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〈プロ解説〉ジューサーとミキサーの違いは?メリット・デメリットや選び方

今西 絢美(おいしいものナビゲーター)
2022-06-17

働き方や生活スタイルの変化に伴い、健康を意識して食生活を見直す人も増えているのではないでしょうか。そこで人気なのが、栄養価の高い野菜や果物を手軽に摂取しやすいジュースやスムージーです。コンビニやスーパーでも売られていますが、毎日買うとコストがかさむので、自家製するのがおすすめ。

作るのに欠かせない「ジューサー」「ミキサー」は、違いや基本的な使い方など、初心者にとってはわからないことが多いはず。今回は、ジューサーとミキサーの違いや、それぞれのメリット・デメリットをご紹介します。

おいしいものナビゲーター
今西 絢美
食や食文化の魅力を伝えるフードツーリズムマイスターや日本酒ソムリエ(利き酒師)の資格を持つライター・編集者。2008年よりキャリアをスタートし、調理家電やグルメ、お酒、ITなどを得意としています。

ジューサーとミキサーの違い、要点まとめ

ジューサー|野菜汁や果汁を抽出、サラサラに

ジューサーとフルーツの写真

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ジューサーは、野菜や果物をすりおろして、繊維質と液体に分ける調理家電です。食材を入れる容器の底におろし金のついたザルがあり、すりおろして搾ることで、食材から液体のみを抽出します。

野菜汁や果汁をジュースとして飲むので、サラサラとした口当たりが特徴です。

トマトジュースの写真

一口にジューサーといっても、「高速ジューサー」「低速ジューサー」の2種類があります。

それぞれ得意とする食材が異なり、高速ジューサーはりんご、パイナップル、キャベツ、にんじんなど繊維質が多くて硬い食材に向いています。低速ジューサーは、みかん、桃、トマトなど水分が多くて柔らかい食材でジュースを作るのにぴったりです。

ミキサー|食材まるごと、繊維質を多く含む

ミキサーにアボカドを入れている写真

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ジューサーが液体だけを搾り取るのに対し、ミキサーは野菜や果物を粉砕してペースト状にしたり、乾燥した食材を粉末状にできたりするのが特徴。食材を入れるガラス容器の底面に刃が付いていて、その刃で食材を砕きます。モーターのパワーが強ければ、氷を粉砕することも可能です。

ミキサーで飲み物を作るとなると、牛乳や水などの液体を加えるのが一般的。繊維質を多く含み、ドロッとした仕上がりのスムージーが作れます。

ミキサーで調理可能なメニューの写真

また、商品によっては、飲み物だけでなくスープや離乳食、ふりかけなどを作ることも可能で、汎用性が高いのもジューサーとの大きな違いです。

今西 絢美

ポイント解説

英語圏では「ブレンダー」とも呼ばれ、海外メーカーの製品は多くがこの呼び方となっています。サイズのバリエーションはさまざまで、コンパクトなハンディタイプも。

ただし、小型タイプはモーターが弱いこともあり、凍らせた食材や氷などの粉砕には向いていません。

ジューサーとミキサー、どう使い分ける?

ジューサーとミキサーはそれぞれ得意とすることが異なります。特徴を把握して、自分の用途にあったものを選びましょう。

ジューサーのメリット・デメリット

ジューサーとキャロットジュースの写真

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  • メリット:栄養素や酵素が壊れにくく、サラサラとした口当たりのジュースが搾れる
  • デメリット:仕上がりの量が少なく、主にジュースを作るための家電で汎用性が低い

市販されているようなサラサラとした口当たりのジュースが飲みたいのであれば、ジューサーを選ぶといいでしょう。

低速ジューサーの場合は食材をすりつぶすので、酸化しにくく、ビタミンCや酵素をより多く含んだジュースが搾れます。高速ジューサーの場合は繊維質の多い食材もカッターで細かく切削してから搾るため、短時間で作れるのが魅力です。

ジューサーを使ってジュースを作る女性

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ジューサーのデメリットを挙げるとすれば、食材の水分のみを抽出するので、仕上がりの量が少なく、多くの野菜や果物が必要になることです。

