電力不足を解消する？環境にも配慮した、小規模水力発電プロジェクト「Vortex Turbines」

「Vortex Turbines」は、以前bouncyでも紹介した、渦の力を利用した水力発電を推進するプロジェクト。設備は小規模で、既存の河川や用水路などでも運用できる。小さなコミュニティーのエネルギー問題を解決できる施作として、紹介されている。

水質も向上？水棲生物にも優しい設計

発電施設は、河川の横に建設する。人工的な支流を作り、そこに流れ込む水流を利用して発電を行うというもの。

高低差を利用し、水流に発生した渦で発電タービンを回す仕組み。風呂の栓を抜いた際に発生する渦と同じ原理を応用しているという。落差が小さくても利用可能で、幅広い環境で設置が可能。

構造がシンプルで、設置工事やメンテナンスコストが低い点が特徴。川の流れをせき止めないので、従来のダム型水力発電と比べて環境への影響が少ないとしている。

タービンは、水の「せん断」が少ない構造で、設備内に流れ込んだ水棲生物にも配慮している。また、発電時に発生した渦が水に空気を取り込み、水質も向上させるという。

タービン1基あたりの発電量は年間100〜600MWh。50〜500世帯の小規模なコミュニティーの電力をまかなえる計算になっている。

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自然を活かしたアイデアで、エネルギー問題を解決？