Photo by iStock

〈プロ解説〉iPhone 13シリーズ、サイズや性能の違いでどれ選ぶ?

柳谷 智宣(ITライター)
最終更新日: 2024-04-09

※記事で紹介した商品を購入すると、売上の一部がMoovooに還元されることがあります。

facebook xPost lineLINE copyCopy

2021年9月に発売されたiPhone 13シリーズは、画面サイズや性能の異なる4機種をラインアップしています。

iPhone 13シリーズは最新モデルに比べて性能では見劣りするものの、今でも高い性能を誇るスマホを発売当時よりも安く購入できる点で、注目を集めています。

そこで今回は、iPhone 13シリーズ 4機種のサイズや性能の違いなどを解説します。前モデルのiPhone 12シリーズや新iPhone SEと比較した特徴について紹介します。

ITライター
柳谷智宣
1998年からIT・ビジネスライターとして活動を開始。ガジェットからSaaSまで幅広く手がけています。事務所に6画面のマルチディスプレイ環境を構築し、外出先でも複数のモニターを使うのが仕事のスタイル。お酒好きが高じて東京・港区にある「原価BAR」の経営もしています。
【リンク】原価BAR公式

まずは、iPhone 13シリーズとSE(第3世代)を紹介

iPhone 13シリーズ①
  • Apple
  • iPhone 13(256GB)

  • 税込み110,800円(Amazon)
  • 6.1インチ大画面、コスパに優れたスタンダードモデル

サイズ/重さ:高さ146.7×幅71.5×厚さ7.65mm/173g
ディスプレイサイズ:6.1インチ(OLEDディスプレイ)
画面解像度:2,532×1,170ピクセル
リアカメラ:2眼カメラ(広角・超広角)
バッテリー持ち:最大19時間(ビデオ再生)/最大75時間(オーディオ再生)
iPhone 13シリーズ②
  • Apple
  • iPhone 13 mini(128GB)

  • リンク先から価格をご確認ください
  • コンパクトなサイズ感と140gの軽量さが魅力

サイズ/重さ:高さ131.5×幅64.2×厚さ7.65mm/140g
ディスプレイサイズ:5.4インチ(OLEDディスプレイ)
画面解像度:2,340×1,080ピクセル
リアカメラ:2眼カメラ(広角・超広角)
バッテリー持ち:最大17時間(ビデオ再生)/最大55時間(オーディオ再生)
iPhone 13シリーズ③
  • Apple
  • iPhone 13 Pro(512GB)

  • リンク先から価格をご確認ください
  • ProMotionで画面滑らか、マクロ撮影にも対応

サイズ/重さ:高さ146.7×幅71.5×厚さ7.65mm/203g
ディスプレイサイズ:6.1インチ(OLEDディスプレイ)
画面解像度:2,532×1,170ピクセル
リアカメラ:3眼カメラ(望遠・広角・超広角)
バッテリー持ち:最大22時間(ビデオ再生)/最大75時間(オーディオ再生)
iPhone 13シリーズ④
  • Apple
  • iPhone 13 Pro Max(128GB)

  • リンク先から価格をご確認ください
  • シリーズ最大ディスプレイ、大容量バッテリー搭載

サイズ/重さ:高さ160.8×幅78.1×厚さ7.65mm/238g
ディスプレイサイズ:6.7インチ(OLEDディスプレイ)
画面解像度:2,778×1,284ピクセル
リアカメラ:3眼カメラ(望遠・広角・超広角)
バッテリー持ち:最大28時間(ビデオ再生)/最大95時間(オーディオ再生)
iPhone SE
  • Apple
  • iPhone SE 第3世代(64GB)

  • 税込み63,434円(Amazon)
  • 低価格ながらA15チップを搭載

サイズ/重さ:高さ138.4×幅67.3×厚さ7.3mm/144g
ディスプレイサイズ:4.7インチ(液晶ディスプレイ)
画面解像度:1,334×750ピクセル
リアカメラ:1眼カメラ(広角)
バッテリー持ち:最大15時間(ビデオ再生)/最大50時間(オーディオ再生)

