日本酒セラーはどう選ぶべき?おすすめセラーと疑問点に回答

nagiy
公開: 2019-05-09

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ワインを保存しておくために有名なものとして、「ワインセラー」がありますよね。
セラーがあるだけでワインそのものを大切にしている、ワインのことをわかっている人だ、なんてイメージもあるのではないでしょうか?
見た目のおしゃれさにも憧れますが、おいしさを損なわない保存方法ができる。この点を一番うらやましく感じる方も多いでしょう。

ではそんなセラーに、日本酒専用のものがあることをご存知でしょうか?
日本酒は入れ物に「一升瓶」がある事から、一般的な冷蔵庫での保存は難しいです。

だからこそ専用の日本酒セラーは、日本酒のおいしさを保つためにも必須なものといえます。
今回は、ちょっと珍しい日本酒を保存するための専用容器、日本酒セラーに関してあれこれと紹介していきます。


日本酒セラーでおいしく保存を

一升瓶の写真

一升瓶でも保存可能な日本酒セラー。
自宅に家庭用の日本酒セラーがある、と聞けばどんな美味しい日本酒を持っているんだろう?なんて期待も湧きますよね。

しかし、そもそも何故日本酒専用のセラーが必要になるのでしょうか?
ただ保存をしておくだけなら、器を入れ替えて冷蔵庫での保存でもいいように感じます。

まずは日本酒セラーが持つ役割、セラーに保存することのメリットについて確認しておきましょう。

日本酒セラーが必要なわけ

日本酒をおいしく保存するために日本酒セラーが必要なわけとは、どういったものが考えられるのでしょうか?
大別すると以下のような理由になります。

・細かい温度調節が可能
・一升瓶を立てて置ける
・扉の開け閉めを最低限に抑えられる

自宅で日本酒を保存する際、多くの方が冷蔵庫や冷暗所での保存を考えるでしょう。

特に冷酒が好きな方の場合は、冷蔵庫に入れておくのが一番簡単な保存方法に思えますよね。
冷蔵庫は手軽に均一な温度を保つことができ、日本酒の天敵である紫外線をカットするにも最適だといえます。

しかし、日本酒セラーと比べるとどうしても日本酒の大きさがネックになるもの。
一升瓶を立てて置けるほどの大きな冷蔵庫、となるとなかなか見かけませんし、せっかく一升瓶で購入したのに日本酒を別の器に入れ替えるのも手間です。

また大切な温度管理ですが、冷蔵庫ではそこまで細かな設定ができない点も難点に。
できたとしても他の食材の方が優先度が高くなってしまうものですよね。

そして何よりも、日本酒専用でない冷蔵庫の場合、食材の取り出し等で扉の開け閉めの機会が多くなります。
ちょっとした時間だけじゃないかと思いがちですが、この扉の開け閉めの際に冷蔵庫内の温度は結構大きく変わってしまうのです。

このちょっとした差こそが、日本酒の保存方法として冷蔵庫は最適ではないといえる点。
特に一升瓶のように飲み切るまでに時間がかかる場合は、保存温度が頻繁に変わる点は大きなマイナス要素になります。

もちろんそこまで気にしない、なんて方は冷蔵庫でもOKでしょう。
ただ、よりおいしく日本酒を保存したい。
日本酒が大好きすぎて何本も一升瓶がある、冷蔵庫だけでは置ききれない、こんな方はぜひ日本酒セラー購入を検討してみてくださいね。

家庭用の日本酒セラー、おすすめはこちら!

おいしく日本酒を保存するのなら、やはり日本酒セラーがベスト。
では実際のところ、日本酒セラーとはどんなものがあるのでしょうか?

今まであまり気にしてこなかったジャンルであれば、余計にわからないことも多いですよね。
したがってここからは、おすすめの日本酒セラーを紹介していきます。

日本酒保存の鉄板!三温度帯冷凍ストッカー

日本酒の保存を考える際、多くの方が冷蔵庫を一番に考えるだろうと上記でも触れてきました。
ただ、生酒などになってくると冷蔵庫でも温度が高すぎる…、なんて事実もあるのが日本酒の奥深いところ。

だからこそ日本酒をこよなく愛し、保存に適した日本酒セラーを求める多くの方が絶賛しているのが、こちらの三温度帯冷凍ストッカーです。

でっかい業務用の冷蔵庫。
といったイメージなのでおしゃれとは程遠いのですが、機能面に関しては日本酒を保存しておくのにぴったりだといえるでしょう。
冷蔵、チルド、冷凍の三温度帯から選ぶことができ、深さがしっかりあることから一升瓶でも20本以上の保存が可能です。

生酒の保存や絶対に味わいが劣化してほしくない、と考える日本酒があるのなら、チルドの温度帯で保存しておくことがおすすめですよ。

三温度帯冷凍ストッカーの写真

小型でありながら収納力バツグン、冷庫さん

ワンドアタイプのかわいらしい冷蔵庫。
カラーバリエーションが5つもあるので、お部屋のインテリアに合わせて購入することも可能ですね。
またサイズ展開も豊富なので、自身が持っている日本酒のサイズに合わせられる点も便利だといえるでしょう。

