心理学本のおすすめ15選!学問からビジネスまで幅広く紹介します
人の心は不思議なものです。ある時は自分でコントロールできたり、出来なかったりしますし、自分でも自覚出来ない傾向性が隠れています。
そんな心の理解を深めるため、心理学に触れてみてはいかがでしょうか。本稿ではおすすめの心理学本を紹介します。
心理学とは?
心理学とは名前の通り、心を扱う学問の一領域です。基礎心理学、応用心理学、実験心理学、行動心理学、応用心理学など様々な種類があり、研究の対象によって無数に細分化されています。
心理学は人間の生理機能の研究なので、様々な患者と接したり行動分析のデータ解析を行う理系学問のイメージがありますが、実のところ東京大学に代表される数多くの大学においては文系の学部・学科に位置づけられています。
ただし、カウンセリングや投薬など患者の治療に関わる臨床心理学は、医学部の一部となります。
どの立場で心理学を学ぶのかによって、心理学の対象は大きく異なります。
心理学本の選び方のポイント
心理学本は数多く刊行されており、何から手を付けたらいいか迷う人も多いかと思います。そこで下記の2点に注意すれば無駄な出費を抑えられるでしょう。
どうして学びたいのかを考える
心理学本選びは、まず学問として学びたいのか、生活の知恵として学びたいのか明確化することです。
学問を収めるのなら、厳密な定義に基づくきちんとした教科書や学術書を選ぶ必要があります。
大学生などの場合は、必ず指定図書や論文のレジュメが渡されるので書籍選びに迷う事はありませんが、独学で学問として心理学を勉強するのならフロイトやユング、アドラーといった大家の心理学本を入門にすべきです。
ビジネス体験などから得られた心理学的な知見は今のところ学問ではありません。
興味のある領域の心理学本を選ぶ
次に、自分が本当に興味のある領域の心理学本を選びましょう。人気だから、売れているからという理由で本を手に取っても、面白いと思えなかったら学習効率が落ちてしまいます。
必要としている知識の強度と、自分のニーズをハッキリと見極めるのが重要です。
おすすめの心理学本15冊
心理学本の中でも読んで損はない、というおすすめ本を15冊チョイスしました。参考にしていただければ幸いです。
- 誠信書房
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影響力の武器[第三版]: なぜ、人は動かされるのか
- 税込み2,970円
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あなたは知らないうちに影響を受けている
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あらゆる広告やセールスの背後にある思考の癖を明らかにする名著、営業活動のバイブル。詐欺に対する自己防衛にも使えます。
広告や営業活動で使われている心の動きを細かく分解して分かりやすく紹介してくれる名著です。現在は第3版となっており内容がさらにグレードアップしているので誰にでもおすすめできます。
ネット時代の情報の氾濫に悩まされている人には特に読んで欲しい心理学本です。SNSやWEB広告などツールは違っても基本的に心理は大きく変わらないのです。
広い意味で心理学の周辺領域にある成功哲学の心理学本です。ただし成功した企業家が書いたのではありません。ビジネススクールで組織心理学を教えるグラント・アダム教授が様々な事例を紹介しながら解説してくれます。
心の起源を探るようなアカデミックな心理学者もいれば、彼のようなビジネスに直ぐ活用できるような具体的なテーマを扱う心理学者もいるので、学問としての裾野の広さを感じます。
デビュー作という事で作者の伝えたいことが熱く、しかし客観性をもって語られているので是非ご一読ください。
自己啓発書の原点と言われる不朽の名著です。人間関係を作り出す最も基本的な感情について様々な人物の実例を挙げて紹介しています。
1936年からずっと読み続けられている定番なので、電子書籍や文庫など様々な種類のメディアに展開しています。Kindleは価格も手ごろですし、スマホでも読めるのでセールスパーソンには特におすすめの心理学本です。
マズローと言えば、生存欲求から始まり自己実現欲求を頂点とする欲求階層説で知られる心理学の大家です。本書では欲求階層説以外にもふれており非常に分かりやすく入門書として優れています。
心理学を学びたいと考えている初心者におすすめの心理学本です。
性的欲求のフロイト、潜在意識のユングと並ぶ心理学の大家アドラー。日本では永くその存在は無名に近かったのですが、本書をきっかけに広く知られるようになりました。
こちらは、対話形式となっており非常に読みやすい心理学本です。まさにそこを追及したい!というポイントがきっちり押さえられているので読者の理解度に合わせた進行が快適です。
勇気の心理学と言われるアドラーに興味をもったのなら、最初は本書から入ると良いかと思います。
- ベストセラーズ
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アドラー心理学入門―よりよい人間関係のために
