日本酒と焼酎どっちが好き?日本を代表するお酒の違いを紹介

nagiy
公開: 2019-09-04

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居酒屋に行けば必ずといっていいほどメニューに載っている「日本酒」「焼酎」。どちらも日本を代表するお酒ですが、味わいや度数以外で両者の違いを明確にわかっている方は少ないのではないでしょうか?

また人によって日本酒の方が好き。焼酎の方がおいしく感じるなど、好みが別れるものでもありますよね。

そこで今回は、日本を代表するお酒である日本酒と焼酎の違いについて触れていきましょう。作り方や材料はもちろん、ルーツについても触れていきます!


日本酒と焼酎の起源

おちょこと稲穂

まずは両者のルーツから見ていきましょう。どれだけ昔からあるのか?どんな理由から作られ始めたのかなど、起源を知っておくことでより味わい深く飲むことができるかもしれません。

日本酒の始まりは神様へのお酒

お米とおいしいお水からできている非常にシンプルなお酒である日本酒。この日本酒の起源をさかのぼってみると、最初は「口噛みの酒」と呼ばれるものに行きつきます。

古事記や播磨の国風土記などで神が口噛みの酒を造っているシーンや、巫女が口噛みの酒を使って神事を占うなどのシーンがあるのです。口噛みの酒とは文字通り、
口で加熱した米を噛み、唾液などに含まれる自然の酵母を利用してお酒を造るもの。


口で噛んでいるだけでお酒ができる、という考えは非常に面白いともいえますね。

これが徐々に稲作の方法を確立しはじめ、同時にお酒の醸造技術も確立していきます。しっかりと記録に残っている日本酒造りは、奈良時代。造酒司(さけのつかさ)と呼ばれる役所が設けられ、本格的な日本酒作りが始まったのです。

こう見てくると、まさしく日本独自の流れから作られてきたお酒だといえる日本酒。悠久の時を感じられるような歴史あるお酒だといえるでしょう。

焼酎の起源は諸説あり

日本酒が日本独自の製法を確立したものに比べ、、焼酎に関しては起源が諸説あります。ただ一番信ぴょう性が高いだろうといわれているのは、14世紀ごろ中国から蒸留の技術が入ってきてからだといわれているもの。

またここでは中国と紹介していますが、実はタイであったなどまさしく諸説あり。ただ16世紀には日本人が米からできた蒸留酒を飲んでいた、というポルトガル人商人の記録も残っています。

14~16世紀の間に、焼酎のルーツが存在していたことは間違いないのではないでしょうか。

ちなみに現在好まれているイモ焼酎に関しては、この時代にはまだサツマイモが鹿児島に入っていないことから、もう少し後の年代になるようです。

日本酒と焼酎の違いを知ろう

グラス

続いては日本酒と焼酎の違いについて見ていきましょう。実際に飲んでみれば味わいの違いは明確ですが、文章で説明しようとすると正確にはわからない方も多いと感じます。

ちょっとした知識として覚えておくと、ただ飲み進めるよりも味わい深く感じられるかもしれません。

材料による違い

まず挙げられる違いについて、日本酒と焼酎では材料が違う点が挙げられます。

厳密に言えば材料が違うというよりは、日本酒の材料がお米と水に限定されていることに比べ、焼酎はお米を始めとして芋、麦、シソなどさまざまな材料がある点が大きな違い。

この点で言えば、焼酎の方がたくさんの種類を楽しむことができるといえますね。ちなみに日本酒の原酒を蒸留すると米焼酎になります。実は同じものなのか?そんなこともない?などと考えるとより興味がわいてくるのではないでしょうか。