iPhone 13シリーズ4機種の違いとは

iPhone 13シリーズは、無印のiPhone 13とコンパクトなmini「iPhone 13」モデル

高性能なProと大画面ハイエンドのPro Max「iPhone 13 Pro」モデルとなり、計4機種あります。

本体サイズや重さ、ディスプレイにも差

左:iPhone 13 Pro Max/右:iPhone 13 Proの写真

左:iPhone 13 Pro Max/右:iPhone 13 Pro

iPhone 13 miniが一番小さく、5.4インチディスプレイを搭載。iPhone 13 Pro Maxが一番大きく、6.7インチです。iPhone 13とiPhone 13 Proは、本体サイズは同じですが、iPhone 13 Proの方がやや重くなっています。

iPhone 13 Pro Maxが一番重く238gありますが、ボディも大きいので持ってみるとそこまで重たく感じません。どのモデルもボディの剛性は高く、フラットエッジデザインが目を引きます。

iPhone 13シリーズのサイズ・重量

​iPhone 13 mini

iPhone 13

​iPhone 13 Pro

iPhone 13 Pro Max

ディスプレイ

5.4インチSuper Retina XDR ディスプレイ

6.1インチSuper Retina XDR ディスプレイ

6.1インチProMotion搭載Super Retina XDRディスプレイ

​6.7インチProMotion搭載Super Retina XDRディスプレイ

本体サイズ

W64.2×H131.5×D7.65mm

W71.5×H146.7×D7.65mm​

W71.5×H146.7×D7.65mm

W78.1×H160.8×D7.65mm

重量

140g

173g

​203g

​238g

iPhone 13シリーズのディスプレイはすべて有機EL(OLED)液晶ですが、「iPhone 13」モデルはSuper Retina XDR ディスプレイで、「iPhone 13 Pro」モデルはProMotion搭載Super Retina XDRディスプレイとなっています。

柳谷智宣

おすすめポイント

「iPhone 13 Pro」モデルにのみ搭載されるProMotionとは、1秒間に10~120回画面を更新することで、なめらかに表示する機能です。

とはいえ、常に最大120Hzのリフレッシュレートではバッテリー駆動時間も短くなってしまうので、コンテンツの種類や指の速度によって変化し、操作感と省電力を両立させています。

Super Retina XDRディスプレイは従来よりも28%明るくなり、最大輝度は800ニト、HDR表示では1200ニトまでアップします。映画レベルの広色域を表現でき、うつくしい映像を楽しめます。

iPhone 13 Pro/ProMotionディスプレイ搭載の写真

iPhone 13 Pro/ProMotionディスプレイ搭載

ProMotion搭載Super Retina XDRディスプレイは最大輝度が1000ニトでより明るく表示できます。ただし、HDR時の最大輝度は同じく1200ニトとなります。

iPhone 13シリーズの最大輝度

iPhone 13 mini/iPhone 13​

​iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max

最大輝度

800ニト(標準)
1200ニト(HDR)

1000ニト(標準)
1200ニト(HDR)

カラーラインナップや素材

カラーラインナップは「iPhone 13」モデルが、(PRODUCT)RED、スターライト、ミッドナイト、ブルー、ピンク、グリーンの6色。

「iPhone 13 Pro」モデルはシエラブルー、グラファイト、ゴールド、シルバー、アルパイングリーンの5色から選べます。

iPhone 13/13 miniのカラーラインナップの写真

iPhone 13/13 miniのカラーラインナップ

iPhone 13 Pro/13 Pro Maxのカラーラインナップの写真

iPhone 13 Pro/13 Pro Maxのカラーラインナップ

「iPhone 13」モデルの背面はガラスで、側面にはアルミ素材が使われています。

「iPhone 13 Pro」モデルの背面はテクスチャードマットガラスで少し曇った感じになっていて、側面は医療に使われるグレードのステンレススチールを採用しています。

柳谷智宣

ポイント解説

ちなみに、iPhone 13シリーズのディスプレイ部分は、iPhone 12から引き続きCeramic Shieldを採用し、ナノセラミッククリスタルを組み込んだ頑丈なガラスで保護されています。