- 税込み713円
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アドラー心理学をシンプルに解説した一冊
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トラウマの存在を否定し人間には自由に意思決定できると説いた、アドラーの勇気の心理学をコンパクトに解説した入門書です。
こちらもアドラーの入門書として非常に良い心理学本です。嫌われる勇気のような対話ではありませんが、コンパクトに要点がまとめられているので分かりやすくおすすめです。
人はどうやったら幸福に生きられるか、という点についてアドラーがどのような態度をとっているか理解できるでしょう。
こちらは心理学の中でも健康心理学という領域を扱ったもので、かなり具体的な悩みをハックするための心理学本だと言えます。
活力がない場合の対処法や効率的に働く方法などが健康心理学の見地から紹介されているので、具体的な悩みの解決法を求めている人におすすめです。
恋愛心理学やダイエットといったテーマを漫画で紹介してきた「ゆうき ゆう」先生の心理学入門本です。
心理学の全体像を浅く広く網羅しており、テキストだけの入門本を読むのはハードルが高いと感じる人におすすめです。
これまで数々の「マンガで分かる」シリーズを書いてきた「ゆうき ゆう」先生だけあって、クオリティに間違いはありません。
これまで紹介してきた心理学本は、全て西洋的の伝統的な心理学に基づく書籍でしたが、こちらは仏教をベースとした心理学となっています。
実は今、仏教の瞑想法をベースにしたマインドフルネス瞑想が非常に流行っています。そもそも分割不能な本当の自分はあるのか?という心理学の原点から全く違うアプローチをするのですが非常に実際的な効果が見られます。
マインドフルネス本を読むのなら最初の一冊はコレが良いでしょう。是非ご一読ください。
インターネットの世界を支配するGoogleがマインドフルネスをビジネスの現場で活用している様子について紹介した心理学本です。仕事のストレスを減らし生産性を上げるための手段としてマインドフルネスが使われているのです。
最初にマインドフルネスが何なのか理解を深めてから読むと理解度が増します。マインドフルネスが実際的に効果があるのはまず間違いないでしょう。
こちらは同名書籍の漫画版となります。漫画化のアレンジとして架空の会社、主人公を立てて対話形式になったため、「今ここ」に意識を払うというのがどういうことなのかなど、マインドフルネスのテーマが明確になりました。
また漫画化されたといっても内容のコアな部分は外さず、かなり分かりやすく描かれています。
心理学の中でも人間の認知機能にフォーカスした、認識心理学について解説した入門書です。
心理学の研究成果を活用して本当の自分は何か、何をしたら幸せになれるのか、どうやったら巨大な影響力を持てるのか、といった問題に取り組む人は多いですが認知心理学はそれらの根源を探ります。
感覚や知覚、記憶とは何なのか?人間としての基本的な機能にどうやってアプローチしているのか知見を得られる心理学本です。
引き続き認知心理学の入門書を紹介します。こちらは6名の著者によるもので、人間がどのように外界を認識しているのか?という点について語っています。
その結論はどのような実験によって導き出されたのか、という点についても触れているので結論だけでなくそのロジックや過程まで抑えたい人におすすめの心理学本です。
科学雑誌Newtonは読者の興味が注がれている特定テーマのムック本を作ります。本書はその中でも心理学に関する別冊です。
2019年に刊行されたばかりなので最新の知見が反映されており、心理学と脳科学の関係性など周辺分野も含めた情報は非常に知的に刺激される内容です。
やはり今後の心理学は、究極的には脳神経など解剖学・生理学的な分野とも統合されざるを得ないと感じます。
心の先端研究に興味がある人におすすめの心理学本です。
最後に紹介するのは、心理学全般を網羅した辞典、ガイドブックのような心理学本です。
ザイオンス効果やバンドワゴン効果といった心理学由来の言葉は、セールスやマーケティングなど様々なシーンで当たり前のように使われていますが、その本当の意味や由来が不明確なまま使われるケースが多いです。
心理学用語大全はその名前の通り、心理学用語やその言葉を生み出した学者、いつ生まれたのかといった詳細な情報が整理されており非常に便利です。
正しい定義を知りたいときなどに役立ちますし、テストにも役立ちます。図鑑として手元に置いておきたい一冊ですね。
まとめ
心理学は恋愛に経営に自己啓発にと非常に裾野が広い分野です。心理学本も数多く出版されており日々新しい情報が目を惹きます。ある意味では特定の用途に役立つよう、心理学が細分化されて特化しているのです。
そこで実用性を求めるのなら恋愛心理学や組織心理学などの書籍がおすすめですし、基本的な知識を深めたいのなら入門本がおすすめです。
しかし、何よりもまずは気になる心理学本を手に取ってみましょう。そこから全てが始まるのです。
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