プロジェクターの選び方徹底解説!大切な7つのポイント

竹澤承太郎
公開: 2018-11-20
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接続で失敗しないために入力端子をチェック

プロジェクターの画像

プロジェクターはビジネスやホームシアター等、様々な用途に使用されますが、同時に使用される目的ごとにパソコンやテレビ、DVDプレーヤーなど様々な機器に接続されます。プロジェクターの入力端子が機器に対応していなければいくら高性能な機種であっても使用することができないため、選び方に注意する必要があります。

プロジェクターをテレビやDVDプレーヤーに接続する場合はアナログ映像の入力に使われるS端子やコンポジット端子、ハイビジョン映像にも対応しているコンポーネント端子が用いられます。この中ではコンポジット端子が最もよく利用されており、ご家庭でプロジェクターを使用する際の選び方としてはまずこの端子があるか確認するとよいでしょう。

パソコンに接続する場合は映像をアナログ信号として送信するRGB端子や、アナログより画質が優れるデジタル信号として送信するDVI端子、DisplayPortがあります。

またパソコンやテレビを含む近年のデジタル家電にはHDMI端子が装備されています。HDMIは映像や音声をデジタル信号として1本のケーブルにまとめて送信でき、画質や音質にも優れています。この端子は多くのゲーム機器にも付いているので大画面でゲームを遊びたい方はこの端子の付いた製品を選ぶようにしましょう。

ビジネスシーンで使う場合の機種の選び方としてWi-Fiに対応しているかも重要です。スマホやタブレットのデータをワイヤレスで送信できるため、ケーブルを毎回準備する必要がなくなり、時間短縮と仕事の効率化に繋がるでしょう。

手軽さならモバイルプロジェクターも候補

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プロジェクターを購入したことのない方におすすめしたいのは小型のモバイルプロジェクターです。従来のプロジェクターのイメージとして、大型で卓上で、PCなどをつないで何かに写しだすというものが多かったのですが、最近は小型化してきており誰でも手軽にプロジェクターを購入できる時代になりました。

では、そんな小型のプロジェクターを購入する際の選び方についてポイントを紹介します。まず、モバイルバッテリーの性能です。プレゼンなどは1時間ぐらい使用することもざらですから、できるだけバッテリーのもちが良い物を選ぶべきです。

つづいては、投射距離です。小型なので正直そこまで遠くに投影できるわけではありません。それでも、モバイルプロジェクターの中でも投射距離に差があるケースが多いので、できるだけ大きい画面で見たい方は投射距離に注意して選ぶようにしましょう。

中には、斜めから投射して距離を稼ぐという方法もあるようです。この場合の選び方ですが、斜めからの照射の場合、プロジェクター自体の歪み補正機能ができるだけ正確なものがよいです。こればっかりは、家電量販店の店頭にいって実際に試してみるしかありません。

あとは、無線で接続できるかどうかです。モバイルの良さは手軽に持ち運べる点です。余計なケーブルは邪魔なので無線対応しているプロジェクターを選ぶ方がよいでしょう。中にはSDカードを利用できるものもあるようです。

無線対応なら配線の煩わしさから解放

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プロジェクターのイメージとして、ケーブルが何本も必要で、電源につないだり、PCにつないだり面倒だと思っていませんか。そんな方にはBluetooth対応の機種がおすすめです。無線化により配線の煩わしさを解消してくれます。

家電量販店でプロジェクターを選んでいると、包装の段ボールや値段表示の近くに「無線対応」「Bluetooth対応」といった文字が書いてあることが多いです。一番手っ取り早いのは店員に聞いてみてチェックすることです。

無線のプロジェクターが扱いやすい理由はスマートフォンで操作できる点です。プレゼンのたびに重たいパソコンをもってお客様のところへ出向き、プロジェクターを使って説明するのは非常にめんどうです。

できるだけシンプルにするためにも、スマホにデータを入れておいてプロジェクターで映す方が利便性がよく、スマートです。家でも、ちょっとした動画や映画をもっと大きな画面で見たい場合、無線対応のプロジェクターに動画を映し出すことで簡単に便利に大画面で映像を見ることができます。

自分の気にいった写真をみんなに見てもらう場合も、スマホからプロジェクターに映せば全員で共有できます。最新機種なら設定次第で映したいものとそうでないものを選べるようです。

プロジェクションマッピングが必要か

プロジェクションマッピングというワードをご存知でしょうか。プロジェクターは白の平面の照射体で映像を確認するというのが一般的な使い方なのですが、プロジェクションマッピングは、コンピュータで作ったCGを利用して、建物や3次元形状の物体に映し出して映像を確認します。家庭でもプロジェクションマッピングに利用できるプロジェクターがありますので、その選び方について紹介します。

