出張は?旅行は?スーツケースの選び方が知りたい!

ha-chan
公開: 2019-03-27
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1泊2日の出張や海外でのバカンス、様々なお出かけの際に必要となるスーツケース。
でも国内外の有名メーカーのものは意外と高額ですよね。

大きい買い物だからこそ、長く愛せるものを失敗せずに選びたい!
でもどんなことを基準にして購入を決めればいいのかわからない…。

そこで今回は無印良品でスーツケースの開発を担当する阿部さんに伺った3つのポイントについてご紹介します。


ポイント①:使用目的に合わせたものを選ぼう

この記事を読んでいるあなたは、スーツケースをどんな目的で使用する予定ですか?
東京から名古屋間の出張のためでしょうか? それともご家族やご友人と一緒に行くヨーロッパ旅行のためでしょうか?

「ベストなスーツケースのサイズはどれなのでしょうか?」と質問させていただいた時に、阿部さんからいただいたのは「用途次第」という答えでした。

スーツケースを選ぶ際に、まず確認しなければならないのはやはり使用用途です。
どれくらいの日数なのか、現地はどんな気候なのか。
条件が少し変わるだけでも、その旅に適したスーツケースは変化するのです。

例えば100リットルを超えるような大型のスーツケースに1泊2日分の荷物を詰めても、中身はすっかすか。
いくら綺麗にパッキングしたとしても、移動するたびにお洋服も資料も大暴れ、ぐちゃぐちゃになってしまいます。

また長期の留学へ行く方が機内持ち込み可能サイズのスーツケースで出国するのも難しいでしょう。
筆者にも留学経験がありますが、渡航先の季節が秋や冬だとセーターやコートなどの防寒具がかさ張ります
海外で買うと割高なインスタント麺やレトルトカレーなどの日本食を入れるスペースがなくなってしまうかもしれません。

上のツイートのように、家族分の荷物を同じスーツケースにまとめる方はお子さんの成長段階に合わせて大きさを変える必要もあるようです。

じゃあ、一体どんな大きさのスーツケースを選べばいいんだ!?

無印良品と、イギリス発祥の有名メーカー・サムソナイトが勧めているのは以下のサイズです。

宿泊日数から選ぶサイズ表(無印良品編)
1泊から2泊 19リットル
2泊から3泊 35リットル
5泊から6泊 62リットル
7泊から8泊 87リットル
9泊から10泊 104リットル
宿泊日数から選ぶサイズ表(サムソナイト編)
1泊から3泊 20リットルから40リットル
3泊から4泊 40リットルから60リットル
4泊から7泊 60リットルから90リットル
7泊以上 90リットル以上

自分の宿泊日数にはどんな大きさのスーツケースがあっているのか、目安がわかると安心ですね。

3泊4日の関西旅行の際、古着を買いすぎた友人が2泊用のスーツケースに必死に荷物を収めようとしている姿を目撃しました。
旅行中はついついお財布のヒモが緩んで、お買い物が捗ってしまいますよね。
お土産を多めに買う予定のある方など荷物の量が増えるのが予想できる場合は目安より少し大きめのものを購入すると安心かも。

ポイント②:耐久性に優れたものを選ぼう

悩みに悩んで決めたスーツケースが「まだ2、3回しか使っていなかったのに壊れてしまった」なんてことになったら、悲しいですよね。

特に飛行機にスーツケースを預け入れることが多い方は、耐久性を確認しましょう。
一分一秒を争う積み下ろしの際は、荷物が乱暴に扱われることもしばしば。

空港に着いた後、早く休みたいはずなのに「キャスターが外れて移動がままならない!」という状態では宿泊先に移動するのも一苦労になってしまいます。
(筆者は先日品川駅にて、外れてしまったキャスターが取り残されているところを目撃しました…)

上のリンク先はANAに預けた荷物が壊れた際の情報ページ。このように、航空会社によっては、破損の状況に応じて修理保証をしてくれるようですが、修理に時間が掛かって次の旅行に間に合わないぞ!と慌てるのは避けたいですよね。

なるべく丈夫で、壊れにくいスーツケースがほしい!
では、一体どんなポイントに注意して選べば良いのでしょうか?

無印良品の品質検査

「スーツケースを見たり、押したりするだけでは耐久性は十分に確認できないですよね。」と阿部さん。
そこで私たちが確認するべきなのは、品質テストの実施内容なんだそう。
実は、メーカーがそれぞれ基準を設けて、自社のスーツケースの耐久性をチェックしているのです。

こちらは無印良品の「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー」に同封されているもの。
どのような検査が行われているのか、知ることができます。

このスーツケースに対しては「落下衝撃テスト」、「走行テスト」、「ハンドル強度テスト」、「ドラム回転落下テスト」が実施されたことが分かります。

またプロテカシリーズを販売するエース株式会社では北海道の自社工場内に品質テストを行う研究所を設けているそう。
私たちもホームページ上で「キャスター走行テスト」や「転落テスト」など試験の様子を動画で確認することができます

耐久性に対する各メーカーの取り組みを知ることは、スーツケース購入を判断する上で大切な要素のひとつとなり得るのではないでしょうか。

ポイント③:お家の環境に合わせたものを選ぼう

旅行以外の時は出番の少ないスーツケース。
スペースがなかったら仕舞っておくこともできないですよね。

購入する前に、どこに、どうやって収納するのか、しっかり検討する必要があります。

またここで合わせて考えてほしいのが、スーツケースの材質です。

ポリガーボネイドやアルミニウムでできたハードタイプは小さくなりませんが、布製のソフトキャリーには小さく畳んで収納できるものもあります。

ここでは無印良品の「半分の厚みで収納できるソフトキャリーケース」をご紹介します。

ソフトキャリー

この厚みだったのが

わずか30秒ほどでこの薄さに畳むことができます。
これならクローゼットのデッドスペースやベッドの下の隙間に入れ込めますね。

ハードタイプ派で、長期の旅行に出る頻度が低い方や、自宅にハードタイプを置けるスペースのないという方はスーツケースをレンタルしてしまうのも手ではないでしょうか。

同じシリーズのハードタイプを大きさ違いで揃えると、入れ子式にして収納できる場合もあるようです。
阿部さんは「キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー」の小さいものの中に使用頻度の少ない衣類を収納したあと、大きいものの中に収納しているそうです。

まとめ

阿部さん

今回はバッグや靴など雑貨類の開発担当をされている良品計画の阿部君江さんにお話を伺いました。

「大は小を兼ねる」という言葉がありますが、スーツケースに関しては大きくなればなるほど持ち運びづらかったり、重量をオーバーして航空会社に預け入れる際に追加料金を取られる可能性が高まったりと良いことばかりではありません。

また移動を快適にするためキャスターやストッパーの性能にこだわったり、デザイン性を重視したりと、選ぶ人によって購入の決め手は異なります。
今の自分自身に必要なのはどんなモデルなのか、ご紹介した3つのポイントを参考にしながら考えていただけると嬉しいです。

今回登場したスーツケース

☆キャリーバーの高さを自由に調節できるストッパー付きハードキャリー(35リットル/ベージュ)
・約54×37×23.5cm
・税込14,900円(2019年1月21日現在)
・2泊から3泊向け
・機内持ち込み対応サイズ

☆半分の厚みで収納できるソフトキャリー(L/ネイビー)
・約67.5×44×26cm
・税込12,900円(2019年1月21日現在)
・5泊から6泊向け


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