シャープペンシル選びのポイントとおすすめのシャープペンシル10選

moovoo編集部
公開: 2019-10-02
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あらゆるアイテムが選択肢になるシャープペンシル

シャープペンシルとメモ帳

シャープペンシルには、主に製図用とされるプロ用のアイテムと、それよりも簡易な一般用があります。それぞれに、よりよい製品を目指した工夫がなされた結果が両者の接近です。シャープペンシル選びでは、プロ用と一般用は選択ポイントのひとつですが、こだわりすぎるのはよくありません。あらゆるアイテムが最良の品になり得ます。

それぞれのポイントが複雑に絡み合うシャープペンシル選び

シャープペンシル選びのポイントは主に3つありますが、それぞれが単独で成立するというよりも、お互いに絡み合っていると考えた方が現状に合っているといえるでしょう。よほど特殊な機能でない限り、ないよりもある方を選んだ方が得策といえます。まずは3つの解説です。

プロ用や多用途のシャープペンシルを選ぶ

シャープペンシルには、ターゲットとする顧客層に合わせて作られた種類があります。ひとつはプロが使うとされている製図用シャープペンシルです。フリーハンドで文字を書くだけの用途に比べて、正確で詳細な文字や線を書けることが前提となるため、高品質で丁寧に作られています。ただ、ドラフターなどを使わなくてもパソコンでCADを走らせれば図面ができる時代になって、製図用シャープペンシルは製図のためだけのアイテムではなくなりました。いまでは、プロ用を使いたい一般ユーザーにも支持されています。

もうひとつは、多機能シャープペンシルと呼ばれるアイテムで、シャープペンシルだけでなくボールペンとしても使えるものです。1本でいろいろ兼用したいユーザーに重宝されており、ボールペンを重視する場合は多機能ボールペンと呼ばれます。

作りで選ぶシャープペンシル

筆記具であるシャープペンシルは書き味、使い勝手のよさが重視されます。製図用シャープペンシルがあるのも、プロユースとしての書き味や使い勝手を追求した結果といえるでしょう。書き味や使い勝手の問題は、用途にかかわらず存在するものです。一般の学習や仕事で使うアイテムでも、多機能シャープペンシルでも、書き味と使い勝手に優れたアイテムが望ましいことは間違いありません。

そして、書き味や使い勝手を左右するのは本体形状やノック方式、素材、クリップやグリップの工夫、寸法などの作りです。作りを抜きにしては自分に適したシャープペンシル選びはできないといえそうです。

機能で選ぶシャープペン

シャープペンシル選びで重要なポイントの3つめは、各種の機能と芯の太さです。シャープペンシルは、書いているうちに文字の太さが変わりにくいのが利点のひとつです。しかし、シャープペンシルの芯でも全体が等しく減るわけではありません。その結果、文字の太さが違ったり、書き味が落ちたりしました。この問題を解決する機能が自動回転です。

さらに、折れるのが普通とさえいえたシャープペンシルで、芯が折れない機能まで登場しています。芯が折れない機能は画期的ともいえるもので、進化系のシャープペンシルが投入されています。その他、自動で芯を出す機能など、シャープペンシルの機能は「芯」に絡むものが当たり前になっています。また、芯の太さもシャープペンシル選びの重要なポイントです。

微妙な違いも好みによって決め手になるおすすめのシャープペンシル10選

シャープペンシルという目的が限られたアイテムでは、プロ用が一般に浸透しているように、主目的の部分で大きく異なる内容や劇的な差別化は難しい面があります。選択の最終ポイントは好みかもしれません。おすすめの10選です。

「ぺんてる シャープペンシル スマッシュ 0.5mm」は細かいところに工夫が見られる良品

シャープペンシルを使っているうちにペン先が緩んでしまい、締めなおさないとうまく書けなくなった経験をもつユーザーは少なくないでしょう。「ぺんてる シャープペンシル スマッシュ 0.5mm」は、グリップからペン先までが一体成型です。ペン先が緩むストレスから解放してくれます。

また、ペン先のパイプの長さが4mmあるため、書いている場所が見やすくなっています。その他、すべりにくいグリップなど細かい部分にさまざまな工夫が見られるシャープペンシルです。さらに極細の文字、線を書きたい方には、0.5mmの他に0.3mmの製品もあります。

「ぺんてる グラフギア1000 0.5mm」はペン先収納できるシャープペンシル

「ぺんてる グラフギア1000 0.5mm」は、金属製の本体が高級感を漂わせる、スタイリッシュなイメージのシャープペンシルです。クリップの上部を本体側に押せば、ペン先が収納される機構をもっています。

本体上部を回すことで、表示窓に見える芯の硬さ表示を変更でき、ペン先の芯があたっている部分が見やすい4mmパイプを採用するなど、製図用などでプロが使っても不足のないアイテムです。0.5mm以外の商品ラインナップは0.3mm、0.4mm、0.7mm、0.9mmとあり、本体上部に対応する数字が印字されておりひと目で太さがわかります。

「ゼブラ シャープ デルガード 0.5 ブルー」は画期的な折れない芯が特徴

「ゼブラ シャープ デルガード 0.5 ブルー」は、芯が折れないシャープペンシルとしては画期的なアイテムです。「芯が折れにくい」ではなく「折れない」というだけの機構をもっています。ゼブラ公式サイトの説明によれば、たて方向からの筆圧に対しては軸のスプリングが吸収して逃がし、斜めからの筆圧は金属部品が芯を物理的に守る仕組みです。

