迷うエアコンの設定温度を解決!冬も夏も快適に過ごして、電気代を節約する方法

公開: 2018-10-02

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節約できる!季節で変わるエアコンの使い方と設定温度の目安を知って快適空間を

エアコン

暑さ・寒さを乗り切るのに欠かせないエアコン。設定温度によって消費電力は大きく異なってきます。快適で無駄のない設定温度は一体何度なのでしょうか?夏と冬それぞれで、快適に過ごせる設定温度の目安や設定する際のポイントと、簡単にできるエアコンの節約術を紹介していきます。

夏の冷房編~温度設定の目安と省エネでも快適に過ごす方法~

夏の環境

猛暑が続く夏、熱中症は命にかかわる問題。予防のためにもエアコンは必須です。年々夏の暑さは厳しさを増しており、熱帯夜には一日中エアコンフル稼働という場合も珍しくありません。そんな状況の中、難しいのが設定温度です。省エネ対策で節電のために設定温度を高めにしている方も多いでしょう。また、男性と女性では体感温度に8度の差があると言われています。冷房での身体の冷えは、健康に害を及ぼすほどの影響があります。夏場の冷房温度の設定目安を守って、節電しながら快適に健康に過ごしたいですね。

1度で変わる消費電力!夏のエアコンの設定温度の目安は?

1度で変わる消費電力!夏のエアコンの設定温度の目安は?

冷房の設定温度のポイント!日中は27~28度

エアコンの設定温度には「適温」とされる温度があり、具体的には27~28度です。エアコンの冷房は外気との差が5~6度で使うと良いとされているので、近年の東京の平均気温33度を考えても、やはり28度が目安になります。もちろん感じ方には個人差があるので、27~28度を目安に、自分が快適だと感じる温度に調整してくださいね。

寝苦しい夏の夜でも快適に眠れる温度設定は26度?

夏は日中に限らず夜もエアコンが欠かせません。熱帯夜が続くときは、エアコンを上手く活用して睡眠不足を防ぎたいものです。寝る際の設定温度ですが、目安は26~28度です。人が快適に眠るためには、室温26度以下、湿度50~60%の環境が理想的だと言われています。室温があまり高くなく湿度が極端に高い日などは、冷房よりもドライの方が快適に眠れる場合もあります。また、エアコンのタイマー機能を利用する場合は、ベッドに入る前に部屋を十分に冷やしておくことが快適に眠るための大切なポイントです。日中の熱がこもった壁や天井が冷えるように、扇風機などを併用すると効率的です。

小さい子どもや高齢者の熱中症を防ぐエアコン活用

熱中症を防ぐのに、エアコンはとても有効な家電です。人間の体には、気温の変化に対して体温を37度前後に保つ「体温調節機能」がついていますが、夏の高温で調節が追い付かず、体温が異常に上昇してしまうのが熱中症です。体温調節能力がまだ十分に発達していない子どもと、体温調節機能の衰えによって体に熱がたまりやすくなる高齢者は熱中症にかかりやすいため、注意が必要になります。27~28度を目安に、外気温や湿度、立地や建物の作りなどを総合的に判断した柔軟な温度管理が必要です。また、次項で詳しく解説しますが、扇風機やサーキュレーターをエアコンと併用して空気を循環させると、同じ設定温度でもより涼しく感じることができます。

夏の省エネ!環境省が推奨の室温で快適に過ごす3つの方法

1:扇風機や、サーキュレーターの併用
エアコンの風向きは水平に設定します。冷風はゆっくりと下に降りてきてやがて足元に溜まるので、サーキュレーターや扇風機は天井に向けて回し、空気を循環させます。これによって涼しさのムラをなくし、風があることで体感温度も下がるので、快適に過ごすことができます。
2:窓での温度変化を抑える
エアコンの設定温度と、実際の室温に差が出る要因の中で、最も影響が大きいのが窓です。窓から直射日光が入って室温が上昇することもあれば、逆に窓を伝って冷気が外に逃げてしまうこともあります。すだれやカーテンなどで直射日光をさえぎり、窓での温度変化の影響をなるべく抑えるようにしましょう。
3:除湿
快適に過ごすためには温度だけではなく湿度も重要です。夏場は除湿することで、体感温度を下げることができます。温湿度計などで温度と湿度の両方を把握できるといいですね。

