文庫本のおすすめ10選！新しい本を見つけて素敵な読書時間を
目次
お気に入りの文庫本を見つけて充実した読書時間を
単行本よりも小さく、価格がリーズナブルな文庫本。慌ただしい毎日の中、ちょっとした通勤・通学時間や空き時間でも読書の時間を設けたい人にとって、文庫本はとても身近な存在です。ここでは星の数ほどあるタイトルの中から、特におすすめの文庫本をご紹介していきます。また、読書の習慣があまりない人のために、どのようなジャンルの本があるのかもあわせてご紹介します。
文庫本の魅力に迫る！好きなジャンルの本をたくさん読もう
まずは文庫本の魅力について探っていきます。文庫本の魅力とともに文庫本が身近な存在であることを知り、読書でしか味わうことができない、イメージの中のストーリーをぜひ楽しんでみましょう。あまり読書になじみのない人は、自分の好きなジャンルの本から手にとってみてください。
文庫本をおすすめする理由
文庫本とは、単行本が出版されてから2〜3年後に発売される、A6サイズのコンパクトな本です。文庫本の大きな魅力の一つにサイズが挙げられます。通勤・通学中などの空き時間に読書をする場合、単行本よりもかさばらず軽いので手軽に読むことができます。
また、文庫本は600円〜1,000円前後のものが多く、リーズナブルな点も魅力の一つ。書店へ行き、本の帯に書かれている推薦文やキャッチフレーズを見て、興味がわくものを2～3冊まとめて購入するのもおすすめです。
自分が好きなジャンルの本を探そう！
単行本の中でも特に売れ行きが好調だったものが、文庫本として発売されます。文庫化された本のジャンルは小説だけでも、ミステリー・恋愛・ファンタジー・SF・歴史などさまざまです。また、いくつかの短編が一冊の文庫本として出版されているものもあります。
好みのジャンルは人それぞれ違うものです。読書になじみのない人は、書店で読みやすそうなジャンルのコーナーへ行き、帯の説明や書店の店員さんが紹介しているポップ等を参考に「面白そう！」と感じたものを選ぶと良いでしょう。
直木賞・芥川賞・本屋大賞など、受賞歴のある作品もおすすめ
文庫本を選ぶ際には、直木賞や芥川賞、本屋大賞等の受賞歴がある作品もおすすめです。直木賞と芥川賞は、日本国内において最高峰ともいえる文学賞です。本屋大賞は、新刊を取り扱う書店の店員の投票によって受賞作品が決まります。
直木賞は大衆文学を対象にしたもので、芥川賞は純文学を対象としています。受賞時は単行本のみの発売であった作品も、数年の時を経て文庫本として出版されているものが数多くあります。どんな本を選べば良いのか分からない場合、過去に文学賞の受賞歴がある作品を選んでみるのもおすすめです。
おすすめの文庫本10選！気分に合わせて好みの作品を探してみよう
ここからは具体的なおすすめの文庫本をご紹介します。さまざまなジャンルの本をピックアップしていきますので、自分の好みや気分に合わせて気になる本を見つけてみてください。
映画を心から愛する父親による映画ブログがきっかけとなり、町の古びた映画館と映画好きの人々がつながり起こる奇跡。そのつながりは、世界へと広がっていきます。2021年8月に、山田洋次監督により映画化が決定されている人気作品です。
原田マハはほかにも「本日は、お日柄も良く」や、2018年本屋大賞4位を受賞した「たゆたえども沈まず」など、ベストセラー小説をいくつも執筆しています。
2015年本屋大賞9位を受賞し、2019年に映画化された連作短編集です。伏線に次ぐ伏線や気の利いたセリフなど、伊坂ワールド全開の作品。伊坂幸太郎の作品にはじめて触れる人にとっても読みやすい一冊です。
妻に愛想をつかされたサラリーマン、会ったこともない電話越しの相手に恋する美容師、昔いじめられていた同級生と再会してしまったOL…人生は楽しいことばかりではないけれど、日常に小さな奇跡はあふれている！明日がくるのが楽しくなる、魔法みたいな連作短編集です。
三部作からなる、高校の陸上部に所属する少年たちの爽やかでひたむきな姿を描いた青春ストーリーです。2007年に本屋大賞を受賞しています。
