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よく見かける「バル」とは? 実は種類が豊富、バーや居酒屋とココが違う

最終更新日: 2024-03-18

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街なかでよく見かける「○○バル」という名前のお店。どのようなお店なのかわからないからと、利用をためらってしまう方もいるのではないでしょうか。

この記事では、バルとはどのようなお店なのか、詳しく解説しています。

バルの楽しみ方や本場のおすすめ料理なども紹介していますので、気になっていた方はぜひ参考にしてください。

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バル(BAR)とはどんな場所?

バルとは、スペインやイタリアなど、南ヨーロッパにある飲食店の形態です。

つづりはいずれも「bar」なのですが、スペインでは「バル」、イタリアでは「バール」と読まれます。

日本で「バル」といえば「食事とお酒を提供するお店」を指すことが多いものの、本場南ヨーロッパでの「バル」「バール」は少しイメージが異なっています。

南ヨーロッパにある本場のバル

南ヨーロッパでのバルやバールは、いずれもかしこまった雰囲気ではなく、日常的にふらっと気軽に立ち寄れるようなお店となっています。

スペインのバル

スペインのバルは喫茶店や食堂、居酒屋などが1つに店に集まったような店舗です。

朝はカフェ、昼はランチや軽食、夜はおつまみとお酒を楽しむなど、1日を通して頻繁に利用される、どちらかといえば食堂や居酒屋に近い雰囲気のお店といえるでしょう。

中には日用品の販売をしているなど、コンビニエンスストアのような役割を果たすバルもあります。

【スペインでの一般的な楽しみ方】
● 気軽に立ち寄って簡単な食事やお酒などを楽しむ
● 長居するのではなく数軒をはしごするのが一般的
● 地域のコミュニケーションの場所、食堂や居酒屋のイメージ

イタリアのバール

イタリアのバールはスペインと少し異なり、カウンターでコーヒーと簡単な食事をするような、どちらかといえば喫茶利用が中心となるお店です。

「ビジネスパーソンが立ち寄ってカウンターでエスプレッソをさっと飲む」「手土産に持っていくお菓子を買う」といった、ファーストフードのような使われ方もされています。

【イタリアでの一般的な楽しみ方】
● コーヒーと軽食、夜にはアルコールの出るお店もある
● カウンターで立ち飲​​みというスタイルのお店が多い
● 日本における喫茶店のイメージに近い

日本にあるバル

日本で「バル」といえば、おしゃれな雰囲気を持つ洋風居酒屋といったイメージになるかと思います。

とくに決められた形式はありませんが、洋風の食事とお酒が楽しめる欧風の内装を持ったお店、という解釈が一般的です。

スペインのバルをお手本とした南ヨーロッパ風のバルだけではなく、日本独自で発展したさまざまなバルも多く見られます。

● 中華バル
● 和食バル
● シーフードバル
● ワインバル
● 餃子バル など

南ヨーロッパほど生活に密着したお店ではありませんが、気軽に使える居酒屋といった面ではスペインのバルに近いといえるでしょう。

バルの費用相場

バルでの費用相場は、店舗形態の違いもあり、本場と日本国内では少し異なります

たとえば本場のスペインバルでは1日を通して気軽に利用されることもあり、飲み物や小皿はおおよそ1~2ユーロ程度で価格設定される店舗が多い傾向にあります。

また、長居してしっかり食事することも少ないため、1店舗につき15ユーロ(1ユーロ=145円として2,175円)程度の予算があれば楽しめます。

一方、日本のバルには、基本的に洋風居酒屋といった形態の店舗が多くあります。そのため、1人当たりの費用相場は、居酒屋を利用するくらいの価格帯を考えておけばよいでしょう。
食べログにて「東京都港区」で検索すると、おおよそ次の価格帯となっていました。

● 朝・昼:800~3,000円程度
● 夜:4,000~15,000円程度

朝・昼に営業している店舗は多くないですが、予算としてはモーニングやランチを食べる程度。夜営業では居酒屋へ行った際に支払う価格とほぼ変わりません。

ただし、取り扱っている料理やドリンクによって、価格に大きく上下幅があるのは考慮しましょう。

実はジャンル豊富!バルの種類

日本国内において「バル」を名乗る店舗にはさまざまな種類があります。代表的なものをあげていきますので、使いたいシーンに合わせて選んでみてはいかがでしょうか。

イタリアンバル

日本におけるイタリアンバルとは、イタリア料理とお酒を楽しめるお店です。

イタリア本土にある「バール」はカフェ営業がメインですが、日本のイタリアンバルはしっかりと食事をとる飲食店といったイメージです。

テーブル席が中心のお店が多いですが、カウンターや立食スタイルのお店もあります。

メニューはイタリアンが中心で、お店独自にアレンジされた料理も多く見られます。

【おすすめの楽しみ方】
● イタリア料理をワイワイと楽しみたいとき
● 一人で気軽にイタリアンを食べたいとき

【予算目安】(食べログ・東京都の上位10店舗より)
2,000~6,000円程度

フレンチバル

フレンチバルとは、フランス料理とお酒を楽しめるお店です。

フレンチレストランはコース中心で少しかしこまったイメージですが、フレンチバルでは単品から楽しめるアラカルトの注文スタイルが多く、そのため本格的なフレンチを気軽に味わえます。