冬の暖房編~温度設定の目安と省エネでも快適に過ごす方法~

冬 家

数ある暖房器具の中でも、エアコンは非常にコスパのよい暖房器具です。しかし、冬場の乾燥や、ヒートショックなど、気を付けなければいけないこともあります。設定温度の目安とあわせて、電気代の上がる冬場に節電しながら快適に過ごす方法を紹介していきます。

冬のエアコンの温度設定の目安は?夏より電気代は高くなる!

環境省は、冬の暖房時の室温の目安を20℃に推奨しています。また、地球温暖化対策のため、平成17年の冬から、暖房時の室温を20℃で快適に過ごすライフスタイル「ウォームビズ」を提唱してします。少し設定が低いと感じるかもしれませんが、夏と違い、服装での温度調整がしやすいため、意外と快適に過ごしやすいものです。エアコンメーカーのダイキンも、20度を推奨するものの、厚着ができない場合は22度に設定温度を上げるとちょうどいい環境になると案内しています。また、冬は夏より室温と暖房の設定温度の差が大きいため、電気代がかかります。冬の暖房時の温度設定を1℃低くすると約10%の消費電力の削減になるので、推奨の室温20度を目安にしつつ、無理なく快適に過ごしたいですね。

暖房の設定温度と湿度の関係

冬の平均的な室温の中では、湿度が10%上がると体感温度も1度ほど上がります。暖房の設定温度が低めでも、加湿をすることによって寒さが軽減されます。冬の室内湿度は50~60%前後がちょうどいいとされています。また、加湿は、冬になると流行するインフルエンザ予防にも役立ちます。インフルエンザウイルスは、温度20℃・湿度50%以上でほとんど活動ができなくなるのです。乾燥すると喉の痛みもありますし、女性は肌の乾燥も気になりますので、健康・美容のためにも加湿器の使用がおすすめです。

冬の省エネ 環境省が推奨の室温で快適に過ごす3つの方法

1:サーキュレーターや空気清浄機を使って空気の循環を
暖かい空気は上に溜まります。サーキュレーターや空気清浄機で空気を循環させると、暖かい空気が下のほうへ降りてきます。これにより温度ムラがなくなるので、同じエアコンの設定温度でも、より暖かさを感じることができるようになります。
2:窓での温度変化を抑える
窓はガラスだけでできており、一般的なアルミサッシの断熱性は低いため、室内でいちばん暖気を逃し、冷気を取り込む場所となっています。厚手のカーテンや断熱シートを装着したり、断熱ガラスや二重窓にしたりすることで、日中に取り込んだ太陽の熱や、暖房の熱を逃がさないよう工夫するといいでしょう。
3:寒さを感じやすい部位を温める
保温機能性に優れた衣類を活用しながら、身体の中で冷えやすい部位を温めるのも効果的です。首・手首・足首などを、タートルネックやレッグウォーマーなどで保温しましょう。

冬に心地よく眠れるエアコンの利用方法

エアコンメーカーダイキンの調べでは、冬の寝室で使われているエアコン暖房の平均的な設定温度は約23度となっており、快眠に最適な寝室の温度は15~21度といわれています。心地よく眠るためには、就寝前に掛布団をめくり、エアコンの風向を下にして部屋と布団を暖めておくと、就寝後に身体が冷えずエアコンのスイッチを切りやすくなります。また、起床時の寒さで体に負担をかけないようにするため、予約機能で部屋を15℃前後の暖房で温めておくのもよいです。夜間に部屋が急激に冷えきってしまうことによるヒートショックの予防にもなります。

すぐにできるエアコン節電術で電気代を抑えよう!

