【最新版】カホンのおすすめ商品10選!叩きやすい初心者向けから小型まで

SHIHO
公開: 2019-05-20

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ペルーにルーツをもつ、最近話題の楽器カホン。エスニック系だけでなくポップスやロックミュージシャンも注目するほど、多彩な表現ができる打楽器です。今回は、カホンの構造や魅力をご紹介し、選び方や叩き方について解説します。編集部で厳選した、おすすめのカホンも必見です。初心者が叩きやすいものや、持ち運びに便利な小型タイプもピックアップしています。


カホンとは?

カホンの画像

カホンはスペイン語で「箱」を意味します。その名の通り箱形をした打楽器です。民族音楽の枠を超え、70年代頃からポピュラー音楽をはじめとしたさまざまなジャンルに取り入れられています。

カホンの構造

カホンは木材で作られた内部が空洞の直方体で、通常は素手で叩いて演奏します。叩く打面は決まっていて、打面以外の1面にサウンドホールと呼ばれる穴があいた構造です。打面の裏には弦・スナッピーの響き線や鈴が張ってあり、音色に変化を付けられます。

カホンの基本的な叩き方

カホンをたたいている画像

カホンの上に足をひらいて座り、やや前かがみになった姿勢で演奏します。打面を手の平や指で叩いてリズムを作りますが、場所によって音色が変わるのがポイントです。

基本は2種類の音色でリズムを構成します。中央部分を手の平で叩くとバスドラムのような低い音色に。上部を4本の指で叩くと、響き線の軽いスネアドラムのようなバズ音が混ざります。リズムができたら、上側コーナー部分を指ではじいてください。リムショットやクローズドハイハットのような音が混ざり、リズムにアクセントがつきます。

カホンの魅力

カホンがエスニック音楽以外のミュージシャンにも好まれている理由は、演奏のしやすさと可搬性にあります。スティックや足を使わず素手で叩くシンプルな奏法なので、初心者でも簡単に叩けるのがうれしい点。音色の違いや繊細な奏法を極めると奥の深い楽器ですが、短期間で上達できるのが魅力です。

ドラムセットと比べて単純な構造のため持ち運びやすく、セッティングの手間もありません。路上でのアコースティックライブに最適です。

カホンの選び方

カホンの画像

カホンはシンプルな楽器に見えて種類が豊富です。1万円未満で買える激安カホンから、打楽器で有名なPearl(パール)やMEINL(マイネル)が販売する数万円台のお手ごろ価格帯。ほかにも10万円を超えるプロ仕様のカホンまでさまざまです。どんな点に注意して選べばよいか解説します。

カホンのサイズを決める

カホンは、ミニカホンと呼ばれる膝で挟んだり手に持って演奏したりする小さなタイプから、迫力あるサウンドを特徴とする大いものまでサイズはさまざまです。一般的な楽器と同じく、小さいサイズは高い音が鳴り大きくなるにつれ低くなります。最初の1台には、45~50cm・幅30cm・奥行き30cm程度のスタンダードサイズを選びましょう。低音・高音のバランスがよく、演奏しやすいサイズです。

演奏するジャンルによってスナッピータイプかワイヤータイプか選ぶ

カホンの打面裏に張られている響き線で、サウンドキャラクターが変化します。一般的に響き線は、スネアドラム裏にも張られているスナッピーかギター弦のようなワイヤーを使用しています。演奏したいジャンルによってどちらのタイプを購入するか決めましょう。

ポップスやロック系にはスナッピータイプ

カホンのスナッピーの画像

スナッピータイプのカホンは、楽器上部を指の腹で叩いたときにスネアドラムのような音色が鳴るので、ポップスやロック系の曲にあいます。普段ドラムセットを叩いているドラマーなら、サウンドの雰囲気が似ているのではじめやすいタイプです。

エスニック系ミュージックにおすすめなワイヤータイプ

Donner カホン ストリング フルサイズ Cajon 上品なバーチ ゴム足付き ソフトケース 初心者向け (フルサイズ)の画像

ワイヤータイプは、打面の裏に弦が張ってあるカホンです。トラディショナルなサウンドが、カホンのルーツである南米やスペインのフラメンコのような民族系音楽によくあいます。