簡単には割れない点はうれしいところです。
iPhone 13シリーズのカラーラインナップ・素材

​iPhone 13 mini/iPhone 13​

​iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max

カラー

・(PRODUCT)RED
・スターライト
・ミッドナイト
・ブルー
・ピンク
・グリーン

・シエラブルー
・グラファイト
・ゴールド
・シルバー
・アルパイングリーン

素材

前面:Ceramic Shield
背面:ガラス
側面:アルミニウム

前面:Ceramic Shield
背面:テクスチャードマットガラス
側面:ステンレススチール

Proモデルは望遠を含む3眼カメラ

iPhone 13 Proのカメラの写真

iPhone 13 Proのカメラ

iPhone 13シリーズといえば、やはりカメラがポイント。「iPhone 13」モデルはデュアル12MPカメラシステムを搭載し、広角と超広角の2眼カメラです。

「iPhone 13 Pro」モデルはPro 12MPカメラシステムで、望遠と広角、超広角の3眼カメラとなっています。どちらも本体からカメラが少し飛び出しています。

レンズのF値は「iPhone 13」モデルは広角がF1.6、超広角がF2.4です。「iPhone 13 Pro」モデルは広角がF1.5、超広角がF1.8、望遠がF2.8とさらに明るくなっています。

iPhoneではじめてマクロ撮影ができるようにの写真

iPhoneではじめてマクロ撮影ができるように

「iPhone 13 Pro」モデルでは超広角カメラで最短2cmまで被写体に寄れるマクロ撮影が可能になりました。被写体にiPhoneを近づけると自動的にマクロ撮影モードに切り替わります。もちろん、動画やタイムラプス撮影でも利用できます。

望遠カメラでは3倍の光学ズームもでき、クローズアップ撮影も簡単です。また、静止画の生データを保存するApple ProRAWもサポートしていて、本格的な現像処理を行いたいときに活躍します。

「iPhone 13 Pro」モデルはLiDARスキャナも搭載しています。光を使って被写体までの距離を測定する機能で、オートフォーカスの速度がアップします。光量の少ない夜でも距離がわかるため、ナイトモードで背景をぼかしたポートレート写真を撮影することもできます。

iPhone 13シリーズのカメラ性能

iPhone 13 mini/iPhone 13

iPhone 13 Pro/iPhone 13 Pro Max

カメラ

デュアル12MPカメラシステム
・広角F値​F1.6
・超広角F値​F2.4

Pro 12MPカメラシステム
・広角F値​​F1.5
・超広角F値​​F1.8
・望遠F値​​F2.8

光学ズーム

​2倍の光学ズームアウト

3倍の光学ズームイン
2倍の光学ズームアウト
6倍の光学ズームレンジ

デジタルズーム

最大5倍

最大15倍

LiDARスキャナ

-

デュアル光学式手ぶれ補正(望遠、広角)

-

センサーシフト光学式手ぶれ補正(広角)

レンズ構成

広角:7枚構成
超広角:5枚構成

広角:7枚構成
望遠・超広角:6枚構成

マクロ写真撮影

-

Apple ProRAW

-

柳谷智宣

おすすめポイント

ちなみに、iPhone 12 Pro Maxに搭載されたセンサーシフト光学式手ぶれ補正機能は、iPhone 13シリーズでは全モデルに搭載されていて、手ぶれを抑えた撮影が可能です。

バッテリー持ち

バッテリー駆動時間はモデルごとに大きく異なります。バッテリー容量は非公開なので、公開スペックのビデオ再生時間で比較してみます。

iPhone 13シリーズのビデオ再生時間

​iPhone 13 mini​

​iPhone 13​

​iPhone 13 Pro

​iPhone 13 Pro Max

ビデオ再生時間

最大17時間

最大19時間

最大22時間

最大28時間

最安と最高、2倍超の価格差

気になる価格は、もっとも安いモデルがiPhone 13 mini 128GBで、反対にもっとも高いモデルがiPhone 13 Pro Max 1TBです。

「iPhone 13」モデルのストレージは128GB/256GB/512GBで、「iPhone 13 Pro」モデルはさらに1TBがあります。

iPhone 13シリーズのApple価格(発売当時)

​iPhone 13 mini​

​iPhone 13

​iPhone 13 Pro

​iPhone 13 Pro Max

128GB

8万6800円(税込)

9万8800円(税込)

12万2800円(税込)

13万4800円(税込)

​256GB

9万8800円(税込)

11万800円(税込)​

13万4800円(税込)

14万6800円(税込)

​512GB

12万2800円(税込)

13万4800円(税込)

15万8800円(税込)

17万800円(税込)

​​​1TB

-

-

18万2800円(税込)

