ないものは自分でつくるしかないですよね。理想の歯ブラシスタンドをDIY!

池澤 あやか
公開: 2022-02-06

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より快適にするために。より楽しくなるために。ちょっとしたアイデアで、自分だけの家具や生活用品をつくることができるDIY(Do It Yourself)の醍醐味を、タレント・ソフトウェアエンジニアとして活躍する池澤あやかさんが伝えます。今回のテーマは「理想の歯ブラシスタンドをDIY!」です。

タレント / ソフトウェアエンジニア
池澤 あやか
1991年 東京都出身。第6回東宝シンデレラオーディション審査員特別賞受賞。情報番組をはじめとするTV番組への出演やメディアへの寄稿を行う一方、フリーランスのソフトウェアエンジニアとしてアプリケーションの開発に携わる。

汚れをためない理想の歯ブラシスタンドをDIY!

我が家では、歯ブラシスタンドの汚れに困っています。

今までは、歯ブラシスタンドにコップを使っていましたが、しばらく使っていると、歯ブラシから滴る水で、いつのまにかコップの底が汚くなってしまいます。

歯ブラシは歯をキレイにするものなのに、それを立てておく歯ブラシスタンドが雑菌まみれってどうなんだろう。

気づいたら底に汚れが溜まってしまうのではなく、定期的に掃除しやすい形状の歯ブラシ立てがほしいなあ……。

というわけで、年末年始に歯ブラシスタンドをいろいろと物色しました。

ですが、なかなか機能・デザインともに満足するものは売っていませんでした。

DIYer としては、ないものは自分でつくるしかないですよね。

今回のテーマは、「理想の歯ブラシスタンドをつくる」です!

どういう歯ブラシスタンドが理想なのか、言語化する

自分のこだわりを詰め込めるのが、日用品をDIYする醍醐味です。

自分が「どんなものが欲しいのか」を知るためには、欲求を言語化するところから。

置く場所や自分の行動パターンを分析して、欲求を明確にしていきます。

「吊り下げ式を導入しているご家庭も多いけど、吊り下げる場所がないので、置くタイプがいいな」

「底はなくしたいけど、定期的にカップを持ち上げて掃除がしやすいほうがいいな」

時にはスケッチを書きながら、イメージを膨らませます。

例えば、底は輪ゴムでメッシュ状にとりつけられるように作って、汚れたら取り替えられるようにしてもいいかもなあ。

3Dモデリングソフトをつかってデザインする

なんとなく形状のイメージが湧いてきたら、3Dモデリングソフトでデザインをしてみます。

今回は「Fusion 360」という、商用利用でなければ無料で使える3Dモデリングソフトを使います。

外観は、簡単にモデリングできるけど、ちょっとかっこいい六角柱をねじったようなデザインにします。

わたしは3Dモデリングもデザインも素人なので、かっこいい有機的なデザインのモデリングは難しくて未だにうまくできません。

輪ゴムをメッシュ状にとりつけるために、「六角形の角」と、「辺の中点」の上にでっぱりを作って、ここに輪ゴムを引っ掛けると良いかも。

3Dプリンターでプロトタイプを出力!

3Dモデルのデザインが終わったら、我が家にある3Dプリンターで出力します。

ちまたには、3Dプリントサービスというのも存在しますが、3Dプリンターは安いと1万円台から、だいぶ安く手に入るようになったので、おうちに1台迎え入れるのもオススメです。

我が家では、安定性を重視して「Adventurer3」というちょっと高めの機種を使っています。

家に3Dプリンターがあるメリットとしては、試行錯誤する回数を増やせること。

わたしのような素人が、自分の要望に合致したプロダクトを一発でつくるのは至難の業です。

実際に使ってみると、予想とはサイズがちがったり、機能がたりなかったり、こだわりがうまく機能しなかったり……と、反省点が多く見つかることもしばしば。

家に3Dプリンターがあれば、気軽にプリントができるため、何度も試行錯誤できます。

第1号として出力したのがこちら。

早速仕上がったこのプロダクトも、実際に使ってみると、以下のような新たな問題点が見えてきました。

・今の形状だと、でっぱりに輪ゴムを引っ掛けにくい

・六角形の角部分のでっぱりは不要

・でっぱりが見えるとダサい

・結局歯磨き粉はスタンドに入れないことが多いので、もう少し細い形状でもいいかも

・輪ゴムがすぐとれてしまう

・輪ゴムのストッパーは底面より天面にきた方が使いやすい

こんな感じで、持ち上げた時に歯ブラシが輪ゴム部分に引っかかるようになっていると、掃除の時に便利そうです。

反省点を生かして、再度モデリングをして出力をしたプロダクトがこちら。

仕上げて完成!

歯ブラシ立てを使う予定のエリアは白い小物が多いので、歯ブラシ立ても白く塗装しようと思います。

まず、塗装の前に、プロダクトの表面を紙ヤスリで擦ります。

3Dプリンターは、素材を溶かして一層ずつ重ねて作っていくので、よく見ると表面に層の模様が出ます。これを事前になめらかにしておきます。

一通りヤスリで擦りました。画像では層がまだ見えますが、さわるとすべすべした感じになっています。

下地となる下塗り塗料(正確にはプライマーとサーフェイサー)をスプレーしてから、プラモ用塗料の白を筆で塗りました。

今回は、下地に「シタデル ケイオスホワイトスプレー」、カラー塗装は「Pro Acryl Paints」を使いました。

塗っていて気づいたけど、ちょっと3Dプリンターの積層を消しきれなかったかも。

ちょっと手作り陶器感が出てこれはこれでいいけど。

そういえば「3Dプリンターで出力されたプロダクトをキレイにするには、ヤスリで擦るのと、下地をスプレーするのを何回か繰り返すと良い」って、以前プラモ歴が長い方が言っていました。

塗装がハゲにくいように、クリアのスプレーもかけておきます。

ストッパーに使っている輪ゴムは、よくあるアメ色の輪ゴムだと安っぽく見えてしまうので、白い輪ゴムを使うことにしました。

じゃーん!ひとまず完成!

これで底部分の掃除もしやすいはず!!

しばらく使ってみて、改善点があれば日々改善したり、将来的には、外部の3Dプリンターサービスを使ったりして、高級感ある素材で出力してもいいかもなと思っています。

本当に完成する日はいつの日になることやら。歯ブラシスタンド DIY でした!

この記事は2022年2月6日付、bizble掲載記事の転載です

「池澤あやかのDIY日誌」他の回はこちら

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