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〈プロ解説〉ブルーレイとDVDの違いとは、画質・音質・容量などに注目

鴻池 賢三(オーディオ・ビジュアル評論家)
2022-06-06

映画を観たり、テレビ番組を録画したりするのに使用する円盤型のディスク。現在主に流通しているのが、DVD(ディー・ブイ・ディー)Blu-ray(ブルーレイ)の2種類です。ただ、両者の違いについては意外と知られておらず、機器やディスクを購入する際に迷う方も多くいます。

そこで、似て非なるDVDとブルーレイについて、違いや、それぞれに適したユーザー、選び方まで詳しく解説します。

オーディオ・ビジュアル評論家
鴻池 賢三
VGP(ビジュアルグランプリ)審査副委員長。同ライフスタイル分科会座長。THX/ISF認定ホームシアターデザイナー。メディアを通じて機器の選び方や使いこなし術を発信しています。

見た目の違い|どちらも直径12cmで同じ

ブルーレイディスク

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DVDとブルーレイでは画質や容量(記録時間)に差があり、使われている技術も世代が異なります。しかし、どちらのディスクも外形直径が12cmで見た目は同じ。これが、DVDとブルーレイの違いをわかりにくくしている原因だといえます。

鴻池 賢三

ポイント解説

ここではDVDとブルーレイという、同じように見えて種類の異なるディスクが存在することを知って頂ければ充分です。余談ですが、音楽CDもサイズが同じです。紛らわしいですね。

画質の違い|ブルーレイの方が約6倍も高精細

映像を見る2人

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ユーザー体験の観点では、DVDとブルーレイの重要な違いが「画質(画素数)」です。

DVDは1996年に製品として登場して以降、世界に広く浸透しています。DVDの画質の基本となる画素数は、日本向けの場合、NTSC規格に沿った720×480(約35万画素)。これは、当時の放送システムや家庭用VHSレコーダーに適した水準です。

一方、ブルーレイは2003年頃に登場し、1,920×1,080(約207万画素)でDVDの約6倍も高精細です。これは、現在主流の地上デジタル放送やBSデジタル放送(2K)に適した水準です。

鴻池 賢三

ポイント解説

現在では衛星を使った4K放送(3,840×2,160/約830万画素)が受信可能になり、それに適した「Ultra HD ブルーレイ」が登場し、対応するレコーダーやプレーヤー、ディスクも発売されています。
【ディスクの種類と画素数の違い】
DVD(SD/標準画質):720×480(約35万画素)
※最大1,920×1,080画素で録画再生できる「AVCHD」という規格もあります。
Blu-ray(フルHD):1,920×1,080(約207万画素)
Ultra HD ブルーレイ(4K):3,840×2,160(約830万画素)

容量の違い|ブルーレイには最大128GB容量も

データ保存のイメージ

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DVDとブルーレイではディスクサイズこそ同じですが、ブルーレイはより高精細な映像を長時間記録することができます。なぜなら技術面に違いがあり、DVDは赤色レーザーを、ブルーレイはより波長が短く高密度記録が可能な青色レーザーを使用しているからです。

録画時間については、基本画質や画質設定によって異なるため、単純に比較することはできません。ただ、DVD・ブルーレイそれぞれの解像度に応じた画質を維持した状態であれば、片面1層で映画1本分(約2時間)を録画できるようになっています。

鴻池 賢三

ポイント解説

ちなみに4K放送の録画に対応するため、ブルーレイを3層/4層に重ねて大容量化が図られた「BDXL」規格もあります。
DVD・ブルーレイ、データ容量の違い

DVD

ブルーレイ(Blu-ray)

1層

4.7GB

25GB

2層

8.5GB

50GB

3層

100GB
(4K用BDXL規格)

4層

128GB
(4K用BDXL規格)

音質の違い|ブルーレイはより高音質、多チャンネルに対応

ホームシアターのイメージ

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DVDよりも大容量化されたブルーレイでは、より高音質(高密度)で多チャンネル(最大8ch/96kHz/ロスレスのドルビーTrueHDなど)な音声の収録も可能です。

そのため、対応するソフトやAVアンプ、スピーカーなどの機器をそろえれば、映画館と遜色のない高品位なサラウンドサウンドを家庭でも楽しむことができるのです。

種類の違い|DVD-R、DVD-RW、BD-REなど

DVDをセットするイメージ

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まず、映画などのコンテンツを収録して市販されているディスクは、レコーダーなどを使ってデータを書き換えることができないタイプで、「ROM(リード・オンリー・メモリの略称)」と呼ばれます。購入したディスクに誤って別の動画を記録してしまう心配がなく、安心して利用できます。

