不妊治療は女性だけの問題じゃない! スマホで精子をセルフチェック『Seem(シーム)』

soooouchi
公開: 2018-03-09
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「不妊治療」や「妊活」という言葉、身の回りで聞くことが増えているんじゃないかと思います。最近のテレビドラマでも「隣の家族は青く見える」や「コウノドリ」がこういったテーマを扱いました。

でも、「不妊治療」「妊活」って、まずは女性の問題だと思っていませんか? そんなことないんです。そういう思いで生まれた製品が、今回ご紹介する『Seem(シーム)』です。


▲『Seem』をサクッと紹介する1分動画はこちら

不妊の原因の半分は男性に

WHO(世界保健機関)の調査によると、不妊の原因は
41%……女性のみ
24%……男性のみ
24%……男女とも
11%……不明
となっているのだそうです。計48%分は、男性になんらかの原因があることになります。

でも、日本では「不妊治療はまず女性が対処すべき」という考えが強く、そのため、原因の発見や対処が遅れてしまう……。そんなことが起きているんだそうです。

筆者は男性、35歳。友人・知人に不妊治療をしている女性は何人もいますし、比較的オープンに語る人もいます(それでもセンシティブなテーマですが)。でも男性ごととして話されることはありません。

スマホとキットで簡単チェック

「シーム」は、男性の心理的なハードルを下げるために開発されたキット。
そのため、使い方は簡単です。

シームは、
・測定チケット(下側中央のQRコード)
・採取棒(QRコードの右隣、三角になっている紙)
・採取用カップ(上側中央)
・スマホ顕微鏡レンズ(カップの下側)
で構成されています。

採取用カップに精液を全量入れ、液化するまで15〜30分待ちます。液化したらカップを回して精液を混ぜます。

ここからが特別なところ。
採取棒を使い、精液をレンズカバーのくぼみに密着させると、カバーの下に広がっていきます。

スマートフォンの自撮り用カメラにレンズをセットし、
上から照明を当てて動画を撮影すると・・・

精子の濃度と運度率がわかる

リクルートライフスタイル提供

こんな動画が撮れます。レンズによって実際の300〜400倍の大きさで写しているそうです。
これは元気な精子。

リクルートライフスタイル提供

でも元気じゃないとこうなります。
明らかに数が少ないですよね。

動画をシームのサーバー上に送ると濃度と運動率の測定結果が返ってきます。
WHOの定めた下限の基準値と比べることができます。

睡眠やストレスなど体調によって結果は上下するそうですが、精子を造る機能に問題がある場合、何度測っても基準値を超えることはないそうです。

他人に見られることもないため、心理的にはとても楽になると感じました。

キットはあくまできっかけ作り

ただ、注意しなければいけないことがあります。

シームで出た結果は、診断結果ではないということ。
病院での検査の場合、運動率・濃度以外に、精子の形態、感染症の有無なども測定し、総合的に判断します。

筆者としては、このキットに診断までしてもらえたら良いと思ったのですが、取材したところ、意外な答えが返ってきました。

「そうするとチェックすべき項目が増え、医療機器となり、販売できる場所が限られ、手軽に手に取ってもらえなくなる。あくまで気づきを得たり、男性の心理的なハードルを下げるためのツールにしたいのです」(開発者のリクルートライフスタイル・入澤諒さん)

実際、このキットを使った結果、数値がゼロで、病院に行ったら男性側が『無精子症』だと診断された夫婦がいたそうです。
でも早く気づいたことで治療を受け、半年後に妊娠したとのこと。
可能性に早く気づき、早く治療を受けることが重要なのですね。

入澤さんは「気づかなかったら、女性側が妊活を始め、それでもうまくいかず、やっと男性側が始める。だいたい1〜2年ほど貴重な時間が失われます。この製品を通じて、男性側がより主体的に妊活に関われるようにしていきたいと思っています」と話しています。

購入はこちらから


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