特筆すべきはその軽さ。
冷蔵庫、といえば重たいものだというのが一般的なイメージですが、こちらの冷庫さんは女性でも持ち上げられるほどの軽さです。
もちろん日本酒を入れてしまったあとでは難しいでしょうが、設置に苦労をすることはありませんよ。

冷庫さんの写真

古酒の保存にも便利、長期熟成型ワインセラー

どうせ日本酒セラーを購入するのなら、ワインセラーのようにインテリア性が高いものの方がいい。
こんな声も聞こえてきそうですよね。

そんな方たちにおすすめしたいのが、こちらの長期熟成型ワインセラー

ワインセラーと銘打っていますが、2段とも温度調節が可能で日本酒セラーとしての使い方も可能となっています。
上段部分の棚を外してしまえば、一升瓶を立てておくことも余裕の作りになっている点もうれしいところですね。

1℃ピッチでの温度調節ができるようになっているので、所有している日本酒に合わせた温度管理も可能。
ワインではありませんが、日本酒を細かく温度管理、熟成させることで自分だけの古酒を作ってみることもできますよ。

長期熟成型ワインセラーの写真

さくら製作所自信作、ZERO CLASS Smart

せっかくセラーを購入するのなら、できるだけ日本酒専門のセラーが欲しい。
こんな風に考える方も多いのではないでしょうか。

実際のところ日本酒セラーを探していても、これぞ日本酒専門のセラー!といったものを見つけるのは困難です。

日本酒専用に使える冷蔵庫であったり、日本酒も保存できるワインセラーであったり。
もちろん用途としては十分な機能を持っていますが、日本酒こそ至高!と考えている方からすればいまいち納得がいかない点もあるもの。

そこでおすすめしたいのが、こちらのZERO CLASS Smart

やはりもともとはワインセラーとして作られてきたものですが、製作所公式でも日本酒の保存に適したセラーだとうたわれていますよ。
独自の特許技術を惜しげもなく使い、液体温度を一定に保つことが可能。霜取り時のヒーターによる微細な温度変化の排除にも成功しています。
またガラス面から内容の確認が可能になっているデザインですが、紫外線カット率も99%以上と日本酒の保存にもピッタリ!

より日本酒の保存に適したセラーを探しているのなら、外せない逸品といえるでしょう。

ZERO CLASS Smart の写真

小型?大型?日本酒セラーの選び方とは

おすすめの日本酒セラーを紹介してきましたが、思っていたよりも種類が多かったように感じますよね。

複数から選べる点は魅力的ですが、実際に購入しようとした際に迷ってしまうことも事実です。
そこでここからは、日本酒セラーの選び方について少し詳しく見ていきましょう。
見た目はもちろん一番大切なポイントは、自宅でおいしく日本酒を保存できること。購入した後に後悔しないよう、きちんと確認してみてくださいね。

瓶の縦置きができるもの

日本酒セラーだけではなく、日本酒を保存しておく際に気を付けておきたい点が「縦置き」ができるかどうか。

お酒を保存すると考えた際、どうしてもワインの保存方法が頭をよぎる方が多いと感じます。
それが空気に触れさせないよう、横向きにして置くという点ですね。

しかし日本酒はワインとは逆に、できるだけ立てて保存をすることで中身の劣化を遅らせることができます。
そもそも日本酒の瓶に使われている栓は金属製の物が多くなっていますよね。
この金属部分に日本酒が当たることこそが、風味を落とす原因とされています。

ワインを横向きにしておく理由も、本来はコルク栓の乾燥を防ぐための物でした。そもそも横向きに保存しておくことは、お酒の風味を保つためのものとイコールではないのですね。
特にいくらか飲んだ後の日本酒は横にしてしまうと空気に触れる面が広くなり、これも酸化の原因になります。セラーを選ぶ際には、日本酒を立てておけるスペースがあるかどうか、この点を意識して選んでみましょう。

出来ればコンプレッサー式を選ぶ

セラーに限らず庫内の温度を下げるものには、3つの動力源があります。

・ペルチェ方式
・コンプレッサー方式
・熱吸収式

これらの違いは、それぞれどのように庫内の温度を下げ、保っているかによって変わってくるもの。
それぞれ簡単に違いを説明すれば、ペルチェ方式が電気制御だけで温度管理をするタイプ。コンプレッサー方式は冷媒を使いモーターで動かすタイプ(ざっくりと分けるなら冷蔵庫のようなもの)。そして熱吸収式が冷媒にアンモニアを使い、気化熱を利用して温度管理をするタイプです。

それぞれにメリットデメリットがありますが、温度管理のしやすさや強力さを選ぶのならコンプレッサー式がおすすめ。
ただしコンプレッサー式のデメリットととして、冷却時の振動や駆動音があります。
昨今のセラーや冷蔵庫はこの点もだいぶ改善はされていますが、それでも音が気になるようなら静音タイプのものを選ぶといいでしょう。

庫内の温度チェックは厳しく!