一番の違いは作り方の違い

日本酒と焼酎の違い、最も基本で明確な違いになるのがその作り方。日本酒は醸造酒であり、焼酎は蒸留酒

それぞれの違いを見てみましょう。

醸造酒
醸造酒とは果物や穀物を、酵母を用いてアルコール発酵させたお酒を指します。日本酒の場合は酵母を用いてアルコール発酵させています。

同じ醸造酒の仲間といえばワイン。ワインがそのままブドウをつぶして発酵させる点と違い、日本酒は一度お米を蒸すことによって甘味を引き立てている工程があります。

蒸留酒
読んだままになってしまいますが、蒸留酒とは醸造したお酒を蒸留して、もう一段階純度の高いアルコールにしたお酒の事。

蒸留そのものは液体を一度蒸発させ、できた気体を再度冷やすことで液体に戻す工程です。簡単に言えば、水とアルコールではアルコールの方が沸点が低いことから、醸造酒に含まれているアルコール部分だけを取り出すことができる、ということですね。
焼酎の方がアルコール度数が高いのは、まさしく蒸留酒だからこそなのです。

飲み方や味わいにも違いが

最後に紹介する違いはやはりその味わいや飲み方。甘味を感じやすい日本酒、味わい深いコクがおいしい焼酎。そしてアルコール度数の違いから一般的に日本酒はストレートで楽しみますが、焼酎はお湯や水で割ることが多くなっていますね。

もちろんここは好みの問題でもあるので、日本酒をロックでいただく方や焼酎をストレートで。なんて方もいます。

ただ一般的に言えば上記のような違いがみられるのも確か。日本酒は温度を楽しむこともできますし、焼酎は材料の豊富さからさまざまな味わいの違いを楽しむこともできるでしょう。どちらかだけ、ではなく両者ともにお気に入りを見つけられるとよいですね

焼酎なら太りにくいは本当?カロリー比較

日本酒は太りやすい、ダイエット中なら焼酎の方がよいなんて話も聞きますよね。特に女性にとって、お酒のカロリーは美容面から見ても気になるポイントでしょう。

そこでここからは、日本酒と焼酎のカロリーはどう違うのか?この点も解説していきます。

日本酒と焼酎のカロリー

日本酒と焼酎、100mlあたりのカロリーを比較すると以下のようになります。

日本酒:103kcal
焼酎:240kcal

焼酎の方がダイエットに良い。と考えていた方には驚きの結果でしょうか?実は100mlあたりで換算すると、日本酒より焼酎の方がカロリーが高くなっているのです。

あれ~?なんて気持ちになってしまうかもしれませんが、ここで問題になるのが日本酒はストレートで飲むお酒に対して、焼酎は割って飲むことが一般的だという点。

また、お酒を飲む場合は100mlだけで終わることはあまりありませんよね。飲む量や割る割らないの違いを考えると、焼酎の方がカロリーが高いと決めつけることもできません。

太りたくないと考えるのなら、どちらのお酒ものみすぎないこと。そして焼酎はカロリーの低い飲み物で割ってみるといいでしょう。焼酎のロックやウーロンハイなどにしてみると、カロリーは100kcalを下回ることになりますよ。

おいしい日本酒、焼酎おすすめはこちら!

日本酒と焼酎、両者の違いを見てきましたがどちらも魅力あるお酒でしたね。酒呑みである以上知識よりも、出来ればお酒そのものの味わいこそ一番気になるもの。

なのでここからはそれぞれのおすすめの銘柄を紹介していきます。

おすすめ①
  • 旭酒造
  • 獺祭純米大吟醸45 720ml

  • 税込み2,843円(Amazon)
  • おいしい日本酒の鉄板

  • より高精米の獺祭が発売。50から45に上がった繊細さを舌の上で楽しんでみましょう。できれば精米歩合が違う獺祭との見比べても楽しいですね。

おいしい日本酒の代名詞といえば、昨今では獺祭が一番にあげられるのではないでしょうか?癖のないクリアな味わい、香り高く奥深いうま味を楽しみたいなら外せない1本です。

おすすめ②
  • 八海醸造 720ml
  • 雪室貯蔵三年 純米吟醸

  • 税込み4,400円(楽天市場)
  • 酒造りに雪室を利用した日本酒

  • 米どころ新潟が誇る八海酒造から発売されている日本酒です。3年熟成の深いうま味、熟成酒ならではの香りを堪能してみましょう。

雪深い新潟だからこそできる雪室貯蔵で熟成された日本酒。搾りたてのフレッシュさもよいものですが、角の取れたまろやかな味わいもまた格別です。純米酒にありがちな重たさを感じることもないので、コク深いながらもすっきりとした味わいを楽しんでください。

