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スターの地位より、自由を求めた歌手。映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』

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民主化を求める香港の反政府デモ。中でも2014年に起きた「雨傘運動」は、世界中から大きな注目を集めました。警官の催涙弾に対抗し、若者達が手にした傘の映像を覚えている方もいるかもしれません。そんな雨傘運動の中に、一人の香港のスターの姿がありました。

映画『デニス・ホー ビカミング・ザ・ソング』は、香港のスターであるデニス・ホーさんを追ったドキュメンタリー作品です。歌手として成功を収め、映画やミュージカルにも出演する香港のスターの姿を通じて、激動の香港を伝える、そんな作品となっています。

監督の言葉

映画の中で「スターの地位よりも、行動することを選んだの」と話すデニス・ホーさん。彼女は2014年、雨傘運動の支持を表明し、座り込みを続けたことで逮捕されました。これにより、所属レコード会社からも契約を打ち切られ、インディーズでの活動を余儀なくされます。

2016年には、コンサートのスポンサーだった化粧品メーカー・ランコムが撤退を表明。これを海外メディアが、中国当局の圧力に屈したと報じました。

「デニスの人生が、そのまま香港の歴史に重なるということに気づいた」

そう語るのは監督のスー・ウィリアムズさん。

「他の香港人と比べ、彼女が際立つ点は、10 代の日々を過ごしたモントリオールの地で学び、吸収した民主主義の原則と、その価値観への揺るぎない信念だ。キャリアや資産を危険にさらし、逮捕され、スポンサーを失い、友人と思っていた人々が離れていく。そのような苦境を恐れ、言動を控える人々が多いなか、何百万人にのぼる香港市民の思いを伝えようと声を上げ、自由と民主主義のために戦う姿勢を公の場で表明する彼女の強さは、この固い信念があるからこそ」(スー・ウィリアムズ)

ホーさんは現在、香港で影響力を持つ民主活動家であり、ポップス歌手となっています。

自由を求めて

映画はシアター・イメージフォーラムなどで公開中。今後、単館系を中心とした全国の映画館で上映予定です。

自由を奪われたと感じたとき、私たちは今の立場を捨ててでも行動が起こせるでしょうか。彼女のキャリアの追いながら、香港の人達が求める「これから」を感じてみてはいかがでしょうか。

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  • 2,200円
  • 香港ネオノワールの旗手、「エグザイル/絆」のジョニー・トーが新たに仕掛ける金融サスペンス!
    世界的金融危機に巻き込まれた人々の運命を重層構造で描く。
    出演 ‏ : ‎ ラウ・チンワン, リッチー・レン, デニス・ホー, ミョーリー・ウー, ロー・ホイパン

CREDIT
SNS :にしまり

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