
【飲む発毛促進剤】ハツモールシリーズの成分・効果・価格を徹底分析
目次
薄毛や脱毛に悩む方の強い味方となる、発毛剤や育毛剤、そして発毛促進剤。しかし、本当に効果があるのか、副作用などの心配はないのか、懸念点も多くなかなか手を出しづらい商品です。
そこで今回は、国内の発毛促進剤として唯一の飲み薬・ハツモール内服錠を含む、ハツモールシリーズ3製品の効果について比較と分析を行いました。
各商品の成分を読み解くことで、その発毛効果や副作用をチェック。その他の発毛促進剤との比較も行っていますので、検討中の方はぜひ参考にしてください。
ハツモールシリーズ3製品の分析結果まとめ
ハツモールシリーズの中で、医薬品成分を含有した発毛促進剤は3製品。まずは、各製品を分析した結果についてまとめてご紹介します。
ハツモール内服錠は、国内で市販される発毛促進剤の中で、唯一の経口タイプ(飲み薬)です。
脱毛症に働きかける生薬と、ビタミンなどの有効成分を配合。毛乳頭内部の血行をよくすることで栄養状態を改善し、体の内側から毛根を正常な状態に整えて発毛を促進します。
特に、皮脂の分泌異常によるフケが原因の粃糠性脱毛症に作用する点が特徴です。
身体の内側から発毛に働きかけるので、他の発毛促進剤や育毛剤と併用できる点は大きなメリットと言えるでしょう。
ハツモールSPは、壮年性脱毛症に効果のあるカルプロニウム塩化物を1%配合し、さらに5種類の有効成分を加えた発毛促進剤です。
医薬成分のジフェンヒドラミン塩酸塩がかゆみを抑えるとともに、有効成分が頭皮を柔らかくして、毛乳頭細胞を活性化し発毛を促します。
スプレータイプで、ダイレクトに頭皮の塗布したい箇所へ吹き付けることができます。
ヘアーグロアーSは、女性ホルモンと同じ作用を与える、エストラジオール安息香酸エステルを0.001%含有した発毛促進剤です。
女性ホルモンが皮脂腺から分泌される皮脂を抑制することで、毛根部のコンディションを整えて発毛を促します。
皮脂の過剰な分泌により、毛穴や毛根がダメージを受けている方に適した発毛促進剤です。
さらに7種類の有効成分によって血行を促進したり、かゆみを抑制したりすることで、総合的に育毛しやすい頭皮環境に導きます。
ヘアーグロアーSは男女兼用の商品なので女性でも使えますが、230mlのボトルは青を貴重とした男性的なデザインです。
そこで、160mlのボトルは女性でも使いやすいように化粧品のような形状と色合いにすることで、女性が手に取りやすいデザインになっています。
また容量も少なめで、40日前後で使い切れるお試しにもぴったりのサイズです。
なお、ヘアーグロアーSに含まれる女性ホルモンは、出産後や更年期といった女性特有のホルモンバランスの乱れで起こる脱毛にも効果を発揮します。
ライフステージで髪の悩みを感じ始めた女性におすすめの発毛促進剤です。
田村治照堂:髪の悩み製品の老舗企業
ここからは、ハツモールの発毛促進剤3製品を徹底分析した様子を詳しくお届けしていきます。
まずは、ハツモールシリーズを手掛ける田村治照堂についてです。

ハツモールシリーズを手掛ける田村治照堂は、昭和10年の創業当初から養毛剤を製造するなど、髪の悩み製品に特化した老舗企業です。
医薬品成分を含んだ発毛促進剤を中心に、医薬部外品の育毛剤と薬用シャンプー、コンディショナーといったスカルプケア製品も展開。
ドラッグストア向けの市販品に加えて、ヘアサロン専売品にも力を入れており、品質にも定評があります。
育毛剤のバリエーションは幅広く、一般的なトニックタイプのほか、軟膏タイプ、乳液タイプ、さらに眉毛専用のアイブロー育毛剤などもラインナップ。
髪の悩みに対して、さまざまな選択肢を提供している企業と言えるでしょう。
ハツモールシリーズの配合成分を徹底分析
続いて、ハツモールシリーズ3製品に含まれる成分を確認して、その発毛促進効果について分析します。
ハツモールシリーズの成分比較一覧表
ハツモールシリーズ3製品に含まれる全成分は下記の通りです。
製品名 | ハツモール内服錠 | ハツモールSP | ヘアーグロアーS |
---|---|---|---|
分類 | 第2類医薬品 | 第2類医薬品 | 第2類医薬品 |
製品カテゴリ | 発毛促進剤 | 発毛促進剤 | 発毛促進剤 |
