カーテン、洗濯してる?知っておきたい洗濯方法と注意点
毎日使っているのに、意外と洗濯する機会が少ないのが「カーテン」です。いざ洗濯するとなると大がかりな作業になりがちで、どうしたら効率よくできるのか悩む方もいらっしゃるのではないでしょうか。逆に「そのまま洗濯機にいれて、じゃぶじゃぶ洗えばいいんでしょ?」と安易に考えている方はちょっと待って! 日常で使うものだからこそ、正しい洗濯方法を選んでいただきたいところ。今回は、気になるカーテンの洗濯方法についてお伝えします。
目次
カーテンを洗濯するメリット
当たり前のように使っているカーテン。実は気付かないうちにかなり汚れています。カーテンは外と部屋のなかをわける仕切りのような存在であり、両面からの汚れが付着しています。カーテンを洗濯するだけで、部屋のなかの雰囲気が変わり、スッキリとした印象を与えてくれます。外から入る風も、心地よくなることでしょう。
衛生面においても多くのメリットがあり、清潔なカーテンであれば、イヤな臭いやカビを発生するリスクが少なく、アレルギー予防にも役立ちます。
カーテンにつく汚れの種類
カーテンにつく汚れを大きく分けると、以下のような3種類があります。
室外からの汚れ
窓を開けた状態でカーテンを使っていると、外気に含まれるホコリやチリ、花粉などが付着します。
室内からの汚れ
開け閉めするときに出る手垢の汚れをはじめ、タバコのヤニやペットの毛など、さまざまな汚れがついてしまいます。
カーテン自体から発生するカビ汚れ
洗濯をしないままでいると、内側にこもった湿気から、カビが生えてしまうことも。特に、黒カビが生えてしまうと、洗っても落ちにくく、衛生面でも気になります。
カーテンの洗濯に適した時期
カーテンを洗うといっても、梅雨の時期など乾きにくい季節にはあまり適しません。他の洗濯ものと同様に、できるだけからっと晴れた日がよいでしょう。春先や秋口はカーテンの洗濯に適しており、夏場や冬場に晴れた日を選ぶのがポイント。ただし、花粉症が気になる方は、花粉が飛び始める2月後半から、ピークとなる4月頃までに、一度洗濯することをおすすめします。
カーテンを洗う頻度は?
購入したままのカーテンを洗うタイミングは、素材や使用頻度によって異なります。一般的に、ドレープカーテンなら年に1~2回程度、レースカーテンなら年に2~4回程度、洗うと良いようです。季節ごとに洗う必要はありませんが、年に数回、カーテンを洗濯する月を決めておくと良いかもしれません。
カーテンを洗濯する3つの方法
では具体的に、カーテンを洗濯する方法を考えてみましょう。カーテンの洗濯は、以下の3つの方法から選べます。
その1:自宅で洗う
自宅でカーテンを洗う場合には、カーテンの素材によって洗い方を考えます。洗濯機で洗えるものもあれば、手洗いのみが可能な素材もあるため、しっかりラベル表示をチェックしたうえでおこないましょう。また、サイズによっては、家庭用の洗濯機に入らない場合もあります。加えて、家庭用の乾燥機は小さく、しわやヨレが起こりやすいため、使用はおすすめできません。
その2:コインランドリーを利用する
コインランドリーでの洗濯はとても簡単です。大きめのカーテンでもしっかり入る洗濯機が設置されているため、すみずみまでしっかり洗えるというメリットがあります。ただし、何年も洗っていないカーテンを持ち込む場合には、注意が必要です。かなり汚れているカーテンをコインランドリーで洗ってしまうと、洗濯力の強さによって破れてしまったり、ほつれてしまったりする可能性があります。加えて、自宅洗い同様に、カーテンの素材によっては、機械洗いができないものもあることを覚えておきましょう。
その3:クリーニングに出す
一番手間がかからず、一番きれいに仕上がるのが、クリーニングを利用する方法です。特に、ベルベットやシルクといった高級素材を使ったオーダーメイドカーテンは、プロにお願いする方が安心です。費用はかかりますが、手間をかけずに、スッキリきれいに洗いあがるという大きなメリットがあります。ただし、クリーニングに出している間は、カーテンがない状態が続きます。替えのカーテンがないのであれば、できるだけ最短で洗ってもらえる店舗を探すとよいでしょう。
カーテンを洗うための下準備
どんな洗い方であれ、やっておきたい下準備があります。まず、カーテンを取り外す前に、簡単にほこりを払っておきましょう。はたきをかける、軽く掃除機で吸い込むといった方法で構いません。
続いて、カーテン生地が洗濯できる状態にあるかチェックしましょう。紫外線の影響や経年劣化によって、生地が弱っている可能性もあり、無理に洗濯すると裂けたり、ほつれたりする可能性があります。カーテンの目立たない部分を少し引っ張り、傷みやすくなっていないかを事前に確認しておくことがポイントです。
また、自宅で洗濯する場合には、事前につけ置き洗いをしておくのをおすすめします。長年、洗っていないカーテンはかなりの汚れが付着しており、そのまま洗濯機に入れると、洗濯槽の汚れが悪化してしまうからです。もし、黒カビが発生していたら、洗濯前にカビ取りをしておくとよいでしょう。
カーテンのフックはどうしたらいい?