19万4800円(税込)

iPhone 12やiPhone SE(第3世代)との違い

2020年10月に発売されたiPhone 12シリーズの写真

2020年10月に発売されたiPhone 12シリーズ

前モデルのiPhone 12シリーズや2022年3月に発売されたiPhone SE(第3世代)とも比較してみましょう。

iPhone 12シリーズに比べてさまざまな機能が強化されています。CPUはA14 BionicからA15 Bionicになり、ストレージ容量には1TBモデルが追加されました。

ディスプレイの最大輝度が向上して明るくなり、バッテリー駆動時間も向上しています。

iPhone 12とiPhone 13のカメラの違い

Photo by iStock

「iPhone 12」モデルも「iPhone 13」モデルもカメラは2眼ですが、並び方が縦から斜めに変わりました。

センサーが大きくなり、より明るく撮影できます。「iPhone 12 Pro」モデルの光学ズームは2.5倍でしたが、「iPhone 13 Pro」モデルは光学3倍ズームが可能です。

発売されたばかりのiPhone SEの写真

発売されたばかりのiPhone SE(第3世代)

第3世代のiPhone SEは4.7インチディスプレイを搭載し、重量は144gです。iPhone 13 miniよりディスプレイは小さくても、Touch IDを備えている分わずかに重くなっています。

iPhone 13シリーズはFace IDを搭載し、指紋ではなく顔認証が可能です。

カメラは1200万画素ですが、1眼でF値はF1.8。光学手ぶれ補正を搭載していますが、光学ズームはできません。

CPUはiPhone 13シリーズ同様A15 Bionicです。バッテリー駆動時間はビデオ再生が最大15時間と短め。iPhone 13 miniだと最大17時間再生できます。

ディスプレイはRetina HDディスプレイで解像度は1334×750ピクセル。最大輝度は625ニトとなっています。

全体的にiPhone 13 miniよりも性能が低めですが、その分価格が安くなっています。

iPhone SEとiPhone 13 miniのスペック比較

iPhone SE

iPhone 13 mini

ディスプレイ

4.7インチRetina HDディスプレイ

5.4インチSuper Retina XDR ディスプレイ

解像度

1334×750

2340×1080

最大輝度

625ニト

800ニト(標準)
1200ニト(HDR)

カメラ

12MP広角カメラ
・広角F値F1.8

デュアル12MPカメラシステム
・広角F値​F1.6
・超広角F値​F2.4

光学ズーム

-

2倍の光学ズームアウト

CPU

A15 Bionicチップ

A15 Bionicチップ

ビデオ再生時間

最大15時間

最大17時間

重量

144g

140g

柳谷智宣

おすすめポイント

ちなみに、iPhone 12と同様、iPhone 13にも電源アダプタは同梱されていません。Appleはパッケージサイズを小さくするためといっていますが、ユーザーとしては同梱するか、その分価格を下げて欲しいところですね。

iPhone 13シリーズの選び方

iPhone 13シリーズを購入する際は、ニーズと予算にあわせて選ぶといいでしょう。

コンパクトなiPhoneが欲しいならiPhone 13 miniがおすすめですが、予算がないなら併売しているiPhone 12 miniやiPhone SEを選ぶ手もあります。

iPhone 13 Proの写真

Photo by iStock

iPhone 13がスタンダードとなりますが、凝った写真を撮りたいなら高性能カメラを備えた「iPhone 13 Pro」モデルがおすすめです。

あとは好みの画面サイズを考えればいいでしょう。筆者は老眼ということもあり、大画面が欲しいのでiPhone 13 Pro Maxを購入しました。

ストレージ容量もダイレクトに価格を左右します。インストールするアプリが少なく、動画もあまり撮影しない、というのであれば128GBでも問題ありません。

しかし、写真や動画をたくさん撮ったり3Dゲームを楽しんだり、ある程度iPhoneを使い倒すのであれば256GBが欲しいところです。

予算に余裕があるなら、512GBや1TBモデルを選ぶのもいいでしょう。

柳谷智宣

ポイント解説

iPhone 12シリーズから無理して乗り換える必要はありませんが、iPhone 11シリーズ以前の端末を利用しているなら、性能と機能の進化を実感できることでしょう。

こちらの記事もどうぞ


  • LINEの友達登録をお願いします!

    LINE限定で、毎週の人気記事を配信します!

    友だち追加

    XでMoovooをフォロー!