ワイヤータイプの利点は、張力を変えて音色調節ができることです。強く張れば高く鋭い音色に、ゆるめると音が低くなるだけでなく叩いたときの余韻も長くなります。弦のチューニングは楽器の天面もしくは裏面からおこなうのが普通ですが、J.Leiva(J.レイヴァ)からダイヤル調節式のカホンも販売されています。

カホンの材質で選ぶ

安価な合板カホンに比べ、単板カホン打面の材質によって音色に個性を出せます。よく使われるビーチ材は低音から高音までむらなく鳴るのが特徴です。ビーチ材と比べると、バーチやエボニーは低音が魅力の迫力あるサウンド。音量が出るチーク・やわらかい音色のメイプル材もあり、求めるサウンドによって選ぶのもおすすめです。

カホンの塗装で変わる音色の個性

Pearl パール カホン ファンボックス PFB-300の画像

カホンの塗装も音色に影響を及ぼします。木目の見える薄い塗装なら、木板そのままのオーガニックな音色。ビビッドに彩色したような厚い塗装は高い倍音を多く含む、硬くきらびやかなサウンドになります。

ちょっとした工夫で選ぶ

SELA CAJON (セラカホン) カホン Sela CaSela Vintage GREYの画像

猫背にならいよう座面に角度をつけたタイプは、自然な姿勢で叩けます。コーナーが丸いものやカバーをつけたタイプは、太ももが痛くなりません。長時間演奏する方や腰痛持ちの方におすすめです。

迷ったら気に入ったルックスのカホンを選ぶ

材質で選ぶのが難しい方は、デザインでお気に入りを見つけましょう。手にしただけでワクワクするような格好いいカホンなら、練習のモチベーションも高まります。打面に透明なアクリル板を使用したカホン・近未来的でスタイリッシュなデザイン・カホンの中に配置した模型がアクリル板越しに見えるファンシーなものも。自作で好きなデザインにカスタマイズして、差をつけるのもおすすめです。

大人から子どもまで楽しめるカホン10選

カホンには、大人用の一般的な商品から子ども用の小さな商品まで、数多くの商品があります。また、他とは一線を画す変り種のアイテムもあり、カホン選びは楽しいといえるでしょう。その中から、おすすめのカホン10選を紹介します。

Pearlの「ブームボックスカホン PCJ-633BB」はサウンド豊かな高級カホン

「ブームボックスカホン PCJ-633BB」はドラムメーカーとして有名な楽器製造会社Pearlの製品。ホンモノ指向のユーザーの要求に応える高級カホンです。スピーカーキャビネットと同様のホール部を持つことで、パーカッションとしてのサウンドを豊かなものにしています。

「ブームボックスカホン PCJ-633BB」のサイズは、480×317×320mmと標準的な大きさです。また、すべりにくい座面や叩いて疲れにくい形を実現するなど、奏者も含めて高いパフォーマンスを発揮しやすいカホンだと言えるでしょう。打面の材質は高級家具を思わせるレッドマホガニーを、その他はファイバーグラスを使用しています。

低音をしっかり出せるMoukeyのストリングカホン「DCD-1K」

「DCD-1K」は、Moukeyのストリングカホン。低音の響きにこだわるユーザーにおすすめのカホンです。叩きやすいエッジの加工や、すべりにくい座面など、カホンに求められる基本的な性能も備えており、奏者の負担を軽くしてくれます。

「DCD-1K」はハンドメイドで、ひとつひとつを丁寧に作られている点も大きな特徴です。色味が自然なバーチ材を使った「DCD-1K」のサイズは300×300×480mmと標準的な大きさになっています。重量は4.35kgで専用のキャリングケースが付属します。

Pearlの「クラブカホン PBC-512CC」はお手頃価格で使いやすい

「クラブカホン PBC-512CC」は、シンプルでオーソドックスなカホンです。高級感あふれるブームボックスカホンを製造しているPealから販売されています。アジアパイン材を使用したカホンで、打面は自然な風合いを活かし、周囲の面はシックなブラックで落ち着いた雰囲気です。

