英語学習に音声翻訳機は使える!?人気3機種で徹底検証!
近年、多種多様な機種が発売され、話題の音声翻訳機。手軽に持ち運べて、同時通訳者を連れているかのような役割をしてくれる音声翻訳機ですが、最近では音声翻訳機を利用して英語学習をしている方も増えているようです。
果たして音声翻訳機を使用しての英語学習は効率的なのか?また、音声翻訳機を使用して語学を勉強するにあたって、おすすめの機能や商品とは?
そんな疑問に答えるべく、ニューヨークで音楽活動をしていたバイリンガルの筆者が、①操作性、②翻訳スピードを比較、また、英語学習に最適な機能などをまとめました。
目次
それぞれの音声翻訳機の特徴
音声翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」
・74言語に対応
※一部の言語の翻訳結果はテキスト表示のみです。詳細はwebページの対応言語リストをご確認ください。
・世界128の国と地域で利用可
(グローバル通信(2年)付きの場合)
・長文の翻訳が可能
・人混みでも人の声を音声認識しやすい、ノイズキャンセル機能搭載のデュアルマイクと、騒がしい場所でも使用可能なダイナミックスピーカーを内蔵
・英語学習は勿論、旅行、ビジネス会話など、様々なシーンで使える
・インターネット接続が必要
(内蔵の専用グローバル通信のほか、WiFi接続、スマホでのテザリングも可)
・双方向翻訳
音声翻訳機「ili(イリー)」
・インターネット接続が不要
・一方向翻訳
・3言語に対応
(英語・中国語・韓国語)
・翻訳スピードが0.2秒
・重さが42g
・海外旅行に特化
音声翻訳機「Langie(ランジー)」
・グループ翻訳にも対応
・オンラインで53言語に対応、オフラインでも13言語に対応
・両面にスピーカーとマイクを搭載
・バックアップが取れる
・翻訳以外にも機能が充実
・双方向翻訳
それぞれの音声翻訳機のメリット・デメリット
ここでは「POCKETALK(ポケトーク)W」、「ili(イリー)」、「Langie(ランジー)」の、それぞれのメリットとデメリットを表にまとめてみました。
POCKETALK W(ポケトーク) | ili(イリー) | Langie(ランジー) | |
---|---|---|---|
メリット | ・74言語に対応 ・128の国と地域で利用可 ・長文翻訳や音声認識の精度が高い | ・インターネット接続が不要 ・軽くてコンパクトなので持ち運びやすい ・翻訳スピードが速い ・電源が入るスピードが速い | ・翻訳機能以外の機能が豊富で、基本単語や基本フレーズを学習できるツールや、辞書、リスニングの練習ができるツールがある ・発音スピードの設定などができる ・オンラインとオフラインの両方で使用できる・70の国と地域で利用可 |
デメリット | ・インターネット接続が必要 | ・対応言語が英語、中国語、韓国語の3ヶ国語のみ ・商談や医療現場、業界用語など、旅行で使うことのないフレーズには対応不可 ・ディスプレイ画面がない ・言語切り替えに時間がかかる | ・他の翻訳機2機種に比べて大きいため、少しかさばる |
こうしてまとめてみると、それぞれまた違ったメリットやデメリットがあることが分かりました。
対応言語にこだわるか、サイズや重量にこだわるか、オフラインとオンラインどちらで使用するかなど、最も重視したいポイントで選ぶと良いでしょう。
比較①操作性
音声翻訳機「POCKETALK(ポケトーク)W」の使い方
・電源を入れる
右側面にある電源ボタンを4秒以上長押しします。
すると、このような起動画面が表示され、暫くするとトップ画面が表示されます。
・言語を設定する
POCKETALK(ポケトーク)Wは、画面の左側に表示されている言語は左ボタンに対応し、画面の右側に表示されている言語は右ボタンに対応しています。
変更したい言語をタップすると、対応言語一覧が表示されます。
上下にスライドし、対応言語一覧の中から変更したい言語を選択後、「OK」をタップします。すると、その言語が設定されます。
・翻訳する
ボタンを押し続けると「ピロン♪」と音が鳴ります。音が鳴ったら、そのボタンに設定されている言語で翻訳したい言葉を話しかけてください。
例えば、左ボタンに日本語が設定され、右ボタンに英語が設定されている場合は、自分が話す時は左ボタンを押しながら日本語で話し、外国人に話してもらう時は右ボタンを押しながら英語で話してもらいます。
