【最新版】はんだごてのおすすめ10選!スキルに合わせて製品を選ぼう
目次
仕上がりのよいハンダ付けをするには、はんだごて本体の良し悪しが重要
ハンダ付けは一見すると簡単そうですが、高い品質で仕上げるにはコテ先の温度管理などの技能が求められます。初心者には敷居の高い作業ではありますが、高機能モデルを選べば失敗を減らすことも充分に可能です。この記事ではハンダゴテを選ぶ際のチェックポイントと、エントリー向けからプロユースまでのおすすめ製品を紹介していきます。
はんだごてを購入するときのチェックポイント
はんだごてはシンプルなアイテムです。それだけにどれを選んでも同じと思われがちですが、検討時にしっかりとチェックしておきたい機能はちゃんとあります。質のよいハンダ付けを行うためにチェックしておきたい要素を覚えてきましょう。
主流の加熱方式は大きく分けて2種類
はんだごてで主流となっている加熱方式はセラミックヒーターとニクロムヒーターの2タイプです。セラミックヒーターは加熱時間が短く、電源を入れてからすぐに使用可能な状態になるので便利です。
また温度調節をできる製品が多く作られており、さまざまな作業に活用できることが特徴です。ただし性能が良いぶん価格も高価なので、購入予算は多く見積もっておいたほうがよいでしょう。ニクロムヒーターは昔からあるはんだごての加熱方式です。使用可能になるまでの加熱時間が長く、温度調整ができる製品もごく少数です。
ただし廉価な製品が多いので、はんだごてを使う機会が少ない人にとっては購入コストの面で大きなメリットがあります。自分の作業スキルや使用頻度に応じてどちらのタイプにするか選ぶとよいでしょう。
交換用のコテ先がどれくらい充実しているかをチェック
廉価なはんだごてはコテ先が固定されているものが多く、交換することができません。はんだごての使用頻度が低い人は交換について気にする必要はあまりありませんが、活用する人は交換用のコテ先が充実しているかをチェックするようにしましょう。
はんだごてのコテ先には共通規格がなく、それぞれの製品に用意された専用品を購入しなければなりません。カタログやメーカーサイトにしっかり目を通し、検討している製品の交換用コテ先のラインナップをあらかじめ知っておくことが大切です。
ハンダ付けの作業範囲が多岐にわたる人ほど、コテ先の形状や長さなどが豊富にラインナップされている製品を選ぶと便利に使いこなすことができます。単一の作業が多いという人でも、コテ先が劣化した時に新しいものへ換装できるので交換式はおすすめです。
コテ先を適温に保てる温度調節機能付きを選べば初心者も安心
ハンダ付けをしっかり行うにはコテ先の温度調整が重要になります。コテ先の温度はハンダを溶かす時に熱を奪われたり、作業の合間に休ませている時に温度が上がったりするので一定ではありません。ハンダ付け作業に慣れている人でも難しいコテ先の温度を一定に保ってくれるのが温度調節機能です。
初心者がハンダ付けを失敗する多くは、コテ先を適温で使用できなかったことによるものです。ハンダ付けを知らない人にとっては、ハンダさえ溶ければ2つの部品がくっつくイメージがあるのではないでしょうか。
実際に作業をしてみればわかることですが、適温で熱してあげないと溶けたハンダは玉状に固まってしまい、しっかりと2つの部品をくっつけることはできません。溶けたハンダの理想的な温度は250度前後と言われていますが、経験の少ない人でも簡単にその温度に保てる温度調節機能は、製品購入の際にはぜひ検討したい要素です。
高機能機から変わり種まで!使ってみたいはんだごてのおすすめ10選
ホビー用途からプロユースまで、ユーザースキルに応じて選べるように幅広いスペックの製品からおすすめを紹介します。どんな道具を揃えたらいいか悩んでいる超初心者向けにセット商品も紹介しているので、ぜひ参考にしてみてください。
「ホーザン(HOZAN) 温調式ハンダゴテ HS-26」は初心者におすすめしたい高性能はんだごてです。200度から500度の間でコテ先の温度を設定することができ、熱回復力と温度調節機能が大変優れております。温度調節は中心の温調ツマミを回すことで簡単に可能です。
グリップ部分からコテ先端部分までの長さが短く、グリップ部分も三点ホールド式なので操作性に優れているのも特徴です。また、交換用コテ先形状は先細型のものからずん胴型のものまで15種類以上用意されており、引きハンダやポイントハンダ、微小な部品のハンダ付けなどさまざまなシーンで活用することができます。
これ1台でICからトランスまでハンダ付けできる万能さで、手放せなくなるでしょう。
HAKKO PRESTOは一般的なストレートタイプのほかにガンタイプも選ぶことができます。広めの範囲を一定の角度ではんだごてを当てたい場合にガンタイプは便利です。注目したい機能は急速加熱で、通常は20ワットで加熱しているヒーターを最大30秒間130ワットで急速加熱させることができます。
コネクタやリレー等の部品をハンダ付けするときは大きな熱量を必要とするので、急速加熱機能がある本製品を使うことで作業がはかどります。時間がないときでもスピーディーに作業を開始できます。