「クラブカホン PBC-512CC」にはスネアドラムにも使われているスナッピーが装備されており、初心者にもおすすめできる商品になっています。また、サイズは290×295×470mmで、ブームボックスカホンと比較して若干小型です。また、重量も比較的軽くなっているため、女性にも使いやすいカホンだといえるでしょう。

ammoonの「ボックスカホン 23 * 24 * 37cm ドラム ゴム足付き」は、バランスよい子ども向けのカホン

「ボックスカホン 23 * 24 * 37cm ドラム ゴム足付き」は、ammoonの製品。小さい頃からの音楽教育にも使える子ども向けのカホンです。子ども向けでありながらも、カホンとしての完成度は高く、しっかりとしたバランスのよい音を出します。女性など小柄なユーザーであれば大人でも使用可能です。

ただし、230×240×370mmというコンパクトサイズであるため、バランスを崩して転倒することがないように、使用には注意が必要かもしれません。過度に傾けたり動かしたりといったことがなければ、ゴム足もついているため安定感は悪くないです。材質はバーチで、打面をブラック、その他は自然な色味に仕上げています。

低音の響きを高めるベースポート搭載「Bon! BCJ-10EB」

「Bon! BCJ-10EB」は、楽器の輸出入企業として有名なホスコがリリースするオーソドックスタイプのカホンです。「Bon! BCJ-10EB」には低音域を引きしめてより豊かにするベースポートが搭載されています。また、スネアドラムにも使われているスナッピーを装備することにより、バズ音による音の深みも楽しめるアイテムです。

サイズは300×295×480と標準的な大きさで、バスウッドを使った合板製の筐体にエボニー製の打面をあわせもっています。シリーズ商品として、打面にウォルナットを使用したものと、スンカイウッドを使用したものもあるので、気になる方はチェックしてみてください。

ネジを回して音色を変えるLPの「Aspire Cajon LPA1331」

「Aspire Cajon LPA1331」は、LPのカホンで、ソリッドハードウッドで作られたオーソドックスタイプ。打面には積層ハードウッドを使用しています。打面をネジ止めしているカホンでは、ネジの締め具合によって音色が変わるものですが、この「Aspire Cajon LPA1331」ではこの点をうたっています。また、装備しているスナッピーの調節も可能です。

自然な色合いを持つ筐体にはゴム足がついており、安定感を増しています。全体的にバランス重視といったカホンで、初心者をはじめ一般的な用途のカホンを探しているユーザーに良いでしょう。

子ども用のPearl「ファンボックス PFB-300」は見た目も楽しい

「ファンボックス PFB-300」は、Pearlの子ども用カホン。子ども用というだけあって、デザインが他のカホンとは異なるのです。黄色を主体として下部に模様をあしらったデザインは、子どもが楽しく使える見た目に仕上がっています。

サイズは240×255×340と小さいです。また、大幅に小型化されているだけでなく、材質もソリッドファイバーグラスの筐体にパイン材の打面と、一般的な木製のカホンよりも軽くて扱いやすくなっています。

大人が使う場合は、足の長さが邪魔になることもあり、座面に座って体重をかけるよりも、股の間で支えるようなイメージで使った方がよさそうです。

1台で2役の濱崎商会「SPC-380LH」

「SPC-380LH」は、濱崎商会のカホン。表がカホンで裏がウッドボンゴになるという、1台で2役をこなす特殊なカホンです。カホンとしては、装備する4本の響き線を別々に調整できるほか、サウンドホールが側面にあるなどの特徴をもっています。

サイズは295×340×480で、低音部の響きがよくなる設定です。リバーシブルでウッドボンゴになる割には大きくないので使い勝手も悪くないといえます。カホンの打面にはフィンランドバーチの合板を、裏の打面にはウエンジを採用しており、筐体はマホガニー製です。