話終わったらボタンから指を離してください。すると、画面上に翻訳結果が表示され、音声が流れます。
音声翻訳機「ili(イリー)」の使い方
・電源を入れる
ili(イリー)の電源ボタンは右側面にあります。
ili(イリー)には1秒ウェイクアップ機能が搭載されており、この電源ボタンをサッとワンクリックすると、高速起動されます。また、電源ボタンを長押しすると、電源がON/OFFできます。
・翻訳する
中央にあるメインボタンを長押しします。そしてメインボタンを押したまま、翻訳したい言葉を話します。話している間は青色に光ります。
ili(イリー)の翻訳のコツは、「ゆっくり、はっきり、標準語で話すこと」「シンプルで短い文章を話すこと」「え〜、などの不要な言葉は話さないこと」です。(この時、ili(イリー)から10cmほど離れた距離から話しかけましょう)
話終わったら、メインボタンを離します。翻訳が終わると緑色に光り、翻訳結果が音声で流れます。
また、ili(イリー)には認識再生機能が付いているため、本体右側面にあるサイドボタンを押すと、話した言葉を確認することができます。
ili(イリー)にはリピート機能も付いており、メインボタンを再度押すと、翻訳結果のリピート再生をすることができます。
・言語の切り替え
翻訳機本体右側面のサイドボタンを長押しします。すると、英語→中国語→韓国語という順で言語が切り替わります。
言語切り替えをする際には「中国語へ切り替えます。少々お待ちください」という音声が流れ、切り替え中は赤色に点滅します。
音声翻訳機「Langie(ランジー)」の使い方
・電源を入れる
翻訳機本体の右側にある電源ボタンを、画面に「Langie」のロゴが表示されるまで長押しします。
「Langie」のロゴが数秒間表示された後、起動画面が表示されます。
Langie(ランジー)の液晶画面はタッチパネル式です。指先または付属のタッチペンで操作します。
変更したい言語をタップし、液晶画面を左右・上下にスライドさせると、言語一覧から翻訳したい言語を選択できます。
・翻訳する
翻訳機本体正面のマイクボタンを押したままにします。すると下のような画面が表示され、「ピコッ」というビープ音が流れます。
ビープ音が流れたら、翻訳したい言葉をゆっくりと話し、話し終えたらボタンから指を離してください。
画面に翻訳された文章が表示され、音声が流れます。
もう一度音声を聞きたい時は、翻訳機本体の画面を軽くタッチしてください。
相手からの返事は、翻訳機本体の裏側にある、背面マイクボタンを使います。操作方法は同じです。
・その他の機能
Langie(ランジー)には、翻訳機能以外に、その他こんな機能があります。
・お気に入り履歴
オンライン翻訳の履歴やお気に入り登録をすることができます
・学習(「単語200」「フレーズ160」)
基本単語・基本フレーズを学習することができます
・多言語辞書
29の辞書を「音声入力」と「キーボード入力」で検索することができます
・多言語リスニング
テキスト文(33言語)を発音させ、リスニングの練習をすることができます
・画像検索
音声で場所、建造物、人物などの画像を検索することができます
・コミュニティ(「グループ通訳」「語学クラブ」)
他のユーザーとLangie(ランジー)を通じて交流することができます
・マルチメディア
画像・ワイドFMラジオ、動画、音楽プレイヤーとして使用することができます
・録音(「拡声器」「録音」)
録音をしたり、拡声器を使って大きな声で伝えることができます
・時計
現在時刻表示、アラームを利用することができます
・電話
通話可能SIMカードを利用することで、通話をすることができます
・ホットスポット
データSIMカードを利用することで、WiFiのアクセスポイントにすることができます
比較②翻訳スピード
音声翻訳機3機種の翻訳スピードを比較するため、3機種のボタンを同時に押して、検証してみました。
左からLangie(ランジー)、ili(イリー)、POCKETALK(ポケトーク)W。
3つの音声翻訳機の翻訳スピードを比較したところ、1位はili(イリー)、2位がPOCKETALK(ポケトーク)W、3位がLangie(ランジー)という結果になりました。
音声翻訳機で英語学習をするにあたって外せないポイント
翻訳精度
英語学習をするにあたって、正確な英語を覚える必要があります。そのため、できるだけ翻訳精度の良い翻訳機を選ぶと良いでしょう。
