30秒で見つかる私だけのサプリ ベンチャー企業ドリコスの創業者に聞く

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30秒で見つかる私だけのサプリ ベンチャー企業ドリコスの創業者に聞く

30秒で見つかる私だけのサプリ ベンチャー企業ドリコスの創業者に聞く

石原沙絵
2020-02-28 20:20

健康や美容のためにサプリメント(サプリ)を飲んでいる人が増えています。サプリはドラックストアやコンビニでも見かけますし、通販のテレビCMもいっぱいあってとても身近です。けれども成分はたくさんあるし、効能もさまざま。何を基準にどれを選べばよいのか迷ってしまいます。購入したものの、自分には合わなかったなんてこともあるのでは?そんな方に知って欲しい「自分だけのサプリ」をつくるサーバーを開発した会社があるんです。資生堂など大手企業とも連携しているドリコス(東京都文京区)竹康宏社長に話を聞きました。

必要な栄養、脈から判断

ヘルスサーバー

取材した会議室の机の上に置かれた縦20センチ、横15センチほどのコーヒーサーバーのような白い箱。これが世界初のオーダーメイドで自分に合ったサプリが作れるサーバーです。
想像していたより小ぶりだったので驚きました。

名前は『ヘルスサーバー』。この機械が指先から人間の健康状態を読み取って必要な栄養素を検出し、サプリメントをつくってくれるのです。
どんなテクノロジーが詰まっているのでしょうか。

脈測定

この機械の正面には左右2箇所にセンサーがついています。
センサーに親指を当てると、中央の画面に「測定中」の文字が表示されました。20秒ほどで測定は終わります。

これは、親指から脈の振動を読み取っている様子です。揺れ具合から自律神経の状態が判断できるそうです。副交感神経と交感神経のバランスを測り、身体の状態を見極めてどんな栄養素が不足しているかがわかります。

私も試してみました。ディスプレイには「アクティブレベル30・リラックスレベル10」と表示されました。私の今の状態は「ピリピリモード」だそうです。(取材で緊張していたからでしょうか…)

カップの粉

その数秒後、ウィーンという小さな音を立てて、ヘルスサーバーから小さじ1杯分ほどの粉末が出てきました。
中央のディスプレイには、ビタミンB1葉酸など粉末に含まれている栄養素が表示されました。センサーが読み取った私の体調に応じて調合してくれたサプリです。

カップの中にたまったサプリは黄色っぽい色をしています。ピリピリモードなのでビタミンCと葉酸が多めに調合されたようです。

水を注ぐ

粉末なので水に溶かして飲むことができます。
実際に飲んでみると、少し酸っぱい味がしました。
粉末のまま飲むと苦さや酸っぱさが目立ちそうですが、水に溶かしたので飲みやすかったです。

スムージーやヨーグルトに混ぜる飲み方もありそうです。錠剤ではなく、粉末なので自分の好みの摂取法が見つけられそうですね。

栄養素

サーバーの中には、ビタミンB1・ビタミンB2・ビタミンB6・ビタミンC・葉酸の5つの栄養素が入っています。竹さんによると、医学博士と栄養管理士の監修の元に選んだ生活に欠かせない基本的な栄養素だそうです。

栄養素によって役割は違います。
ビタミンB1は、炭水化物をエネルギーに変える時に欠かせない栄養素です。集中したいときや活動量が多い方におすすめです。
ビタミンB2は、脂質の代謝に必要な栄養素。生活習慣病を改善したりや口内炎・目の疲れが気になる方におすすめです。
ビタミンB6たんぱく質の代謝に必要な栄養素。女性特有のからだの変化をサポートしたいときや皮膚や髪の健康を保ちたい方におすすめです。
ビタミンCは、皮膚や粘膜の健康維持、抗酸化作用を持つ栄養素です。ストレスが多い方や、肌・からだの老化を感じる方におすすめです。
葉酸は、循環器の疾患を予防するのに役立つ栄養素です。だるさを感じる時や日頃の野菜不足に悩んでいる方にもおすすめです。

ヘルスサーバーからは、計測したときのからだをサポートするサプリが調合されます。例えば、同じ人でも元気いっぱいの朝と疲れが溜まっている二日酔いの朝の身体の状態は大きく違いますよね。当然、からだに必要な栄養素も毎日変化するのです。日々異なる健康状態を指先から検知し、その日に最もふさわしいサプリを調合してくれるのがヘルスサーバーの特徴です。