ソムリエの在籍するお店であれば、料理に合わせたワインを提案してもらうことも可能です。料理と同じく、手ごろな価格で楽しめるグラスワインが豊富に取りそろえられています。

価格を抑えて本格的なフランス料理を楽しみたい、というときにぴったりなお店です。

【おすすめの楽しみ方】
● 本格的なフレンチを気軽に楽しみたいとき
● 料理に合わせたワインをリーズナブルに飲みたいとき

【予算目安】(食べログ・東京都の上位10店舗より)
4,000~8,000円程度

肉バル

肉バルとは、肉料理をメインとしたバルです。

南ヨーロッパのバルを思わせるような、おしゃれな内装のお店が多くあります。

肉料理といっても、お酒と一緒に楽しみやすい冷製料理から豪快な大皿料理までと幅広く、通常の牛・豚・鶏だけではなく熟成肉を使ったりジビエ料理を提供したりといった、特徴あるお店も見られます。

なお、肉バルは日本独自で発展した業態です。ほかにも日本独自の業態としては、たとえば魚介料理メインなら「シーフードバル」、中華メインであれば「中華バル」、変わったところでは「餃子バル」「タコ焼きバル」など、提供する料理によって多種多様なバルが展開されています。

【おすすめの楽しみ方】
● 豪快な肉料理を食べたいとき
● おしゃれな雰囲気でお肉を楽しみたいとき

【予算目安】(食べログ・東京都の上位10店舗より)
3,000~8,000円程度

ジェラテリアバル

ジェラテリアバルとは、アイスクリームやジェラートを中心として提供するバルです。

どちらかといえばイタリアのバールに近い形態で、軽食やアルコールも置いてありますが、カフェメニューを中心とするお店が大半です。

メインのアイスクリームやジェラートを数多くそろえているのが最大の特徴で、定番メニューだけではなく季節限定商品を提供しているお店も多くあります。

カラフルで盛り付けにこだわったおしゃれなジェラートは、写真に撮ってもよく映えるので、Instagramなどにもピッタリです。

【おすすめの楽しみ方】
● おしゃれなお店でアイスクリームやジェラートを楽しみたいとき
● インスタ映えする写真を撮りたいとき

【予算目安】(食べログ・上位10店舗より)
500~2,000円程度

カフェバル

カフェバルとは、コーヒーなどのカフェメニューを中心にカウンターで気軽に楽しむお店を指しますが、テーブル席があってお酒や食事をとれるお店など、さまざまな形態の店舗が見られます。

カフェ利用の場合は、大人数で長時間というよりは、気軽にさっと立ち寄って簡単な食事と飲み物をとる、といった使い方がメインとなるでしょう。

しっかりと食事やお酒が楽しめるカフェバルもあり、店舗によってさまざまな楽しみ方のできるバルです。

【おすすめの楽しみ方】
● 簡単な食事をとりたいとき
● 休憩時間にコーヒーが飲みたいとき

【予算目安】(食べログ・東京都の上位10店舗より)
800~3,000円程度

バーとの違い

日本におけるバルとバーの違いについては、おもに次のとおりとなります。

バル

バー

● お酒と食事を一緒に楽しむ
● カジュアルな雰囲気
● モーニングやランチ営業をする店もある

● おもにお酒を楽しむ
● 落ち着いた雰囲気
● 基本的に営業は夜のみ

バルは食事とお酒を一緒に楽しむお店であるのに対し、バーはおもにお酒を楽しむお店となります。

バーでは、バーテンダーが接客とアルコール提供の両方を行い、食事は基本的におつまみ程度のものしかありません。カウンターのみで落ち着いた雰囲気の店舗が多く、少人数で訪れて静かにお酒をたしなむお店です。