スープなどほかの料理を作るといった汎用性もミキサーには劣ります。繊維質と液体に分ける構造ゆえ、機械のパーツが多いモデルがほとんどです。

ミキサーのメリット・デメリット

ミキサーでスムージーを作っている写真

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  • メリット:繊維質を多く含んだ、飲みごたえのあるスムージーが作れる
  • デメリット:酸化しやすく、新鮮さが長持ちしにくい

ミキサーは食材を皮ごと使えるので、繊維質を多く含んだスムージーが作れます。腸内環境を整えたい人だけでなく、飲みごたえを求める人にもぴったりです。

また、入れた食材とほぼ同量が作れるので、一度にたくさん作りたい家庭では重宝します。

ミキサーで作ったスムージーを家で飲む女性

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ただし、繊維質や食材がそのまま残るので、サラリとしたジュースを求める人には悩ましいところ。また、食材の粉砕時に酸化しやすく、新鮮さが長持ちしにくいため、作り置きしたものを外に持ち出して飲みたい人にも向きません。

ジューサー・ミキサーの選び方

ジューサーとミキサーで、購入時にチェックすべきポイントが異なります。いずれも3つの項目を確認するのを忘れないようにしましょう。

ジューサー選び、3つのポイント

ジューサーと野菜・フルーツの写真

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①ジュースにしたい食材が使えるか

水分が多く柔らかい食材であれば問題なく使用できます。ただし、低速ジューサーは繊維質の多い硬い食材は使えないこともあるので、自分がジュースにしたい食材が使えるかどうかを事前に確認しておきましょう。

家電メーカーのパナソニックでは、低速ジューサーに使用するとトラブルの原因となる「禁止材料」について紹介しています(パナソニック公式)。ほかのメーカー製品でも、公式サイトなどを確認しましょう。

②静音性

高速ジューサーは、低速ジューサーよりも動作音が大きい傾向にあります。マンションに住んでいて早朝に使うことが多いなら、低速ジューサーのほうが比較的静かでおすすめです。

③フローズン対応しているか

一部のジューサーでは、凍らした食材を使ってデザートが作れます。シャーベットやジェラートも作りたいなら、フローズン対応モデルを選びましょう。

フローズン対応ジューサーをECサイトで見る

Amazonで見る

楽天市場で見る

Yahoo!ショッピングで見る

ミキサー選び、3つのポイント

ミキサーとフルーツの写真

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①ワット(W)数をチェック

ワット数が低いものはリーズナブルな価格で購入できます。ただし、なめらかな食感のスムージーを作りたいのであれば、300W以上のものを選ぶといいでしょう。

②氷に対応しているか

氷を使ったスムージーを作るには、氷に対応した製品かどうかの確認が必要です。非対応のものに氷を入れると、刃が回らなかったり、故障の原因になったりするので要注意。

③カッターの刃の種類

繊維質が多い食材を使うのであれば、平刃ではなく波刃カッターのミキサーがおすすめです。

今西 絢美

ポイント解説

さらに、ジューサーとミキサーに共通して言えるのは、いずれも手入れのしやすさを考慮して選ぶことです。洗うパーツが多いと、せっかく購入しても使うのが面倒になってしまいます。

価格だけでなく、これらの点を意識しながら選ぶと長く使える1台に出会えるでしょう。

続いては、筆者が選ぶジューサー・ミキサー5選

今西さんおすすめ①
  • アイリスオーヤマ
  • スロージューサー ISJ-56-W

  • 税込み17,439円(楽天)
今西 絢美

おすすめポイント

「細メッシュフィルター」でフレッシュジュース、「粗メッシュフィルター」でスムージー、さらに付属のアタッチメントを使えばフローズンデザート作りが可能。回転数は50回転/分で、普段使いするジューサーとしては十分な性能を誇ります。