いざ、カーテンを取り外すとなったときに悩むのが、フックの取り扱いかもしれません。カーテンフックが取り外せるものは、すべて取り外します。クリーニングに出す場合でも、同様です。自宅で洗濯機にかける場合でも、フックの取り残しがあると洗濯機を傷めてしまう可能性があります。
フックが取り外せないタイプのカーテンなら、フック部分をたたんでタオルをかぶせておくか、フック部分をまとめて小さめの洗濯ネットに入れて、洗濯時にフックが露出しないようにするとよいでしょう。
カーテンを自宅で洗濯する際の注意点
クリーニングを利用する場合は、そのまま預けるだけでよいのですが、自宅で洗う場合やコインランドリーを利用する場合には、さらに注意が必要です。以下の点に気を付けながら、洗濯の準備を行いましょう。
ラベル表示を確認しよう
まずは、カーテンに縫い付けられているラベル表示をチェックします。「洗濯機マーク」か「手洗いマーク」かを確認し、洗濯方法を決定します。「水洗い不可」のマークがあるものは、家庭での洗濯はできません。ドライクリーニングを利用しましょう。
加えて、チェックしたいのが、漂白処理のマークです。レースカーテンを真っ白に仕上げたいと思っても、塩素系漂白剤が使えない素材もあります。
素材に注意
カーテンの素材はさまざまです。主流となっているポリエステル製をはじめ、レーヨン、アクリルといった化学繊維が使われているものが多い傾向にあります。レーヨンは水に弱く、縮みやすい性質があるため、水洗い不可になっているものが多いでしょう。
アクリルの場合は、洗濯によって毛玉ができやすいため、洗濯機OKであっても、手洗いでやさしく洗うことをおすすめします。
そのほか、綿や麻を使ったカーテンもあります。いずれも天然繊維ではありますが、洗濯によって縮みやすく、しわが残りやすいのが難点。アイロンをかけて伸ばす場合には、事前にラベル表示を確認し、「アイロンOK」かどうかをチェックしておきましょう。
使用する洗剤のタイプ
カーテンを洗う洗剤は、ラベル表示と素材を考えながら洗濯するとよいでしょう。例えば、レースカーテンの多くは「蛍光剤使用不可」となっています。そのほか、淡い色のカーテンを洗う時に、蛍光剤入りの洗剤を使うと、色や風合いが変わってしまうことがあるため注意しましょう。柔軟剤を使用する際には、素材に合わせたものを選ぶのがポイントです。
また、上述したように、漂白剤を使用するときも注意が必要です。ラベル表示をチェックし、塩素系が使えない場合には、酸素系漂白剤を使用するようにしましょう。
洗濯ネットは必要?
自宅の洗濯機で洗うといっても、カーテンを丸めて入れてしまうのは考えもの。ドレープをしっかり残すためにも、できるだけ丁寧に折りたたみ、洗濯ネットに入れて洗う方がよいでしょう。洗濯ネットを使用しなくても洗えますが、しわが残りやすく、フックポケットの部分に洗剤がたまってしまうことがあります。
洗濯ネットを使用するとしても、小さいサイズのものに無理やり詰め込むのもNG。大きいネットだからといって、一度に2枚詰め込むのもおすすめできません。余裕を持って洗濯できるように、大きめのネットにカーテンを一枚づつ入れて洗うことをおすすめします。
タイプ別!カーテンの洗濯方法
素材や洗濯ラベルをチェックしたら、いよいよ洗濯です。カーテンのタイプ別に、具体的な洗濯方法をまとめました。
一般的なカーテン
一般的な薄手のカーテンの場合、洗濯ネットに入れた後、洗濯機にかけるだけでOKです。ただし、ドレープが崩れないように、カーテンのひだにそって山折りと谷折りを繰り返しながら、キレイにたたんでおくのがポイント。あとは、そのまま大きめの洗濯ネットに入れたら準備完了。
洗濯機に入れる際には、汚れがつきやすいカーテンの下側が洗濯槽の底につくようにするのがおすすめです。中性洗剤と酸素系漂白剤を使用し、「手洗いコース」でやさしく洗いましょう。
レースカーテン
レースカーテンは、ほつれやすいため、事前のチェックを慎重に行っておくことが大切です。カーテンの縫い付け部分や端を少し引っ張って、糸がほどけないかどうか、確認しておきましょう。
黄ばみが目立つ場合には、あらかじめつけ置き洗いをします。ポイントでの目立つ汚れは、酸素系漂白剤を塗り込んでおくとよいでしょう。一般的なカーテンと同様に、丁寧に折りたたみ、大きめの洗濯ネットに入れて洗います。柔らかく仕上げたいのであれば、おしゃれ着用洗剤や蛍光剤不要の柔軟剤を使うのがおすすめです。脱水の回数を減らし、しわを防ぎましょう。
