双眼鏡のおすすめ10選 コンサートも天体観測もしっかり楽しむための選び方を解説
バードウォッチングや遠くの景色を眺めたり、ライブ会場やスポーツの試合で遠くの席から選手を見たりするために使うことが多い双眼鏡。そんな双眼鏡ですが、選ぶ際には「デジタル」や「高倍率ほど高性能」、「ズーム式の方が便利」などと思いがち。しかし実際に重要なポイントは機能ではなく、自身の使用目的にあった双眼鏡であることです。
この記事では、用途に合わせた双眼鏡の選び方と、おすすめの双眼鏡を紹介します。
ドームやスタジアムでのコンサートやスポーツ観戦、舞台での芸術鑑賞、バードウオッチングや天体観測などの自然観察用など、どこで何を見るかは双眼鏡選びに大きな影響を及ぼします。各メーカーも「どこで」使うか、「何を」見るかなど、ポイントとなる点を商品説明に加えているほどです。双眼鏡を選ぶ際は使用目的を第一に考え、そこから倍率やサイズ、デザインを考えていく必要があります。
「自分スタイル」の双眼鏡選び4つのポイント
用途によって選ぶ
双眼鏡を選ぶ際はまず「いつ」「どこで」「何を」見たいのかを考えましょう。これがはっきりしないと、最適な双眼鏡を選ぶのはかなり困難になります。「いつ」は時間です。朝、昼、夜のどれかプラス、季節も考慮しましょう。夏の夜と冬の夜では、同じ時間であってもその暗さは全く異なります。「どこで」は場所です。同じ夜間でも、満天の星空が彩る山の中と夜間のライトに照らされたドームやスタジアムでは、その明るさには大きな違いがあります。「何を」は見ようとする対象物です。大好きなアイドルなのか、夜空なのか、動物なのか、植物なのか。動きのあるなしももちろんですが、それをどれだけ見ているのかでもかなり変わってきます。まずはこの3つをきちんと確定することが、双眼鏡を選ぶ際のスタート地点です。
最適な倍率
使用目的が定まったら次は「倍率」を考えましょう。双眼鏡の倍率は通常2倍~20倍の範囲で設定されています。ここで気を付けたいのは「倍率が高い」=「高性能」ではない、ということです。倍率が大きければ対象物が鮮明に見えるのではなく、対象物が近く見える、ということになります。距離に合わない倍率を選ぶとかえって対象物が肥大化して映り、よくわからなくなってしまいます。
厳密には使用環境ごとに異なりますが、コンサートやライブ、観劇で使う双眼鏡であれば、5~8倍くらいの倍率がおすすめです。スポーツ観戦なら6~8倍、バードウォッチングでは8~12倍、天体観測をするときには視野が確保できる口径30mm以上を目安とし、6〜10倍くらいのものをよいでしょう。
サイズはレンズの大きさがベース
双眼鏡のサイズは対物レンズのサイズに依存します。対物レンズが大きければそれだけ視野は広がりますが、双眼鏡のサイズも大きくなり、重量も重くなっていきます。あまり大きいと首から下げた際にも邪魔になりますし、重い双眼鏡を使い続けると肩も手も疲れてしまいます。バードウォッチングや自然観察などで、一日中歩く場合、負担になりかねません。
また、コンサートやスポーツ観戦、芸術鑑賞では、周囲にもたくさんの人がいるので、楽しむためのマナーとしてコンパクトなものを使うようにしましょう。大きな双眼鏡を選んで持って行ってしまうと、前の人や左右の人の視線を遮ることにもなるからです。
お気に入りのデザインから選ぶ
双眼鏡の「見る」という機能には直接関係ありませんが、デザインも実は重要です。例えばアウトドアで自然観察やバードウォッチングを楽しむなら、シンプルなブラック系やダークグリーン系がおすすめ。自然に溶け込む色合いにすることで、鳥や動物も警戒を薄めるためです。
スポーツ観戦など人の中であれば、カラフルなデザインもありでしょう。おしゃれなのもそうですが、カラフルであればなくした際に見つかる可能性が高いという副次的効果があります。用途や倍率ほど重要度は高くありませんが、チェックポイントにいれておくとよいでしょう。