容量 | 60錠 | 150ml | 230ml |
希望小売価格(税込み) | 2,200円 | 3,300円 | 5,346円 |
医薬品成分 | カンゾウ末(第2類医薬品)、イノシトールヘキサニコチン酸エステル(第3類医薬品) | カルプロニウム塩化物(第3類医薬品)、ジフェンヒドラミン塩酸塩(第2類医薬品) | エストラジオール安息香酸エステル(第2類医薬品) |
有効成分 | セファランチン、アリメマジン酒石酸塩、パントテン酸カルシウム、チアミン塩化物塩酸塩、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、アスコルビン酸、ニコチン酸アミド | サリチル酸、パントテニールエチルエーテル、l-メントール | ジフェンヒドラミン塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、パントテン酸カルシウム、サリチル酸、ヒドロコルチゾン、レゾルシン、ヒノキチオール |
添加物 | 乳糖水和物、バレイショデンプン、リン酸水素カルシウム水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロースフタル酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、カルナウバロウ | 精製ヒアルロン酸ナトリウム、dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、エデト酸ナトリウム水和物、L-酒石酸ナトリウム、エタノール | l-メントール、トウガラシチンキ、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ポリオキシエチレンヒマシ油、pH調整剤、香料、エタノール |
形状 | 錠剤 | スプレー | ローション |
効果 | 粃糠性脱毛症、円形脱毛症 | 脱毛・抜毛予防、育毛、発毛促進、壮年性脱毛症、薄毛、ふけ、かゆみ、病後・産後の脱毛、円形脱毛症、びまん性脱毛症、粃糠性脱毛症 | 壮年性脱毛症、粃糠性脱毛症、円形脱毛症、発毛促進、脱毛予防、薄毛、生え際の薄毛、フケ・かゆみ、病後・産後の脱毛 |
特徴 | 飲むタイプで頭髪に塗らなくていい | カルプロニウム塩化物が発毛促進 | 女性のホルモンバランスに作用 |
ハツモールシリーズの発毛効果|発毛剤や育毛剤との違い
ハツモールシリーズに配合された成分を分析する前に、まずは発毛促進剤とは何か、その他のヘアケア用品との違いから確認していきましょう。
発毛剤:効果は高いがリスクも高い
発毛促進剤:発毛剤より低リスク、育毛剤より高効果
育毛剤:予防が目的。発毛効果は期待できない
ハツモールはリスクを抑えつつ効果を期待できる
医薬品に分類される発毛剤や発毛促進剤は、育毛剤では得られない発毛効果を得ることができます。
しかし、第1類医薬品の発毛剤に含まれるミノキシジルは、その発毛効果と比例して副作用のリスクも高まります。
ハツモールシリーズの発毛促進剤は、第2類医薬品、第3類医薬品に指定された成分を含んでいることから、育毛剤よりも発毛促進効果が期待でき、発毛剤よりも低リスクで使用できると言えるでしょう。
医薬品指定の有効成分の効果と副作用
発毛効果のある成分を含む、医薬品指定の有効成分それぞれの効果と副作用について商品ごとに見ていきましょう。
ハツモール内服錠に含まれる医薬品指定の有効成分
・カンゾウ末
マメ科の植物、甘草の根から抽出された成分で、漢方薬で用いられることが多い。主成分はグリチルリチン酸で抗炎症作用があるので、かゆみや頭皮のトラブルを抑えます。
・イノシトールヘキサニコチン酸エステル
頭皮の毛細血管を広げるとともに、血流をよくすることで毛根に栄養を届け、髪の毛が育ちやすい環境に整えます。
ハツモールSPに含まれる医薬品指定の有効成分
・カルプロニウム塩化物
血管を拡張して血流をよくする作用と、機能が低下した状態にある毛根を活発化することで脱毛の防止や発毛を促進する作用があります。
・ジフェンヒドラミン塩酸塩
炎症やかゆみの症状を抑える作用があります。経口薬では副作用として眠気が現れることがありますが、塗布する外用薬ではほとんど起こりません。
