モバイルWi-Fiルーターとは?ポケットWi-FiとWiMAXの違いから詳しく解説
ノートパソコンなどを外出先で使う場合、接続できる通信環境がなければインターネットは使えません。そのときに役立つのがモバイルWi-Fiルーターです。
モバイルWi-Fiルーターがあれば、それ自体にモバイルデータ回線を持たない端末でもインターネットが使えるようになるのです。
しかし、モバイルWi-Fiルーターにはいくつか種類があるため、どれを選べば良いか迷う事も多いでしょう。
そこで、ここからはモバイルWi-Fiルーターの種類から、おすすめのサービスまで紹介していきます。
目次
モバイルWi-Fiルーターを活用しよう!
自宅のネットに繋いでいるノートパソコンを外出先でインターネットを利用するためには、モバイルWi-Fiルーターなどに接続する必要があります。
スマートフォンのテザリングもモバイルWi-Fiルーターと同じ役割であり、テザリング機能をオンにすることでノートパソコンなどはインターネット接続ができるようになります。
しかし、テザリングを利用した場合、スマートフォンの通信容量を消費してしまうため、テザリングを頻繁に利用すると契約している通信容量をオーバーしてしまうでしょう。
通信容量がオーバーしてしまうと、通信速度の制限がかかってしまいます。そこでモバイルWi-Fiルーターを別で契約して使うことで、スマートフォンの利用に影響なくデータ通信を行えます。
ポケットWi-FiとWiMAXの違いとは?
[ニュース] ソフトバンク、最大988MbpsのモバイルWi-Fiルーター「Pocket WiFi 802ZT」を7月26日発売 https://t.co/Ybz10cOu1T pic.twitter.com/4SRH4Shxss
— ケータイ Watch (@ktai_watch) 2019年7月23日
モバイルWi-Fiルーターには大きく分けて「ポケットWi-Fi」と「WiMAX」があります。どちらもモバイル通信サービスですが、提供している回線が異なります。
ポケットWi-Fiは基本的に、携帯電話のキャリアであるdocomo・Softbankと、Softbankの別事業であるY!mobileが提供しているモバイルWi-Fiです。つまり、ポケットWi-Fiは各キャリアの回線を利用する形式です。
[ニュース] WiMAX 2+で下り440Mbps、ハイパワー送信対応のモバイルWi-Fiルーター「WX05」 https://t.co/pDViOLaMFS pic.twitter.com/CSvpB0YKRm
— ケータイ Watch (@ktai_watch) 2018年10月30日
それに対してWiMAXは、UQコミュニケーションズが提供している「WiMAX 2+」という回線を利用する形式です。
この2つの主な違いは、通信エリアと通信容量です。ポケットWi-Fiの場合は、各キャリアが対応しているエリアでWi-Fiを利用でき、WiMAXもWiMAXで対応しているエリアが決まっています。いずれもエリアは全国展開していますが、細かい違いがあります。
また、ポケットWi-Fiの場合はスマートフォンと同様に1ヶ月の通信容量が契約するプランによって決まっています。
WiMAXの場合、契約プランは主に1ヶ月の通信容量の上限が7GBまでの「通常プラン」と、無制限に利用できる「ギガ放題プラン」があります。
外出先でノートパソコンを使ってインターネットを利用する頻度が多い人であれば、WiMAXのギガ放題プランを選ぶと安心です。
モバイルWi-Fiルーターが必要な人
モバイルWi-Fiルーターを契約する前に、自分が本当にモバイルWi-Fiルーターが必要なのか整理してみましょう。
例えば、スマートフォンで毎月利用するデータ通信量に余裕があり、そこまでノートパソコンを外出先で頻繁に利用しない人であれば、モバイルWi-Fiルーターではなくスマートフォンのテザリングで足りるでしょう。
また、自宅に固定回線を契約しているかどうかも大きなポイントになります。
例えば、仕事でノートパソコンやタブレットを外出先でよく利用する人であれば、モバイルWi-Fiルーターは必要になるでしょう。
このとき重要なことは、モバイルWi-Fiルーターの料金とスマートフォンで契約している通信容量にどれくらいの差があるか確認することです。
仮にモバイルWi-Fiルーターの料金が3,000円であれば、スマートフォンの通信容量追加分に換算すると3GBほどになります。つまり3GBもノートパソコンなどで通信容量を利用しない場合は、モバイルWi-Fiルーターを契約すると損になるでしょう。
他にも、固定回線を利用していない人であれば、無制限に利用できるWiMAXを契約することで、トータルの通信費を削減できるのでおすすめです。
モバイルWi-Fiルーターの選び方
モバイルWi-Fiルーターにはさまざまな種類があるため、どのようなものを選べば良いか、選ぶときのポイントを紹介していきます。
通信容量
通信容量は提供しているモバイルWi-Fiのキャリア・プロバイダによって変わります。基本的にポケットWi-Fiの場合は、回線を提供しているキャリアのプランと同じになることが多いです。
WiMAXの場合は、通信容量7GBの通常プランか無制限に利用できるギガ放題プランのどちらかです。
