
ノートパソコン用冷却台のおすすめ10選!モニター角度も調整出来るので作業効率アップ
ノートパソコンを効果的に冷却しつつ、画面の位置を調整できる冷却台。普段はあまり必要ないものですが、ノートパソコンで動画編集やゲームをしているユーザーにはぜひ使って欲しいと思います。きっとその性能に驚くことでしょう。
本稿ではおすすめの冷却台を紹介します。
ノートパソコンの冷却台が必要になるケース
あらゆるノートパソコンは単体で完結する仕様になっており、通常は冷却台がなくても正常に機能します。
しかし長時間にわたって高度な画像処理が必要とされる作業を行うと、排熱が追いつかず動作が不安定になったり故障のリスクが高まります。外気温が高い場合は特に注意が必要です。
そこで、本体の冷却機能とは別に冷却台を使ってノートパソコンを冷やしましょう。ちょっとした手間をかけるだけで安定した動作を確保できます。
冷却台の選び方
冷却台を選ぶには下記の点について注意してください。
ノートパソコンのサイズ・重さに対応しているか
まずはサイズです。ノートパソコンの寸法に応じた冷却台を使いましょう。冷却台が大きい分には問題ありませんが、ノートパソコンより小さなものを使っていると落下の危険があります。耐荷重性能については、日本製大手ブランドを選べば十分な強度をもっているので安心です。
また、後述のファン付き冷却台を選ぶ場合は、ファンの風(ファンの取り付け位置)がノートパソコンの熱くなっている場所に当たる構造になっているか確認してください。加熱している場所に風が当たらないと冷却効率が低下します。
モニター位置の調整
二つ目が高さの調整機能です。冷却台には、スタンドの高さを変えられるものと完全固定式のものがあります。固定式のものは頑丈ですが、足が折りたためる構造のものは持ち運びしやすいという特徴があります。
デスクに置きっぱなしにするのか、持ち運ぶのか?
画面の位置調整と合わせて使い方で選んでください。
素材や構造について
主にアルミ製(金属製)のものと樹脂製の2種類に分けられます。アルミ製のものは頑丈で比較的重いものが多いですが、熱伝導率が良いので効率的に冷やしてくれます。
しかし持ち運びたいのなら、軽い樹脂製のものが良いでしょう。
また例外として石製の冷却台もあります。これは、表面を平らに削った石の上にノートパソコンをおいて使うというもので、ひんやりした石が熱を吸い取ってくれます。
ただし非常に重くてかさばり、しかも割れる危険があるので、実用性よりもインテリア的な側面が強い冷却台だといえるでしょう。
ファン付とファンレス
冷却台には、ファン付きのものとファンが付いていないファンレスタイプがあります。ファン付きのものは電源が必要ですが、積極的に風を起こしてノートパソコンにぶつけるので冷却効率が高いです。
またファン付きのものには、冷却台のボディ内部に水を循環させた水冷式があります。
これはチューブに水を循環させながら、ファンで風を作り出してノートパソコンに当てるタイプです。水冷パソコンの一部を外部化したような手の込んだ作りですが、持ち運びしづらくコスパも悪いので商品は限られています。ヨドバシカメラなどの量販店でも目にすることは稀でしょう。
そもそも水冷システム自体の必要性に疑問を感じるほどで、これを組み込むくらいならアルミのボディにしてファンを増やしたほうが水漏れのリスクもなく、安全で効果的だと思われます。
以上の点から、本稿では秋葉原でパーツを揃えるようなマニアが、趣味7割実用3割で自作するような水冷タイプはおすめしません。
ファンレスタイプの場合は、ノートパソコンの底部を持ち上げてデスクと接しないようにすることで熱がこもらないようにしてくれるものです。ファン付きと比べると冷却性能に劣りますが、たいていの場合はこれだけで十分な冷却能力を獲得できることが多いです。
ファンタイプは、ファンに絡んだ埃を掃除するなどメンテナンスも必要です。出来るだけシンプルに運用するのならファンレスタイプが良いでしょう。使用するシチュエーションと必要とされる冷却能力の兼ね合いで選んでください。
まずは消しゴムなどでノートパソコン底部を持ち上げながら使ってみて、それでも能力が確保できないならファン付きを選びましょう。
外出先で使うなら、携帯性と静音性もチェック
最後の注意点は携帯性と静音性です。
ファン付きのものはかさばるので持ち運びには向きませんし、作動音の問題があります。静音仕様でないと周りの迷惑になるので、仕事場で使うのははばかられるでしょう。
携帯性にすぐれる半面、冷却性能に劣るのがファンレスタイプの冷却台です。こちらは動作部分がないので無音です。
オフィスに持ち込んだノートパソコンで超高画質の動画編集をする際は静かなファン付き冷却台が向いていますし、そうでないのならファンレスがおすすめです。
おすすめのノートパソコン冷却台
以下におすすめの冷却台を紹介します。有名メーカーの製品ばかりなのでこの中から気に入ったものを選んでいただければ、まず後悔することはないかと思います。