スポーツ観戦、コンサートなどにおすすめ双眼鏡5選
まずは、スポーツ観戦やコンサートなどにおすすめな双眼鏡を5つ紹介します。人の中で使用することとなるため、サイズはコンパクトなものを選びましょう。倍率は屋外でのスポーツ観戦なら8~12倍、室内なら4~8倍、スタジアムなど広い場所なら8~10倍、舞台やステージ全体を見たい時には2倍程度を目安にすると良いです。
オリンパス ダハプリズム双眼鏡8x21 RCII
ライブにも最適!小型・軽量を極めたデザイン
ライブなど周囲にも人がたくさんいる状況でも、見逃したくないシーンをしっかりキャッチできる倍率8倍の双眼鏡です。小さく折りたたむと、スマホサイズになるのがポイント。小型&軽量を極めたデザイン性抜群の双眼鏡です。また、暗いところでも見つけやすい設計になっているので、物をなくしやすい方にもおすすめ。さらに軽量なので長いコンサートやスポーツ観戦で使っても疲れにくいです。簡単操作で軽量な双眼鏡を探したいときには見逃せません。
Vixen&Coleman(コールマン) H8×25
ハイアイポイント設計で上質なカラーと機能
上質なカラーと機能を兼ねそろえたハイクオリティな8倍双眼鏡。長時間の観察や観戦でも、「ハイアイポイント設計」により、疲れや負担が最小限におさえられます。眼鏡を使用したまま広い範囲を観ることができる設計で、レンズ全面のマルチコーティングにより、明るい視野とより優れたコントラストが展開されています。
ペンタックス タンクローR 8×21UCF
ライブでもアウトドアでも活躍
携帯性に優れたコンパクトボディは取り回しが良く、屋内の観劇などで使用可能。センタークリック機構がついているため、視度調整機能も使い易いです。ラバーコートが施してあるので握りやすく耐衝撃性もあります。
ニコン ACULON T02 8x21
舞台もOK!軽量コンパクト&スタイリッシュ
195gと軽くて、コンパクトボディの双眼鏡。屋内での舞台や芸術鑑賞、旅行、スポーツ観戦、そして広々とした会場でのライブなどさまざまな場面で活躍します。
ピントリングが大きく、操作が簡単なため、見たいものに素早くピントを合わせることが可能。スタイリッシュで高級感のあるデザインながら、豊富でポップなカラーバリエーションが揃っています。
Canon BINOCULARS 8×20 IS
一眼レフで培った手ぶれ補正技術
手振れ補正機構搭載ながら小さくて軽いボディのため、非常に使いやすい双眼鏡です。人気一眼レフカメラ「EOS」のレンズで培った技術を元にした手ブレ補正機構を採用。目標を追いかけながら動かしても、違和感なく追跡することができます。
設計上は最長約12時間の連続使用が可能です。
野鳥や天体観測用におすすめの双眼鏡
次はバードウォッチングや天体観測など、屋外で使用するのにフィットした双眼鏡を紹介します。野外で利用する場合は急な悪天候でも対応できる防水・防滴タイプの双眼鏡を選ぶと良いでしょう。また、広い視野と明るさが必要なアウトドアでは、対物レンズの有効径は30mm以上で大き目のものを選んでください。倍率は8倍付近がベターです。
天体観測を想定している場合は夜の使用となるので、光の集約力が高い対物レンズを使用し、口径40mm以上の双眼鏡を選ぶと良いでしょう。
星雲も野鳥も大自然を見るための高級双眼鏡 スワロフスキー双眼鏡 CL POCKET 8×25
スワロフスキーが世界に誇るCL COMPANION Brightは、軽量かつ丈夫なマグネシウム製のボディが特徴的な、コンパクトな双眼鏡です。光学性能に視度調節、一体型のピントリング、回転式の新型ストラップなど、使いやすさを追求した双眼鏡となっています。また、サイズに見合わぬ高解像度を誇るため、夜空の星もはっきりと見渡すことができますよ。
