「日本ビール検定」ってどんな試験?概要や過去問、対策方法を解説

森本颯太
公開: 2019-09-26

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皆さんは、ビールの作り方やビールにまつわる歴史をご存知でしょうか。
ビールについてもっと深く知ることができれば、より一層ビールを楽しむことができるかもしれません。

そこで今回は、ビールに関する知識を試すことができるビール検定について詳しく解説していきたいと思います。
ビールについてもっと知りたいという方はぜひ参考にしてみてください。


ビール検定とは

「びあけん」ロゴ

今回紹介するビール検定は、日本ビール文化研究会が主催する検定試験です。
正式名称は「日本ビール検定」で、愛称は「びあけん」といいます。

この検定は毎年1回実施され、2019年が第8回の実施となります。
今年(2019年)ビール検定の試験日は、9月29日(日)という日程になっています。

試験が行われるのは、札幌・東京・名古屋・大阪・福岡の五都市です。
正式な試験会場はまだ公表されていないので、検定実施日の約1ヵ月前に公式サイトで掲載されるのを待ちましょう。

ちなみに、ビール検定には受験資格が存在します。
その資格とは、「満20歳以上の方でビールに対する興味・関心を寄せる方。」というものです。
日本では、未成年の飲酒が禁止されているのですから、よくよく考えてみると当たり前の条件かもしれませんね。
また1級を受験したい場合は、2級に合格したことがある受験者か2級との併願であることが受験資格として求められますので気をつけてください。

もし受験を考えているという方は、インターネットか郵便での申し込みができるので申込期限に注意して申し込みを行ってください。
インターネットの場合は、日販の検定ポータル「検定、受け付けてます」から申し込みができます。

また、郵便での申し込みの場合は、日本ビール検定専用の「払込取扱票」を利用してください。

試験概要

試験のイメージ

次に、「日本ビール検定(びあけん)」の試験概要を確認しましょう。

出題形式は、マークシート方式の4択問題が中心ですが、1級のみ記述・論述問題も出題されます。

出題レベルは公式サイトによると次のようになっています。

3級
原料や基本的な製法・スタイル、ビールの日本史、ビールの味わいを中心に出題。
ビールを知ることで、普段のビールがもっとおいしくなります。

2級
ビール文化・歴史を語ることができ、ビール通になりたい方を対象とした中級レベル。
酒類を扱う仕事の方や、ビール愛好家向け。ビアバー・ビアパブでの会話も弾みます。

1級
ビールに関する広範囲な知識をもち、自らビール文化を発信できる愛好者の頂点を目指す方を対象とした上級レベル。

出典:検定概要 | 日本ビール検定公式サイト

3級は、ビールの基本的な知識を理解して4択問題を解くことができれば良いようですが、2級・1級ともなると幅広い知識が必要になるようですね。

合格基準は、それぞれ100点満点中、
3級:60点以上
2級:70点以上
1級:80点以上
となっています。

また、級を問わず100点満点での合格を果たした方は、「満点賞」としてビール1年分が進呈されます。(複数人出た場合は山分け)
ぜひ満点を狙ってみてくださいね。

受験料

受験料支払いのイメージ

「日本ビール検定(びあけん)」の受験料は、受験する級ごとに異なります。
以下の表にまとめたので参考にしてください。

【通常申し込みの場合の受験料】
受験する級 検定料(税込)
3級 4,600円
2級 5,150円
1級 7,200円
【併願する場合の受験料】
併願する級 検定料(税込)
3級&2級 9,250円
2級&1級 11,500円

2つの級を併願した方がお得に受験できるので、どうせ来年には次の級も受けるという方は併願してみてもいいかもしれませんね。


また、ビール検定には様々な割引が用意されています。

①ととけん割引
1つ目は、「日本さかな検定(ととけん)」合格者のための「ととけん割引」です。
こちらは、日本の魚食文化の魅力の再発見を目的とする検定で、魚に関する様々な知識が四択方式で問われます。

「ととけん割引」適用後の受験料は、以下の通りです。
3級:4,400円
2級:4,950円
1級:7,000円

②麦割
2つ目の割引は、「麦割」です。
これまでに「パンシェルジュ検定」に合格した方を対象とする割引となっています。

「麦割」適用後の受験料は、以下の通りです。
3級:4,400円
2級:4,950円
1級:7,000円

③団体割引
3つ目の「団体割引」は、4名以上での受験の場合に適用可能です。
級の組み合わせは自由なので、団体のメンバー全員が同じ級を受験する必要はありません。
例えば、2人は2級、2人は1級、の場合でもそれぞれが割引を受けることができます。
ただし、併願による割引との併用ができないので注意してください。

「団体割引」適用後の受験料は、以下の通りです。
3級:4,400円
2級:4,950円
1級:7,000円

④1級高得点者スペシャル割
最後は、「1級高得点者スペシャル割」です。
こちらの割引が使えるのは、
・第7回日本ビール検定で1級を受験
・70点以上の高得点を獲得
・今回も1級を受験
という条件を満たした方に限定されます。

