エネループなど充電池選びのポイントとおすすめ10選
エネループなどの充電池を上手な活用方法
身の回りのさまざまな機器に使われる電池。電池には数種類のサイズがありますが、単3形、単4形乾電池の代わりによく使われるのが、繰り返して使える充電池です。この記事では、充電池をより便利に活用するために、通常の電池とも比較しながら充電池を選ぶポイントとおすすめの充電池を紹介していきます。
充電池の能力をうまく活用するためのポイントと選び方
繰り返して使えるのが充電池の強み。でも充電池に弱点がないわけではありません。メリットデメリットを知ることが、充電池の上手な使い方につながります。そのためのポイントを3点、紹介しましょう。
乾電池と充電池の電圧は同じではない
乾電池は単1形のような大型でも単4形、単5形の小型電池でもサイズに関係なく1.5Vの電圧を供給してくれます。充電池は単3形と単4形が主流ですが、乾電池と同じ形だから電圧も同じ1.5Vだと思っていませんか。実は充電池の電圧は、1.2V前後しかありません。電池は使用開始後、徐々に供給できる電圧が下がってきます。そのため機器側で、少々電圧が低くても動作する設計になっています。そのおかげで1.2V前後の電圧の充電池でも動作してくれるのです。
しかし、パワーを必要とする製品のなかには電圧が低いと動作しないものもあります(高性能デジカメ、スピードを競うようなラジコンなど)。そのような製品では充電池は使えません。使えてもすぐに電池切れになってしまいます。また充電すればよいとはいえ、頻繁な電池交換は利便性を損ないます。乾電池と充電池も適材適所で選ぶようにしましょう。
安価な充電池と高価な充電池はどこが違う?
市販の充電池には同型でもかなり価格差があるものがあります。ブランドや生産国の違いが価格差に反映することもありますが、安い充電池は高価な充電池より容量が低いものがほとんどです。電池の容量とはどれだけ長持ちするかの性能です。安価な充電池だとすぐ再充電が必要になるので、これも不便なものです。
しかし、使用電力の少ない機器ならそれほど気にならないこともあります。テレビのリモコンなどは瞬間的にしか電力を消費しないので、容量が少なくても長期間使えます。携帯ゲームは液晶や音、CPUの演算など大きな電力を継続的に必要とします。容量の低い充電池ではすぐに電池が切れてしまうでしょう。
安価な充電池、高価な充電池の特性に合わせた使い分けもポイントのひとつです。
単1形、単2形の充電池は市販されていないの?
充電池でよく見かけるのは単3形、単4形です。電池を必要とする機器も単3形か単4形を使うものが多いのでそれほど不便を感じることはありませんが、ガスレンジやラジオ付き大型懐中電灯、石油ポンプなど単1形、単2形の電池を必要とするものもあります。
結論をいえば、単1形、単2形の充電池も市販されています。しかし、充電池だけ購入すればよいというわけにもいきません。充電池を使い続けるには充電器も必要です。コスパを考えると普通の乾電池ですませた方が手軽かもしれません。
単3形の充電池を単1形、単2形電池の代わりに使えるようにするスペーサーを使うという手段もあります。スペーサーとは、中が空洞の容器に単3形充電池をセットして、単1形や単2形電池として使えるようにするものです。ただ単1形、単2形電池に比べて単3形充電池は容量が小さいので長持ちはしません。一時的な代替手段や短時間でもじゅうぶんという場合には便利なので、用意しておいてもよいでしょう。
充電池(充電式ニッケル水素電池)のおすすめ10選
充電池にはいくつかの種類があります。自動車のバッテリーに使用される鉛蓄電池、非常用設備やコードレス電話機で使われているニカド電池、ノートパソコンやスマホで利用されているリチウムイオン電池などです。エネループなど乾電池の代替品で使用されている充電池は、ニッケル水素電池という種類です。
ユーザー自身が選んで購入利用できるメジャーなタイプということでニッケル水素電池を中心におすすめ製品を紹介します。
通販サイト大手のAmazonが自社ブランドで販売している充電池が「Amazonベーシック 充電池 充電式ニッケル水素電池 単3形8個セット」です。さまざまな機器の電池に充電式を利用する場合、充電済み電池の備蓄も必要です。そんなニーズに低価格のAmazonブランド充電池は便利そうです。容量は1,900mAhとエネループスタンダードと同じなので、エネループで動作していた機器なら問題なく動作します。充電回数は1,000回とエネループスタンダードの2,100回には及びませんがじゅうぶんな性能でしょう。
単3形エネループ4本と充電器がセットになった初めての充電式電池に便利なセットが「パナソニック 単3形 エネループ 4本付充電器セット(K-KJ83MCC40)」です。充電式電池は電池だけ購入しても使用できますが、真価を発揮するのは繰り返し充電を行ってから。充電器にもさまざまなものがありますが、メーカー対応品がセットになった本製品は安心感があります。
セットの電池はエネループのスタンダードモデル。単3形で1,900mAhの容量です。なお単4形は750mAhです。充電器はただ充電ができるだけでなく、電池の状態を判別するセンシング機能を搭載。残容量に応じた最適な充電を行います。