エアコン 使い方

ここからは、夏も冬も手軽にできて、知っていれば得をする節電術を紹介していきます。

部屋の中で気を付けること

夏は外から帰ってきた時に部屋の空気が外よりも暑いと感じたら、窓を開けて部屋の換気を行いましょう。溜まった部屋の熱気を外に逃がしてからエアコンをつけると、無駄な電力を使わず、すばやく効率的に部屋を冷やすことができます。また、夏も冬も外気や隙間風が入ってしまうと、せっかく暖めたり冷やしたりした空気が無駄になってしまうので、ドアや窓はしっかり閉めるようにしましょう。

フィルターの掃除と室外機の注意点

エアコンは部屋の空気を吸い込んで機能しますが、フィルターがほこりなどによって目詰まりすると、吸いこむ空気の量が少なくなって冷暖房の効率が悪くなり、多くの電力が必要になります。フィルターの清掃を行うことでも約5%の節電につながるので、2週間に1度を目安に行いましょう。ほこりは、掃除機で吸いとれます。汚れがひどいときには、中性洗剤をとかしたぬるま湯で洗い、影干しでよく乾かしてください。
また、室外機の置く場所・置き方にも注意が必要です。夏場、室外機が直射日光や地面からの照り返しにさらされて高温になると、熱を外に出す効率が低下し、電力を余計に消費してしまいます。室外機は日陰に設置するか、すだれなどで日陰を作って設置してください。また、冬場、エアコンは、ヒートポンプという仕組みで空気の中にある熱を利用して部屋を暖めて、部屋の中の冷たい空気を外に排出しています。 室外機の吹き出し口付近に周囲に物を置いてふさいでしまうと、冷たい空気が上手く排出できずに熱を取り込む効率が落ちてしまい、無駄に電力を消費することになってしまいます。

温度を変える前に風向きの工夫を

風がある状態をつくると、体感温度は下がります。エアコンの設定温度を下げるよりも、エアコンの風量を強くする方が電気代は節約できます。また、扇風機や、サーキュレーターを一緒に使うことでも、同様の効果を得られます。扇風機の風は直接当たったり距離が近かったりすると、弱い風量でも身体が冷えてしまうことがあるので、風が強くて気になる場合や寝室で使う場合には、扇風機は壁や天井に向けて、跳ね返ってきた風を間接的に利用すると身体の負担が少なくなるのでおすすめです。

節電できるのはつけっぱなし?

エアコンは電源を入れてから室温を設定温度にするまでの間が一番電気代がかかります。設定温度になったからといってオフにすると、次にエアコンをつける時、再度エアコンが設定温度まで室温を調整するため、余計に電気代がかかってしまいます。かといって、常にエアコンのつけっぱなしが節電効果に繋がるわけではありません。効果があるのは、30分くらい家をあける場合や、外気温と設定温度の差が大きい場合です。

電力会社を選べば、電気料金は安くなる?

電気代の節約で最も有効なのは、電力会社のプランを見直すことです。2016年4月の電力自由化で、自分に合った電力会社やプランが自由に選べるようになりました。手続きが面倒なイメージがあるかもしれませんが、電気工事も不要で、意外と簡単な手続きで済む場合がほとんどです。ガス会社の電気へ切り替えれば、請求書や明細もガスとまとめられるなど、家計管理で便利なこともあります。

エアコンの節電機能を知って活用しよう!

最近のエアコンは、節電機能が備わっている機種が多いです。自動運転機能では、部屋を設定温度にするのに最適な方法をエアコンが自動で判断し、運転します。自動運転が特に節電機能を発揮するのは、季節の変わり目です。弱や送風を選んでエアコンをかけるよりも、自動運転に任せた方が節電になります。エアコンのメーカーや機種によって、他にも様々な節電タイプがあるので、購入や買い替えの際の重要なチェックポイントといえます。例えば、Panasonicのエコナビは、人がいる場所だけを感じ取って風向きや強さを調整してくれるのはもちろん、日差しのあるなしも見分けて最適な運転をしてくれます。日立の「ecoこれっきりボタン」は、人が動いているか静かにしているかという動きの内容や、生活音を感じ取って節電モードで運転することができます。

省エネエアコンで冬も夏も快適に過ごそう♪

生活 快適

エアコンの設定温度や、電気代を節約する方法を紹介してきましたが、いかがでしたか?自分に合った適切な設定温度や使い方と、電気代の上手な節約方法で、季節を問わず快適に過ごしましょう。


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