ASUSノートパソコンをレビュー、おすすめ11選でビジネスやゲームを快適に
マザーボードの製造販売で世界的なシェアを誇るASUS(エイスース)。主力製品の一つであるノートパソコンは実に種類が多様で、エントリー向けからビジネス向け、クリエイティブな作業からゲーム用などシーンに合わせて選ぶことができます。
また、ASUS製ノートパソコンはモバイル性に優れたモデルが豊富な点も特徴的。軽量コンパクトでスリム、しかも長時間使える大容量バッテリーを搭載し、場所を選ばずどこでも使えるのはメリットです。
今回はASUSから実機をお借りしたZenBook 13 OLED(2021年5月発売)をはじめ、ASUS製ノートパソコンおすすめ11選をご紹介します。 ぜひ参考にしてみてください。
目次
ZenBook 13 OLEDをレビュー、コスパ最強と言えるか?
ASUSブランドの中で高い人気を誇るのが、機能性とスタイリッシュさを兼ね備えたZenBookシリーズ。中でも注目は2021年5月に発売された「ZenBook 13 OLED(UX325JA-KG22ET)」。
一般的に有機ELディスプレイを搭載したノートパソコンは価格が20万円以上しますが、ZenBook 13 OLEDは13.3型有機ELディスプレイを搭載して10万円程度から購入することができます。
お得に思えるZenBook 13 OLEDですが、ビジネスからゲーミング、クリエイティブな作業など、多様な用途に使えるのか実力をレビューしていきます。
最大輝度400nit、「DCI-P3」カバー率100%、ただの有機ELではない
有機ELディスプレイは発色がよく、豊かな色彩表現を可能にし、しかも液晶に比べて省エネ性能に優れている点がメリットです。
ディスプレイはベゼルレス仕様で画面占有率が約88%と高く、動画やゲームを楽しむ際に没入感を高めてくれます。
ただ13.3インチとコンパクトなため、表データを作成したり、画面を分割して複数の作業を行ったりするにはやや物足りないサイズ感と言えます。その場合はサブモニターがあると作業を快適に行えるでしょう。
画面の明るさを示す輝度は最大400nit。250nitの一般的なノートパソコンに比べて明るく、とても見やすく感じます。
また、特徴的なのが「DCI-P3」カバー率100%。DCI-P3とは米国で定められたデジタルシネマの色域規格で、従来のsRGBよりも広い色域を持ちます。つまり従来のディスプレイよりも豊かな色彩表現が可能です。
さらに、クリエイティブな現場で求められる「PANTONEカラー」に準拠しているのもポイント。
PANTONEとは米国パントン社が作成した世界共通の色見本帳。PANTONEカラーに準拠したディスプレイは正確な色彩表現が可能なため、画像編集などに適しています。
筆者rokusakuのレビュー
バッテリー駆動時でも輝度を上げると、晴れた日の屋外で映画視聴が快適に楽しめるくらいに明るく表示してくれます。ディスプレイ表面は光沢感を抑えたノングレア処理がされているため、長時間使っていても目の疲れを感じにくく、デスクワークに適していると感じました。
第10世代インテルCore i5、ハイスペックCPUを搭載
さらに性能面では、第10世代インテル Core i5と8GBのメモリを搭載しています。マルチタスク性能に優れたCPUと大容量メモリにより、資料作成やWebブラウジング、動画の視聴などで動作にストレスを感じることはないでしょう。
ただ、4K映像などの高画質な動画編集や高負荷な3Dゲームなどにメインで使いたい方にはやや力不足なので、用途を考えてから選ぶようにしましょう。
OSはWindows 10 Homeを標準搭載。Windows 11へのアップグレード対応機種です。
ストレージはSSD 512GBで、一般的な用途であれば十分な容量を備えていると言えます。
ZenBookの特色、エルゴリフトヒンジを採用
ASUS ZenBookシリーズの特色とも言えるエルゴリフトヒンジを採用。ディスプレイを開くと自動的にキーボードが約3°持ち上がります。人間工学に基づいた絶妙な傾斜が生まれることで、タイピングが快適に行えるよう工夫されています。
また、底面に空間ができることでファンによる冷却効果が高まるのもポイント。高い処理性能を維持しやすくなります。
筆者rokusakuのレビュー
キーボードに傾斜があることでタイプ時に手首を固定させやすく、長時間デスクワークを行う私でも疲れにくさを感じました。傾斜をつけるためのPCスタンドを別途用意する必要がないのは便利ですね。
キーボードの打鍵感はしっかり、そして静か
