〈プロ解説〉ソロ向け焚き火台おすすめ5選 初心者から使いやすいおしゃれなアイテム
ソロキャンプで使うのに適した、軽量・コンパクトな焚き火台。無骨でかっこいいデザインのものや、手入れしやすいチタン製のものなど、さまざまな商品があります。
この記事では、キャンプYouTuberのタナさんに、ソロ向け焚き火台を選ぶポイントとおすすめ商品を紹介していただきました。ぜひ参考にしてください。
まずはプロおすすめ、ソロ向け焚き火台5選
おすすめポイント
私がプロデュースするブランドTOKYO CRAFTSの焚き火台、「マクライト」シリーズ。市販サイズの薪が投入できる幅40cmの広い火床を持ちながら、軽量・コンパクトで、バックパックに収納できる点が大きな特徴です。ソロキャンプはもちろん、ファミリー・グループキャンプでも活躍します。先行モデルに改良を加え、誕生したのが「マクライト2」です。焼き台が2段になり、火力調整が容易に。また、焼き台は取り外し可能となり、使い方のアレンジがしやすくなりました。さらに身軽に持ち運びたい方には、「マクライトチタン」がおすすめです。「マクライト2」も、焼き台取り付け時の総重量が920gと軽いですが、軽量なチタンを採用した「マクライトチタン」は、わずか685g。235gの軽量化に成功しています。
おすすめポイント
自然保護の観点から、焚き火台を世に広めたのがスノーピークです。長らく愛されてきた焚火台シリーズは、本社工場で一つ一つ手作りで生産されています。高度な溶接技術で本体と脚部が接合され、強大な熱量にも対応できる耐久性を持っています。設置方法は開いて地面に置くだけと簡単です。オプションのグリルネットを使用することで、BBQなどの調理もできます。サイズはS・M・Lの3サイズ展開で、Sサイズは、ソロやデュオキャンプに適しています。
▼「Snow Peak 焚火台」を紹介する公式動画がこちら
おすすめポイント
軽量焚き火台の先駆けとなったのが、スイス生まれの焚き火台「ピコグリル398」です。ピコグリルの登場で、オートキャンプだけでなく、徒歩・ツーリングキャンプでも焚き火台を活用しやすくなりました。特筆すべきなのは、収納ケース込みで500g以下の軽さです。収納サイズも薄くコンパクトで、バックパックに入れて、どこにでも持ち歩けます。火床の幅は約38cmですが、火床の両端が囲まれていない形状なので、40cmの大きな薪もそのまま投入でき、迫力のある焚き火が楽しめます。ゴトクにもなる専用の串が2本ついていて、クッカー(鍋類)の使用やグリルでの調理も可能です。
おすすめポイント
円盤型のデザインがおしゃれな、コールマンの「ファイアーディスク」。折りたたみ式の脚を立てるだけで、設置が完了します。ソロキャンプに適した直径約30cmの小さめサイズですが、火床が浅い形状のため、大きな薪をそのまま投入できます。収納ケース付きで、総重量約900gと持ち運びもラクラクです。重心が低い作りのため、安定感があり、小さいながら耐荷重は約25kgあります。薪をたくさん積み上げれば、火力の強い焚き火ができるでしょう。薪の中にダッチオーブンスタンドを敷いて、10インチのダッチオーブンでの調理も可能です。BBQを楽しめる焼網も付属しています。
▼「Coleman ファイアーディスク(TM)ソロ」を紹介する公式動画がこちら
おすすめポイント
煙に悩まされず、快適に焚き火を楽しみたい方におすすめなのが、二次燃焼焚き火台「ブレイズボックス」です。二次燃焼とは、焚き火で発生する可燃ガスを逃さず燃焼させることです。焚き火台を二重構造にすることで、二次燃焼が可能になります。二次燃焼できる焚き火台は、通常の焚き火台と比べて、火の粉や煙が少なく快適で、炎がうつくしく、火力が強い点が魅力です。ブレイズボックスは、火床が広く大きな薪での焚き火にも対応。5パーツの差込式による簡単な組み立てで、スムーズに焚き火を始められます。二重構造のため重さはありますが、パーツを分解・スタッキングしてコンパクトに収納可能です。ゴトクも付属していて、強い火力を使って豪快な焚き火料理が楽しめます。
ソロ向け焚き火台の選び方、Q&A
ソロ向け焚き火台の選び方について、Q&A形式で3つ紹介します。
Q1、まずは何に注目して選ぶべき?