プロジェクションマッピングで重要なのはプロジェクターの解像度とルーメンです。通常のプロジェクター選びでもこの二つは重要なのですが、プロジェクションマッピングにおいて、解像度とルーメンは最高度のものを選ぶ必要があります。

基準として家庭用の小型マッピングでは4,000ルーメン、解像度については、WXGAあるいは4Kと言われる解像度のプロジェクターを利用するのをおすすめします。家庭内で、プロジェクターを用いてプロジェクションマッピングを利用するとなると自分でソフトを使って映像を作り出す必要があるのですが、工夫すれば部屋全体に模様を描き出すことも可能です。通常のモニター用のプロジェクターもありますので、選び方には注意して下さい。

液晶、DLP、LCOSの3つのパネルの性質を比較

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プロジェクターは製品ごとに搭載されているパネルのタイプが異なり、主に液晶パネル、DLPパネル、LCOSパネルの3種類が用いられています。それぞれのパネルは特徴が異なり、価格や大きさも異なるため、プロジェクターを使用する目的によって選び方が異なってきます。

まず液晶パネルは光を赤、青、緑の3原色に分解し、それらを液晶に透過することでスクリーン上に映像を映する仕組みになっています。カラー映像の投映に適していて、製品によって輝度や画質の種類も豊富なため、用途に応じて様々な選び方が可能です。難点としては1画素あたりの光が通過する範囲が狭いため、映像が格子状に見えることがあります。また液晶パネルは寿命が短く、長期間の使用には向いていません。

続いてDLPパネルはDMD(デジタルマイクロミラーデバイス)という微細な鏡面に光を反射させ、映像を投映する仕組みになっています。液晶タイプよりも明るい映像を写すことができ、コントラスト、画質の高さも優れています。構造がシンプルなためプロジェクター自体の小型化が可能で、持ち運びに適しているのでビジネス用として適しています。

最後にLCOSパネルは投映の仕組みはDLPパネルと同様ですが、ミラーではなく液晶を用いて光を反射させています。DLPパネルの利点をそのままに、液晶パネルの問題である格子状の映像を解消させた最高画質の映像を写すことができます。ただしプロジェクターとしては最も高価でサイズも大きいので、家庭で使用する場合は設置可能であるか選び方に注意しましょう。

家庭用、ビジネス用で選び方は異なる

プロジェクターを選ぶ際に、まず大きく2つの用途で選び方が変わってきます。それは、家庭用かビジネス用かです。非常に単純な話ではありますが、家庭用のプロジェクターとビジネス用のプロジェクターとでは選び方が大きく違うのです。

ビジネス用については、大人数に向けてプレゼンを行ったり、資料を写したりと、正直そこまで綺麗な映像を見せる必要はありません。その代わり、大画面に映せるか、明るく映せるかなどが選ぶポイントになります。

家庭用の場合、映画や写真など少人数で楽しむケースが多いです。そのため解像度や手軽さが選ぶポイントになります。解像度は映像のクオリティー決める重要なポイントになるのでこだわりましょう。DVD、テレビ番組を視聴する目的で選ぶのであれば「フルHD対応」がおすすめです。コストが多少高くなりますが、その分綺麗な映像を見ることができます。

最近は4K対応の機種も登場してます。ネット動画(AmazonプライムやNetflixなど)で配信されている4K動画にも対応しており、フルHDモデルと比べると高価ではありますが、綺麗な映像を求める方にはおすすめします。

使う場所に応じて明るさをチェック

プロジェクターの明るさは「ルーメン(lm)」という単位で表されますが、どのような場所で使うかで適切な明るさは変わってきます。

家庭で映画や思い出の動画を楽しむ時は1,000lm〜2,000lmが最適です。プロジェクターはとても強い光を発するので小さな子どもがいる家庭ではこれ以上の明るさはかえって目に良くありません。

会議室など10人前後の小規模な所では3,000lm〜4,000lmが最適です。あまり明るすぎても目が疲れてしまいます。長時間の会議では特にプロジェクターの明るさは重要になってきます。教室や広めの会議室では後ろの席の人にもハッキリと見えなくてはいけませんから、4,000lm〜5,000lmの明るさが必要となってきます。教室などでは後ろの席の人にもハッキリと見えなくてはいけませんから、かなり明るいものが適してます。

100人規模の会議室や小ホールなどでは5,000lm〜7,000lmのさらに明るいプロジェクターが必要となります。この規模になると普通の会議室用のプロジェクターでは暗くて光量が足りません。さらに1,000人規模の大ホールでは7,000lm以上の明るが必要となってきます。


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