また、収録されているデータは物理的な凹凸で記録されているので、正しく保管すれば消滅することはなく、数十年と非常に長い寿命が期待できるのも特長的です。

次に録画用のディスクですが、DVDもブルーレイも書き換えの機能性によって種類が分かれます。主なタイプとしては、一度だけ録画できるRecordable(レコーダブル)と、何度も繰り返し録画できるReWritable(リライタブル)があります。

DVDとブルーレイディスクの主な種類

種類

DVD

ブルーレイディスク

特徴

ROM
(Read Only Memory)

DVD-ROM

BD-ROM

読み出し専用で書き換えはできない

R
(Recordable)

DVD-R

BD-R

一度だけ録画/記録ができる

RW/RE
(ReWritable)

DVD-RW

BD-RE

繰り返し録画/記録ができる

DVDとブルーレイの種類についてもっと詳しく知りたい方はこちら
SONY VAIOサポート「DVDの種類」「ブルーレイディスクの種類

「DVD-R」と「BD-R」は一度だけ録画が可能で、書き換えはできませんが、上書きしてしまう心配がありません。また、記録したデータが比較的長持ちすることから、番組を長期間保存したいアーカイブ用途などに適しています。

「DVD-RW」と「BD-RE」は何度も書き換えが可能で、繰り返し使用できることから経済的で便利です。ただ、データの書き換えが度々ある場合、最近ではHDD(ハード・ディスク・ドライブ)が利用されるケースが多い印象です。

鴻池 賢三

ポイント解説

他にも、繰り返し録画再生できるメディアとして「DVD+RW」「DVD-RAM」などもあり、それぞれ特徴がありますが、現在ではほとんど使われていません。

結論としては、録画を長く保存したいなら、DVD-R(録画用)またはBD-Rを使用するのがおすすめです。

DVDとブルーレイ、どちらが自分にぴったり?

DVDを持つ男性

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一般的な家庭で放送チューナー内蔵のHDDレコーダーを新しく購入する場合、ほぼ例外なくブルーレイとDVD両方の録画再生機能を搭載しています。そのため、映画や音楽などのコンテンツを収録したディスクは、ブルーレイ版でもDVD版のどちらでも問題なく再生できます。

最近のテレビにあわせた画質を楽しむならブルーレイ

現在多くの家庭にあるテレビは少なくとも、ハイビジョン(1,280×720や1,366×768画素)以上に対応していることが考えられ、今やフルHD(1,920×1,080画素)テレビも当たり前です。さらに、これからテレビを買い替えるなら4K(3,840×2,160画素)テレビが主流になりつつあります。

一般的にブルーレイ版よりも安く購入できるDVD版を高画質対応テレビで視聴する場合、引き伸ばされることによって映像がボヤけたように見えてしまうので、画質面ではブルーレイがおすすめです。

4Kテレビには「Ultra HD ブルーレイ」

最近では4K解像度のブルーレイとして「Ultra HD ブルーレイ」が流通しています。4Kテレビを利用しているなら、その画質性能を発揮させる意味でも「Ultra HD ブルーレイ」が再生できるプレーヤーとブルーレイディスクの利用をおすすめします。

録画でも同じことがいえます。現在の地上/BSデジタル放送はHD(1,440×1,080画素)なので、画質を落とさず保存したいならブルーレイディスク(BD-R)の利用をおすすめします。

DVDにフルHD動画を記録できるAVCHDという規格もありますが、再生するには対応するレコーダーなどの機器が必要です。

鴻池 賢三

ポイント解説

画質にこだわらずに映画や音楽をできるだけ低コストで楽しみたい方は、DVDプレーヤーとDVDの組み合わせが最も有利です。一方で、テレビがハイビジョン以上に対応していて、画質も重視したいならブルーレイレコーダーとブルーレイディスクの組み合わせをおすすめします。

