日本酒を飲むならおちょこが一番?おちょこの定義や楽しみ方とは

nagiy
公開: 2019-06-11

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日本酒をいただく。
と聞いた際に多くの方が思い浮かべる酒器といえば「おちょこ」ではないでしょうか?

特徴的な小さな器は、種類やデザインが多くあることから、おちょこそのものをコレクションとしている方も多いものです。
徳利とセットになっているものから、おちょこだけセットになっているものまで。

ところで、このおちょこという酒器はいつごろから日本で使われてきたのでしょうか?
またおちょことよく似た酒器に「ぐい呑み」もありますが、両者の違いは何になるのでしょうか?

今回は日本酒そのものではなく、周辺アイテムであるおちょこに関して少し詳しく見ていきましょう。
おすすめのおちょこはもちろん、好みの日本酒をよりおいしくいただけるような選び方まで紹介していきます。


おちょこで日本酒を楽しもう

徳利とおちょこ

まずはおちょことはそもそもどういった酒器なのか?といった基本的なところから見ていきましょう。

よく似た酒器である、ぐい呑みとの違いについても触れていきますね。
最初におちょこの魅力を確認しておくことで、より日本酒を飲む際の楽しみ方が増えるかもしれませんよ。

ぐい呑みとおちょこはどう違う?おちょこの定義

手始めにおちょこの定義から見ていくぞ!
と意気込んでいた方には大変申し訳ないのですが、実際のところお猪口に明確な定義は存在しません。

そもそもは日本酒を飲む小さな器だけではなく、おそばを食べる際に用いる「汁入れ」のことも蕎麦ちょこと呼ばれますよね。
このように一般的にお酒を飲む際に用いられる小さな器のこと、そして液体を入れる小さな円筒形の器が総じて「おちょこ」と呼ばれていたのです。

もともと日本でお酒を飲む際に使われていた酒器は杯であり、いつのころからかおちょこに変わってきたのだろうといわれています。
時代的には少なくとも江戸時代には全国的に広まっていたとされており、身近でありながら由来などをあまり追求されていない酒器がおちょこだといえるでしょう。

では酒器の中でもおちょこと並んでよく聞く「ぐい呑み」との違いも分かっていないのでしょうか?
実はこちらにはきちんと違いが設定されており、その一番の違いが大きさです。

ぐい呑みはおちょこよりもお酒が入る容量が多く、見た目的にもおちょこよりも一回り大きなものとされています。
大きさの目安としてはご飯茶碗よりは小さいものとして考えると、おちょことの大きさの違いがよくわかるのではないでしょうか。

そもそも酒器とは

名前の通りお酒を飲む際に使う器を総じて「酒器」と呼びます。
日本古来の酒器としては今回紹介しているおちょこの他にも、ぐい呑み、杯、徳利や片口が挙げられますね。

お酒専用の器としてもっとも古くから使われていた酒器は杯だといわており、その前に至っては土器になるのだとか。
もともと古い時代のお酒はアルコール度数が少なく少量では酔わないために、大きな杯で回し飲むことがスタンダードだったのです。
大量に飲んでいたからこそ、一人用の酒器ではなく大きな杯が使われていたのですね。

これが酒造りが盛んになる江戸時代ごろからおちょこ、ぐい呑みに変わってきたという説が主流だといえるでしょう。
現代ではお酒そのものの種類も増えてきたことから、お酒に合わせて酒器を選ぶ楽しみ方も出てきています。

おちょこで日本酒を楽しむメリット

おちょこで日本酒を楽しむメリットといえば、やはり酒器の小ささに表せられた「少しずつ飲める」という点でしょう。
比較的にアルコール度数が高い日本酒の場合、コップなどで飲むよりもおちょこで少しずつ飲む方が悪酔いをしにくいメリットがあります。

そして古くから愛されてきた熱燗、また昨今人気の飲み方である冷酒の場合、温度が変わってしまう前に飲み干せる点もメリットの一つですね。
徳利は口が狭まっているので、これも熱を逃しにくい作りの酒器だといえるでしょう。

日本酒を熱燗、または冷酒など温度を変えて飲むことを好む方こそ、おちょこの利用がおすすめできますね。

ちなみに日本酒のカロリーはおちょこ一杯でおよそ30kcal。
他のお酒に比べても決して低カロリーとは言えない物なので、少しずつ飲んでゆっくりと寄っていく飲み方はカロリーの面から見ても合理的かもしれませんね。

酒器の形、素材で味わいが変わる?おちょこの選び方

硝子のおちょこ

ここまではおちょこそのものについてメリットなど見てきました。
うんちくを置いておいても、やはり日本酒を飲むのならお気に入りのおちょこを使いたいものですよね。

そこでここからは、日本酒をおいしく飲むためのおちょこの選び方について見ていきましょう。
一言でおちょこといっても素材も形も大きく違います。
それぞれの特徴や飲む日本酒によってチョイスすべきおちょこについても触れていきます。

