【Mr. リモートワーク・石倉さんに聞く】ガジェットよりも効率UP!ショートカットをマスターせよ!

matsumura
公開: 2021-09-24

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連載

となりのMyデスク

リモートワークが定着して1年半。オフィス以外で働く人が増えて、会社もリモートを推奨するこの頃。けれど、リモートで働くと仕事がうまく進められていない気がする…という声も聞こえるように。そこで、Mr.リモートワークと呼ばれる石倉秀明さんに、リモート時代の心得を伺いました。

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今回のおとなりさんはMr.リモートワークこと、石倉秀明さん

キャスターCRO兼リモートワーカー協会理事
石倉秀明
「CASTER BIZ」などの総合人材サービスを提供する株式会社キャスターで取締役CRO(Chief Remotework Officer)を務める、通称Mr.リモートワーク。現在800名以上のリモートワーカーを束ねるフルリモート経営を行っています。
リモートワークが当たり前になる社会を目指した「リモートワーカー協会」の理事として、テレビ出演や講演など幅広く活動中。著書は「会社には行かない」など、リモート時代のビジネス書籍3冊。



石倉さんが取締役を務めるキャスターは800名以上のメンバーがフルリモートという、リモート時代の最先端を行く会社。

取締役COOとして新規事業の立ち上げや、事業をより伸ばす経営を実践し、2021年7月からは「取締役CRO(チーフ リモートワーク オフィサー)」に就任。

さらにリモートワーカー協会の理事として、テレビ出演や講演会への登壇など、よりリモートワークが社会に根付くための活動を積極的に行っています。

もちろん、石倉さんもフルリモートで働いていて、宮崎にある本社オフィスにはコロナ禍になってから2年近く行っていない…とのこと。

経営陣やメンバーとのやり取りも、全てリモートで行う石倉さんが実践している、リモート時代の効率的な働き方のヒントを伺いました。

石倉さんのリモート環境をチェック

Macbook Proのイメージ
Myデスク環境一覧表

項目

内容

リモートで行う作業

経営、コミュニケーション、資料作成、執筆、登壇や講演など、社内外の業務全てがリモート

リモートワーク頻度

100%リモートワーク。本社は宮崎県のため、オフィスに行くことはほとんどなし。自宅と近所に借りた仕事部屋を、業務によって使い分け

PC

Macbook Pro 13インチで、PCはずっとMacを使い続けている

イヤホン

オンライン会議時はApple純正の有線イヤホンを使用し、スマホの通話はAirPodsで

スマホ

iPhone

WiFi

光ファイバー+Google Nest Wifi

照明

テレビ出演用に女優ライトを用意。スタジオの明るい環境にも馴染むように、しっかり照度が出る円形のライトを使用

連絡ツール

Zoom、Slackがメインで、取引先によってはChatworkやGoogle Meetも使う。議事録や資料にはNotionかGoogle ドライブを活用

「あんまりガジェットにはこだわってないんですよね…」と話す石倉さんですが、昔からMacを使い続けていて、自ずとApple製品がメインになっているそう。

Macリピーターなので、現在もMacbook Proの13インチを愛用中。作業もコミュニケーションも、すべてこの1台で対応

◯会議やテレビ出演、登壇時など”聞く”と”話す”の両方を行う時は、Apple純正の有線イヤホンで。音楽を聞いたりスマホで通話する時はAirPodsを使うものの、耳が痛くなるのが気になっている

◯ネット環境はNTTの光ファイバーを使っているが、より安定性を求めるためにGoogle Nest Wifiを使用

◯テレビに出演する際は、スタジオの光量に負けない照度が必要なので、丸型の女優ライトを使って映りを明るくしている

この日は書斎として使用しているお部屋からオンライン取材に対応してくれた石倉さん。

「自宅では妻とリビングで働いているので、お互いの音が気になることも。取締役として経営に関する会議に出る時は、家族でも内容が伝わるのは機密情報に関わるので…」と言い、自宅近くに仕事部屋を借りているとのこと。

そんな石倉さんに、ご自身が実践しているリモート時代の効率的な働き方について伺いました。

うまくいかないのは、本当にリモートが原因?

石倉さんと執筆書籍

リモートワークや新しい時代の働き方について書籍も出版している石倉さんですが、リモートワークを円滑に進めるコツについて聞いたところ、意外な切り返しが…

上司に話しかけにくい…でも、マインドチェンジ!

リモートワークの広がりとともに、「仕事がうまく進められない」「上司や先輩に気軽に聞きづらくなった」という声が増えてきています。

しかし、これらの問題が出勤で解決するのか、もう一度考える必要があると石倉さんは言います。

リモートワークでコミュニケーションがうまくいかなくなった。仕事の進め方が難しくなった。
でも、それって本当にリモートワークが原因なんでしょうか?