一つ目はサンワサプライの冷却台です。熱伝導率が高い金属製のパンチング板なので、ファンが無くても効率的に排熱してくれます。角度が15度に固定されており、可動部分がないので頑丈です。鞄にいれるにはかさばるので常にデスクに置いて使うのに向いています。
次は5つのファンが付いた冷却台です。13インチから17インチまで幅広いサイズに対応できるだけの余裕があります。ファンの位置が多いので加熱している場所に風が当たらないということはありません。
付属のUSBポートで外部機器と接続できるので、ノートパソコンのUSBが埋まっていても大丈夫です。角度調整ができますが、分厚いので持ち運ぶよりも据え置きで使ったほうがよいでしょう。
こちらは直径7cmの大型ファンを4つ備えた冷却台です。基本的な仕様は前述の400-CLN025と同等に見えますが、ややサイズが小さく、ファンが減っているため求めやすい価格となっています。携帯性に重きを置いた仕様だといえるでしょう。
ブルーのLEDが輝く仕様なので事務機よりもゲーミングPCとの組み合わせが映えます。
こちらはファンが2つしかついていませんが、アルミ製で熱伝導率が高く、ファンの位置を調整できる冷却台です。設置するノートパソコンの熱くなる場所に風を当てられるので実用性は十分です。滑り止めつきなので安定して使えます。
USBメモリやハブなどを収納できる小物入れ付き。
中心に大型のファンを据えたシンプルな冷却台です。角度調整は出来ませんが風量調整が可能で、なんとファンの吸排気の方向を変えられます。静音性は実用レベルですが、静音仕様の機種に比べて10デシベル程高く、図書館の環境と同等の静かさです。静かな職場だと少し唸るかもしれません。
USB給電なのでスタンドアロンで使えますが、本体重量がケーブルを除いた状態で1.5㎏ほどあり、持ち運ぶのは実用性に欠けます。据え置きにして使いましょう。
シックで落ち着いたデザインの冷却台です。接触面がアルミ製なので熱伝導率が高く効果的にノートパソコンを冷やしてくれます。中央に設置された大きなファンは最大10℃の冷却性能があります。
角度と風量を調整できるのでたいていのシチュエーションにも対応できるでしょう。
こちらはこれまでとは違い、タワー型の冷却台です。横に倒してノートパソコンの裏から支えて風を送ってもよいですし、そばに立てておいて外から風を送ってもよいでしょう。
小型の枠付き扇風機のようなものです。様々な用途に使えるという意味で応用が利くアイテムだといえます。
こちらも風量と角度を調整できる、実用性に振り切ったタイプの冷却台です。天板がアルミになっているせいか重量が780gと重めです。持ち運ぶには厳しいかもしれないので据え置きでの使用をおすすめします。
また、本商品に限らず冷却台のレビュー欄を見ると「PS4などを横置きにして冷えない!」と低評価をつけているコメントが散見されますが、あくまでも冷却台は風を通すガジェットです。
ピッタリくっつけて置いたら風が抜けないので冷却性能は下がります。ノートパソコンの場合は、裏面に滑り止めがあるのでちょうどよい凸凹ができて風が通ります。冷却台そのものが冷たくなるわけではないので注意しましょう。
9つ目はアルミ製で折り畳み可能な冷却台です。このタイプの冷却台は、おしゃれな見た目と機能を兼ねそろえているせいか非常に人気で、筆者の通っているコワーキングオフィスなどでも多く見かけます。
金属製の冷却台の多くはがっちりとしたつくりで重いのですが、こちらは軽くて持ち運びしやすい仕様となっているのが特徴です。
10-15.6インチに対応しており、開き方を調整することでスマホやタブレットまで乗せられます。
最後に紹介するのが、GPG2という冷却台です。樹脂製の地味な見た目は100均ショップの商品のようですが、おそらくコスパ最強の製品だと思います。平たく折りたためて軽く、しかも頑丈で曲がったり折れたりしません。
必要な機能を過不足なく備えていながら、圧倒的に価格が安いのです。見た目は地味ですが、筆者はこれをバッグに入れて持ち歩いています。
ただし滑り止めがないという欠点があるので、打鍵時にずれやすいです。あくまでも本体冷却とモニター角度調整機能に割り切って、Bluetoothキーボードと合わせて使うのがおすすめです。
まとめ
以上、10台の冷却台を紹介しましたが、どれも特徴ある製品ばかりです。冷却台はゲームに代表される高負荷作業に耐えるノートパソコンのサポートです。
また、経年劣化によりデータ読み込み時にハードディスクが唸るようになったとか、発熱するようになったノートパソコンの負担を軽くできるので延命が期待できるので、ぜひ検討してみてください。高くても数千円で高額なパソコンの負荷を軽減できるのですから全体的にコスパの良い投資だといえるでしょう。
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