太陽電機産業のPX-201は一般的なストレートタイプの製品ですが、グリップの形状が人間工学に基づくエルゴデザインであることが特徴です。握りやすく、手にかかる負担が軽減される形状なので長時間の作業も楽に行うことができます。
250度から450度まで温度調整することができるセラミックヒーターはセンサーが内蔵されており、コテ先の温度をより正確に保つことが可能です。交換用のコテ先も21種類用意されているので幅広い用途で活躍します。また、収納時にコテ先に被せるキャップは耐熱性があり、コテ先が冷えるまで待たずに収納できる点も便利です。
HAKKO REDは、はんだごて専門メーカーの白光が販売しているニクロムヒータータイプの製品です。価格がこなれているニクロムヒータータイプは、どの製品もほぼ同じ価格帯で安価に販売されています。価格がほとんど変わらないのですから粗悪品が多いノンブランド製品は避け、白光のような専門メーカー製品を選ぶべきです。
20ワットから60ワットまで4種類の製品がラインナップされており、使用目的に応じて選ぶことができます。コテ先が劣化してしまった場合でも交換用のコテ先が用意されているので、大事にすれば長く使い続けられるのも嬉しいポイントです。
「LAMPO HRH」は単三電池式のプラスチック用のはんだこてで、コードレスなのでコンセントがない場所でも安心して使用できます。溶着ピン部分の温度は最大500℃まで上昇する使用となっております。特に、割れたプラスチックの修復や補修を得意としており、電熱ピンを埋め込むので、接着剤での接着したものよりも、耐衝撃性やねじれ耐性に優れております。
電熱ピン部分は0度、45度、90度の3段階調節ができるので、細かい作業でも活躍することができます。緑色の加熱ボタンを押すとすぐに加熱し、溶着することが可能です。また、お買い上日より12ヶ月の製品保証が付いているので、万が一の故障の際にも安心です。
太陽電機産業のgoot GP-101Sは、電源のない場所でも使えるガス式のはんだごてです。一般的なはんだごては電気でセラミックヒーターやニクロムヒーターを加熱させるため、リーク電流(微細な漏電)の心配がつきまといます。その点でガス式の本製品なら電子回路のハンダ付け作業も安心です。
プリント基板へ電子回路をハンダ付けする時に、リーク電流によるダメージを心配する人は本製品を検討してみてください。電気式換算で10ワットから60ワット相当の温度調節ができ、交換用コテ先は5種類の形状が用意されているなど、電気式の製品と遜色ないスペックなのもおすすめポイントです。
経験を積んでくるとエントリー機では物足りなさを感じてくることもあります。ステップアップのためにはコテ先と本体が分離している高機能なステーションタイプを選びたいところですが、価格の高さがネックポイントになります。
そこでおすすめしたいのがHAKKO FX-888Dです。デジタル方式による温度設定やコテ先温度計による厳密な温度管理など、確実なハンダ付けを行うために必要な機能を備えながらもアナログ機並みの低価格を実現しています。手頃なステーションタイプを探している人にはぜひ検討していただきたい製品です。
標準で付属しているコテ先は熱回復特性に優れており、温度設定を低くした状態で鉛フリーのハンダ付けができます。オプションのコテ先は85種類もの形状が用意されており、どのような用途でも質の高いハンダ付けを確実に行うことができます。
またコテ台と連動した省電力機能も備わっており、1分単位でスリープモードやオートパワーシャットオフの設定ができる安心設計です。
これから電子工作を始める人におすすめしたのが太陽電機産業のX-2000Eというはんだごてセットです。初心者は何を揃えたらいいのか悩むかもしれませんが、この商品なら一度に必要な道具が揃い、はんだごて専門メーカーである太陽電機産業製なのも安心できるポイントです。
セット内容
・はんだごて本体(30ワット)
・ハンダ20グラム(ヤニ入り)
・はんだ吸取線
・はんだごて置台(クリーナー付)
・ヒートクリップ(大と小)
・ソルダーアシスト
my penはホビー用途で気軽に使えるリーズナブルなステーションタイプの製品です。ハンダ付けももちろんできますが、ウッドバーニング用のコテ先が充実していることが特徴となっています。
オプションで6種類のウッドバーニング用コテ先が用意されているので、木材を使った豊かな表現を行えます。また簡単な電子部品を用いたキーホルダーやブローチなどが作れる材料一式セットも別売されているので、ちょっとハイテクな手芸に挑戦してみたい人にも楽しんでいただける製品です。
種類豊富、自分に合ったものを
実売がワンコイン価格のものから数万円単位の予算が必要になる高級機まで、はんだごては種類が豊富に存在します。もちろんある程度の技術は要求されますが、気軽に試せる価格帯の商品が多いので皆さんも挑戦してみてはいかがでしょうか。この記事で解説した商品選びのポイントを参考に、自分に合った製品をぜひ見つけ出してください。
※価格はいずれも2020年9月時点のものです。
関連記事はこちら
便利グッズの記事はこちら
-
LINEの友達登録をお願いします!
LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!
XでMoovooをフォロー!
Follow @moovoo_