続いては、筆者が選ぶDVD・ブルーレイ対応機器3選

鴻池 賢三さんのおすすめ①
  • Panasonic
  • DVD-S500

  • 税込み4,280円
  • 手頃な価格の国内大手メーカー製DVDプレーヤー

  • 「続き見再生」に対応し、前回中断した「続き」から視聴することが可能。ディーガでDVDに記録した番組の再生にも対応しています。

鴻池 賢三

おすすめポイント

再生だけのDVDプレーヤーであれば、パナソニック製品でも手頃な価格で入手できます。こちらのモデルは「DVD-VR CPRM」再生に対応し、市販の映画や音楽ソフトだけではなく、他のレコーダーで放送番組を録画したディスクも再生できます。

格安ブランド製品よりも安心して使用できる点も魅力です。機能面では、音楽CDをはじめ、CD-R/RW 、DVD-R/+R 、DVD-RW/+RWと多彩なディスクに対応しているほか、USBメモリの音楽や写真の再生もできます。リモコンが付属しているのもポイントです。
サイズ:幅310×高さ39×奥行204mm(突起部含まず)
重さ:1.1kg
再生/録画:再生のみ
対応メディア:DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか
出力端子:コンポジット×1、アナログ音声×1
鴻池 賢三さんのおすすめ②
  • Panasonic
  • DP-UB45

  • 税込み21,900円
  • Ultra HD ブルーレイ対応、4Kやハイレゾ音源が楽しめる

  • 幅32cmとコンパクトに設置できて、Ultra HD ブルーレイ再生に対応したブルーレイプレーヤー。リアルな描写性に優れた「HDR10+」「ドルビービジョン」に対応し、ハイレゾオーディオファイルの再生も可能です。

鴻池 賢三

おすすめポイント

Ultra HD ブルーレイ再生が可能なシンプルモデル。もちろんCDの再生や、DVD、ブルーレイの高画質再生もできます。Ultra HD ブルーレイ再生は、HDR10+およびドルビービジョンといったHDRフォーマットに対応し、コンパクトながら高画質志向のモデルです。

ブルーレイレコーダーは持っているけど、4Kテレビを購入したことで、4K高画質のUltra HD ブルーレイを再生したい方の追加用途にもピッタリです。
サイズ:幅320×高さ46×奥行193mm(突起部含まず)
重さ:1.2kg
再生/録画:再生のみ
対応メディア:BD-ROM(Ultra HD Blu-ray)、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか
出力端子:HDMI×2(映像+音声/音声のみ)、同軸デジタル音声×1、光デジタル音声出力
鴻池 賢三さんのおすすめ③
  • Panasonic
  • DMR-ZR1

  • 税込み333,000円
  • 4Kチューナー内蔵、6TB容量のハイエンドモデル

  • 6TBの大容量HDDを搭載、しかも新4K衛星放送の3番組同時録画に対応。画質はHDR規格に対応し、音質面ではドルビーアトモス対応システムとあわせて22.2chを活かした立体的な音場空間を実現することも可能です。

鴻池 賢三

おすすめポイント

画質と音質で最高峰の、Ultra HD ブルーレイ対応HDDレコーダー。マニアに好評の再生専用機DP-UB9000の設計思想を受け継ぎ、ガッチリとした筐体に、4KチューナーとHDD/Blu-ray録画再生機能を搭載しています。

ネット動画の再生にも対応し、あらゆる高品位コンテンツの魅力を余すところなく引き出す性能と機能を満載。音声のデジタル出力も非常に高品位で、高音質で楽しめるのも大きな魅力。最高を目指すならこの1台で決まりです。
サイズ:幅430×高さ87×奥行300mm(突起部含まず)
重さ:13.6kg
再生/録画:録画にも対応
対応メディア:BD-ROM(Ultra HD Blu-ray)、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか
出力端子:HDMI×2(映像+音声、音声のみ)、同軸デジタル音声×1、光デジタル音声×1

〈編集部ピックアップ〉DVD・ブルーレイ対応機器、人気メーカーの売れ筋商品

女性顔イラスト(検証コメント用)

Moovoo編集部

そのほかの人気モデルをご紹介します。Moovoo編集部が、ECサイトの人気ランキングなどからピックアップしました。
PICK UP①
  • ソニー
  • UBP-X700

  • 税込み31,200円
  • Ultra HD Blu-rayだけでなくNetflixなどネット動画も楽しめる

  • 4K / HDR、ハイレゾ対応とツボを押さえつつ、NetflixやAmazonプライム・ビデオ、YouTubeといったネット動画サービスのプレーヤーとしても使えるのがポイントです。