なお付属の充電器はエネループのセット品ですが、同社から販売されている充電式エボルタにも使用可能です。
エネループシリーズの大容量ハイエンドモデルが「パナソニック エネループPRO 単3形 4本パック(ハイエンドモデル)(BK-3HCD/4)」です。2,500mAhの大容量(単4形は930mAh)で、長持ちのうえ大きな電流を必要とするストロボなどにも対応しています。自然放電も少ないので、1度充電しておけば1年後でも使用可能です。
充電式エボルタの低価格モデルが「充電式エボルタ 単3形 2本パック(お手軽モデル)(BK-3LLB/2B)」です。エボルタ乾電池のブランド名はもともと乾電池のブランド名。のちにニッケル水素電池の充電式エボルタが仲間入りしました。エボルタという名前で購入する際は乾電池と充電式の充電池とを間違えないように注意しましょう。
お手軽モデルと名付けられただけあり、価格もお手軽。電池容量も1,000mAhとスタンダード版の約半分です。その代わり繰り返し充電回数は2倍強の4,000回。省電力の機器向けの充電式電池です。
2種類の充電式エボルタの上位モデルにあたるのが「パナソニック 充電式エボルタ 単3形 4本パック(スタンダードモデル)( BK-3MLE/4BC)」です。このパッケージは携帯に便利な電池ケース付き。旅行などで交換用の電池を準備しておきたいとき、充電済みのエボルタの保管などに役に立ちます。電池容量は1,950mAh。単3形のほか単4形も販売されています。単4形の電池容量は780mAhです。
単3形と単4形が主流の充電式ニッケル水素電池のなかでも単1形の容量が必要な場合に役立つのが「パナソニック ニッケル水素電池 単1形(BK-1MGC/1)」です。5,700mAhの高容量でガスレンジ用や大型懐中電灯など、単1形が必要な機器で利用できます。ただ、単1形でもストロボのように瞬間的に大きな電流を必要とする機器の場合、充電池の安全機能がはたらき、使用できないケースがあります。また電圧も1.2Vの仕様になるので、機器によっては事前確認がおすすめです。
パナソニック製品が強い国産ニッケル水素電池のなかで異色の存在なのが「TOSHIBA 充電式IMPULSE(TNH-3A 4P)」です。単3形のほか、単1、単2、単4のほか6P形(9V用の四角い電池)まで揃うラインナップの充実度は、安心感があります。
使用機会が多い単3形、単4形については容量別に3種類の製品を用意。ここで紹介している「TNH-3A」が高容量(2,450mAh)タイプ、「TNH-3ME」がスタンダード(1,900mAh)タイプ、「TNH-3LE」がライト(950mAh)と用途に合わせて選べるようになっています。
フル充電しておけば、1年後でも90%の容量を保持しているので備蓄用としても活躍できる電池です。
単3形、単4形充電池4本ずつと2台までのスマホを同時に充電できるマルチな充電池が「EBL 充電池充電器セット 8スロット充電器+単三電池(2,800mAh×4)単四電池(1,100mAh×4)」です。充電しておきたいものがたくさんあるのに、コンセントが足りない。本製品があればそんな悩みも解決しそうです。熱放散や過電流、過電圧保護回路も搭載されているので、安全性もじゅうぶん考慮されています。コンセント1つからタコ足充電より本製品の方が安心です。
楽天では単4形充電池(1,100mAh)の販売です。本セット付属の単4形の予備などに活用できます。
※商品リンク先の販売形態が異なっている場合がございます。
アクティブタイプのエレキギターなどで使われる6P形電池として使える充電池が「TOSHIBA 充電式IMPULSE単6P形充電池(6TNH22A)」です。単3などの充電池が1.2Vと乾電池よりも電圧が低いように、この充電池も乾電池の9Vよりも低い8.4Vとなっています。必要電圧がシビアな機器だと動作しない可能性もあるので、電圧が下がった乾電池でも動作するかなど、あらかじめ確認しておいた方がよいでしょう。
単3エネループ、エボルタの充電に使える急速充電器が「パナソニック単3形 エネループ 4本付 USB入出力付急速充電器セット(K-KJ87MCC40L)」です。エネループが4本付属しているので、初めて充電池を購入する方にも便利な商品です。
単なる充電器でなく、PCなどのUSB端子から給電する急速充電器です。また、エネループを使ってスマホなどのモバイルバッテリーとしても活用でき、さらにLEDライトとしても使えるユニークな商品です。
電池選びは安全にも気をつけて
身近な商品で気軽に取り扱うことが多い電池。しかし、万一の事故の可能性はゼロではありません。通常の乾電池でも同様ですが、新旧の電池や種類の異なる電池(アルカリ電池とマンガン電池など)を混ぜて使用するのは危険です。ましてや充電池は乾電池とは異なる特性を持っています。説明書や注意書きをよく確認し、正しく使うように心がけましょう。
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