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電動モビリティに興味があるが、自分の生活にフィットするかどうかわからないという人も多いのではないだろうか。今回紹介する「Ripples! Virgo」はバッテリー切れ後も走行する手段があり、さらには折りたたみ自転車のように折りたためる電動バイクだ。
以前bouncyで紹介した「Ripples! Virgo」だが、今回は実機が届いたのでレビューをしていく。
Makuakeでクラファン中。167,140円(税込)から1つ支援購入できる。2023年4月末までに届けられる予定だ。
ついに登場!3Way電動バイク「Ripples! Virgo」!最高速度32km/h!〝自転車〟〝電動アシスト自転車〟〝電動バイク〟の1台3役!セグウェイでおなじみの「Seg...
ウェットスーツに使用される素材のネオプレーンをロックカバーに採用した新しいワイヤーロック。
防水生地とカラー生地の2重構造で、雨に濡れてもすぐに乾く速乾性と、車体に優しく傷を付けにくい衝撃吸収性も保持。
アルミボディでピッキングされにくいディンプルキーも搭載。
乗り出すまでに必要なもの
電動バイクは原付一種に該当する物が多く「Ripples! Virgo」も例に漏れず原付バイク扱いになる。
「Ripples! Virgo」を公道で走らせるためには、最低でも以下のものを用意する必要がある。
ナンバープレートは原付バイクの場合、所有者が住んでいる市区町村の役所にある税務課で取得可能。費用はかからず、所要時間は10分弱だった。
取得をする際には販売証明書が必要になる。車体を購入したが書類はないという方は販売元に問い合わせてみるとよいだろう。
自賠責保険はコンビニで取得できる。「自賠責 加入 コンビニ」などで検索をすると自分にあったものが出てくると思う。
自賠責保険の加入にはナンバープレートの番号を入力する欄がある。先にナンバープレートを取得してから自賠責保険加入の手続きを行うとスムーズだ。
他にも注意するポイントはあるが、電動モビリティの購入から公道デビューまでをレビューした記事があるのでこちらも参考にしてほしい。
見た目は自転車、中身は電動バイク
「Ripples! Virgo」を正面から見てみると、ペダルがついているということもあり、ミニベロタイプの折りたたみ自転車にしか見えない。が、後ろに回ってみるとナンバープレートがついている。
電動自転車のようなバッテリーが見えるわけでも、バイクのようなガソリンタンクが見えるわけでもない。ひと目見ただけでは外観からでは「Ripples! Virgo」が電動バイクとは思わないだろう。
ペダルがついているおかげで、電動バイクながら電動アシスト自転車や通常の自転車のようにこげる。バッテリーがきれても移動手段が残っているという点は便利だ。なお、自転車として利用する際もヘルメットの着用と免許証の携帯は必要だ。
サドルを支える支柱も太く、安定感があるデザイン。しかし、なんとこのサドルがバッテリーになっている。
充電をする際は車体から支柱を引き抜き専用の充電器で行う。充電器は家庭用のコンセントから電気の供給を受けられるので、帰宅後にサドルだけ家に持ち帰るというのもありだろう。
充電はバッテリーが空の状態から始めて、約5時間で充電が完了する。
サドルの高さは、地上高から約80 ~ 約100cm。今回は例として、サドルを一番下まで下げた状態で、身長が145cmの女性にもまたがってもらったが、両足を地面につくのは厳しそうだった。
構造的にはサドルの高さをもっと下げることができそうだったが、バッテリーを兼ねているという点や、バッテリーと本体をつなぐケーブルが支柱の下から伸びているので、安全のためにも支柱に印刷されている最小と最大の高さは守ったほうがいいだろう。
いざライド!
見た目が自転車の「Ripples! Virgo」だが、原付バイクと同じルールで公道を走行しなければならない。
自転車や電動アシスト自転車としてペダルをこいでも、歩道や自転車専用レーンを走行することができないのは要注意。車道を走り交差点に三車線が接する大きい道路では二段階右折が必要になる。
走行モードは自転車、電動アシスト自転車、電動バイクの3モード。それぞれ左ハンドルに付いているコンソールから操作を行う。
コンソール上では0~5段階の選択ができ、0は自転車、1~2は電動アシスト自転車、3~5で電動バイクとして走行が可能。4や5でも電動アシスト自転車として運用することは可能だが、逆に1や2では電動バイクとしては動かないので注意が必要。
電動バイクモードに数字を設定し、右ハンドルに付いているスイッチを押しっぱなしにすることで車輪が自動で回転する。間違えて3に数字が入ってしまっても勝手に走り出すということがないのは安心だ。
数字が大きければ大きいほど、パワーが上がり最高時速が伸びる仕組みのようだ。
走行中は車道しか走らないので、コンソール上では5を選択しっぱなしというのがほとんどだった。
最高時速は32km/h。実際に走行してみると平坦な道では25km/h、緩やかな上り坂で16km/hほどのスピード。急な坂になってくると、ペダルをこがないとなかなか前に進まないということも。
ガソリン車の原付バイクと比べてパワー自体はないが、すーっと進むような不思議な加速だと感じた。
走行距離はスペック上では最長40km。今回は起伏の多いルートを走行したためか、約17kmでバッテリーが無くなり電動では動かなくなってしまった。
コンソール上にはバッテリーの残量が5段階で表示されているが、わりとすぐに2まで減ってしまったり、何故か3まで回復したりする。1まで減ったらいよいよ充電したほうがよいだろう。
また、バッテリーが残り少なくなってくると、明らかにパワーが出なくなってくる感覚が伝わってくる。このパワーの変化を参考にしながら走行するのも大事になってくる。
タイヤは一般的に使われている空気を入れるタイヤではなく、タイヤ内に発泡樹脂を使用したノーパンクタイヤ。走行中にパンクしてしまいよろけて後続車に……なんていう心配がないのは嬉しい。
乗り出す前はノーパンクタイヤと聞いて振動が大きいことを予想していたが、ゴツゴツとした振動はあまり感じられなかった。
ここは改善してほしい!
「Ripples! Virgo」は折りたたんで家まで持ち運べる。サイズ自体は76×48×52cmとわりとコンパクトなのだが、重量は約23kg。防犯のために毎回自宅に持ち帰るといった運用は難しいだろう。
また、ミラーを装着したまま折りたたむと、ミラーが地面にこすってしまって角度が変わってしまう点ももったいないポイントだ。せっかく折りたためるのだからフル装備のまま保管したい。
デザイン面ではミニベロのようなデザインのため、原付バイクにはついている場合が多い座面下の収納スペースがない。必ず携帯しないといけない自賠責保険の保険証はカバンに入れて持ち歩かなければならない。
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平坦な道を周回したり、近場のコンビニやスーパーなどにお出かけをするにはちょうど良いパワーで爽快。
ガソリンエンジン特有の音もないので、ゆったりと静かなツーリングが楽しめそうだ。
「ちょっとそこまで」の外出が今よりも楽しくなるかも。
株式会社オオトモ