Culture

仕事漬け会社員の私が海外でノマド生活を送るまで【動画ライター】

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こんにちは、動画ライターのフィリピン下鳥です。フィリピンを拠点にノマドワークをしています。

今や「ノマドワーカー」という言葉は多くの人に認知されていますが、それでも日本ではまだまだマイナーなワークスタイルではないかと思います。

そこで今回は、日本で会社員をしていた私が、どのような経緯で海外ノマドワーカーになったかをお伝えします。1つの事例として読んでいただけたら嬉しいです!

仕事漬けの日々に不安を感じ長期休暇で海外へ

私が初めて海外に出たのは2014年、31歳のときでした。当時私は、新卒から勤めている会社で中堅の立場として、朝から深夜まで仕事に明け暮れていました。

季節の変化すら感じられないまま毎日が慌ただしく過ぎていくことや、1つの会社組織しか知らずに歳を重ねている自分に、少しずつ不安を感じるようになっていました。

そこで気分転換になればと思い、1ヶ月の長期休暇をもらって、人生初の海外1人旅に行きました。

それまでの私にとって海外はただ「怖い」「危険」というイメージで、 「日本から一生一歩も出なくていい」とさえ思っていました。

でもいざ初めて海外に来てみたら、テレビでしか見たことのない景色、異国ならではの独特の香り、1ミリも理解できない言語など、五感で感じる全てがとても刺激的でした。

未知の経験にすっかり舞い上がり、気がつけば海外旅行の虜になっていました。

新卒から勤めた会社を退職。無職で世界周遊へ

休暇を終えてからも海外での刺激的な時間が忘れられず、暇さえあれば次にどの国へ行くかの計画を立てるようになりました。

でも行ってみたい場所が多すぎて、休暇を利用するだけでは一生かかっても行ききれないような気がしてきました。それに、会社以外の世界を知らなすぎる自分に問題意識も感じていました。

そこで思い切って、一度無職になり、貯金を使って気がすむまで海外を周ってみようと決意しました。こうして2016年、新卒から11年勤めた会社を退職し、バックパッカーとして世界周遊に出発しました。

語学留学で訪れたフィリピンで現地の実態に触れる

旅に必要な英語力を身につけるため、最初に語学留学で訪れたのがフィリピンでした。

英語を学び、1つの場所に数ヶ月滞在したことで、現地の文化や歴史をより詳しく知れて、現地の人たちとのコミュニケーションも深まりました。

フィリピンの人たちのおおらかさや陽気さ、自然の豊かさに魅せられる一方で、貧困や犯罪などの社会問題、日本ではなかなか知り得ない現地の実態も目の当たりにしました。

自分がいかに世界のことを知ろうとしてこなかったかを思い知り、これからもっと知っていきたいと思わされました。同時に、日本で自分が抱えていた不安や悩みが、なんだかとても小さいことに思えました。

フィリピン留学を終えてからは、アジア→ヨーロッパ→アフリカ大陸と周っていきました。

国境でタクシーに置いていかれたり、法外なチップを要求されたりと、海外旅行ならではのいろんなトラブルに見舞われましたが、苦難に立ち向かって1つ1つ乗り越えていく日々がとても充実していて、すごく「生きているなぁ」と実感しました。

私にとって、ついルーティンで過ごしてしまっていた日本での日々とは、とても対照的に感じられる時間でした。

長期で海外に滞在するためノマドワーカーを目指す

留学と旅で貯金を使い果たした私は、2017年に帰国し、派遣社員として社会復帰しました。

海外での充実した日々にすっかりハマってしまった私は、次は一過性の旅ではなく、ある程度長期で滞在して、現地のことをより深く知りたいと思うようになりました。

そうして行き着いたのが、時間と場所の制約がないノマドワーカーという働き方でした。

デザイン関連ソフトウェアの使い方をある程度知っていた私は、フリーランスのグラフィックデザイナーになろうと決意し、仕事から帰宅後の時間を使ってグラフィックデザインの勉強を始めました。

そしてクラウドソーシングサービス「ランサーズ」を利用して、グラフィックデザインのコンペ案件にひたすら応募し続けました。

最初は全く採用されない日々が続きました。派遣先の就業が忙しくなると作業時間も厳しくなり、何度も心が折れそうになりました。

それでも諦めずに続けていたら、少しずつ採用されるようになり、1年ほど経って遂に、フリーランスとしてやっていけそうな目処が立ちました。

2018年にフィリピンに移住後は、仕事の幅をライティングや動画編集にも広げました。フィリピンを拠点としつつ、2019年に韓国、2020年にはタイに滞在するなど、色々な場所に滞在しながら働くワークスタイルを続けています。

充実した人生を送るために働き方の選択肢を持つ

いろいろな国に滞在してみたい私にとって、時間と場所の制約がない今の働き方はメリットが大きいと感じています。

でも一方で、医療や防犯面など、海外だからこそのデメリットも少なからずあります。フィリピンで前歯を3本折ってしまったときはなかなか大変でした(笑)

そして、どんな働き方をしたいかは、ライフステージによっても変わってくるものだと思います。

日本での会社員と海外ノマドワーカーの両方を経験して、私が思うのは、私にとって充実した人生を送る上で重要なのは、1つの働き方に依存しすぎることなく、様々な働き方の選択肢を持つことかもしれないということです。
 
現在はコロナ禍のため、残念ながらフィリピンから出られない状態が続いてしまっていますが、1日も早く、また色々な場所に滞在できるようになることを願っています。

働き方の選択肢が増えていく未来に向けて、これからも「海外ノマドワーカー」のトピックをお伝えしていけたらと思います!

CREDIT
Videographer :フィリピン下鳥
Support :のだ ゆうた
SNS :にしまり

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