ビクセン双眼鏡 アスコット ZR8×42WP
野鳥観察のためのモデル
天体望遠鏡で知られる光学機器メーカー「ビクセン」のアウトドア向けシリーズの一台。とくに、バードウォッチングにぴったりの広角タイプ(8倍)、対物レンズの有効径42mmのモデルです。見掛視界65.6度の広視界なので、動きの多い野鳥や動物をしっかりととらえることができます。また、眼鏡をかけたままでも視野をしっかりと確保できるハイアイポイント設計を採用しています。
ボディ外装は衝撃に強い高分子エラストマー素材、雨に強い防水仕様など、アウトドアにうれしい機能を備えています。別売のホルダーを使えば三脚に固定して使うこともできます。
ケンコー・トキナー 双眼鏡 ultraVIEW 6×30WP ポロプリズム
基本をおさえた倍率6倍の双眼鏡
リーズナブルな価格で基本をおさえた双眼鏡を探している方におすすめしたい、ケンコーの双眼鏡です。倍率は6倍、そして対物レンズの口径は30mmになっています。約449gのコンパクトなボディになっている超軽量仕様なので、女性や子どもでも簡単に取り回せるのが魅力です。
レンズは双眼鏡を通る際の光量ロスをおさえており、マルチコーティング済で明るい視界を確保。また、防水性もきちんとしているため、アウトドアでも安心して使用可能です。ハイアイポイント設計で制作されているので、メガネをかけている方にとっても使いやすいのが嬉しいところ。さらに、コンパクト設計で三脚にも装着できるので、天体望遠鏡ライクに使うこともできます。
MIZAR(ミザールテック) 双眼鏡 11倍 70mm 口径 ポロプリズム
星雲や月のクレーターもくっきり
ズーム倍率は11倍とかなりの倍率を誇る双眼鏡です。この双眼鏡であれば月のクレーターもくっきりと見ることが可能ですが、値段はお手頃とコスパの良い双眼鏡です。レンズサイズが70mmで、星空の観測からバードウォッチングまで様々な用途に過不足のない、大口径タイプの双眼鏡として人気です。
月や星団も観察も可能ですが、観測時は双眼鏡ならではの立体的な観察ができます。さらに、三脚に取り付けることも可能。ビノホルダーやレンズの汚れを取るクロス、首掛け用のストラップ、収納ケースなど、付属品も充実しています。
SIGHTRON 双眼鏡 SAFARI 5x21
リーズナブルで高視野が実現
射撃用ダットサイトやハンティング用ライフルに取り付けるスコープの専門メーカーが開発した、コンパクトでリーズナブルながら最短合焦距離が約1.5mと短い、汎用性の高い双眼鏡です。レンズの倍率は5倍です。
Bak4プリズムを採用し、小型ながら明るさが抜群。明るく広視野なため、アウトドアにも室内にもぴったりです。また、接眼レンズの直径が約18mmと大きく、アイレリーフ16.5mm、ツイストアップ見口とメガネをかけたままでも扱いやすいのがポイント。 さらに、実視界10.5°の広視野を保持しているため、広く見渡すことができます。
ポイントを押さえて後悔しない双眼鏡選びをしよう!
双眼鏡を選ぶときのポイントは、まず何よりも「使用目的」。時間、場所、対象をしっかりと考えるのが大事です。それが確定したらレンズの倍率、ボディのサイズ、デザインなどを使用目的に合わせて選べば、失敗をかなり減らせるでしょう。なお、サイズは自分が長時間使っても疲れない形や大きさ、重さを重視して選ぶようにしてください。
双眼鏡は自分の肉眼や眼鏡越しでは見ることのできない景色を見せてくれるアイテムです。自分の使用目的にジャストフィットした双眼鏡を選んで、ライブやスポーツ観戦、天体観測やバードウォッチングを存分に楽しんでくださいね!
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