で動きます。

TOTOの「携帯ウォシュレット YEW350」は、外出時のトイレでもお尻を洗いたいニーズに応えるウォシュレットです。外部のトイレにもウォシュレット導入が進んではいるものの、設置されていないトイレが多数あるため、いざというときの備えにもなるでしょう。その他、おむつ替えなどトイレ用ウォシュレットを使えないシーンでも活用可能です。

単3アルカリ乾電池1本で動作し、2段階の水流を使えます。ただし、水を入れたまま持ち歩く用法にはなっていないため注意が必要です。

そのままでは設置できないケースもある

清潔なトイレ・洗面所

ウォシュレット選びではメーカーや操作部の位置、機能の他にもうひとつ考えたい条件としてタンクの問題があります。背面タンクやタンク一体型のトイレであれば問題はないでしょう。しかし、コーナー型のタンクを使っているケースでは部材の関係で設置できないケースがあります。この場合、適切な部材を用いれば設置可能です。また、浴室内のトイレでは電気的な問題も生じます。ウォシュレットを検討するときは、トイレ内部の様子を確認してください。


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