キーボード幅は本体端まで広く確保されているので、タイプしやすく設計されています。
打鍵感としては、キーストロークが深く、しっかりとしたクリック感を求める方に特におすすめです。また、打鍵音が静かなため、場所を選ばず使いやすいのもポイントです。
上の写真でわかるように、タッチパッドの広さも特徴的。カーソル移動が広く自由自在に行えます。
使用してみて不便さを感じたのが「半角/全角キー」の幅の狭さと「Enterキー」よりも外側にボタンが配置されている点です。
「半角/全角キー」は頻繁に押されるキーの1つですが、キー幅が狭いため、打ち間違えないようにクリックのたびに目で確認する必要がありました。
また、「Enterキー」や「Back spaceキー」のさらに右側にキーが配置されていることで、慣れない方はタイピング時に迷いや誤操作をすることがあるかもしれません。
どちらも使うなかで慣れる必要があるでしょう。
MIL規格に準拠したストロングなボディ
重量が約1.14kg、最薄部が約13.9mmというスリムで軽量なノートパソコンですが、MIL-STD 810G軍用規格をクリアした堅牢さを備えています。
パイングレーのボディカラーと、ASUSの特色とも言えるロゴマークを中心にした同心円状のヘアライン加工がエレガントな印象を持たせています。
本体表面を手で触れたり持ったりしても指紋は全く目立たないので、持ち歩きにぴったりです。
「My ASUS」でスマホやタブレットと連携
2020年から新たに登場したのがASUS純正アプリ「My ASUS」。ハードウェア設定やシステム診断などを集約したアプリですが、中でも注目の機能が「Link to MyASUS」です。
上の写真はiPhone 11と連携してiPhoneに保存されている画像をパソコン側に転送して表示させた様子です。好みの写真を選んで決定ボタンを押すだけと手順は簡単でしかもスムーズに転送されました。
他にもスマホ画面のミラーリングなどもでき、スマホ側で普段遊んでいるゲームをパソコン側に表示させてマウスやキーボードで操作して遊ぶことも可能です。
反対に、パソコン側で表示したブラウザを手持ちのスマホやタブレットにミラーリングさせることも可能です。ワイヤレスで使えるタッチパネル式サブモニターを手軽に用意することができます。
筆者rokusakuのレビュー
スマホをサブモニターにして使う場合、パソコン画面がスマホサイズに縮小されるため表示が細かくなり、クリック操作が不便に感じました。外部のデバイスをサブモニター化する場合は、画面の大きいタブレットの方が快適です。Bluetoothで連携したところ、パソコンとスマホ間で動作に遅延を感じました。ただ、WEBサイトの閲覧など遅延が気になりにくい作業を選ぶことで便利に使うことができます。
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有機ELディスプレイを搭載した13インチモデル。第10世代Core i5と8GBメモリで作業がサクサク進みます。1.14kgでスタイリッシュ、しかも16時間駆動。
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筆者rokusakuのレビュー
有機ELディスプレイを搭載し、しかも正確な色表現や視認性の高さなど使い勝手に優れたノートパソコンです。約11万円という価格で手に入るノートパソコンとしては、処理性能も含めて十分にコスパが良いと感じました。
軽快なChromebookがビジネスをサポート
ASUS製ノートパソコンの中でも低価格と動作の軽快さが魅力のChromebookシリーズ。バッテリー容量も大きく、電源が取れない環境でも1日中作業ができるのはうれしいポイントです。
Chromebookと一般的なパソコンとの違いはOS。Googleが開発した「Chrome OS」を搭載しています。
ブラウジングやメールでのやり取り、また動画の視聴なども可能です。ExcelやWordを普段使っている方は、ブラウザ版OfficeやAndroid版Officeをダウンロードして使用することができます。
また、Chromebookはセキュリティの高さにも定評があり、ビジネスを力強くサポートしてくれることでしょう。
注目は4つのスタイルでビジネスや学習をサポートしてくれるところ。タブレットスタイルなら縦型、横型に対応し、また、本体に収納可能なスタイラスペンを使うことで文字や絵を描けるノートのようにも使えます。
さらには付属のキーボードとの組み合わせてノートパソコンとしても機能し、使い勝手の幅が最大の魅力。
