補聴器の選び方の主なポイントとおすすめのアイテム10選
目次
いざというときに慌てない補聴器選びのポイント
一般の方にとって補聴器は耳が聞こえにくくなるまで触ることのない機器です。そのため、いざというときになって何を選べばよいのか困ることが少なくありません。選び方のひとつとして、耳鼻科のクリニックで紹介を受ける手もあります。しかし、誰もがそうできるわけでもありません。できれば自分でも選び方を知っておきたいものです。金額や形状、機能など選ぶポイントは多数あります。
補聴器選びで大事なことは装着し続ける装置であることを忘れないこと
補聴器は眼鏡と似ていて装着した状態を継続します。24時間着けているわけではなくても、長時間外さない使い方が一般的です。ここをハッキリ認識しておかないと、補聴器選びに失敗する可能性があります。注意してください。
目立たないことと同時に自分の耳にピッタリフィットすること
補聴器はスピーカーなどとは異なり、自分の耳に装着するアイテムです。当然ながら、ピッタリフィットしない商品を選んでしまうと、耳から外れてしまったり、耳が痛くなったりします。そのような状態では長く装着することは無理です。必要に応じて着脱するといっても、頻繁にできるものではありません。
また、使用されている材質の感触も軽視できないポイントです。肌触りが悪いと、いくらピッタリ収まっていても不快な気分になってしまいます。とはいえ、補聴器の材質はある程度決まっているもので、自分好みの材質を追及するわけにはいかないでしょう。その場合は、後述する補聴器の形状で選ぶことを考えます。
安いか高いかより使用するスタイルにマッチしていること
補聴器もライフスタイルの多様化に合わせるように進化し、形状や仕組みの異なるいくつかのタイプが存在しています。主な補聴器のタイプは以下の3種類で、価格よりも使い勝手のよさが重要です。
・耳あな型補聴器
・耳かけ型補聴器
・ポケット収納型補聴器
この他に眼鏡内蔵型やトランスミッション型といった特殊なタイプもありますが、通常使用では3種類の中から選ぶことになるでしょう。オーソドックスなスタイルの耳あな型は、外部から見えにくく邪魔にもなりません。音がダイレクトに耳に入る点もメリットです。しかし、小さすぎて失くしてしまうリスクがあります。ポケット収納型は耳への負担が軽くなる反面、本体の取り回しが問題です。それぞれに一長一短があるため、自分の使用スタイルを見極めて選ぶ必要があります。
アフターメンテナンスの必要性を抑えた補聴器とお店選び
補聴器は買って終わりの消耗品ではありません。価格的にも高価なアイテムであり、購入後のアフターメンテナンスの重要性を考える必要があります。とはいえ、耳あな型でもオーダーメイド的なアイテムは数十万円もの価格が当たり前で、購入後の調整も一般的です。そこまでの負担はできないユーザーにとって、重要なことはアフターメンテナンスの必要性が少ないことでしょう。
つまり、無理のない価格帯でコストパフォーマンスのよい補聴器を選ぶということです。もちろん、不具合があれば対応してくれるメーカーやお店を選ぶことも重要です。また、この補聴器は安いから使い捨てで構わないという声も聞こえてきますが、あまりに低価格なら、それは補聴器ではなく集音器かもしれません。補聴器は医療機器であり、集音器とは決定的に違います。注意しましょう。
入門機からより高品質なアイテムまでおすすめの補聴器10選
補聴器の機種は数多くあります。タイプ別に分けても選択肢は多数です。その中から、選び方のポイントを踏まえたおすすめのアイテム10選を紹介します。補聴器を探すときは、医療機器認証番号(管理医療機器認証番号の表示もOK)がついていることを確認してください。
オムロンの「デジタル式補聴器 イヤメイトデジタル AK-10」は、ハウリングキャンセル機能を搭載したデジタル補聴器です。とくに電話をするときに鳴るピーピー音を低減できて使いやすくなっています。また、音割れを抑える大音量クリア機能によって音楽鑑賞も楽しめます。
電源オンは電池ホルダーを閉めるだけの簡単さです。目立ちにくい耳あな型のアイテムで、耳あか防止フィルターがついています。本機は軽度難聴者用です。
医療機器認証番号/第228AABZX00056000号
ニコン・エシロールの「イヤファッション(NEF-05)」は、オーダーメイドタイプほどではなくても高価な耳あな型補聴器を、お求めやすいリーズナブルな価格にしたアイテムです。左右どちらでも使え、ボリュームによる音量調整も簡単にできます。
本品は1個売りですが、両耳に装着することでより実用的な聞こえを実現できます。
医療機器認証番号/第221AGBZX00067000号