おすすめ③
  • 霧島酒造
  • 白霧島 900ml

  • 税込み1,378円(Amazon)
  • 芋本来のうまみと飲みやすさが共存

  • 厳選された土壌で作られた「黄金千貫(サツマイモ)」ときれいな清水で作られたおいしい焼酎。全国で販売されているので手に入りやすい点も魅力です。

焼酎初心者さんでも飲みやすいと好評の白霧島。すっきりとした飲み口で後味はほのかに甘く、芋のうまみを感じることができるでしょう。ふっくらとした独特の香りを楽しむためにも、お湯割りがおすすめですよ。

おすすめ④
  • 白玉醸造
  • 魔王 720ml

  • 税込み4,200円(Amazon)
  • 天使もよろめく極上の味わい

  • 3Mと呼ばれる焼酎の中の1本。焼酎の中でも爽やかな香りとして、焼酎初心者さんでも飲みやすいですよ。お値段は高めなので特別な日にいかがでしょう。

芋焼酎の中でも飲みやすく、香りにクセがないとして高い人気を誇る1本です。後味がすっきりしているので、最初の一口は物足りなさを感じる方もいるほど。しかしゆっくりと杯を重ねるほどに増す甘味をぜひ楽しんでみてください。

【番外編】梅酒も日本古来からのお酒?

梅酒と梅の実

ここまで日本酒と焼酎の違いについて紹介してきました。日本にはおいしいお酒があるものだと感じますが、まだ古くから愛されているお酒がありますよね。甘味が嬉しい「梅酒」について、最後に軽く触れていきます。

いつから作られたもの?梅酒の豆知識

そもそも梅酒の原料になる梅。これは弥生時代に中国から日本に渡来したといわれています。最初は漢方薬の原料として重宝されていましたが、徐々に鑑賞、食用として慕われてきた歴史の古い果実。

梅そのものは古くから日本に伝わっていましたが、実際に梅酒として作られたのがいつかは判然としていません。ただ江戸時代につづられた書籍の中に、梅酒について書かれている文献があることから、江戸時代にはすでに梅酒が作られていたことはわかっています。

ちなみに江戸時代には梅酒以外にも梅干もすでにメジャーな存在。庶民が梅酒や梅干を漬けるのは副業としてもおかみから推奨されていた時代があるのだそうです。

現在の梅酒に様々な種類があるのは、こういった歴史の積み重ねがあるからこそかもしれませんね。

また江戸時代には庶民が家庭で作ることが推奨されていた梅酒ですが、昭和初期には家庭で漬けることが禁止されていた時代もあるのだとか。一言で梅酒といっても、たくさんの歴史があることがうかがえますね。

梅酒のおいしい飲み方

梅酒を飲む際に、皆さんはどんな飲み方をするでしょうか?オーソドックスに水やお湯で割る。氷を入れてロックなどもおいしいですよね。

簡単だからこそさまざまな飲み方があるので、ここでその一部を紹介していきます。一般的な飲み方から、ちょっと思いつかなかった飲み方まで一度試してみてはいかがでしょうか。

・ストレートでちびちびと
・氷を入れてロックで
・水、お湯で割って飲みやすく
・炭酸水で割ればより爽やかな飲み口に
・酸味のあるフレッシュジュースと割ってもおいしい
・甘みを抑えたいなら緑茶、紅茶、ウーロン茶で

まとめ

日本酒党、焼酎党と人によって好みはさまざまですが、どちらも日本を代表するおいしいお酒です。もしも食わず嫌いで飲んだことがない、なんて方がいるのならこれを機会に一度楽しんでみてはいかがでしょうか?

おいしいお酒は楽しい時間を作ってくれるもの。

一人でゆっくりと楽しむのはもちろん、複数人の友人と、大切な人たちと、ぜひ素敵な時間を過ごしてくださいね。また、たまには梅酒のおいしさも楽しんでみましょう。


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