本体のみの場合、重さ506gで薄さは7.9mm。携帯性に優れ、しかも最大駆動時間が約12時間とタフ。一日中出先でPC作業ができます。
もっとシンプルで気軽に使えるChromebookを探している方にはこちらがおすすめ。低価格を実現しながらも1kgを切る軽量化や11時間以上もつバッテリー容量をしっかりと確保。コスパに優れたモデルです。
本体はABS樹脂とポリカーボネートによる強度も備え、値段以上の価値を感じさせます。
インターフェースにUSB Type-C×2、USB Type-A(3.0)、さらにmicroSDリーダーを搭載。外観はシンプルにまとめつつ、使い勝手の良さに配慮しています。
Office搭載、スタイリッシュなVivoBookシリーズ
Officeが付属し、しっかりと仕事にも対応できるノートパソコンを低価格で手に入れたい方には「VivoBookシリーズ」がおすすめ。8GBメモリやSSDストレージを搭載し、サクサクと作業を進められます。
しかもVivoBookシリーズはデザインも特徴的。スタイリッシュでシックなモデルから、ビビッドで気持ちを明るくしてくれるカラーも。持ち歩きたくなるノートパソコンです。
ライトユーザーには実用性十分の機能を備えながら、ASUSの中でも低価格、エントリーモデルとしても最適です。
注目は「Flipタイプ」。ディスプレイが360°回転することでタブレットとして使うことも可能。ノートパソコンとタブレットの2種類の使い方ができる2-in-1仕様がポイントです。
14インチのフルHDディスプレイを搭載し、Ryzen 3 CPUと8GBメモリを搭載。コンパクトながら複数の作業も同時にサクサクとこなすことが可能です。
外観はスタイリッシュですが、インターフェースは充実しています。USB Type-Cに加え、USB Type-Aポートを3つ(USB3.0×1、USB2.0×2)、さらにHDMI出力ポートも搭載しています。microSDカードスロットもあり便利です。
タッチパッドに指紋認証センサーを搭載し、ログイン等が手間なく素早く行えるのもポイント。
洗練されたスタイリッシュな見た目と360°回転してタブレットにもなるタッチ対応ディスプレイが特徴的。CPUは4,000番台のRyzen 7を搭載し、マルチタスク性能の高さも魅力です。
タブレットスタイルにしてASUS Pen(別売)を使えば、ディスプレイがノートやキャンバスに早変わり。思いつくままにイラストや文字を描けるため、ノートパソコンの枠を超えた使い勝手の良さを実感することでしょう。
またサウンドにも注目です。ASUS独自の技術「ASUS SonicMaster」を採用し、臨場感があり、原音に忠実なサウンドを楽しめるのも魅力です。
Officeを使ったデスクワークやブラウジング、動画の視聴などを楽しむ方におすすめなのが15.6インチの大画面を搭載した「VivoBook S15」。
Ryzen 7の4,000番台のCPUを搭載し、マルチタスク性能も高さも魅力。メモリーは16GBで、さらに最新のWi-Fi6に対応しているため、PC作業もエンタメもより快適に楽しむことができます。
特徴的なのが個性的な4色のカラーバリエーション。ビビッドで明るいカラーが気分を盛り上げてくれることでしょう。
クリエイティブな作業も快適、ZenBookシリーズ
動画や画像編集に使えて、持ち運びもしたい方におすすめなのがZenBookシリーズ。ハイパフォーマンスを実現させるCPUとメモリに加え、大容量のSSDストレージが編集作業をさらに快適化します。
ZenBookシリーズは高性能ながらスリムで軽量なタイプが多く、外出先でハードなPC作業を行いたい方に最適。高負荷のゲーミングにも高い能力を発揮してくれます。
注目はデュアルディスプレイを搭載したモデル。2枚のタッチ対応ディスプレイによりマルチ操作がコンパクトなノートパソコンでも快適に行えます。
クリエイティブな作業をするなら大画面が欲しいところ。こちらは14インチとミドルサイズですが、注目がデュアルディスプレイ。キーボードの奥にセカンドディスプレイを搭載しています。
メインディスプレイと連携することで縦長画面にしたり、別々のアプリを起動して表示させたりもできます。
セカンドディスプレイはASUS Penを使ったスタイラス入力にも対応。メインディスプレイで映像を表示させ、セカンドディスプレイでメモを取るといったことも可能です。
第11世代のCore i7 CPUを搭載し、メモリは16GBと大容量。クリエイティブな作業をサクサク行えて、ゲーミングも快適に楽しめます。
ノートパソコンの新たな操作性を体験したい方にもこちらのモデルは魅力的です。