パナソニックの「ポケット型(アナログ)補聴器(WHA-25)」は、本体操作部と耳に装着するイヤホン部が分離したポケットに収納できる補聴器です。首から下げても使えます。操作部が独立することで、見やすく大きなボタンと扱いやすさを実現しています。
聞きやすい音を実現するため、高音域と低音域を独立して抑えることが可能です。中高度の難聴者に適しています。
医療機器認証番号/第227AIBZX00023000号
ONKYOの「目立たない耳あな型補聴器 OHS-D21」は、オーディオメーカーとして蓄積されたノウハウを活かして作られた、コンパクトサイズのアイテムです。ハウリング抑制機能を搭載しています。
本品は軽度~中等度の難聴者におすすめの補聴器です。音量はボタンをプッシュするだけの簡単操作で4段階に調節できます。本品はOHS-D21の通販天国限定セットです。
医療機器認証番号/第 230ABBZX00073A02 号
リオネットの「アナログ補聴器 HB-M1」は、軽度~中等度の難聴者用の耳かけ型補聴器です。街中でも会話しやすい騒音抑制スイッチがついています。本機は電池の向きを気にしなくてよい自動判断機能「おまかせ回路」を搭載しており、誰にでも使いやすいアイテムです。
また、オプションの利用により両耳で聞くことができます。
医療機器認証番号/第219AABZX00203000号
リオネットの「HB-D8L」は、軽度~高度まで広い範囲の難聴をカバーする耳かけ型の補聴器です。補聴器のカラーといえば、本機のように目立ちにくいベージュが主流といえます。他のカラーがお好みのユーザーには、本機の色違いバージョンも多数用意されています。
ハウリング抑制や高音・低音の調節、ノイズリダクションといった快適さに直結する機能を搭載したモデルです。
医療機器認証番号/第223AABZX00094000号
パイオニアの「耳あな型補聴器イヤーパートナー(PHA-C11)」は、軽度難聴者用で補聴器初心者にも使いやすいアイテムです。不要な雑音と必要な音を聞き分けやすく、日常生活をサポートする道具として活用できます。
一般的に小・中・大と3種類のイヤーチップが付属するのが耳あな型補聴器ですが、本機には小・中・フリーサイズの3種類が付属しており、よりフィットしやすくなっています。左右兼用でコンパクト、ハウリング抑制もついており、初めて補聴器を使う方だけでなく、買い替えを考えている方にもおすすめです。
医療機器認証番号/第225AABZX00019000号
GN ReSoundの「リサウンド・ココ」は、中等度~重度の難聴に対応するコンパクトサイズのポケット収納型アイテムです。表示部の文字も大きく、操作ボタンも大きくて誰にでも使いやすい形状に仕上がっています。本体重量は約31gと軽量です。
本機は使用環境に応じて会話や音楽など4つのプログラムを設定できます。また、デジタル処理で雑音を抑えるため会話がしやすくなっています。
医療機器認証番号/第225AFBZX00054A01号
オムロンの「デジタル式補聴器 AK-22 イヤメイトデジタル」は、軽度難聴者用のコンパクトなポケット収納型アイテムです。本機はマイクがイヤホン部に内蔵されており、衣服などとの摩擦音を極力回避できます。
また、操作部がわかりやすい点が大きな特徴です。大きなスイッチとボリュームだけで簡単に操作できます。ノイズリダクションやハウリングキャンセラー機能もついており、コスパのよい補聴器です。
医療機器認証番号/第223AABZX00154000号
シナノケンシの「美聴(びちょう)だんらん 片耳イヤホンタイプ(PH-200)」は、電池とイヤホンマイクを除いた重さはわずか20gです。気軽にポケットに収納できるでしょう。
スイッチとボリュームの簡単操作も気軽に使える要因です。くっきりボイス機能やマイクの擦れる音を抑えるイヤホンマイクによって、会話がしやすくなっています。
医療機器認証番号/第222AGBZX00296000号
低価格でも使える機能が増えている
補聴器は高いものというイメージを持っている方も少なくないでしょう。しかし、技術の進歩と価格破壊の波は補聴器にも及んでいます。リーズナブルな価格でも最低限の会話にやさしい機能を搭載していることが当たり前になっています。補聴器は医療機器の分類ではクラスⅡの管理医療機器に該当する精密機器です。したがって、安いから悪いという心配はないでしょう。自分の難聴度合いに適した機器の中から、タイプと求める機能を満たすアイテムを選んでください。
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