「仕事のルールがリモートワークに変わったなら、自分の意識も変えていかないといけないのでは?」と石倉さん。

上司に話しかけにくい…と感じるなら、まず、上司と話しやすいオープンな関係性を作るように心がける。

雰囲気や空気が気になるなら、「これは仕事だから!」と割り切る意識付けも時には必要です。

多様性や色んな価値観があっていいよね、というダイバーシティが重要視される世の中に変わってきています。
すると、今までの「みんな同じ」「言わなくてもわかる」が通用しなくなるでしょう。
お互い違うんだから、ちゃんと話し合って進めましょう!と意識を切り替えることも大切です

コミュニケーションに苦手意識を感じている人は、リモートワークでは相手の姿が見えないため、「話しかけにくい」「空気が読めない」など、そのデメリットが特に強く出てしまいます。

そこで、石倉さんは「仕事と割り切って!」と言い、どうやったらリモート環境下でも仕事が円滑に進められるか工夫してみると、状況が改善することも。

相手に”見てもらう”と”理解してもらう”を意識する

社内コミュニケーションもSlackやChatworkなどのチャットツールがメインになり、テキストで仕事を進めるスキルが必要になっています。

そこで、石倉さんにテキストで業務をする上で心がけたいポイントを教えてもらいました。

リンクに飛んでね!は、相手の手間になることもあるし、出先でスマホからチェックしたい時も、リンク先のエクセルやスプレッドシートは見にくくなりがち。
表はスクリーンショットで画像化して、チャットのスレッドに直貼りすれば、見やすくなります
Slackのサンプル画面

重いデータを添付したり、リンクを貼り付けると、相手の作業が一つ増えてしまいます。

受け取った方も後回しにせずに「今、サクッと確認しよう!」と思ってくれるように、なるべくチャット上で完結できるように伝えるのがおすすめです!

管理職もリモート前提のやり方に切り替える

リモートワークに悩む管理職

マネジメント層からもリモート環境下だと、「部下がきちんと働いているのか見えなくなった…」という悩みがちらほら聞こえてきます。

今まで”拘束時間を成果”と見ていた組織ほど、この悩みは大きいようです。

フルリモートでマネジメントを実践している石倉さんは、どのように組織を管理しているのでしょうか?

チャットにメンバーのやり取りが残っていますし、Zoomのオンライン会議も録画したデータを共有してもらえば、後で内容を確認することができます。
みんなのやり取りが可視化されるからこそ、どうして進んでいないのか?なんでうまくいっているのか?その原因が分かり、軌道修正もしやすいと思います。

石倉さんは「オフィスでは部下の姿が見えていたけれど、必ずしも仕事が見えていたわけではありません。けれど、リモートでは姿は見えなくても、仕事が見えやすくなった」と感じるそう。

オフィスに出勤していた頃は、立ち話やちょっと声をかけることで、部下の進捗確認をしていましたが、リモートではテキストや動画といった記録を活用しながら、業務の進み具合を確認するとよさそうです。

ガジェット買うより、ショートカットを覚えたほうが100倍効率的

キーボードのショートカットイメージ

さらに石倉さんにおすすめのリモートワーク用のプロダクトを伺うと、モノよりも格段に作業効率が上がる方法があると教えてくれました。

PCのショートカットは覚えただけ作業効率が上がります。
あとは、会議やミーティングで進めるやり方から、チャットやテキストで仕事を進められるように意識すると、パフォーマンスがUPしますよ!

ショートカットは覚えただけ効率が上がる

石倉さんはマウスはおろか、トラックパッドもほとんど使わないそうで、Ctrl+C(コピー)のような、よく知られるショートカットだけでなく、ありとあらゆる操作にショートカットを駆使することで、キーボードだけでほぼすべてのPC作業をこなしています。

ブラウザの操作も資料制作もショートカットを使うことで、トラックパッドやマウスを使う時間を節約できます。

石倉さんは「ガジェットを買うよりも、ショートカットを覚えることをおすすめしたい」と力説しています。

テキストベースで仕事を進める意識付けを

また、オンラインで会議やミーティングをしがちですが、石倉さんによると「チャットだけで進められると無駄がない」と言います。

自分が携わるプロジェクトでもミーティングが増えてきたら、敢えて軌道修正をしています。
メンバー全員の予定が合わず、会議ができないから、プロジェクトが進まない。
あの会議で話せばいいや、となってしまい後回しになる。
など、会議を前提にすると経営のスピード感が落ちてしまうので、なるべくチャットで済ませるようにしています。

人とリアルに会える機会が減ったからこそ、コミュニケーション不足はオンライン会議で補う。移動時間がなくなったから、隙間なく会議が入れられる。という話しはよく聞きますが、逆にオンライン会議を減らすというアイディアには驚きです!

石倉さんは経営に関することも、社長ともチャットでサクッと済ませているそうで、基本的にテキストで済ませることを徹底しています。

まとめ:リモート前提の働き方を受け入れよう!

石倉さん含むキャスター経営陣

石倉さんの話を伺う中で、今までのやり方をリモートワークに当てはめずに、リモート前提の働き方や考え方にマインドチェンジすることが重要だと分かりました。

リモートワークに早くから取り組んできた石倉さんならではの、「会議を減らす」や「記録を確認して状況把握」というやり方も、マネジメント層にとっては参考になりそうです。

また、作業効率を高めるためのショートカットをマスターすることは、すぐにでも実践できそうですよね!

これからも「となりのMyデスク」ではリモート時代に役立つヒントやハウツーについても紹介していきます。

石倉さんの著書はこちらから

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