ロールカーテン
ウォッシャブルタイプのロールカーテンは、洗濯機で洗うことができます。洗濯自体は簡単ですが、取り外しに手間がかかるため、取扱説明書を確認しておくとよいでしょう。生地を取り外す際には、まずカーテン部分をすべて引き出した後、生地を巻き取りパイプから取り外します。重りとなっている下部のパイプと、引き出す際のコードを外して、布地だけを独立させましょう。目立つ汚れは水ぶきで軽く落とし、軽く折りたたんで洗濯ネットに入れます。
素材にもよりますが、漂白剤の使用は避けた方が無難です。一部分の目立つ汚れに対しても、漂白剤をすりこんでしまうと色落ちする可能性があります。手洗いコースでやさしく洗ったら、しわが残らないように干し、必要に応じてアイロンをかけるとよいでしょう。
防炎カーテン
防炎加工がされたカーテンは、特殊な素材を使用しているため、洗濯ラベルをしっかり確認したうえで洗濯方法を検討しましょう。誤った洗濯方法を選んでしまうと、防炎性能が失われてしまい、再加工が必要になるケースがあります。
水洗いが可能となっていれば、自宅でも洗濯できます。この場合も、生地を傷めないように、できるだけ手洗いを選ぶようにしましょう。洗濯機OKの表示がされている場合は、一般的なカーテンと同様に、丁寧にたたんで、洗濯ネットに入れて洗いましょう。
ブラインドタイプ
ブラインドカーテンにはいくつかの種類があり、縦型・横型といった違いや素材の違いによって洗濯方法が異なります。木製やプラスチック製であれば洗濯はできません。通常のお掃除の延長で、ほこりを取り、洗剤をつけたスポンジや雑巾で汚れを落とした後、乾いた布で水分をふき取りましょう。ただし、巻き取る部分のヘッドボックスに水をかけないようにすること。水分が残るとサビや故障の原因になります。
布製のバーチカルブラインドカーテンであれば、洗濯機で洗えるタイプもあり、一枚ずつ外す手間はかかりますが、洗い上がりには見違えるようにキレイになります。取り外し方法はメーカーによって異なるため、取扱説明書で確認しておきましょう。重りなどのパーツが多いため、紛失しないようにまとめておくことがポイントです。
洗濯方法は、次のとおり。バーチカルブラインドを1枚ずつに分けたら、それぞれ輪ゴムかひもでくくり、バラバラにならないようにまとめます。汚れがひどい場合は、簡単につけ置き洗いをしておきましょう。その後、洗濯ネットに入れて、洗濯機へ入れるだけ。
洗濯が終わったら、軽く乾かした後、再度取り付けましょう。
カーテンを洗濯した後の干し方
カーテンを洗濯した後は、元のカーテンレールに吊るして干します。カーテンの種類が異なっていても、干し方は基本的に同じです。ただし、厚手のカーテンの場合には、水の重みでカーテンレールに負担をかける可能性があるため、物干し竿などを利用して干すようにしましょう。外干しの際には、直射日光が当たらないようにするのもポイント。紫外線によって生地が傷みやすくなってしまうため、陰干ししておきましょう。
早く乾くようにと無理に乾燥機にかけてしまうと、縮んだりしわができたりする可能性があります。天気の良い日を選んで、カーテンが乾きやすい環境で洗濯することが一番のポイントと言えるかもしれません。
普段からカーテンの汚れを予防する方法
年に数回とはいえ、カーテンの洗濯はなかなか大がかりな作業です。普段からカーテンが汚れないようにすることで、洗濯時の負担を減らしましょう。
例えば、日々のお掃除のなかで、カーテンにはたきをかけるのもおすすめ。積もってしまうホコリを落とすだけでも、部屋の空気がきれいになります。ドレープの上部分やすそ、カーテンレール付近にある大きなホコリは、掃除機を弱にして吸い取ります。
加えて、カビやイヤな臭いの対策も行いましょう。湿気のある日は部屋の除湿を行い、毎日換気をすることも大切です。消臭・除菌スプレーなどを使ってケアをする時は、全体にまんべんなく振りかけ、隅までしっかり対策すること忘れずに。
カーテンを洗濯すると気分がいい!
カーテンの洗濯は手間がかかりますが、洗ったあとの心地よさは代えがたいもの。リビングだけでなく、寝室のカーテンを洗うと、空気がきれいに感じて寝心地も良くなります。うっかり見逃しがちなキッチンカーテンも、定期的な洗濯がおすすめ。自宅での時間をより快適にするために、年に数回のカーテンケアを実践してみませんか?
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