カメラ性能にこだわったスマホの比較ポイントは?+おすすめスマホ10選

長谷部 耕平
公開: 2020-12-01

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今や旅の記録を残すだけでなく、メモ代わりにも使われるスマホのカメラ機能。技術進歩によって一眼レフのデジタルカメラ以上のスペックを持つものまで現れました。

そこで本稿では、スマホカメラ機能の比較ポイントや、スマホの選び方にくわえ、おすすめのスマホを紹介します。


スマホのカメラに求める機能とは?

スマホカメラに求められているのは、徹底的な操作の簡略化です。その最終目標は初心者でもプロ並みの映像を撮影できるようにすること。

思い立った瞬間、誰でも簡単に高品質な写真や動画が撮影できるカメラが求められています。

ピント合わせや手ブレ、明るさの調整を行わなくても内部のソフトウェアが自動的に最適な設定を選択し、ユーザーはただシャッターを押すだけでよい、というのが理想だといえるでしょう。

もちろんマニュアルでわざとぼかしを入れたり、ズームしたりと様々な撮影方法ができますが、基本はデフォルト設定のまま使われるものです。

そこでまずは各社がリリースしているスマホカメラを比較する上で、重要な指標を紹介します。

比較ポイント①:画素数

スマホカメラで最も注目されるのが、画素数です。これは画像を構成する範囲に並んでいる細かい光の点(イメージセンサー)の数を表しており、数値が大きいほうがより微細で鮮明な画像を撮影できます。

2000年頃、ガラケーのカメラは10万画素程度でしたが、今や1000万画素は珍しくありません。単純比較で100倍も高性能化したのです。

ただし画素数の多さがそのまま画像の美麗に比例するわけではありません。

2020年時点の最新モデルiPhone12のメインカメラは1200万画素ですが、ファーウェイやオッポ、シャオミの4800万画素、1億画素のカメラで撮影した画像と見比べても決して見劣りしません。

画素数はある程度以上になると、あまり意味を成さなくなるスペックだといえるでしょう。

また暗いところで撮影した場合、画素数の多いカメラは画質が低下することがあります。高密度に集積された画素にノイズが入りやすくなるためです。画素数の大きなカメラが備わったスマホを選ぶときは暗所での撮影機能をサポートする機能(ナイトモード)が備わっているかをチェックしましょう。

比較ポイント②:カメラレンズ

カメラレンズの数は撮影パターンの多様性に比例します。iPhone11Proが発表された際、3つのカメラが話題になりましたが、これらはそれぞれ通常の広角カメラと超広角カメラ、望遠カメラに相当する機能を持っています。

ズーム機能を内部のプログラム(デジタルズーム)のみで行うと、どうしても画質がゆがんだり低下してしまうので、専用のレンズを別に装備して光学ズームと組み合わせているのです。

撮影にこだわるなら、デュアルカメラ、トリプルカメラ、クアッドカメラといった複数のカメラを備えたスマホを選びましょう。

比較ポイント③:手ブレ補正

スマホでの撮影において重要なのが、手ブレ補正です。歩きながら風景を動画撮影したときにガタガタ揺れるようでは、後から見返したときに興覚めです。

しかし最近のハイスペックスマホはGoProのようなアクションカメラ並みの手ブレ補正機能を持っているので、歩きながら撮影しても滑らかな映像が撮れ、びっくりするほどです。

以下の記事では、最新の「GoPro HERO9」を使用して走行中の様子を撮影した動画を見ることができます。

比較ポイント④:F値(絞り値)

F値とは、レンズから入る光の量を表した値です。この値が小さいほど、光を取り入れる量が多くなるので明るく撮影できます。

デジタルカメラでも重要な値で、カメラスペックにF2.0、F2.8などと記載されています。

ただしスマホカメラの場合、このF値を見ただけで性能がそのまま推測できるわけではありません。画素数と同様にあくまでも参考にしかならないのです。

F値1.7のスマホカメラで撮影した夜景が、F値2.0のスマホカメラの画像よりも暗くて不鮮明になるケースはありえます。手ブレ補正と同様にナイトモードなどの補正プログラムの性能が大きく撮影のクオリティに反映されているからです。

カメラ性能の高いスマホを選ぶ際の注意点

スマホ選びの際には優先する機能の順位があります。カメラ機能を最優先にするとしても、他にこれだけの要素が絡んできます。

  • OS(Android・iOS)
  • 本体価格・契約形態
  • CPUのスペック
  • 保存容量
  • 消費電力(電源容量)
  • サイズと重量
  • 画面のきれいさ
  • 音のきれいさ
  • 使いたいアプリへの対応
  • イヤホンジャックの有無

カメラのスペックだけで選ぶのはあまりにも偏っていて危険です。例えば、HUAWEIのPシリーズは低価格でハイスペックなカメラ機能を持っていますが、Google Playを含むGoogle系のサービスが一切使えません

これでは高品質な写真が撮影できても、そのままインスタグラムにアップできないです。

とにかくカメラさえ良ければ他はどうでもいいという人は極めて少数派だと思われるので、大抵はその他の条件と折り合いをつけて選ぶものです。

良いスマホを選ぶためには、カメラ以外のスペックにも注意してください。

iPhoneのスマホカメラはどうか?

