スマートロックおすすめ3選|後付け式・賃貸OK・生体認証対応など、暮らしを便利にする人気製品を紹介

Moovoo編集部,山本 竜也
最終更新日: 2025-08-25
facebook xPost lineLINE copyCopy

玄関の鍵をスマホやICカードで解錠できる「スマートロック」。荷物で手がふさがっているときや、外出先から家族に解錠してもらいたいときなど、生活のさまざまなシーンで活躍します。合鍵の受け渡しが不要になり、施錠忘れも防げるなど、防犯性と利便性の両面で役立つアイテムです。

とはいえ、取り付け方法や対応するドアの種類、通信方式、アプリ機能、防犯性能など、選ぶ際にチェックすべきポイントは意外と多く、「どれを選べば失敗しないの?」と迷ってしまう方も多いはず。

そこでこの記事では、ガジェット・ITライターの山本竜也さんが、使用シーンやライフスタイルに合わせたおすすめのスマートロックと、購入前に知っておきたい選び方のポイントをわかりやすく解説。暮らしの安全性と快適さを両立するための参考として、ぜひ活用してください。

ガジェット・PCライター
山本 竜也
スマートフォンやPCなど、ガジェット好きなフリーランス・ライター。ブログやWEBメディアなどにガジェット関連の記事を書いて生きています。

まずは筆者おすすめ、スマートロック3選

筆者おすすめのスマートロック3選を紹介します。

① SwitchBot ロックUltra

SwitchBot ロックUltraの商品画像

停電時も安心の三重給電システム搭載

山本 竜也

おすすめポイント

両面テープで取り付けられる後付けタイプのスマートロック。

USB充電式の専用バッテリーを使用しますが、バッテリー充電中にもいつも通りに使えるよう、予備のCR123Aリチウムイオン電池を搭載。さらに、電池残量が低下していても約5回の応急解錠を行える微電流解錠機能を備えます。

別売りの顔認証パッドを利用すれば、顔認証のほか、指紋認証などによる解錠にも対応します。既にSwitchBot製品を使用中であれば、同じアプリで一元管理できるため、スマートホーム化を進めている人におすすめです。

税込み22,980円(Amazon)

サイズ:122×62.6×66.8mm
重量:377g
取付方法:両面テープ(付属品)
解錠方法:スマホアプリ、顔認証、指紋認証、交通系ICカード解錠、手ぶら解錠、パスワードなど(別売品を必要とする解錠方法を含む)
電源:バッテリー容量4200mAh、充電用コード付属

② CANDY HOUSE SESAME 5 Pro

手を出しやすい価格帯の高耐久モデル

山本 竜也

おすすめポイント

スマートロックの相場の半額程度で購入できるのが魅力。

後付けタイプなので、賃貸物件でも安心して利用できるほか、ブラシレスモーターを採用しており100万回以上の動作に耐えられる高い耐久性を誇ります。そのため、オフィスや店舗などの、人の出入りが多いドアでも利用しやすくなっています。

入退室管理システム(SESAME Biz)とも連携可能なので、オフィスなどの入退室管理も簡単に実現できます。

別売りのSESAMEフェイスProを組み合わせると、暗証番号や、顔認証、指紋認証のほか、静脈認証、FeliCa(Suica、PASMOなど)での解錠にも対応します。

税込み7,980円(Amazon)

サイズ:105.9×45.0×46.5/56.5mm(サムターンを含めない高さ/含めた高さ)
重量:186g(電池込み)
取付方法:3Mテープ(付属品)、SESAMEマグネット(別売)
解錠方法:スマホアプリ、顔認証、指紋認証、静脈認証、FeliCa、暗証番号など(別売品を必要とする解錠方法を含む)
電源:CR123Aリチウム電池2本で1年以上

③ ミネベアショウワ SADIOT LOCK2

ミネベアショウワ SADIOT LOCK2の商品画像

ドアロックメーカー発のスマートロック

山本 竜也

おすすめポイント

ミネベアミツミグループのドアロック・セキュリティシステム総合メーカー、ミネベアショウワ(2023年にユーシンショウワから社名変更)が開発するスマートロック。

ドアロックメーカーが手掛けているだけあり、カラーバリエーションも豊富で既存のドアに合わせやすくなっています。

機能面では、スマートフォンを近づけるだけでロックを解除できるハンズフリー解錠に対応。ほかにもApple WatchやAlexa、NFCタグなどで解錠できます。また、スマートフォンを持たない人向けに車のリモコンキーのようなSADIOT LOCK Key(別売)も用意されています。

税込み15,703円(Amazon)

サイズ:約幅61×奥行70×高さ124mm
重量:約168g(本体のみ)
取付方法:両面テープ(付属品)
解錠方法:スマホアプリ、ハンズフリー解錠、NFCタグ、リモコンキーなど(別売品を必要とする解錠方法を含む)
電源:CR123Aリチウム電池2本で約6か月

スマートロックの選び方

スマートロックの選び方について紹介します。

既存ドアとの相性と取り付け方法を確認

山本 竜也

山本竜也さん

スマートロックを選ぶうえで最も重要なのが、現在使っているドアや錠との適合性です。

取り付け方法には大きく2つあり、今の鍵と交換するタイプと、内側のサムターン(つまみ)部分に後から付けるタイプがあります。

賃貸物件にお住まいなら、退去時に元に戻せる「後付けタイプ」がおすすめです。こちらの方が主流ですし、種類も豊富です。

ただし、ドアの形やサムターンの位置によっては取り付けできない場合もあるため、注意が必要です。日本の住宅にはさまざまなドア厚やシリンダー規格があるため、購入前に必ずメーカーの対応表や公式サイトで確認しましょう。

