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東京ビッグサイトで開催された「ワイヤレスジャパン×ワイヤレス・テクノロジー・パーク2025」では、最先端の通信技術と製品が多数展示された。NTTドコモとユカイ工学が共同展示した、小型自律共生ロボット「DENDEN(でんでん)」は、6G時代の新たなパートナーとして注目を集めていた。
人とつながる野生のロボ「DENDEN」
会場で展示されていた「DENDEN」は、カタツムリのようなロボットで、自然や人との共存を目指す「電子の小さな命」のような存在感があった。ゆっくりと動きながら周囲を観察する様子は、従来の産業用ロボットにはない野性のランダム性を感じられた。
このロボットの開発目的は、人の手が届きにくい場所や人の少ない地域においても自律的に行動し、持続可能な社会づくりに貢献すること。たとえば、山間部や自然公園での簡易監視や、防災・見守り用途などへの展開が想定されている。
秘密は「つながる力」と「考える力」
「DENDEN」の最大の特徴は、センサーや演算装置を大量に搭載するのではなく、6GネットワークとAIを活用することで、必要な計算を必要なときに外部で実行・取得するというシンクライアント的な構造にある。
具体的には、6Gが持つ「広域カバレッジ」「低遅延」「低消費電力」という特性を活用し、ロボットが遠隔のAIと常時接続されている。これにより、自己判断・自己行動が可能になりながらも、バッテリー消費は最小限。たとえば、ロボットが森の中で何か異常を察知した際、その判断や対処法は外部AIが支援し、ロボットはその指示に基づいて行動するというわけだ。
これにより、センサーや高性能CPUなどの物理的負荷を軽減し、サイズや形の自由度も確保されている。
「ロボットが自然の中にいる未来」へ
このような技術が実用化されれば、ロボットは自然の中や生活圏の中にいる「共生する仲間」として進化していくのかもしれない。都市や過疎地、自然の中など、どこでも常に接続され、自ら判断して動けるロボットは、見守り・環境保全・防災など多様な場面で活躍が期待される。
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野生のロボットが道案内をしてくれるかも?
NTTドコモ