さらに、芯が詰まるのを防ぐ機能ももっており、ストレスフリーな筆記を実現します。カラーはブルーの他にもホワイト、ピンク、ハニカムブルー、スクエアバイオレットなど豊富なラインナップです。芯の太さは0.5mm以外に0.3mmと0.7mmがあります。

「パイロット レグノ モクメ」は木製のシャープペンシル

「パイロット レグノ モクメ」は、北アメリカ産のハードメイプルを材料としたノック式の木製シャープペンシルです。樹脂製や金属製のアイテムとは違った風合い、木の温もりを感じたいユーザーにおすすめできます。

レグノシリーズには、他にも多くのラインナップがありますが、モクメは文字通り木製のシャープペンシルであることを意識させてくれるアイテムです。芯の太さは0.5mmです。

「ステッドラー シルバーシリーズ 製図用シャープペンシル 925 35」はプロ用の仕様をもつ高級製図用シャープペンシル

「ステッドラー シルバーシリーズ 製図用シャープペンシル 925 35」は、プロ仕様をもつ高級製図用シャープペンシルです。製図をする際に定規を使った線引きが容易にできるよう、ペン先のパイプ部分は4mmと長めの仕様のため、定規を使わない場合でもペン先がよく見えて使いやすくなっています。

他にも、長時間使うプロのストレス軽減を考慮した設計が施されています。低重心ですべりにくく、滑らかな書き味につながるホールド感の実現などです。もちろん、各種のペンを使い分ける必要がある製図の現場で時間のロスがないように、芯の硬さを確認する表示窓や、芯の太さがひと目でわかる数字の配置もあります。

「パイロット レグノ」はカバ材使用で細身の木製シャープペンシル

「パイロット レグノ」は、カバ材を用いた木製のシャープペンシルです。同じレグノシリーズで北アメリカ産のハードメイプルを使用しているモクメとは、素材だけでなくデザインも異なります。「パイロット レグノ」はオーソドックスな細身のデザインで使用するシーンを選びません。木製シャープペンシルを好むユーザーなら、特徴的な形状の「モクメ」との使い分けも楽しめるでしょう。

こちらもノック式で、芯の太さはシリーズ共通の0.5mmです。

「三菱鉛筆 ユニ アルファゲル<シャカシャカ機構搭載モデル:かため>」は持ちやすさ重視のゲルグリップ搭載

「三菱鉛筆 ユニ アルファゲル<シャカシャカ機構搭載モデル:かため>」は、衝撃吸収ゲルとして活用されているアルファゲルをグリップに採用しています。シャーペンを持ったときの持ちにくさを解消し、使い勝手をよくしてくれるグリップです。「かため」の本品は適度なゲルの反撥感も得られます。芯の太さは0.5mmです。

さらに、シャカシャカ機構を搭載することで、振るだけで芯を出せる親切設計になっています。芯を出すためのノックが面倒だと感じているユーザーには見逃せないアイテムです。しかも、知らないうちに芯が出てくることがないように、ノックを使った芯ロック機構まで搭載しています。

「ラミー L117 サファリ ブラック ペンシル」はワイヤークリップが特徴

「ラミー L117 サファリ ブラック ペンシル」には、大きなワイヤークリップが装備されています。一般的なシャープペンシルやボールペンのクリップは、使用する場所によってしっかりとホールドしないことがあり、落下のおそれがありました。しかし、このワイヤークリップなら、グリップ力が強く本体が落ちてしまうリスクを減らせるでしょう。

ラミーの製品はデザインのよさに定評があるといわれており、この「L117 サファリ ブラック ペンシル」は、黒一色のデザインが落ち着いた雰囲気でビジネスにもマッチします。

「ぺんてる グラフペンシル 0.5mm」は独特のフォルムが目を引く

「ぺんてる グラフペンシル 0.5mm」は、クリップよりも上の部分が長く、また先端に向けて細くなる独特のフォルムをもっています。クリップのすぐ上には黄色の帯で囲われた芯の硬さを示す表示窓があるなど、他とは一線を画すデザインです。見慣れたユーザーなら、ひと目でグラフペンシルだとわかる点も、1972年の発売から長い年月を経ても支持される理由のひとつといえるでしょう。

機能面でも4mmのペン先パイプや10gという軽さ、スリムな本体にしっかりしたグリップと揃っており、製図などの細かい文字や線を書く用途にも活用できます。

「トンボ鉛筆 MONO graph zero 0.3mm」はプロ仕様の消しゴムつきシャープ

「トンボ鉛筆 MONO graph zero 0.3mm」は、パッケージに「精密極細モノ消しゴム搭載、プロ仕様本格派シャープ」と書かれています。同社の代表的な消しゴムであるMONOを搭載した製図用のシャープペンシルです。搭載されているMONO消しゴムは、文字や線を部分的に消すことができ、文字通り精密で極細になっています。

製図用シャープペンシルとしては標準的な、ペン先のパイプが4mmある点や、すべりにくいグリップ、低重心という条件も満たしています。消しゴムは必要に応じて回転またはノックして出す方式です。

プロ仕様と一般仕様の垣根がなくなりつつあるシャープペンシル事情

シャープペンシルと消しゴム

有名メーカー各社の主力アイテムを見てみると、製図用などのプロ仕様のシャープペンシルと一般用の垣根がないかのように思える状況です。その原因は、プロ仕様がプロだけのものではなくなっていることや、一般用に求められる要求が高くなっていることが考えられます。高機能のコストが下がっている点も含めて、一般用のシャープペンシルをレベルアップさせる環境が整っているのでしょう。そんな中から、よりコストパフォーマンスの高いアイテムを選びたいものです。


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