解錠・施錠の手段と安全性を確かめる

山本 竜也

山本竜也さん

スマートロックはスマートフォンでの操作に加え、暗証番号入力ICカード指紋認証など複数の解錠手段に対応していることが多いです。

どの解錠方法が使えるかは製品によって異なるため、自分や家族のライフスタイルに合わせて選びましょう。たとえば、スマホを持ち歩かない子供や高齢者にはICカードや暗証番号が便利です。顔認証や指紋認証などの生体認証が使えるとさらに良いでしょう。

外出先での遠隔施錠や解錠を利用する場合は、Wi-Fi接続機能や専用ハブの有無を必ず確認してください。

また、停電や電池切れなど非常時でも操作できるよう、物理鍵での解錠が可能かどうかもチェックしておくと安心です。

バッテリーの持ちと通知機能を確認する

山本 竜也

山本竜也さん

スマートロックは電池駆動が主流で、定期的なバッテリー交換が必要になります。

一般的なスマートロックのバッテリー寿命は4〜12ヶ月程度ですが、使用頻度や機能によって大きく変動します。そのため、電池残量が少なくなった際にスマホへ通知してくれる機能があるかどうかは重要です。また、通知機能が充実していれば、家族の帰宅や施錠忘れをすぐに把握でき、防犯面でも安心です。

電池やバッテリーの種類も要チェック。スマートロックでは、専用充電式バッテリーやリチウム電池(CR123Aなど)を採用する製品が多く、種類によって交換や充電の手間が異なります

USBで充電するタイプは、充電中にスマートロックが使えなくなる場合があるため、交換可能な予備バッテリーや予備電池を搭載できると安心です。あわせて、電池残量の確認のしやすさや、交換作業の手間もチェックしておくと良いでしょう。

スマートロックに関するQ&A

最後に、スマートロックに関するよくある質問と回答をまとめました。購入や使い方で迷っている方は、参考にしてください。

Q1. 引き戸やサムラッチ錠でも取り付けられますか?

A. 多くの後付け式スマートロックは、ドア内側のサムターン(つまみ)に貼り付けて使うことを前提としています。

そのため、引き戸やサムラッチ錠、プッシュプルハンドルなどは、アダプタを追加しないと取り付けられない場合があります。メーカーの適合表を確認したり写真診断サービス(スマートロックの設置可否を写真で判断するサービス)を利用したりして、形状や寸法を確認してから購入すると安心です。

Q2. オートロックで締め出される心配はありませんか?

A. スマートロックには、施錠を数秒〜数十秒遅らせる「施錠ディレイ設定」や、開閉センサーと連動して自動施錠を制御する機能があるものがあります。

こうした機能を活用することで、誤作動による締め出しを防ぎやすくなります。さらに、物理鍵や予備電池、微電流解錠機能など、非常時に解錠できる手段を複数用意しておくと安心です。

Q3. 解錠した履歴が残るって本当ですか?

A. はい。多くのスマートロックは、いつ・誰が解錠・施錠したかの履歴が記録されます。便利な反面、個人の行動記録とも言えるため、取り扱いには注意が必要です。

スマートフォンの紛失や不正アクセスによって他人に履歴を見られるリスクもあるため、二段階認証を有効にし、アクセス権限は必要最小限にとどめましょう。ゲスト用アカウントや一時的な利用権限を発行する場合も、使用期間や回数を制限できる機能を活用すると安心です。

また、履歴がクラウド上に保存される場合は、通信の暗号化の有無や保存期間なども確認しておくと安心です。

Q4. 賃貸住宅で使う場合、契約や保険に影響はありますか?

A. 後付けタイプのスマートロックでも、賃貸契約には原状回復義務があります。

管理会社やオーナーに事前申請し、取り付け方法や退去時の処置について合意しておくとトラブルを避けられます。また、火災や災害時の避難経路に支障がないこと、内側からは常に解錠できる状態であることも重要です。

Q5. 寒冷地や屋外のドアでも問題なく使えますか?

A. 製品によっては、動作保証温度や防塵・防水性能(IP等級)が定められています。

寒冷地ではバッテリー性能が低下する場合があるほか、金属ドアでは磁気センサーが誤作動する場合があるため注意が必要です。屋外で使用する場合は、直射日光や雨を避けるためのカバーやひさしを設置し、定期的に動作点検を行うと長持ちします。

Q6. スマートフォンを持ち歩かない人でも使いやすいでしょうか?

A. はい。ICカードや暗証番号、一時利用コードなど、スマートフォンを使わない方向けの解錠手段も用意されています。

ICカードはタッチ操作で簡単に解錠でき、用途別に使い分けたり、紛失時にすぐ無効化できる点も安心です。暗証番号や一時利用コードは、スマホを持たない人でも直感的に使えるため、幅広い場面で役立ちます。

Q7. 別のスマートロックに付け換える場合、撤去は難しくありませんか?

A. 強力な両面テープで固定する製品は、無理に剥がすと塗装の剥離や粘着跡が残ることがあります。

撤去時はのり剥がし剤などを使い、仕上げに中性洗剤で拭き取るときれいに外しやすくなります。取り付け時に使用した高さ調整部品やアダプタは、必ず保管しておき、原状回復ができる状態を維持することが大切です。


  • LINEの友達登録をお願いします!

    LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!

    友だち追加

    XでMoovooをフォロー!