スポーツ向けのスマートウォッチとは?機能やメリットを紹介
近年では、スマートフォンと連携できる時計の「スマートウォッチ」の人気が高まっています。実際にスマートウォッチは一般的な時計よりも機能が充実しており、便利に使うことができます。
その中でも、特に注目されているのがスポーツや健康分野です。スマートウォッチを使うことで、より健康に過ごせるだけでなく、トレーニングの効果を高めやすいです。
ここからは、スポーツ用のスマートウォッチの機能やメリットなどを詳しく紹介していきます。
スマートウォッチとは?
体に身につける端末のことを「ウェアラブルデバイス」と呼び、その中でも時計型をしたものをスマートウォッチと呼びます。
スマートウォッチは基本的に時計型の電子機器のことで、時計の役割だけでなく小型のタッチスクリーンとCPUを搭載しており、さまざまな機能を利用することができます。
スマートフォンと連携すれば、メールや着信、SNSなどの通知を時計で知ることができたり、一部音声を認識できるため、スマートフォンではなくスマートウォッチである程度の操作を行えます。
他にもさまざまなセンサーが搭載されており、そのセンサーによる情報を活用した機能を活用できます。
スポーツ向けスマートウォッチの機能とメリット
スポーツ用として使えるスマートウォッチには、さまざまな機能とメリットがあり、運動の分析を行うことができます。
では、具体的にスポーツ向けのスマートウォッチにはどのような機能とメリットがあるのか見ていきましょう。
加速度センサー・ジャイロセンサー
多くのスマートウォッチではいくつかのセンサーが内蔵されており、精度が高いデータを収集することが可能です。
加速度センサーは装着している人の速度の変化を計測することができ、ジャイロセンサーは傾きを計測することができます。
ジャイロセンサーは利用するアプリにもよりますが、カメラなどの機能を使えれば手ブレ防止の効果があるため便利です。
加速度センサーは、ランニングをしているときのペースを算出する機能の1つの役割を担っています。
GPS・歩数計
スマートウォッチはGPSや歩数計を搭載しており、得られる情報の精度を増しています。
スポーツ用のスマートウォッチはランニングで使われることが多いですが、GPSと加速度センサーによりランニング中のペースや走行距離を算出しています。また、自分が走った場所をスマートフォンに表示させることもできるでしょう。
また、歩数計により、走っているときのピッチを計測できます。
心拍数計
スマートウォッチがスポーツや健康の分野で利用されることが多いのは、心拍数を計測できるからです。
スポーツ分野における心拍数は、運動強度を計る1つの目安でありトレーニングの内容を決めるときに役立ちます。
ほかにも心拍数はその日の体調やメンタルの状態とも関係しているため、長期的に心拍数を計測することで病気や精神疾患を予防することにも役立つでしょう。
防水性
スマートウォッチは防水のモデルが比較的多いです。そのため、ランニングだけでなく水泳を行う場合にも、運動強度や健康状態を計ることができるでしょう。
普段から利用する場合でも、防水性であれば故障するリスクも低くなるため長く使えるでしょう。
その他の機能
スマートウォッチには他にも音楽を聴く機能や決済を行う機能があります。例えば、ランニングをするときには、Bluetoothのイヤホンがあれば音楽を聴くことも可能です。
長い距離を走る場合でも、決済機能を使えば飲み物を購入したり、電車に乗って帰ってくることもできるでしょう。
このようにスポーツ用のスマートウォッチでも便利な機能が充実しています。
スポーツ向けスマートウォッチの効果的な使い方
スポーツ用スマートウォッチの効果的な使い方は、心拍数を元にしたトレーニングを行うことです。
心拍数は運動強度を計る1つの目安として使われているため、体力向上や持久力を向上させるトレーニングを実施するときに重宝します。
鹿屋体育大学が発表した論文によると、以下のようなトレーニング内容を実施する際の目安の心拍数が決まっています。
トレーニング内容 | 生理学的特徴 | 強度(心拍数) | トレーニング法の例 |
---|---|---|---|
回復性持久力 | 有酸素性作業閾値 | 120~140拍/分 | LSD,ファルトレク,計時走,ジョギング |
有酸素性持久力 | 無酸素性作業閾値 | 150~160拍/分 | 8~14kmの連続走 |
専門的持久力 | 耐乳酸 | 160~180拍/分 | 3~4kmの反復走 |
スピード持久力 | 最大酸素摂取 | 180拍/分以上 | 150,200,300,400,500,600,1000mの間欠走 |