Appleは常に時代の最先端の機能を盛り込んできました。ロイヤリティの高い昔からのユーザーが多く、一大勢力となっており日本では過半数がiPhoneを使っています。

iPhoneに関しては、新しいモデルのほうが前のモデルよりも全ての面で優れています。カメラ性能についても同様で、2019年のiPhone11と2020年のiPhoneSE(第2世代)、iPhone12はどれも優秀です。

iPhone7や8など旧モデルのiPhoneユーザーなら、これらのどれを選んでも決して損はしません。きっと感動するでしょう。むしろカメラ機能のためにAndroidに乗り換えるメリットが感じられないほどです。

価格面ではAndroidに比べて若干高めですが、カメラ機能を求めるiPhoneユーザーなら、そのまま最新型へバージョンアップするのをおすすめします。2020年時点ではiPhoneSE(第2世代)が新型のわりに安いのでおすすめです。

カメラ性能の高いおすすめスマホ10選

Androidスマホの中から、カメラ性能を優先して選ぶなら下記の10選がおすすめです。どれも型落ちのコンデジ(コンパクトデジタルカメラ)以上の性能を持っているので、むしろスマホで撮影したほうがきれいな写真が撮れるかもしれません。

おすすめ①
  • HUAWEI
  • P20 Pro

  • 税込み38,000円
  • いまだに古さを感じさせないハイスペックカメラ搭載

  • アウトカメラに約4,000万+約2,000万+約800万画素、インカメラに約2,400万画素のカメラを搭載。コンデジ以上に美しく撮影できます。

一台目は、HUAWEI(ファーウェイ)のP20 Proです。2018年のモデルですが、コストパフォーマンスに優れた逸品です。

ファーウェイは2019年5月15日に米商務省産業安全局の制裁対象リストの対象となってしまい、新たなモデルはGoogle系のサービスが全て使えなくなってしまいましたが、独自のAppGalleryにてLINEやメルカリ、楽天ポイントアプリなどが使えます。

電話とカメラ、あとはLINEしか使わないという人におすすめです。

おすすめ②
  • HUAWEI
  • P30 Pro

  • 税込み50,300円
  • ブリージングクリスタルの鏡面仕上げが映える!

  • クアッドカメラでどんなシチュエーションにも対応!50倍デジタルズーム搭載で月すら近く見えます。

P20と比べて約1万円の価格差がありますが、それだけの価値は十分にあるといえるでしょう。暗所での撮影機能が素晴らしいので、夜景を撮りたい人におすすめです。

おすすめ③
  • HUAWEI
  • P40 Pro

  • 税込み92,300円
  • 次世代規格5G対応モデル

  • Leicaウルトラビジョンクアッドカメラ搭載で、昼夜を問わず高品質な写真撮影が可能。より鮮明に美しく撮影できるスマホです。

ファーウェイPシリーズ、2020年時点での最新機種です。本体の価格的にiPhoneと並んでしまいますがクアッドカメラを搭載しており、その内訳は下記の通りです。

約5,000万画素のウルトラビジョン広角カメラ、約4,000万画素超広角シネマカメラ、約1,200万画素の望遠カメラ、3D被写界深度カメラ。

ほかにも5Gに対応しているので、アプリの問題さえ気にしないのならAndroidスマホで最もおすすめできる一台だと言えるでしょう。2台持ちをしたり写真撮影にこだわる人に強くおすすめします。

おすすめ④
  • HUAWEI
  • NOVA 5T

  • 税込み32,850円
  • HUAWEI Kirin980チップを搭載

  • 被写界深度測定カメラにより、手前や背景をぼかした高度な撮影が可能です。

4,800万画素のメインカメラに1600万画素の高角カメラ、200万画素の被写界深度測定カメラとマクロカメラを搭載しています。2019年末のモデルですが、全く古さを感じさせません。

おすすめ⑤
  • OPPO
  • Reno3 A

  • 税込み34,979円
  • おサイフケータイ対応!日本向け中華スマホの傑作

  • デュアルSIMスロットに128GBメモリ。超広角レンズ&4,800万画素のクアッドカメラを搭載。厚さ8.2mmにぎゅっと高機能が集約されています。

こちらも引き続き中国メーカー、OPPO(オッポ)のスマホです。全体的にコストパフォーマンスに優れ、クアッドカメラを搭載しています。

4,800万画素のメインカメラに、手ブレ補正やナイトモード機能がついてこの値段は、お買い得だといえるでしょう。オッポも中華スマホですが、ファーウェイと違って規制を受けていないのでGoogle Play ストアが使えます。不安なく乗り換えができるでしょう。

おすすめ⑥
  • OPPO
  • Reno 10x Zoom

  • 税込み89,800円
  • 10倍ハイブリットズームで細部まで撮影できる

  • ウルトラナイトモード2.0に超高解像度撮影機能を搭載。高いカメラ機能だけでなく高い処理能力を併せ持つハイエンドスマホです。

引き続き、オッポのスマホです。2019年のモデルでReno3の上位機種。10倍ハイブリットズームを搭載しており、より撮影機能が充実し各種スペックも向上しました。

また、なんといってもインカメラの設置場所が特徴的です。なんと折りたたまれており、背面が完全にスクリーンだけになっているのです。撮影だけでなく鑑賞にも向いているスマホです。