カートリッジ

上の写真のように、サーバーの中にはプリンターにあるようなカートリッジが入っています。最大で7つのカートリッジを使用することができ、7つの栄養素を揃えることができます。

5つの基礎的な栄養素の他にルテイン・アルギニン・β−カロテン・シスチン・ブドウ糖・塩分&糖分などの栄養素も販売されています。さらに、美容の目的だけに特化したサプリメントセットも用意されています。

アプリ

専用のスマートフォンアプリと連携させて個人情報を入力することで、より精度の高いサプリをつくることもできます。
身長・体重・性別・喫煙の有無などの個人情報と、自分の身体をどのようにしたいかという目標を入力し、簡単な質問に毎日答え続けるとで情報が更新されてさらに精度が高まります。その結果、より良い「私だけのサプリ」を調合してくれるようにもなるのです。

もとは半導体の技術者

竹社長

竹さんは大学院で半導体について研究し、半導体の技術を生かしてヘルスケア業界に参入することに興味を抱きました。

竹さんの大学院生時代、半導体についての世間の見方が一変したそうです。それまではメモリーの容量を大きくすることや、目新しい技術ばかりに関心が集まりましたが、性能の高さではなく半導体を使って自分たちの暮らしをどう変えていくかが注目されるようになったと感じたそうです。

半導体の力で今まで不可能と言われた健康に関する予知や未病対策が現実的になり、学会の発表でもヘルスケアへの関心が高まってきたなと感じたそうです。そんな中で竹さん自身も、ヘルスケア関連の技術で、何かサービスを生み出せたら面白いと考えるようになりました。

2012年にドリコスを立ち上げ、15年に半導体技術を生かしたヘルスケア関連のサービスを始めました。

ヘルスサーバーの展開

スポーツジム向けのヘルスサーバー

現在、ドリコスのヘルスサーバーは家庭向けのほかに、全国のスポーツジムや病院、企業のオフィスなどに広がっています。
特にスポーツジムでは100店舗以上に広がり、スタッフの手を介さずに利用できるサービスとして重宝されているそうです。

竹さんは、今後もスポーツジムのように、実際に自分だけのサプリを実感してもらえる場所を増やしていきたいそうです。「ジムなど健康になりたい場所での出会いでファンになってもらえる。その結果、家にも欲しいなという形で広まってくれれば」。これが竹さんが抱いている今後の戦略です。

ヘルスサーバーの価値をしっかり理解してほしいから、家電量販店などでの販売は考えていないそうです。興味を持ってくれた客に説明してくれる百貨店のスタッフのために勉強会を開くという徹底ぶり。この真面目さが、多くの企業をとりこにしている理由かもしれません。

次の「夢」は?

ヘルスケア産業はいま、健康状態の予知・未病の発見だけではなく、それを防ぐためにどう健康を維持し続けるかに関心が集まっています。

竹さんは健康をコントロールできる「自動健康技術(ヘルスケアオートメーション)」を目指したいという夢を持っています。自動車産業も事故を防ぐ技術の開発が進み、衝突被害を軽減する自動ブレーキが搭載される時代です。健康だっていつかコントロールできるのでは。ヘルスサーバーはその第一歩という位置づけだと考えています。

ドリコスは独自の強みである「データを形にする技術」を生かし、さまざまな製品づくりにも活用しています。2018年には資生堂と提携して資生堂のブランドのスキンケア製品を発売しました。これからもいろんな業界の企業と連携していきたい考えです。

サプリメントの次は、どのような製品が誕生するのでしょうか。未来には、私たちの想像を超えるヘルスケア製品が待っているかもしれません。

PICK UP!
  • doricos
  • healthServer

  • 税込み32,780円
  • 毎日手軽に、自分だけのサプリメント

  • サーバーに触れるだけで脈波を測定し、体の状態を読み取ってくれます。スマートフォンのアプリと連係して不足しがちな栄養をみつけだし、その場でサプリとして調合します。

どこで買える?

現在(2020年2月時点)、家庭用のヘルスサーバーは下記のオンラインショップ、または二子玉川の蔦屋家電、そごう横浜店の2店で販売しています。
本体は税込み32,780円、5種類の栄養素が入った基礎カートリッジセットは5,379円で購入できます。



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