専門的スピード | 最大酸素摂取 | 180拍/分以上 | 2000,1600,1200,1000mの全力走 |
スピード | リン酸系 | 180拍/分以上 | 80~120m×6~10疾走 |
自分が鍛えたい内容に応じて心拍数を測定すれば、トレーニングのペース(速度)を決めることができます。
このように、スマートウォッチを利用すれば、経験だけでなく科学的な根拠を元にトレーニングの内容やペースを決められるので、運動能力向上に役立ちます。
おすすめのスマートウォッチ
具体的にどのようなスマートウォッチがスポーツに適しているのか、おすすめのスマートウォッチを見ていきましょう。
ガーミンfenix 5X Plus
ガーミンの中でも特に高性能はfenix 5X Plusは、ランニングに特化したスマートウォッチです。今、自分が走っている距離、ペース、1kmごとのタイム、心拍数を正確に計測できるだけでなく、走っているマップを画面に表示してくれます。
音楽は最大500曲を保存することができ、ガーミン単体で音楽を流すことも可能です。支払い機能も搭載しているため、現金やカードがない場合でも簡単に決済できます。
Apple Watch
スマートウォッチの定番であるApple Watchは、防水でありランニングの結果を詳細まで記録することが可能です。
ランニングのワークアウト(トレーニングメニュー)は180種類以上も用意されているため、運動初心者の方でも効果的なトレーニングを行えます。
スポーツ用以外にも使い勝手が良いため、iPhoneユーザーでスマートウォッチ選びに失敗したくない人におすすめです。
カシオ PRO TREK Smart
登山などのアウトドア用にスマートウォッチを選ぶのであれば、丈夫なつくりをしているPRO TREK Smartがおすすめです。
スマートウォッチはバッテリーがなくなると使えないデメリットがありますが、PRO TREK Smartのエクステンドモードを使うとマップとGPS機能を最大3日間利用できます。
そのため、泊りがけのアクティビティでも安心して地図や現在地を確認できるでしょう。
ハッキリとした見やすいディスプレイであり、時刻以外にも高度・気圧・方位を表示できるため、アウトドア愛好家から人気があります。
スマートウォッチのおすすめの選び方
スポーツ用としてスマートウォッチを選ぶときには、いくつかのポイントを意識することが大切です。
ここからは、スマートウォッチのおすすめの選び方を紹介していきます。
機能やアプリ
スマートウォッチによって搭載している機能やアプリは変わってきます。基本的に防水性や加速度センサー、GPS、心拍数計はどのモデルにも搭載されています。
例えば、音楽を聴く機能の場合も、単純にスマートフォンをウォッチで操作できるものもあれば、スマートウォッチに音楽を保存できるタイプもあります。
この場合、後者の方がスポーツをするときは身軽になるのでスポーツ用に向いているといえるでしょう。
他にも普段の生活やスポーツシーンをイメージしたときに、必要になりそうな機能をピックアップしておくと良いでしょう。
また、スマートウォッチに新しくアプリを追加できる種類もあるため、将来性・拡張性を考えることも大切です。
対応しているOS
基本的にスマートウォッチはスマートフォンと連動して使います。そのため、自分のスマートフォンのOSに対応しているかどうかを確認してください。
例えば、スマートウォッチの中でも人気があるApple Watchは、iPhoneがなければセットアップもできません。Androidのスマートフォンの方は、Androidに対応しているスマートウォッチを選ぶ必要があるのです。
重さやフィット感
スポーツ用のスマートウォッチを選ぶときは、装着したときの軽さやフィット感も大切です。激しい動きをするスポーツでスマートウォッチを使うときはフィット感は重要な要素になります。
他にも長時間ランニングをするような人であれば、ずっと身につけるスマートウォッチが思いと気になってしまうでしょう。
まとめ
スマートウォッチには趣味やビジネスを充実させるモデルなどさまざまありますが、スポーツ用のスマートウォッチも人気があります。
特に普段からランニングなど持久系のスポーツを取り組んでいる方や、ダイエットで体脂肪を燃焼させたい方であれば、スマートウォッチを有効活用するのがおすすめです。
スポーツ用にスマートウォッチを選ぶときは、機能や対応しているOSだけでなく付け心地も確認してください。
自分に合ったスマートウォッチを選んでスポーツのパフォーマンスを向上させましょう。
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