「1級高得点者スペシャル割」適用で、1級の受験料が5,400円になります。

合格率と合格者特典

合格

「日本ビール検定(びあけん)」公式サイトで公開されている受験者データによると、各級の合格率は以下のようになっています。

第7回日本ビール検定の合格率
受験した級 合格率
3級 91.4%
2級 43.1%
1級 6.1%

初級者向けの3級は高めの合格率となっている反面、上級者向けの1級の合格率はかなり低い数字ですね。
ビール検定1級は相当な難易度のようですね。

また合格すると特典として、
・認定カード
・認定名刺
・記念品
が用意されています。
どちらも有料で希望者限定ではありますが、ビール検定合格の良い記念となるのではないでしょうか。

第8回の結果は、2019年11月下旬を目途に送られてきます。
合格発表まで待ち遠しい日々を過ごすことになりそうですね。

ビール検定で出題される問題は?

100点の答案、目標

ここからは、実際に「日本ビール検定(びあけん)」の受験を考えている方のために、出題される問題や対策方法について解説していきたいと思います。

出題形式は先ほど説明したように、3~2級がマークシートの4択、1級がそれに加えて記述・論述問題となっています。

出題範囲は、公式サイトの試験概要によると次のようになっています。

3級
公式テキストからの出題が中心となります。
公式テキストを学習すれば合格可能です。

2級
公式テキストを深く学習、理解すれば合格可能です。
主要な輸入ビール・国内クラフトビールの話題からも数問出題します。

1級
公式テキストからの出題の他、ビールに関するうんちくや時事情報等、幅広い範囲から出題します。

http://www.beerken.com/kentei/gaiyou/

どちらの級を受験する場合も、公式テキストが中心になるようですね。

ビール検定の過去問題と模擬問題

ぎっしり書かれた問題

「日本ビール検定」の公式サイトで見ることができる過去問題と模擬問題の一部を紹介します。
問題の雰囲気や傾向を掴む参考にしてみてくださいね。

①第7回「日本ビール検定」3級の問題
こちらは、2018年に行われた第7回のビール検定で最も正答率が高かった問題です。
正答率は、99.1%でした。

問題:ビール醸造に使う酵母は 3 種類に分けられるが、誤っているものを次の選択肢より選べ。
(a)上面発酵酵母
(b)下面発酵酵母
(c)野生酵母
(d)分裂酵母
解答:(d)分裂酵母

出典:第 7 回「日本ビール検定」検定終了 1,129 名が合格

②公式サイトの模擬問題(3級・2級)
こちらの問題は、公式サイトで3級・2級向けの模擬問題として出されたものです。

問題:1040年に創立された、現存する世界最古のビール醸造所の名称を、次の選択肢より選べ。
(1)エルディンガー醸造所
(2)シェッファーホッファー醸造所
(3)ヴァイエンシュテファン醸造所
(4)ヴァルシュタイナー醸造所
解答:(3)ヴァイエンシュテファン醸造所

出典:模擬問題(3級・2級) | 日本ビール検定公式サイト | ページ 2

③公式サイトの模擬問題(1級)
こちらの問題は、公式サイトで1級向けの模擬問題として出されたものです。

問題:明治時代、日本麦酒の社長を務め、日本初のビヤホールを銀座にオープンさせるなど経営手腕を発揮した人物で、後年「東洋のビール王」とも呼ばれた人物名を答えよ。
解答:馬越恭平

出典:模擬問題(1級) | 日本ビール検定公式サイト

ビール検定の対策方法

試験勉強

「日本ビール検定(びあけん)」の対策には、どのような勉強法が有効なのでしょうか?

試験問題は、先ほど紹介したように公式テキストの内容からの出題が中心となります。
そのため、まずは公式テキストを使っての勉強を進めることが大切です。

また、それ以外にも過去問題集や参考となる書籍が出版されています。
基本的には、このような本を用いた勉強をオススメします。

【公式テキスト】
・『日本ビール検定 公式テキスト 2018年4月改訂版』
【過去問題集】
・『日本ビール検定 過去問題集(2019年度版)』
【参考書籍】
・『ビールの図鑑 新版』
・『ビールの図鑑 ミニ』

さらに、上位の級を受験する場合はビールに関する時事問題やうんちく、世界中のビールの銘柄などを抑えておく必要があります。
新聞やネットニュース、ニュースアプリなどで、ビールに関するニュースにアンテナを張っておくと良いかもしれませんね。

まとめ

ビールを楽しむ食卓

「日本ビール検定(びあけん)」は、基礎的な知識を問う3級から上級者向けの難関である1級まで、誰もが挑戦しがいのある検定です。

公式テキストや過去問題集で試験対策をすることもできるので、気になった方は受験してみてはいかがでしょうか。


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