水面スレスレを地面効果で優雅に飛ぶ航空機『AIRFISH 8』

塚本直樹
公開: 2018-05-29

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飛行機といえば、普通ははるか上空を飛行するもの。しかし世の中には、水面スレスレを飛行する「地面効果翼機」という航空機が存在するのです。この揚力をうまく活かした風変わりな航空機の新モデルとして、シンガポール企業のWigetworks Pte社は『AIRFISH 8』の開発を進めています。


『AIRFISH 8』をサクッと紹介する1分動画はこちら↑↑

地面効果で機体がふわり

そもそも、地面効果という言葉を聞いたことがある人は少ないかもしれません。これは飛行機の翼の幅の半分よりも飛行高度が低いと、通常より多くの揚力が発生して機体を押し上げる現象のことを指します。そして地面効果を使うと、小さな推力でもより多くの荷物を運搬することができるのです。

『AIRFISH 8』もその地面効果の力を最大限に活かし、水面スレスレをふわりと優雅に飛行します。またその機体にも大型エンジンを搭載する必要がなく、とっても経済的なんです。

空港いらずの離着陸

さらに水上から離陸、水上へと着陸できる『AIRFISH 8』には空港も必要ないんです。桟橋に乗り降りのための浮きを浮かべれば、すぐに即席の空港ができあがります。

『AIRFISH 8』の飛行速度は最高106ノット(時速約200km)で、航行距離は300海里。離陸には500m、着陸には300〜500mの距離が必要です。機体サイズは全長17.2×全幅15×全高3.5mで、パイロット2人と乗客6〜8人が搭乗できます。

機体もシンプル構造

『AIRFISH 8』の特徴は省エネかつ構造がシンプルなこと。エンジンには自動車用の500馬力V8エンジンを搭載しています。燃費は時間70リットルと、同等の高速移動艇よりも省エネなんだそうですよ。

購入について

『AIRFISH 8』は残念ながらまだ市販されていないものの、目下デザイン調整の最終段階にあるとのこと。2018年末までに機体の生産を開始したいとしています。また現時点では東南アジア地域での販売を予定していますが、将来は日本を含む全世界での販売も検討しているそうです。

動画・写真はいずれもWigetworks Pte提供

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