ヘアーグロアーSに含まれる医薬品指定の有効成分
・エストラジオール安息香酸エステル
女性ホルモンに似た成分で髪の毛を抜けにくく、太く強くしてくれます。女性の月経障害や更年期障害にも使用される医薬品成分です。
その他の有効成分の効果と副作用
次に、ハツモールの配合成分のうち、医薬品指定ではない有効成分の効果や副作用について見ていきます。
ハツモール内服錠に含まれる有効成分
・セファランチン
抗アレルギー作用に加えて血流促進や造血機能の改善作用があり、円形脱毛症や粃糠性脱毛症に効果があります。まれに胃の不快感や食欲不振が起こることがあります。
・アリメマジン酒石酸塩
抗ヒスタミン作用でアレルギー症状を抑えたり、かゆみを鎮める効果があります。眠気や口の乾きを感じることがあります。
・パントテン酸カルシウム
別名ビタミンB5とも。ビタミンB群に属する成分で、タンパク質の代謝に関わったり、皮膚を正常な状態に保ったりする効果があります。よほど過剰に摂取しない限り、副作用はほとんどありません。
・チアミン塩化物塩酸塩
チアミン(ビタミンB1)には、神経や筋肉の働きをよくしたり、糖質を分解してエネルギーに変えたりする作用があります。
・リボフラビン
リボフラビン(ビタミンB2)は、皮膚、爪、毛髪の成長を促進します。また、皮膚炎を抑えるほか、過剰な皮脂による湿疹にも効果を発揮します。
・ピリドキシン塩酸塩
ビタミンB6の化合物で、過酸化物質やフケの発生の原因となる余分な皮脂の分泌を抑える成分です。皮膚炎を抑制する効果もあります。
・アスコルビン酸
アスコルビン酸(ビタミンC)には、毛細血管を強化して皮膚や粘膜の状態を整えたり、免疫力を高めたりする効果があります。また、老化の原因とされる活性酸素を抑えて、細胞の酸化を防ぐ抗酸化作用も。
・ニコチン酸アミド
ナイアシン酸の一種で、別名ビタミンB3とも。皮膚や粘膜のコンディションを正常に保つ働きや、血行を改善する作用があります。
ハツモールSPに含まれる有効成分
・サリチル酸
頭皮の角質を軟化したり溶解したりする作用があり、ふけを抑えます。また、抗菌作用があることから防腐剤として使用されることもあります。
・パントテニールエチルエーテル
保湿効果で、頭皮をしっとりと潤いのある状態に整える成分です。皮膚の代謝を促す作用や、毛母細胞に働きかけて毛髪の成長を促す作用が期待できます。
・ℓ-メントール
スーッとした清涼感のある使用感を与えながら、鎮痛作用や血流増加、痒みを抑える効果のある成分です。ペパーミントのような香りが特徴。
ヘアーグロアーSに含まれる有効成分
・トコフェロール酢酸エステル
ビタミンE誘導体で、皮膚の老化の原因となる酸化した皮脂を抑制する抗酸化作用があります。さらに頭皮を保護する効果も。
・ヒドロコルチゾン
湿疹や皮膚炎といった皮膚のトラブルに用いられる成分で、炎症を抑える作用があり、腫れや赤み、かゆみを抑えてくれます。
・レゾルシン
消毒薬にも使われる成分で殺菌作用で頭皮を清潔に保ったり、かゆみを鎮める効果があります。
・ヒノキチオール
ヒノキやヒバから抽出した成分で、強い抗菌性があります。製品自体の抗菌・防腐作用に加えて、黄色ブドウ球菌の育成を阻害することで痒みを抑える作用も。
・パントテン酸カルシウム
ハツモール内服錠の有効成分を参照
・ピリドキシン塩酸塩
ハツモール内服錠の有効成分を参照
・サリチル酸
ハツモールSPの有効成分の説明参照
添加物の効果と特徴
有効成分以外の添加物には保湿作用のある成分が含まれていますが、その他にも保存料や安定剤といった成分も含まれています。
特にハツモール内服錠には、錠剤の形状を保つための添加物が多く含まれていることがわかります。それぞれの成分は副作用や体内へ悪影響はほぼないとされています。
ハツモールSPやヘアーグロアーSの方が液体ということもあり、添加物は少ない処方になっています。
ハツモール内服錠に含まれる添加物
・乳糖水和物
錠剤の成形を高めたり、服用しやすくするための賦形剤です。
・バレイショデンプン
じゃがいものでんぷんからできた成分で、錠剤の成形を高め賦形剤です。
・リン酸水素カルシウム水和物