持ち運びの手軽さ
どこでも空き時間に英語学習ができるよう、手軽に持ち運べるサイズ、重量が軽い翻訳機がおすすめです。
その他の機能
これは必須ではありませんが、翻訳機には、辞書機能や学習機能が付いている物があります。翻訳機一台で辞書にも学習用の教材代わりにもなるため、辞書や教科書を持ち運びするよりも効率的です。
翻訳機を使って英語学習をする方法
参考書やドリルでの勉強と違い、音声翻訳機を使った勉強は、発音の練習やリスニングの練習になります。
私たち日本人でも、医療用語や法律用語など、自分たちが携わらない分野の専門用語は、母国語である日本語でも、なかなか分かりません。そのため、自分が普段日常で使うフレーズを覚えることが大切です。
・シャドーイング(リスニング&スピーキング)
音声を聞いた後、即座に復唱する学習方法です。
音声翻訳機の音声を聞きながら、音声を追いかけるように、発音を真似て発声します。リスニングやスピーキングの練習、発音の練習にも繋がります。
文章の内容をイメージしながら、何度も反復し、フレーズを暗記していくことがおすすめです。
・分からない単語を検索する
音声翻訳機を使えば、映画や参考書などで出てきた単語を、辞書を引いたりテキストを打ち込んだりする手間なく、音声で気軽に検索することができます。
自分で調べることによって、多くの単語を一度に丸暗記するよりも、脳に染み込みやすくなります。
・洋画や海外ドラマで使用されているフレーズを記録する
洋画や海外ドラマを見て、使えそうなフレーズを検索することも有効です。
翻訳機に搭載されているお気に入り機能などを使えば、使えそうな英単語やフレーズを登録し、復習することができます。洋画や海外ドラマを見て、楽しみながら英語を習得しましょう。
・洋楽の和訳
音声翻訳機で好きな音楽の意味を調べることも、大変効果的です。
この際、曲の内容をイメージすることを意識してください。情景をイメージすることで、いざその単語やフレーズを使えるチャンスがきた時に、自然に思い出すことができます。
語学は継続することが大切です。自分の好きなこと、続けられることから始めましょう。
・発音の練習
参考書に書かれている日本語を読み上げ、音声翻訳機で英語に翻訳し、発音を確認することができます。
カタカナで覚えるのではなく、ネイティブの発音を耳に染み込ませることが大切です。
3つの音声翻訳機を表で比較
翻訳機の比較 | POCKETALK(ポケトーク)W | ili(イリー) | Langie(ランジー) |
---|---|---|---|
価格 | WiFiモデル 24,880円(税抜)とグローバル通信(2年)付き 29,880円(税抜) | ¥19,800(税抜) | ¥27,800~ |
対応言語 | 74言語 | 3言語(英語・中国語・韓国語) | オンラインで53言語、オフラインでも13言語 |
インターネット接続 | オンライン | オフライン | オンライン・オフライン |
バッテリー持続期間 | 連続待受時間約240時間(4G LTEエリア)、連続翻訳時間約7時間 | 3日間 | 最大約5日間 最大約5時間連続使用 |
充電 | 約2時間15分 | 約3時間 | 約2時間 (電源ON状態で約4時間) |
重量 | 約100g | 42g | 125 g(本体) |
サイズ | 110mm × 59.8mm × 15.8 mm | 長さ:121.8mm 幅:33.0mm 厚み:13.0mm | 48 x 148 x 17mm |
翻訳方向 | 双方向翻訳 | 一方向翻訳 | 双方向翻訳 |
長文翻訳 | 可 | 不可 | 可 |
まとめ
グローバル化が進行している近年、英語学習は避けては通れない道となってきています。
語学スクールに通うのは気が進まないという方や、通う時間がなかなか取れない方、かといって参考書を使っての学習は、どこから手をつけたら良いか分からないという方も多いと思います。
これを機に、学校や会社など、どこにでも気軽に持ち運べる音声翻訳機を使用して、英語学習をしてみてはいかがでしょうか。
関連記事はこちら
レビューの記事はこちら
-
LINEの友達登録をお願いします!
LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!
XでMoovooをフォロー!
Follow @moovoo_