トラックを走るときの疾走感を忘れられず、春野台高校陸上部に入部した神谷新二と、幼馴染で天才的なスプリンターとしての才能を持つ友人・連の二人が、陸上を通して成長していく物語。全国を目指して仲間を信じることの大切さを見つける姿は、全編を通して爽やかな風が吹き抜けるような、そんな魅力にあふれています。
この世を生きる迷える人たちを癒やす、感動のハートフル・ミステリー小説です。物語の主人公は猫の姿に扮して地上に降り立った死神クロ。
クロの役目は、行き場を失い町に漂う地縛霊たちを救うことでした。記憶喪失の魂、遺した妻を見守る夫の魂、殺人犯を追いながら殉職した刑事の魂。クロは地縛霊となってしまった人間の、生前の未練を解消すべく奮闘しますが、実はその背景にはある製薬会社が絡んでいることに気付くのです。
東野作品を代表する、刑事・加賀恭一郎シリーズの一つです。息子が起こした犯罪を隠蔽した両親は、事件の真相が解明されそうになったとき、非道で愚かな嘘をついて刑事の目をあざむこうとします。しかし事件とは別の、もう一つの闇がそこにはあるのでした。
同シリーズのほかの作品には、卒業・悪意・新参者などがあり、ドラマ化や映画化された作品も多くあります。
物語は天才数学者にもかかわらず地味で不遇な生活を送っていた石神と、石神が密かに思いを寄せていた隣人・靖子の物語。ある日靖子が起こしてしまった事件を、完璧でありながらも冷酷な手口を使って石神が隠蔽します。しかし皮肉にも事件捜査に携わったのは、石神のかつての親友である湯川だったのです。
第134回直木賞や第6回本格ミステリ大賞をはじめ、数々の文学賞を受賞したベストセラー小説です。東野作品の中でも特に人気の高いガリレオシリーズで、2008年に映画化もされています。
主人公は伊良部総合病院の精神科医・伊良部一郎。太っていて色白な伊良部は、患者に注射を打つのが好きな一風変わった精神科医です。伊良部のもとを訪れる、跳べなくなった空中ブランコ乗りや尖端恐怖症のやくざなど、悩める患者の心の病を伊良部医師が解決する姿は、読んでいて爽快な気持ちになれます。
まもなく壊されるアパートに住む太郎は、同じアパートの住人である漫画家の女性と出会います。彼女はアパートの隣にある水色の屋根の家に、執拗なまでの関心を示していたのです。彼女は高校生の頃に見た、春の庭という写真集に魅せられていて、なんとこの家はその写真集の撮影現場そのものでした。
今回文庫本として発売された未収録短編のタイトルは、糸・見えない・出かける準備の3作品です。
蛇の舌のように舌を二つに割く、スプリットタンにあこがれを抱くルイ。自身の舌にピアスを入れ、そこから身体改造に興味を持ち始めます。体に刺青を彫ったり舌を割いたり、と痛みを味わうことで「生」を感じる若者たちの、消化しきれない心の闇の物語です。
第130回芥川賞と第27回すばる文学賞をダブル受賞した作品です。2008年には作者本人の意向のもと、蜷川幸雄監督による映画も公開されています。
大学生のひたむきで真っすぐな愛を描いたラブストーリー。2004年にテレビドラマ化もされた人気作品です。主人公は平凡な大学4年生の結城櫂と、病気で聴力をなくしたことで心を閉ざしてしまった萩尾紗絵。
社会に出る前の大学4年の1年間を描いた、若者の青春ラブストーリーです。恋愛小説の巨匠・北川悦吏子らしく、作品全編を通じて甘酸っぱさや純粋さを感じられます。
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お気に入りの文庫本を見つけて読書時間を楽しもう
今回はおすすめの文庫本をご紹介しました。リーズナブルでコンパクトな文庫本。手軽に持ち運べるため、ちょっとした空き時間に読書を気軽に楽しむことができます。本を読む習慣がある人はもちろん、習慣がない人も今回ご紹介したおすすめ文庫本を手にとってみてください。そして、本を通じて味わえる「想像の世界」を楽しんでみてください。
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