タナさん
ソロキャンプ用の焚き火台を選ぶ際は、用途を明確にする必要があります。焚き火を観賞するためか、暖を取るためか、調理に使うためか、目的がはっきりしていると、適した焚き火台を選びやすくなります。
焚き火観賞が目的であれば、「火床」だけのシンプルな製品でも十分でしょう。作りがシンプルな焚き火台は、パーツが少なく軽量で、収納サイズがコンパクトになる点がメリットです。
暖を取るのが目的であれば、周辺に落ちている小枝や松ぼっくりで焚き火を楽しめる「ネイチャーストーブ」もおすすめです。ネイチャーストーブは二次燃焼が可能な製品が多く、小型のモデルでも強い火力を生み出すことができます。
調理に使うのであれば、ゴトクや焼き台が付属した焚き火台が望ましいです。付属するゴトクや焼き台は製品ごとに形状・サイズが違うので、どんな調理を行うか、どんな調理器具を使うかを考慮して選ぶと良いでしょう。
Q2、ソロキャンプに適したものを選ぶコツは?
タナさん
車だけでなく、徒歩やツーリングを移動手段とする人も多いソロキャンプ。携帯性を考えて、軽量でコンパクトに収納できる、持ち運びに優れた焚き火台がおすすめです。
ソロ用に販売されている焚き火台の多くは、パーツをバラバラにすることができ、バックパックに入れての持ち運びも可能です。
焚き火台は組み立てに手間がかかると、使うのが億劫になりますよね。少ないステップで組み立てができる製品を選べば、より気軽に焚き火が楽しめるでしょう。
また、荷物を最小限にしたいソロキャンプでは、「薪のくべやすさ」も重要です。市販の大きな薪をそのまま投入できれば、薪をカットせずにすみ、斧などの道具が必要ありません。
タナさん
薪のくべやすさは、火床のサイズ・形状で決まります。大きな薪をそのまま投入するには、火床サイズが大きい製品、または、火床の側面が囲まれていない製品を選ぶと良いでしょう。
Q3、素材ごとの特徴やメリット・デメリットは?
タナさん
焚き火台に使われる素材は、チタン・ステンレス・鉄などが主流です。使用される素材によって、使い心地に大きな違いがあります。
長く焚き火台を使いたいなら「チタン製」がおすすめです。強度が高く熱に強い素材で、焚き火台に適しています。耐食性に優れていてサビにくく、手入れも簡単なのが特徴です。
軽量なので徒歩・ツーリングキャンプにも向いていますが、加工が難しいため、ほかの金属に比べてやや高価です。
コスパ重視の人におすすめなのは「ステンレス製」です。強度が高く、チタンにはやや劣りますが、熱に強い素材です。チタンと比べてリーズナブルに購入できますが、重量がある点がデメリットといえるでしょう。
「鉄製」は、頑丈さと無骨な見た目が魅力です。ほかの素材と比べて重量があるため、車の乗り入れが可能なオートキャンプ向きといえます。ただし、サビやすいので、きれいに使うには使用後の手入れが必要不可欠です。
外観 |
商品名 |
特長 |
サイズ |
重量 |
素材 |
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【筆者おすすめ】TOKYO CRAFTS 焚火台 マクライト2 |
バックパックで携行できるコンパクト設計 |
組み立てサイズ:幅36×奥行40×高さ32cm(ゴトク除く)、収納サイズ:幅21×奥行40×高さ2.5cm(収納ケース除く) |
本体:約500g、焼き台:420g、ゴトク:約140g、ケース:約60g |
本体、ゴトク:ステンレス(SUS304)、収納ケース:ポリエステル |
|
【筆者おすすめ】Snow Peak 焚火台 S ST-031R |
シンプルな開閉機構で使いやすい |
幅28.5×奥行28.5×高さ20.5cm |
1.8kg |
本体:ステンレス、ケース:ナイロン |
|
【筆者おすすめ】Picogrill ピコグリル398 |
大きめの薪がそのまま載せられる |
約幅38.5×奥行25×高さ25cm |
総量:495g、フレームと火床:365g、収納ケース:50g、串:40g(1本) |
ステンレス鋼 |
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【筆者おすすめ】Coleman ファイアーディスク(TM)ソロ 2000037404 |
組み立ては3本の脚を立てるだけでOK |
使用サイズ:約直径30×高さ16cm、収納サイズ:約直径32×高さ10cm |
約620g(網込み約900g) |
ステンレス |
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【筆者おすすめ】TOKYO CRAFTS ブレイズボックス |
二層構造により、煙が少なく高火力 |
組み立てサイズ:約幅33×奥行47×高さ30.5cm、収納サイズ:約幅33×奥行47×高さ12cm |
約10.1kg |
ステンレス |
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