香り高い日本酒は口が広いものを

上記でも軽く触れましたが、一言でおちょこといっても様々なタイプがあります。
そんな中でも香り高い日本酒のために選びたいおちょこといえば、広口タイプのものを挙げることができます。

これは単純におちょこの口が広いことで、日本酒の香りが立ちやすくなるからですね。
口に含もうとおちょこを近づけただけで、芳醇、フルーティな香りから楽しむことができますよ。

丸いフォルムは旨みを楽しみやすい

旨みが濃い日本酒(純米酒、生酛など)を楽しむのなら、おちょこの形は少し丸みを帯びたものがおすすめです。
丸みを帯びた中でも、少しどっしりとした重厚感があるものをチョイスすることで、日本酒の重さに負けない口当たりを実感することができるでしょう。

基本的に香りの高さや新鮮さが特徴のお酒は浅く飲み口が薄いおちょこ、ウマミや甘味が濃いものほど口が狭く飲み口が厚いおちょこを選ぶ。
こう覚えておくと簡単ですね。

おちょこの素材で日本酒の楽しみ方も変わる

最後は日本酒をより楽しむためにおちょこの素材にこだわってみましょう。
日本酒の傾向によって、どんな素材を選ぶべきなのか、そもそもおちょこの素材にはどんなものがあるのかにも触れていきます。

・ガラス素材:飲み口を薄くすることにも定評があるガラス素材の場合、切れ味やシャープな日本酒を飲む際に適しているといえますね。また冷酒を飲む際にも涼やかな見た目から、より清涼感を味わうことにも繋がります。

・土からできている陶器:冬季でできたおちょこは、お酒の味をよりマイルドに変化させてくれる特徴があります。日本酒の濃さと口当たりの厚さがマッチして、一口飲むごとに幸せを感じるようですよ。温度を通しにくい素材でもあるので、熱燗を飲む際にも適した素材です。

・錫素材:あまり身近な素材ではありませんが、日本酒を飲む際には錫の酒器もおすすめ。比較的に安定した素材でありながら、分子構造が荒いことから日本酒の雑味を覗く効果が見込める酒器として隠れた人気を誇ります。酒器に関してもこだわってみたいなら、一つは持っておきたい素材ですね。

おちょこはプレゼントにも最適!おすすめのおちょこ

最後はやっぱり実際にはどんなおちょこがあるのか?おすすめのおちょこなんかが気になってきますよね。
プレゼントとしても人気のあるおちょこ、おすすめのおちょこについて紹介していきます。

津軽びいどろ

きれい、おしゃれなおちょこと聞いた際に多くの方が思い浮かべる一品ではないでしょうか。
青森県の伝統工芸品でもある津軽びいどろは、日本の四季を感じさせるような、涼やかでありながらどこか懐かしい雰囲気を持つガラス製品を多く取り扱っています。

一人で飲む宅飲みはもちろん、複数のおちょこを友人間で選びながらのお酒の席も楽しくなりそうです。

能作

こちらはおちょこではなくぐい呑みになりますが、せっかくなので錫の酒器も紹介しておきますね。
能作のぐい呑みは錫100%で作られたものなので、錫素材が本来持っている水を浄化する効果を実感しやすくなるでしょう。

いつもの日本酒をよりまろやかに、ゆったりと贅沢なお酒の席を楽しんでみてくださいね。

東洋佐々木ガラス

日本国内でガラス製品を扱う会社としてはトップクラスに入るであろう東洋佐々木硝子。
さまざまなガラス製品を手掛けている中でも。こちらの富士山グラスは造形が美しいと発売当初から高い人気を誇るおちょこです。

豊富な種類から選べる点を生かして、徳利との同時購入もおすすめです。

九谷焼

石川県金沢、加賀で江戸時代から焼かれている伝統高原品である九谷焼。
華やかで色鮮やかな五彩の絵付けが特徴的な焼き物ですね。固く焼しめられた器であることも特徴の一つであり、滑らかな口当たりの良さも酒器にピッタリだといるでしょう。

鮮やかさが特徴的な九谷焼ですが、現在ではごくシンプルなおちょこも発売されていますよ。

まとめ

お酒を飲む席ではメインとなる日本酒はもちろん、おつまみにも気を配る方が多いと感じます。
しかしより日本酒を楽しもうと考えるのなら、もう一歩進んだこだわりとして、おちょこなど酒器にもこだわってみてはいかがでしょうか。

日本酒が銘柄や産地、そして温度によって味わいが変わるように、酒器の違いによっても微妙な味わいの変化を実感することができますよ。

もちろん、おちょこを選ぶ基準はデザイン重視といった方もおられますよね。
この選び方も、また自分好みのお酒の時間を演出するには必須のポイント。

通を演出するためや形から入るのではなく、楽しいお酒の席のために自分にピッタリのおちょこを選んでみてくださいね。

なお本ページで紹介している商品の価格は、すべて2019年5月現在のものです。


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