カホンだけでは物足りない、他のパーカッションも楽しみたいと感じるユーザーにおすすめのアイテムと言えるでしょう。

作るところから楽しめる「マイネル カホン DIYキット Make Your Own Cajon MYO-CAJ-OV」

「マイネル カホン DIYキット Make Your Own Cajon MYO-CAJ-OV」は、完成品を奏でるだけでなく、カホンという楽器を作るところから楽しみたいユーザーにおすすめのアイテムです。カホンは他の楽器に比べて構造がシンプルなことから、組み立てキットを使って手作り間を味わいやすいと言えます。DIYキットであることから、カスタマイズもしやすいのも特徴です。

筐体はバーチ材を使用しており、打面はオバンコールです。スナッピーも付属しています。子どもと一緒に組み立てて楽しむのもおすすめです。説明書にしたがって組み立てれば問題なく使用できますが、カホンの特性を考えると、より丁寧に作業する必要があるでしょう。完成サイズは298×298×457mmです。

ammoonの「トラベルカホン 31.5 * 24.5 * 4.5cm」はどこへでも持っていける変り種

「トラベルカホン 31.5 * 24.5 * 4.5cm」は、ammoonの製品。カホンといえば箱型のパーカッションというイメージを覆す画期的なアイテムです。打面の写真だけを見れば普通のカホンのように見えますが、実は奥行きがありません。サイズは245×45×315mmです。奥行きというより、厚さがわずか45mmしかありません。

つまり、このトラベルカホンは箱ではなく厚手の板といったイメージのアイテムと言えるでしょう。したがって、座って叩くといった使い方はできません。演奏はヒザの上に乗せるなどして行います。材質はバーチを使用しており、響き線を装備したポータブルタイプです。六角レンチでチューニングできます。

カホンの保管やメンテナンス

ゲッコー カホン・ビンテージ・V01モデルの画像

カホンは木製の楽器なので湿度に注意しましょう。湿度は高すぎても低すぎても悪影響を及ぼします。1階に住んでいる方や梅雨時は、湿気がたまりにくい高い場所に保管したり、楽器用の乾燥剤を使ったりすると安心です。冬場に暖房をかけて湿度が下がりすぎると、木材の表面へヒビが入る原因になります。楽器は暖房器具から遠ざけて保管しましょう。ワイヤータイプを長期間演奏しないときは、弦のチューニングを忘れずにゆるめてください。

カホンは大きなメンテナンス不要

ワイヤータイプの弦が古くなったら交換するくらいで、定期的なメンテナンスは特に必要ないのも初心者にやさしい点です。普段の手入れは、演奏後に本体を楽器用のポリッシュやワックスで磨くと塗装が長持ちします。

カホンを持ち運ぶときは

カホンを持ち運ぶときは、カホン用のソフトケースかハードケースに入れて運びましょう。軽くて可搬性に優れたソフトケースが人気です。専用ソフトケースとセットで買えるカホンもあります。別売りのケースを購入するときは、カホンが入るサイズを購入してください。背負えるリュックタイプ・肩掛け・ボストンバッグタイプ・キャリーケースタイプがあるので、イベント時に持ち運ぶほかの荷物を想定して、使いやすいタイプを選ぶのがおすすめです。

カホンの演奏可能性を広げるペダルやシンバル

KMK カホン・ペダル・アダプター KK-F1の画像

両手を使ったスタンダードなカホンの演奏に慣れてきたら、カホンペダルシンバルを加えてより複雑で華やかなリズムに挑戦すると楽しさがアップします。カホンペダルはバスドラムを鳴らす感覚で演奏できるので、特にドラマー経験のある方におすすめです。カホンと一緒に鳴らすシンバルを選ぶときは、素手で鳴らせる薄いタイプをそろえましょう。

まとめ

Topnaca カホン ボックスドラム パーカション ハンドドラム 木製打楽器 調節可能な弦 Cajon 上品なバーチ ゴム足付き 専用ケース付きの画像

大人・子ども用の違いを除けば、一般的なカホンの大きさは同じようなサイズです。音色を主に決定付ける要素は、響き線・スナッピーの有無・調整範囲・材質があります。今回ご紹介した特徴を参考に、お気に入りのカホンを見つけてください。


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