レシピブックが付属しないので自分で探す必要がありますが、1万円台というコスパのよさは大きな強みです。サイズは高さ44cmと大きめなので、置き場所を確保しましょう。
フローズンデザート用アタッチメントの写真
サイズ:幅15×奥行16.5×高さ44cm
重量:3.6kg
使用できる食材:人参、りんご、梨、きゅうり、セロリ、トマト、すいか、ぶどう、バナナ、キウイ、いちご など
静音性:記載未確認
フローズン対応:〇
今西さんおすすめ②
  • HUROM(ヒューロム)
  • スロージューサー H-200

  • 税込み43,824円
今西 絢美

おすすめポイント

内径136mmの「メガホッパー」という食材貯蔵ドラムを備え、リンゴを丸ごと入れられます。食材を事前に細かくカットする必要がないので、とにかくジュース作りの手間を軽減したい人にぴったりの商品です。

また、組み立てや洗うのも簡単な独自設計のフィルターを採用しています。家族数名で毎朝ジュースを飲む習慣がある家庭におすすめです。
自動で食材をカットする写真
独自設計のフィルター構造

「スロージューサー H-200」を紹介する公式動画がこちら

サイズ:幅28.6×奥行17.6×高さ44.5cm
重量:6.5kg
使用できる食材:りんご、人参、パプリカ、パイナップル、きゅうり、レモン、グレープフルーツ、カシューナッツ など
静音性:記載未確認
フローズン対応:✕(フィルター別売)
今西さんおすすめ③
  • パナソニック
  • タンブラーミキサー MX-XP102

  • 税込み6,600円
今西 絢美

おすすめポイント

400mlのコンパクトサイズなので、1〜2人分の量を作りたい人にぴったり。260Wではあるものの、氷を使用できるのが強みです。

付属のレシピブックには、スーパーフードやプロテインを使ったドリンク、カクテルジュース、スープ、プリンの下ごしらえの方法などが紹介されていて、さまざまな用途に使えます。

パーツも少ないので手入れがしやすく、フタとタンブラーは食洗機にも対応。気軽に毎日使えるので、自家製スムージーが習慣化しやすくなるはずです。
コンパクトでスタイリッシュなミキサーの写真

「タンブラーミキサー MX-XP102」を紹介する公式動画がこちら

サイズ:約幅12.3×奥行12.3×高さ32.7cm
重量:約1.2kg
ワット数:260W
氷対応:〇(市販の氷は除く)
カッターの刃:平刃
今西さんおすすめ④
  • Vitamix(バイタミックス)
  • 高機能ブレンダー A3500i

  • 税込み132,500円
今西 絢美

おすすめポイント

アメリカで100年の歴史を誇る老舗ブレンダーブランドです。価格は10万円以上と高価ですが、飲食店などでも使われるプロ仕様

コンテナは2Lと大きく、長く回せば食材の摩擦熱で約90度の熱々スープが作れるほか、みじん切り、大根おろし、コーヒー豆を挽く、肉をミンチにする、パン生地をこねるといったシーンでも使えます。

ブレンディングをスタートしてからの時間がひと目でわかるタイマーディスプレイを搭載し、カウントダウンタイマーで時間の調整も可能です。
ミキサー・プログラムモードの写真
サイズ:幅20.3×奥行27.9×高さ43.2cm
重量:6.9kg
ワット数:1000W
氷対応:〇
カッターの刃:平刃
今西さんおすすめ⑤
  • パナソニック
  • ファイバーミキサー MX-X701

  • 税込み16,800円
今西 絢美

おすすめポイント

フタに開いた「アレンジホール」から食材を追加して食感を調整したり、加水の微調整ができたりと、使い勝手がいい1台です。

また、パナソニック独自の「ブラックハードチタンコート ファイバーカッター」は、刃先がのこぎり状の大型刃のため鋭い切れ味で、なんとかき氷も作れるほど。ミルやタンブラーも付属し、料理にも役立ちます。
ミキサー・アレンジホールの写真

「ファイバーミキサー MX-X701」を紹介する公式動画がこちら

サイズ:約幅20.3×奥行20.3×高さ37.2cm
重量:約2.9kg
ワット数:255W
氷対応:〇
カッターの刃:のこぎり状の大型刃

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