カルシウムを補給してくれる成分です。ビタミンD製剤を服用している人は、注意が必要です。
・ヒドロキシプロピルセルロース
皮膚に対して高い保湿作用があります。また、毛髪に塗布するとキューティクルのような働きがあり、髪をコーティングすることでダメージを防いでくれます。
・クロスカルメロースナトリウム
大量の水を吸収し膨潤する性質があり、錠剤を長期間安定させたり、錠剤の硬度を保つ成分です。
・タルク
鉱石を粉砕し粉末状にたもので、錠剤の硬さや形状を保つために含まれます。
・ステアリン酸マグネシウム
錠剤の潤滑剤や付着防止剤として使われる成分です。
・ヒプロメロースフタル酸エステル
錠剤の結合剤、コーティング剤、賦形剤として用いられる成分です。
・グリセリン脂肪酸エステル
製品自体の抗菌・防腐目的で配合される成分です。
・酸化チタン
紫外線から肌を守る作用がありますが、ここでは錠剤の白色をより美しく見せるための添加物として使用されています。
・カルナウバロウ
ヤシ科の植物から抽出される油分で、感触を良くしたり艶を出す作用があります。また、融点の高い成分なので、高温度での品質を安定化させる目的で用いられる成分です。
ハツモールSPに含まれる添加物
・精製ヒアルロン酸Na
皮膚の表面を柔らかくしながら、保護膜をつくることで保湿する作用があります。ヒアルロン酸は身体の中にある成分で安全性も高く、即効性のあるしっとり感を得ることができます。
・dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液
皮膚の水分量を増やして柔らかくすることで保湿する作用や、髪の毛のきしみ感を改善して毛髪を保護する作用があります。
・エデト酸ナトリウム水和物
抗酸化作用があることから製品の品質を安定化させたり、防腐剤、保存料として使われる成分です。
・L-酒石酸ナトリウム
酸性の成分で、製品内の成分の品質を安定的に保つためのpH調整剤です。
・エタノール
清涼作用や抗菌・防腐による製品の安定化剤として使われる成分です。含有量が多ければスーッとした清涼感があり、さっぱりとした使い心地に。
ヘアーグロアーSに含まれる添加物
・トウガラシチンキ
唐辛子の実から抽出した成分で辛味成分のカプサイシンに皮膚刺激作用があることから、古くから発毛刺激を目的として用いられている成分です。
・1,3-ブチレングリコール
ベタつきが少なく、軽い使用感の保湿剤です。副作用のほとんどない安全な成分ですが、眼に入ると強い刺激が起こるため、誤って目に入らないように注意しましょう。
・グリセリン
角質層を柔軟にしてくれて、肌の水分量を増加させる作用があります。また、表皮内の水分保持やバリア機能を回復させる作用もあることから、保湿効果を期待できます。
複数ある保湿剤の中でもしっとり感の強い保湿剤です。
・ポリオキシエチレンヒマシ油
香料、色素、有効成分などを溶かし込む可溶化剤や、液体同士を均一に分散させる乳化として使用される成分です。また、界面活性剤として使用されることもあります。
・pH調整剤
製品内の成分の品質を安定的に保つためのpH調整剤です。
・香料
製品に香りをつけたり、原料の臭いを隠すために配合される成分です。
・エタノール:清涼作用や抗菌・防腐による製品の安定化剤として使われる成分です。含有量が多ければスーッとした清涼感があり、さっぱりとした使い心地に。
ハツモールシリーズの副作用

ハツモールシリーズの発毛促進剤は第2類医薬品に分類され、厚生労働省では下記の通りリスクについて記載されています。
第2類医薬品(リスクが比較的高いもの)まれに入院相当の健康被害が生じる可能性がある成分を含むもの
しかし、それぞれの製品に含まれている医薬品成分や有効成分が異なるため、副作用の内容には違いがあります。
下記のような症状が現れた場合には、ただちに購入元の販売店の薬剤師か、専門機関へ相談してください。
ハツモール内服錠の副作用
皮膚:発赤、発疹、かゆみ
消化器系:悪心、嘔吐、下痢、腹痛
ハツモールSPの副作用
頭皮:発疹、発赤、かゆみ、はれ、かぶれ、痛み
その他:全身性の発汗、それに伴う寒気、ふるえ、吐き気、頭痛
なお、副作用には至らないまでも使用に伴い頭皮の刺激痛、局所発汗、熱感や手や指先が荒れてきた場合にも使用を中止してください。
