USBメモリーの寿命の平均はどれくらい?延ばす方法は?

大石祐樹
2018-11-08


USBメモリーの寿命はどれくらい?

たくさんの写真や仕事用データなど大容量のデータも簡単に保存できるのがUSBメモリーのメリットですが、USBメモリーを過信してはいけません。USBメモリーに代表されるデータ保存用フラッシュメモリには寿命があります。重要なデータをUSBメモリーだけに保存していると寿命を迎えたときにデータを失う恐れがあります。

USBメモリーにデータを保存するなら寿命の存在を忘れないで下さい。USBメモリーの寿命はどれくらいなのでしょうか。USBメモリーのようなフラッシュメモリは半導体にデータを書き込み保存します。フラッシュメモリは記録方式の違いにより「SLC」「MLC」「TLC」の三種類の方式があります。それぞれの方式ごとに寿命が異なり最も長いSLCの寿命は約10年、MLCは7~8年、TLCは2~5年が寿命とされています。使用せず放置していても壊れてしまう可能性があるので寿命を迎える前にバックアップをとっておきましょう。

フラッシュメモリには耐用年数の他に書き換え回数の寿命もあります。ひんぱんにデータを書き換えてるほど書き換え寿命は短くなり、耐用年数より先に壊れる可能性があります。書き換え回数の上限はどれくらいなのかというとSLCで約10万回、MLCで1~3万回、TLCで5000回程度が目安とされています。

ただし、書き換え上限値というのはフラッシュメモリの容量全てを書き換えた場合の数字です。TLC採用の容量32GBのUSBメモリーであれば32GBの5000回分、つまり約160TBのデータ書き換えを行うと書き換え寿命を迎える計算になります。一般的な使用方法でUSBメモリーが書き換え寿命に達するケースはほとんどありません。
また、USBメモリーの耐久性は日々向上しているので書き換え寿命がどれくらいなのかを気にしてUSBメモリーを選ぶ必要性は薄いので過剰に気にする必要はありません。

USBメモリーは寿命が来るとどうなる?

USBメモリーが寿命を迎えてもいきなり使えなくなることは少なく、多くの場合はデータの書き込みや読み込みに支障が生じ始める症状が出ます。最初に確認されるのが保存データの破損です。USBメモリーに保存していたデータにアクセスすると画像や文書が壊れていて正常に読み込めないケースが発生します。画像データであれば一部が読み込めず灰色のままだったり書きなぐったようにぐしゃぐしゃになったりと画像化けの状態になります。

文書データであれば文字化けやレイアウト崩れが発生します。一部のデータが消失したりアクセス不可になることもあります。このケースではその他のデータは通常通りにアクセスできるので、USBメモリーが完全に寿命を迎える前に無事なデータをバックアップして救出することが可能です。

読み込みはできるが書き込みはできない、というケースもあります。読み込みは保存されているデータにアクセスするだけの作業ですが書き込みは空きメモリにアクセスしてデータを書き込む必用があるため作業としては複雑な行程です。一般的には読み込み不良よりも書き込み不良が先に発生するケースが多く、読み込みもできなくなっているUSBメモリーはかなり寿命が近いと見て間違いありません。

USBメモリーに全くアクセスできなくなってしまったら完全に寿命を迎えている状態です。別ポートに接続したり別のパソコンでアクセスを試みても全く反応がないのであればUSBメモリー内のデータは完全に失われてしまっています。

USBメモリーの寿命といってもある日突然使えなくなるケースはまれです。大切なデータを保存しているUSBメモリーは定期的にチェックし、寿命の兆候が見られたら別のメディアにバックアップをとりましょう。こまめにチェックしていれば保存データをまるごと失ってしまうリスクは下がります。

USBメモリーの残りの寿命を診断する方法

USBメモリーの残りの寿命をチェックするには、主に2種類あるのでUSBメモリーの寿命が気になる場合にはどちらの手段を使うか最初に決めておく必要があります。なぜなら、1つ目の方法は最初から寿命診断USBメモリーを購入することになるからです。

寿命診断USBメモリーには、別途寿命診断チケットを購入した上で2週間ほど使用してからメーカーへ送りUSBメモリー寿命予測診断結果を後日受け取ります。NANDフラッシュメモリーには、複数の耐久性ランクが存在するのでメーカーのみが行える詳細な解析により、USBメモリーの寿命予測を正確に行えるわけです。

2つ目の方法は、USBメモリー寿命診断ソフトを使用する方法です。寿命診断USBメモリーを購入しなくても、一般的なUSBメモリーに対してCheck Flashを始めとするUSBメモリー診断ソフトを使ってテストを行います。

読み書きテストや読み書き安定テストを行うことにより、不良セクター発生状況を測定するわけです。NANDフラッシュメモリーには、TLC・MLC・SLCといった最大書き換え回数が異なるチップが存在します。TLCが最も一般的なUSBメモリーに採用されているメモリーチップであって、書き換え可能回数が数百回~数千回のタイプが該当します。MLCになると、書き換え可能回数が最大1万回と耐久性の高さが分かりやすいです。

SLCに至っては書き換え可能回数が最大10万回と多いので、主に産業用ロボットにて耐久性が求められる用途で使用されています。USBメモリーの残り寿命を測定するソフトウェアは、実際の書き込みテストを行った上で不良セクター数を割り出して寿命のチェックを行うものです。既に不調が見られる状態で負荷を掛けすぎると、読み込み出来なくなるリスクがあるので比較的安定している時期に行うことが望ましいです。

USBメモリーの寿命を延ばす方法

USBメモリーの寿命を延ばす方法は、フラッシュメモリーの書き換え可能回数と書き変え方法の仕組みを理解した使い方をすることです。USBメモリーの寿命は、保管状況と使用環境に大きく左右されるので、最もシンプルなUSBメモリーの寿命を延ばす方法は使用する容量を全体の半分以下にする手段です。

例えば16GBのUSBメモリーならば、使用する容量を8GB迄に制限して使えば、書き換え可能回数に基づく劣化をある程度回避出来ます。なぜなら、USBメモリーは読み書きを管理するコントローラーチップが内蔵されていて、同じセクタを頻繁に使い続けないように書き込み位置を自動的に移動させながらデータを記録しているからです。買い替え可能回数が1,000回~3,000回程度のTLCクラスのUSBメモリーの場合、同じクラスターばかりに書き込みを行わなければ、USBメモリー全体のセクタにデータを格納するので寿命を延ばすことが出来ます。

フラッシュメモリーは書き換え可能回数の限界が近づくと、使用不可のセクタとして二度と使用しないという管理を行っています。最初から最大容量の半分しか使っていなければ、USBメモリー全体の寿命を2倍に延ばすことが出来るわけです。

USBメモリーに格納されたデータは、頻繁な書き換えが発生するほどに劣化が早まってしまうので、動画ファイルといったサイズが大きなデータは一度記録したら動かしたり編集しない方が寿命を伸ばせます。

なぜなら、磁気データ消失を引き起こさない限りは、緩やかな劣化で済むわけです。セクタ内で保管されているデータは、時間の経過と共に自然に劣化が進んでしまうので、時々通電が必要となります。それでも書き換え回数が多いほど、セクタ自体の劣化が進みやすくなるので、書き換え可能回数を抑えることがUSBメモリーの寿命を延ばす秘訣であることに変わりありません。

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