第10世代のCore i7 CPUと16GBメモリを搭載。画像や動画編集などハードなPC作業も快適に行えます。
15.6インチと大画面で、しかも超狭額ベゼルによりとてもスマートなディスプレイを実現。見やすさに加え、動画の視聴では臨場感を高めてくれます。
大画面でもボディの厚さが18.9mmと薄く、約1.7kgの重さに抑えています。バッテリー駆動時間は最長約9.2時間と長く、電源を取れない環境でも長時間の作業が可能です。
ゲームにも最適なノートパソコン、TUF Gamingシリーズ
ASUSはゲーミングノートパソコンでも人気の高いシリーズがあります。3Dグラフィックのゲームを快適に遊べる性能があれば、ゲームだけでなくオフィスでのデスクワークや画像編集・動画編集といったクリエイティブな作業にも活躍してくれます。
持ち運びもできるゲーミングノートパソコンは種類も豊富でどれを選ぶべきか迷うところ。そこで、スタイリッシュで価格を抑えたエントリーモデル「TUF Gamingシリーズ」をまずはご紹介します。
スタイリッシュなデザイン性に加え、タフさも特徴的。米国軍事規格のMIL規格に準拠した耐衝撃性能は、クールなガンメタルカラーにも表れています。
処理性能の高さも魅力で、CPUには第3世代のRyzen 7、メモリは16GB(最大32GB)、グラフィックボードにはGTX1650を採用。ストレージには読み込みや書き込み速度に優れたSSD(512GB)を搭載し、ハードな作業にも適したハイパフォーマンスを実現。
熱を持ちやすい高負荷なゲーミングにおいても、CPUとGPUを効率的に冷却するデュアルファンにより処理速度が落ちるのを抑えてくれます。
ハイパフォーマンスを求めるなら、ROGシリーズ
高精細で迫力のあるゲームを存分に楽しみたい方は高性能なマシンが必要。ゲーミングノートパソコンの中でハイパフォーマンスモデルを選ぶならASUSのROGシリーズに注目です。
処理速度に優れたCPUはもちろん、グラフィック処理能力の高さや、高速リフレッシュレートに対応し、滑らかで臨場感のある映像表現を可能にしています。
高い性能はクリエイティブな作業にも適していて、高解像度の動画編集といった高負荷な作業にも力を発揮してくれます。
いわゆるゲーミングマシンらしさを強調するRGBライティングがなく、デザインに落ち着きと風格を感じさせる本格派ゲーミングノートパソコン。
注目はノートパソコンの枠を超えた高い性能です。ディスプレイはWQHDの高解像度で、リフレッシュレート165Hzに対応。さらにプロの映像制作で使えるほどの広色域を実現。表現性能としてはトップクラス。ハイクオリティな映像体験により、没入感が一味違います。
高負荷の処理を支えるのは5,000番台のRyzen 9 CPUと16GBメモリ、さらに高性能GPUのGeForce RTX 3060。これだけハイスペックでありながら持ち運びがしやすいスタイリッシュなボディも大きな魅力です。
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持ち運びがしやすく、しかもハイパフォーマンスなモデルを求めるならこちらがおすすめ。ゲーミングノートパソコンでありながら、シックなデザインに包まれた外観はビジネスシーンでも使いやすいです。
16:10のディスプレイは一般的な16:9のディスプレイよりも縦に約10%広く、そのため縦長のWEBページのスクロールの手間を削減したり、表データが見やすかったりと効率化が図れます。
解像度は驚異の4Kに対応し、しかもタッチ操作が可能。クリエイティブな作業にも力を発揮します。
高負荷な作業には専用の外付けGPU(別売りROG XG Mobile)を接続することで強力に処理をサポートしてくれます。
本体内部にはスマート冷却システムを搭載。内部を効率的に冷却しながら、入り込んだホコリを排出してくれます。
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ビジネスにもゲーミングにも、コスパに優れたASUSノートパソコン
今回レビューしたZenBook 13 OLEDは、コンパクトでしかも処理性能が高いため、どこでも場所を選ばず快適に仕事をしたい方にぴったりという印象です。その他にもビジネス向けやゲーミング向けなど用途に合わせてハイパフォーマンスが期待できるモデルがASUSでは豊富にラインナップされています。
目的に合わせて心強い1台をぜひ選んでみてください。
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