ヘアーグロアーSの副作用
頭皮:発疹、発赤、はれ、かゆみ、かぶれ、痛み
その他:悪心、頭痛
また、頭皮がフケ状にはがれてきたり、使用後によく手を洗っても、手指先が荒れる場合には使用を中止しましょう。
ハツモールシリーズの使い方

ハツモールシリーズは製品によって服用、使用方法、注意点が異なりますので、それぞれ詳しく説明します。
ハツモール内服錠の使い方と注意点
1日6錠を水またはお湯で2~3回に分けて服用します。
食前、食間、食後のどの時間でも問題なく服用できるので、無理なく続けられるタイミングで飲みましょう。
注意点:15歳以下の人は服用できません。頭皮に塗布する育毛剤や発毛促進剤との併用も可能です。
ハツモールSPの使い方と注意点
1日10~15プッシュを2~3回ほど頭皮にスプレーします。よくなじませながら、指先で頭皮をマッサージしましょう。
注意点:一度に適量以上を塗布するよりは、適量を長期間継続的に使用し続けた方が効果が現れやすいです。
湯上り直後は発汗しやすいので、ほてりをさましてから使用してください。目に入ると刺激を感じることがあるので、目に入ったり、溶剤を触った手ですぐに目を触らないようにしましょう。
ヘアーグロアーSの使い方と注意点
1日2~3mlを2~3回に分けて頭皮にふりかけます。よくなじませながら、指先で頭皮をマッサージしましょう。
注意点:白髪の人は髪の色が茶褐色になる可能性があるため、白髪を保ちたい場合は使用を避けましょう。
湯上り直後は発汗しやすいので、ほてりをさましてから使用してください。目に入ると刺激を感じることがあります。
その他の発毛促進剤との比較一覧表
ハツモールシリーズと同じく、発毛促進剤を販売する第一三共ヘルスケアのカロヤンシリーズと比較しました。
ハツモール内服錠は、皮脂の過剰分泌によるフケが原因の脱毛や円形脱毛に効果のある成分が含まれているので、カロヤンシリーズがカバーできない悩みに対応できます。
一方、カルプロニウム塩化物は、カロヤンプログレやカロヤンガッシュの方が多く含有しています。
しかし、女性特有のホルモンバランスの崩れによる脱毛には、女性ホルモンに似た成分を配合したヘアグロアーSの方がより効果を得やすいでしょう。
ハツモール内服錠 | ハツモールSP | ヘアーグロアーS | カロヤン プログレEX O | カロヤンガッシュ | カロヤン アポジカΣ | カロヤンS | |
---|---|---|---|---|---|---|---|
メーカー | 田村治照堂 | 田村治照堂 | 田村治照堂 | 第一三共ヘルスケア | 第一三共ヘルスケア | 第一三共ヘルスケア | 第一三共ヘルスケア |
希望小売価格 | 2,200円 | 3,300円 | 5,346円 | 4,400円 | 7,334円 | 7,150円 | 4,070円 |
医薬品成分 | カンゾウ末、イノシトールヘキサニコチン酸エステル | カルプロニウム塩化物、ジフェンヒドラミン塩酸塩 | エストラジオール安息香酸エステル | カルプロニウム塩化物 | カルプロニウム塩化物 | カルプロニウム塩化物 | カルプロニウム塩化物 |
その他の有効成分 | セファランチン、アリメマジン酒石酸塩、パントテン酸カルシウム、チアミン塩化物塩酸塩、リボフラビン、ピリドキシン塩酸塩、アスコルビン酸、ニコチン酸アミド | サリチル酸、パントテニールエチルエーテル、l-メントール | ジフェンヒドラミン塩酸塩、ピリドキシン塩酸塩、トコフェロール酢酸エステル、パントテン酸カルシウム、サリチル酸、ヒドロコルチゾン、レゾルシン、ヒノキチオール | チクセツニンジンチンキ、カシュウチンキ、ピリドキシン塩酸塩、ヒノキチオール、パントテニールエチルエーテル、l-メントール | カシュウチンキ、チクセツニンジンチンキ、ヒノキチオール、パントテニールエチルエーテル、l-メントール | カシュウチンキ、チクセツニンジンチンキ、パントテニールエチルエーテル、l-メントール、ヒノキチオール | ヒノキチオール、パントテニールエチルエーテル、トコフェロール酢酸エステル、サリチル酸、l-メントール、ジフェンヒドラミン塩酸塩 |