おすすめ⑦
  • Xiaomi
  • Mi Note 10 グレイシヤーホワイト

  • 税込み58,080円
  • 世界初!1億800万画素ペンタプリズム式カメラ搭載

  • ゴリラガラス採用で衝撃に強く、6.47インチ3D曲面有機ELディスプレイで美麗な映像が楽しめます。

こちらも中国メーカー、Xiaomi(シャオミ)のスマホです。 Mi Note 10のカメラの画素数はなんと1億800万画素、しかも5カメラです。これはquintuple(クインティプル)カメラ、クイントカメラとでも呼ぶべきでしょうか。

圧倒的な画素数を誇るMi Note 10ですが、1億800万画素あるからといって、これまで解説したとおり1,200万画素の10倍美しいというわけではありません。スマホカメラは撮影データをどのように補正するか、レンズとプログラムも重要なのです。

Mi Note 10はバースト撮影(連続撮影)が出来ますし、スマホ本体のスペックも高いです。アメリカの制裁を受けていないのでGoogle Play ストアも使えます。

1億画素のカメラが気になる人は試してみるのもよいでしょう。

おすすめ⑧
  • Google
  • Pixel 4a

  • 税込み50,300円
  • HDR+で誰でも簡単にプロ並みの写真が撮影できる

  • 鉄壁のセキュリティ。Googleサービスへの連携に特化しつつ高性能なカメラ・画像処理機能をあわせもつスマホです。

8台目に紹介するのは、Googleのスマホ、Pixel です。

スペックだけを見ると、メインカメラが1,220万画素なので頼りなく思うかもしれませんが、iPhone12と同じくらいと考えてください。中国や韓国のスマホカメラの画素数が圧倒的なのです。

非常にバランスがいいスマホで、カメラ機能にはポートレートモードやナイトモードに加えHDR+ (ハイダイナミックレンジプラス)で補正がかけられます。

誰でも簡単にハイクオリティな画像が撮影できるでしょう。

おすすめ⑨
  • Sony
  • Xperia 8

  • 税込み14,600円
  • SNS映えする写真が簡単に撮影できる!

  • 21:9ワイドディスプレイで動画視聴が快適、2画面操作も可能です。カメラは、プレミアムおまかせオート機能で自動的に最適の設定を選択してくれます。

9台目はソニーのXperiaです。デジカメが得意なソニーらしく、13の撮影モードで補正をかけられます。1,200万画素のメインカメラと800万画素の望遠カメラのデュアル仕様です。また映像だけでなく音楽再生機能にも優れているため、バランスが良いスマホです。

おすすめ⑩
  • Sony
  • Xperia 1

  • 税込み59,800円
  • ソニーが満を持してリリースしたフラッグシップモデル

  • 独自開発の画像処理エンジンBIONZ X for mobileで高精度撮影が可能!ハイブリッド手ブレ補正機能搭載でアウトドアにも向いています。

最後に引き続きソニーのXperiaを紹介します。Xperia 1は標準・望遠・超広角のトリプルカメラを搭載しており、暗所での高感度撮影や手ブレ補正も可能です。

また先読み撮影機能がついており、自動で撮影した画像からベストタイミングのものを選んだり、スマホを横にしただけでカメラ機能を自動的にオンにしたりすることもできます。

ミドルクラスの価格帯に、日本のメーカーらしい細やかな機能が満載の良いスマホです。

まとめ

以上、Androidスマホを中心にカメラ機能に優れたスマホを紹介しましたが、残念ながら日本製のスマホはあまり紹介できませんでした。

筆者は国産品を愛用するタイプなのですが、スマホやPCといったガジェット系ではどうしても海外製の方が価格とスペックの両方で優れているケースが多く、率直に紹介すると日本製のスマホで紹介できるものが減ってしまいます。

これにはシャープやソニーの最新スマホがSIMフリーで入手できず、キャリア契約とセットでしか手に入れられないのも理由の一つかと思われます。

いずれにせよ、自分の欲しいスマホを購入する際は契約プランなどもひっくるめて検討してみてください。

また、欲しい端末をauやドコモ、ソフトバンクなどの大手キャリアで契約した後、退会してスマホだけもって格安プランの通信に入り直すことも一考の価値があります。ぜひ挑戦してみてください。

※価格はいずれも2020年11月時点。特に記載がない場合はAmazonの価格です。

ガジェットと漫画を愛する全方位ライター
長谷部 耕平
業界歴8年目のライターにして登録者1万人超えのYouTuber。Apple好きでガジェット集めが趣味。記事を書いたり動画編集で一日中デスクに向かっているのでヘッドセットやモニター等の作業効率化や仕事部屋の快適化につながるガジェットはすぐ購入!愛車のビートルでキャンプやサウナにでかけるのも大好き。チャンネル登録よろしくお願いしますm__m

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