    4Kアップコンバート機能を搭載しており、従来のブルーレイディスクもより美しく再生可能。さらにHDR非対応のテレビでも、ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント監修の独自機能により、鮮やかな映像が楽しめます。

サイズ:幅320mm × 高さ45mm × 奥行217mm(突起部含む)
重さ:1.4kg
再生/録画:再生のみ
対応メディア:BD-ROM(Ultra HD Blu-ray)、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか
出力端子:HDMI×2(映像+音声×1、音声のみ×1)、同軸デジタル音声×1
PICK UP②
  • 東芝
  • DBR-T2010

  • 税込み47,680円
  • 市販BDを高画質に鑑賞できる4Kアップコンバート機能搭載

  • Ultra HD Blu-rayには非対応ながら、4Kアップコンバート出力に対応。市販のBD(1080/24p)を4Kテレビに高画質で出力します。

    3番組同時録画機能や、テレビで視聴中の録画番組をスマートフォンに切り替えて再生する「スマホdeレグザ」機能も便利です。

サイズ:幅430mm × 高さ46mm × 奥行210mm(突起部含む)
重さ:約2.6kg
再生/録画:録画にも対応
対応メディア:BD-ROM、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか
出力端子:HDMI×1
PICK UP③
  • シャープ
  • 4B-C20DW3

  • 税込み56,800円
  • 4K HEVC録画機能で4K放送や地デジをBDに長時間保存

  • Ultra HD Blu-ray再生に対応。4Kを含む2番組同時録画ができ、4Kコンテンツは4K HEVC長時間ダビング機能で4K画質のままBDに残せます。また4K放送で採用のHDR規格「HLG」を、対応するテレビの多いHDR10に変換して出力できます。

    地デジ番組は2K HEVCで長時間録画に対応し、従来のAVCよりも高画質で番組を保存します。

サイズ:幅430mm × 高さ57.5mm × 奥行229mm
重さ:約3.0kg
再生/録画:録画にも対応
対応メディア:BD-ROM(Ultra HD Blu-ray)、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか
出力端子:HDMI×2
※上下左右にスクロールできます

外観

商品名

特長

サイズ

重さ

再生/録画

対応メディア

出力端子

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【筆者おすすめ】Panasonic DVD-S500

手頃な価格の国内大手メーカー製DVDプレーヤー

幅310mm × 高さ39mm × 奥行204mm(突起部含まず)

1.1kg

再生のみ

DVD-RW/+RW、DVD-R/+R、CD-R/RWほか

コンポジット×1、アナログ音声×1

Amazonで見る

【筆者おすすめ】Panasonic DP-UB45

Ultra HD ブルーレイ対応、4Kやハイレゾ音源が楽しめる

幅320mm × 高さ46mm × 奥行193mm(突起部含まず)

1.2kg

再生のみ

BD-ROM、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、CDほか

HDMI×2(映像+音声/音声のみ)、同軸デジタル音声×1、光デジタル音声出力

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【筆者おすすめ】Panasonic DMR-ZR1

4Kチューナー内蔵、6TB容量のハイエンドモデル

幅430mm × 高さ87mm × 奥行300mm(突起部含まず)

13.6kg

録画にも対応

BD-RE、BD-R、DVD-R、DVD-RW、CDほか

HDMI×2(映像+音声、音声のみ)、同軸デジタル音声×1

Amazonで見る

ソニー UBP-X700

Ultra HD Blu-rayだけでなくNetflixなどネット動画も楽しめる

幅320mm × 高さ45mm × 奥行217mm(突起部含む)

1.4kg

再生のみ

BD-ROM(Ultra HD Blu-ray)、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか

HDMI×2(映像+音声×1、音声のみ×1)、同軸デジタル音声×1

Amazonで見る

東芝 DBR-T2010

市販BDを高画質に鑑賞できる4Kアップコンバート機能搭載

幅430mm × 高さ46 mm× 奥行210mm(突起部含む)

約2.6kg

録画にも対応

BD-ROM、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか

HDMI×1

Amazonで見る

シャープ 4B-C20DW3

4K HEVC録画機能で4K放送や地デジをBDに長時間保存

幅430mm × 高さ57.5mm × 奥行229mm

約3.0kg

録画にも対応

BD-ROM(Ultra HD Blu-ray)、BD-RE、BD-R、DVD-ROM、DVD-R、DVD-RW、CD-R、CD-RWほか

HDMI×2

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