添加物 | 乳糖水和物、バレイショデンプン、リン酸水素カルシウム水和物、ヒドロキシプロピルセルロース、クロスカルメロースナトリウム、タルク、ステアリン酸マグネシウム、ヒプロメロースフタル酸エステル、グリセリン脂肪酸エステル、酸化チタン、カルナウバロウ | 精製ヒアルロン酸ナトリウム、dl-ピロリドンカルボン酸ナトリウム液、エデト酸ナトリウム水和物、L-酒石酸ナトリウム、エタノール | l-メントール、トウガラシチンキ、1,3-ブチレングリコール、グリセリン、ポリオキシエチレンヒマシ油、pH調整剤、香料、エタノール | ヒドロキシプロピルキトサン液、エタノール、pH調節剤、黄色5号 | dl-ピロリドンカルボン酸Na、グリセリン、エデト酸Na、エタノール、pH調節剤、黄色5号 | dl-ピロリドンカルボン酸Na、グリセリン、ヒドロキシプロピルキトサン液、エデト酸ナトリウム、エタノール、pH調節剤、黄色5号 | dl-ピロリドンカルボン酸Na、エデト酸Na、プロピレングリコール、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、エタノール、pH調節剤、黄色5号、香料 |
形状 | 錠剤 | スプレー | ローション | ローション | ローション | ローション | ローション |
ハツモールシリーズの購入方法
最後に、ハツモールシリーズの購入方法を解説します。
購入できる店舗・通販サイト
ハツモールの公式サイトでは薬局や薬店で取り扱いがあると記載されています。
Amazon、楽天市場などの各種ECショップでも取り扱いがありますが、第2類医薬品に該当するため、販売店はドラッグストアなど医薬品を販売できるショップに限られているようです。
また、ハツモールSPと女性向けボトルのヘアーグロアーS 160mlの取扱店には限りがあるので、楽天市場で販売中のショップを検索して購入するのがおすすめです。
店舗別の価格・特典比較表
Amazon | 楽天市場 | LOHACO | ココカラクラブ | ウェルシアドットコム | |
---|---|---|---|---|---|
特典 | Amazonポイント | 楽天ポイント | Tポイント | ココカラポイント | Tポイント |
ハツモール内服錠 60錠 | 1,800円 | 1,560円 | 取り扱いなし | 2,200円 | 2,200円 |
ハツモールSP 無香料 | 2,792円 | 2,980円 | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
ヘアーグロアーS 230ml | 3,983円 | 3,038円 | 4,368円 | 5,346円 | 5,217円 |
ヘアーグロアーS 160ml | 取り扱いなし | 3,960円 | 取り扱いなし | 取り扱いなし | 取り扱いなし |
購入の際に注意したいこと
市販の発毛促進剤は、第2類、第3類医薬品に分類されます。
薬剤師への相談は義務ではないものの、薬剤師または登録販売者からの情報提供が推奨されています。
もし、使用中に頭皮や体調に異変を感じた際には、速やかに薬剤師や医師といった専門機関に相談しましょう。
まとめ

ハツモールリーズの発毛促進剤の成分を分析することで、その発毛効果や副作用について解説しました。
ハツモール内服錠は飲み薬タイプなので、匂いやヘアスタイリングを気にする人におすすめの製品です。また、他の発毛促進剤や育毛剤と併用ができるので、身体の内側と外側から髪の悩みケアにアプローチできるのも嬉しいポイントです。
さらに、壮年性脱毛症であればハツモールSP、女性ホルモンに起因する脱毛であればヘアーグロアーSというように、脱毛や薄毛の原因にあわせて外用薬を使い分けることもできます。
今回紹介した製品は第2類医薬品に分類される有効成分を含有しているので、発毛効果とリスクのバランスがとれていて、発毛剤の副作用が気になる人や、育毛剤の効果に疑問を感じている人に試してほしい製品です。
髪の悩みを抱えている人は、ハツモールシリーズの発毛促進剤を検討してみてはいかがでしょうか。
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