日本酒セラーを購入する理由は、やはり日本酒をおいしく保存しておくためですよね。
おいしく保存するために一番にチェックをしなければいけない点が、セラー庫内の温度管理です。

この点をお粗末にしてしまっては、セラーを選ぶ意味もなくなってしまうといえますね。
なので選ぶ際の一番の基準となるのが、セラーの温度管理がどこまでできるかでしょう。

日本酒は丁寧に作られてたお酒であること、アルコール度数が高いことから基本的に常温での保存も可能となっています。
ただし、生酒のように火入れ処理をしていないお酒、また熟成を進めたくない場合にはやはり冷蔵保存が必須。
できるだけ低い温度帯での保存が可能になるようなセラーを選びましょう。

欲を言うなら冷凍機能がある、もしくは0度での管理ができるものを選んでみると、日本酒の種類を選ぶことなく保存ができますよ。

紫外線対策ができているもの

特にセラーにインテリア性を求める方に気を付けてほしい点がこちらです。

冷蔵庫のようなデザインではなく、ワインセラーのように中に保存している日本酒が見えるようなセラーがいい。
こんな風に考える方も多いでしょう。

しかし日本酒にとって紫外線は大敵です!
紫外線からの保護のために日本酒の瓶には色がついていますが、長期保存を前提とするのなら紫外線に当てないことが一番。
そもそも庫内が見えないセラーを選ぶ、ガラス面があるセラーを選ぶのなら、紫外線対策をされたものかどうかをしっかりと確認しておきましょう。

日本酒セラーはどこに置く?

昭和感のある部屋

では実際に日本酒セラーを購入した場合、次に気になるのがどこに置けばいいのか?といった点でしょう。

基本的には置ける場所に置けばいい物ですが、より適した置き場があるのならぜひとも知っておきたいですよね。
ここからは日本酒セラーをどこに置くのか?といった点について触れていきます。

設置スペースとセラーの大きさを確認

まずは購入前に気を付けておくべき点として、セラーの大きさをしっかりと確認しておきましょう。
せっかくセラーを購入する、そして中においしい日本酒を入れるのなら、できるだけ屋内であることが望ましくなります。

業務型冷蔵庫のようなデザインの場合、大きさもあることから屋外に近いスペースを考慮する方も多くなっています。
しかし、繊細な温度管理を必要とするセラーとして使うのなら、これはNG。

屋内でもできるだけ温度変化が少ない場所に設置することを前提として、セラーの大きさを選びましょう。
もちろん保存したい日本酒の本数によっても、セラーの大きさは変わってきますがあまり欲張ることはおすすめできません。

屋内で設置できるスペースを確保したのち、セラーを選んでいくのもおすすめですよ。
また場所と保存したい日本酒の本数が合わない場合、複数カ所に設置することも検討してみてくださいね。

冷却方法によって設置場所を選ぶ

セラーをすでに購入している場合は、セラーの冷却方法によって設置場所を選ぶのもおすすめです。

上記でも軽く触れましたが、セラーの冷却方法によっては温度管理の強さや音や振動の問題が出てきます。
力強さを一番に考えてコンプレッサー式のセラーを購入した場合、リビングや寝室に置いてしまうと音や振動が気になってしまう可能性が大きくなります。

またペルチェ方式の物を日当たりのいい場所に置いてしまうと、庫内温度を下げるために電気代が必要以上にかかってしまうことも。
日本酒セラーはインテリアとしても十分に素敵なものですが、目的は日本酒をおいしく保存するための物です。
設置場所はいかに日本酒をおいしく保存できるのか?といった点を主眼に据えると決めやすくなりますよ。

まとめ

日本酒と四合瓶

古くから日本で愛されてきた日本酒ですが、身近にあるからこそあまり顧みられないお酒でもありました。
数年前から始まった日本酒ブームのおかげで、昨今では老若男女を問わず注目が増えてきましたが、昔から日本酒が好きだった方にはちょっと複雑でもありますよね。

しかし、注目されているからこそ様々な関連商品も出てきています。
今回紹介したような日本酒保存にも適したセラーはもちろん、日本酒専用のセラーを開発しようなんて動きもありますよ。

一昔前なら日本酒の保存なんてよくて冷蔵庫、普段は戸棚の奥にしまわれていることが普通でした。
日本全国の杜氏が現在も新しい日本酒を開発、古くからある日本酒を守っているように、消費者もおいしいと選んでいくことでさまざまに物事は変わっていきます。
おいしい日本酒をおいしくいただくことだけではなく、少し目先を変えて保存方法にもこだわってみてはいかがでしょうか。

なお本記事で紹介した商品の価格は、いずれも2018年5月時点のものです。


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