バーでは、1杯1,000円程度から、上は1杯10,000円以上のものまで、さまざまな飲み物が楽しめます。

テーブルチャージ料金が別途必要となるお店もあるので、会計時に注意が必要です。

居酒屋との違い

バルと居酒屋の違いについては、おもに次のとおりです。

バル

居酒屋

● 洋風のメニューが多い
● カウンターとテーブルでおしゃれな店内
● 小規模な食事会や女子会などに向く

● 和食を中心としたメニューが多い
● 座敷のある店舗もある
● 大人数の宴会に向く

正直なところ、日本のバルと居酒屋には厳密な違いがありません

日本のバルはヨーロッパをイメージした洋風居酒屋のイメージなのに対し、居酒屋はどちらかといえば和風のイメージです。

バルは雰囲気あるお店で少人数での飲食を楽しみたいとき、居酒屋は大人数で和気あいあいと飲食を楽しみたいとき、といった目的で使い分けるとよいのではないでしょうか。

ビストロとの違い

バルとビストロの違いは、次にあげるとおりです。

バル

ビストロ

● 南ヨーロッパをイメージしたお店
● スペイン・イタリア料理が中心

● フランスの家庭料理を中心とした小さなレストラン
● 気軽に楽しめるフランス料理が中心

バルはスペインやイタリアが発祥のお店であるのに対し、ビストロはフランスが発祥である点が大きな違いです。

いずれもかしこまった雰囲気ではなく、庶民的で気軽に利用できるといった面では共通しています。
予算的にはどちらも5,000円前後と大きく変わらないため、スペイン料理を食べたいときにはバル、フレンチを気取らず食べたいときはビストロ、といった使い分けができます。

ただし、日本にあるバルやビストロで提供されている料理はスペイン料理やフランス料理に限らないので、お店の特徴を調べてから訪れるとよいでしょう。

バルのおすすめメニュー

バルで提供される料理は、それぞれのお店によってさまざまな工夫がされています。そのような中でも、本場スペインのバルで提供されている料理を選ぶと、その場の雰囲気が盛り上がること間違いなしです。

ピンチョス

ピンチョスはスペイン・バスク地方の名物として知られる、一口サイズの料理です。

ピンチョスの語源はスペイン語の「pincho(串)」からきており、楊枝のような串にささっている点が特徴です。

冷たい生ハムやトマトなどを使ったピンチョスもあれば、焼いたり揚げたりした温かいピンチョスもあり、さまざまなバリエーションがあります。

日本のバルでもお店によって工夫されたピンチョスが提供されており、それぞれお店の特徴が楽しめるのでおすすめです。

アヒージョ

アヒージョとは、さまざまな具材をニンニクとオイルで煮込んだ料理です。

現在では、アヒージョはスペインバル以外のお店でも見られるようになりましたが、スペインバルでは昔からおつまみとして提供されていました。

エビやマッシュルーム、タコや鶏肉などを使ったアヒージョが定番です。また、その土地の名物を使ったアヒージョや、その店舗だけで工夫されたアヒージョなど、さまざまな種類のアヒージョも見られます。

本場のスペインバルではパンの出てくるお店が大半であり、具材のうまみが凝縮されたオイルをつけて食べるのが定番となっています。

タパス

タパスは、スペインバルの定番としてよくみられる小皿料理の総称です。マリネやコロッケ、オリーブや生ハムなどといった、お店の名物料理が小皿で提供されており、さまざまな料理を少しずつ楽しめるのが大きな特徴となっています。

スペインでは、お店名物のタパスを食べ歩く姿もよく目にします。日本では、大皿にお店の名物料理が少しずつ盛られた「タパスの盛り合わせ」といったメニューもよく見かけるようになりました。

タパスの構成には「乾きもの」「冷菜」「温菜」の3種類といった決まりがあり、スペインではこの3種類を組み合わせて注文するのが主流だそうです。とはいえ、小皿料理を選んで食べられるのがタパスのよい点でもあるので、好きなものを好きなだけ注文して食べるのもまた楽しいものです。

バルに初めて行くときのポイント

バルに初めて行く人がお店を訪問する際は、次にあげるポイントを意識しておくとよいでしょう。

● 座席のタイプを調べておく
  訪問する人数や目的に合わせ、カウンターやテーブル席がどの程度あるのか事前に調べておくとよいでしょう。

● 席の予約をしておく
  混雑が予測される日時に訪問する予定であれば、事前に席の予約を入れておくのが無難です。

● 幅広い料理が選べる店を選ぶ
  複数人で訪れる場合、好みに合わせて選びやすいようにメニューの幅が広いお店を選ぶとよいでしょう。

デートや接待などでバルを使う際は、お店選びで失敗しないような配慮が必要です。

● 席のタイプ(立ち飲み・カウンター・テーブルなど)
● お店の雰囲気(小規模でお客同士が近い・広くて落ち着いた雰囲気)
● 料理の種類(個性的なメニューが多い・ポピュラーな料理が多い)

上記にあげたポイントについては、事前にチェックしておきましょう。

まとめ

バルはスペインやイタリアでは市民の生活に根付いた飲食店です。

日本では、本場の雰囲気さながらのバルもあれば、日本独自で展開されたバルもたくさん見かけます。

スペインやイタリアでバルがどのように楽しまれているか知ることで、日本にあるバルの楽しみ方がさらに広がります。

さまざまなバルを訪れてみて、それぞれの違いを楽しむのも面白いのではないでしょうか。

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