利用できる通信容量が多くなるとその分料金は高くなるため、1ヶ月の通信量を把握しておくことが大切です。
料金
利用料金もサービスを提供しているプロバイダやキャリアによって変わります。特にWiMAXの場合は回線は全て同じですが、プロバイダによって料金が異なるため注意してください。
特に、キャンペーンやキャッシュバック特典の内容によって、トータルの料金が変わることも注意が必要です。
通信エリア
通信エリアはポケットWiFiとWiMAXで大きく異なります。WiMAXは全て同じ回線になるため、どのプロバイダと契約しても通信エリアは変わりません。
ポケットWiFiの場合はキャリアによって繋がりやすいエリアが微妙に異なるため注意しましょう。
利用期間
モバイルWi-Fiルーターの契約期間は2年から3年であることが多く、契約期間が長い方が料金が安くなります。しかし、契約期間内に解約してしまうと違約金が発生するため、どれくらい利用するかも考えておくことが大切です。
おすすめのモバイルWi-Fiルーターの種類・プロバイダ
では、具体的にどのようなモバイルWi-Fiルーターの種類やプロバイダがあるのか見ていきましょう。
docomo
docomoのモバイルWi-Fiは、現在契約しているdocomoのスマートフォンの通信容量を、ポケットWiFiとシェアする形で利用します。
他のモバイルWi-Fiと仕組みが大きく異なり、月々の料金は1,000円で利用可能。
テザリングはスマートフォンに負担をかけてしまうだけでなく、通信速度も下がりやすいですが、モバイルWi-Fiルーターを使うことで高速通信と複数同時接続を実現します。
Y!mobile
Y!mobileはSoftbankの回線を利用しているため、比較的広範囲で繋がりやすいのが特徴です。
料金プランは大きく分けて2種類あり、比較的利用できる通信量の上限は低いといえるでしょう。
通信容量上限 | 料金 | |
---|---|---|
Pocket WiFiプラン2 | 7GB | 3,696円 |
Pocket WiFiプラン2 ライト | 5GB | 2,480円 |
WiMAX各社比較
WiMAXの場合はプロバイダが変わっても使用する回線やエリアは変わりません。その代わり、月額料金やその他のサービスの内容が異なります。
WiMAXの中でも低価格なプロバイダを比較すると以下のようになります。
通常プラン | ギガ放題プラン 1カ月目~2カ月目 |
ギガ放題プラン 3カ月目以降~24カ月目 |
|
---|---|---|---|
Broad WiMAX | 2,726円 (25ヶ月目以降3,326円) | 2,726円 | 3,411円 (25ヶ月目以降4,011円) |
BIGLOBE WiMAX2+ | 3,345円 (25ヶ月目以降3,695円) | 3,345円 | 4,030円 (25ヶ月目以降4,380円) |
GMOとくとくBB | 3,609円 | 3,609円 | 4,263円 |
モバイルWi-Fiルーターの使い方
モバイルWi-Fiルーターを契約したら、パソコンやスマートフォン、タブレットと接続してみましょう。
接続する詳細の方法は、Wi-Fi端末によって異なりますが、基本的な部分は同じです。
モバイルWi-Fiルーターの端末の電源を入れる
まずはモバイルWi-Fiルーターの電源を入れてください。基本的には電源を入れるだけで、端末から電波が発信されるため、接続したい端末がその電波をキャッチすることで接続できます。
SSIDとパスワードを設定
モバイルWi-Fiルーターの電源を入れたら、接続する端末の設定画面でモバイルWi-Fiルーターのネットワーク名を探します。
見つかったらSSIDとパスワードを入力すればネット接続が完了します。
モバイルWi-Fiルーターの契約前に知っておきたい注意点
先程の説明の通り、契約期間外で解約すると違約金が発生しますが、それだけでなく契約する際の事務手数料も発生する可能性があります。
プロバイダによっては端末の料金が無料になることもありますが、この場合は解約したときの違約金が高額になりやすいため注意してください。
また、プロバイダによって違約金の金額も異なる点も注意が必要です。最大で20,000円近くの費用が発生することも多く、更新月に解約しないと契約は自動更新になります。
モバイルWi-Fiルーターの端末は2年から3年ほどで劣化し、新しい端末が登場している可能性が高いため、更新月に解約するようにすることがおすすめです。
まとめ
モバイルWi-Fiルーターはあると便利な存在ですが、現在の状況を見直してから使わないと、無駄に通信費用が発生してしまう可能性があります。
特に自宅に固定回線がある人であれば、モバイルWi-Fiを契約することで通信費は合計で10,000円以上かかってしまうでしょう。
現在では、スマートフォンの大容量プランも安くなっているため、テザリングで対応するのも1つの手段です。
インターネットをよく利用し、自宅に固定回線がない人であれば、WiMAXのギガ放題プランに加入してスマートフォンは最も通信容量が少ないプランにするのがおすすめです。
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